こちら対魔忍特別諜報室   作:零課

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アサギ「うーん・・・ノマドと現在抗争中なのは淫魔族以外はいない・・・けど、淫魔族の動きもハロウィンでの動きはないし・・・第三の魔族かしらねえ・・・九郎からの報告でも淫魔族はノマドへの戦力を動かすことに腐心しているみたいだし」


さくら「そもそも、ノマド、エドウィンにここで喧嘩を売る相手がほぼほぼいないしね。それほどの上位魔族なら何らかの反応が魔族にもあるし」


紫「しかし此方のみならず米連に甲河の調査でもその動きはなし。日本でもノマドに喧嘩を売る勢力はいのも所淫魔族のみ・・連中は今は穴熊を決めて守っております」


不知火「新しい魔界の勢力の出現かも・・・ね。ノマドの目がよそに向いているうちに戦力を奪う。かもってところか・・・少し前ならいざ知らず、華奈ちゃんがノマドと淫魔族の抗争を焚きつけたし、どうしたって意識がそれたでしょうから」


アサギ「それにしても数年で世界各地でこれほどの事を、ノマドを問わず表裏を問わず暴れているのに正体不明。そしてノマドの本拠地での動きがある可能性。厄介だわ・・・」


不可思議ハロウィン 前編

 「んっふふ~♪ 任務だけど、さすがにお祭りはすごいねえ。ふうまちゃん」

 

 

 「おいおい。蛇子。この中に先生たちすらも正体が捉え切れない相手がいるかもなんだぞ?」

 

 

 「それはそうだけどね。けど、私たちは変に警戒しないほうがいいでしょ? 相手はこういうパレードの中での動きになれているんだから」

 

 

 「うーん・・・そうかもだが・・・」

 

 

 すこし戸惑うふうまちゃんを引っ張って人ごみの中に参加。うふふ。対魔忍の任務でこんなに楽しい任務は初めてかも。蛇子とふうまちゃんのペアでのハロウィンイベントへの潜入任務。相手は油断できない相手だけど、言ってしまえば私たちは釣り餌。楽しみつつやっておいたほうが相手も油断してくれるかもだし、こういう時は気ままが一番。

 

 

 ・・・ふうまちゃんとこんな形で任務できるのも多分にあるけど。大好きなのに一緒にいる機会も最近少し減ったし、それに・・・もてるからなあ。ふうまちゃん。蛇子だってこんなに思っているのに罪づくりなんだから。

 

 

 「ほわぁー・・・本当にみんな仮装して・・・あ! あれあれ! 今の仮面ライ〇ーのコスプレだ!」

 

 

 「お! マジか! それ以外にも有名漫画のコスプレが・・・初めてみるが、本当に今は仮装大会なんだなあ・・・」

 

 

 「先生たちの時点でそうだったしね。あっちは色々規格外だったけど」

 

 

 「あれはさすがになあ。アサギ校長たち以外じゃ歯が立たないレベルの動きをコスプレとお菓子の武器でこなすって。あ、でも拳志さんのあれはかっこよかった。一発の銃声しか聞こえないのにかごには6つのキャンディーが入っているやつ」

 

 

 きらびやかなハロウィンの渦中に入るとふうまちゃんもノリノリ。蛇子とふうまちゃんはどうしても武装が大型のものになるからってふうまちゃんはミイラと厚手の服装で銃を剣を隠したり包帯で巻いてごまかしたり。蛇子はピエロで大道芸人をイメージしたもこもこ衣装だから忍者刀が4本でもへっちゃら。拳志さんと華奈先生に手品の道具隠しを習ってよかったと心底思っている。

 

 

 お互いにハロウィンの中のキレイな景色やレベルの高いコスプレ。好きな作品のコスプレを見たりしながら歩いていると、いい匂いがそこかしこに。

 

 

 「あ、フードコーナーか。ハロウィンにちなんでかぼちゃ料理に甘いお菓子、ソウルケーキの再現にアレンジをしたものが販売されているそうだな」

 

 

 「わぁ・・・! パンプキンケーキにかぼちゃチュロス。あ、それにあのブランドのお店が出張しているの!? ふうまちゃんふうまちゃん!」

 

 

 「駄目だ。今は任務中。それに相手がどんな手段を用いて誘拐するかがわかっていない。自殺行為はパートナーとして認めないぞ」

 

 

 「う・・・ごめんなさ・・・『あーチョイとご両人。いいかな?』拳志さん?」

 

 

 そうだよね。甘いものについつい緩んじゃったけど、任務だし危険な行為はと思っていたら通信が。急いで口寄せをしながらふうまちゃんとさりげなくフラフラ移動。

 

 

 『今回は俺たちの部隊、民間抜け忍ネットワークの息のかかった店もある。そこなら食事も問題ねえ』

 

 

 『いいんですか? 拳志さん』

 

 

 『下手に空腹になって変なもの腹に詰め込まないようにって配慮と、店の視点からも探れないかとな。それにだ。こんなかわいこちゃんの我儘。聞いてやんな色男さんよ。じゃ、言うぞ。大丈夫な店はXXXX店とXX〇?!&の店。それと・・・』

 

 

 通信で教えてくれた店の名前をメモしておいて、しばらくすると通信が切れた。何というか、本当にこの部隊の用意の良さと早さに驚かされる。先生も信頼して一緒に動く理由がわかる。拳志さんも気さくで笑顔が面白い人だし、つらい任務もなぜか楽しいものになるんだよね。

 

 

 「よし・・・じゃ、蛇子。一緒に行こうか。小休止しながらゆっくり周りを見るのもいいだろう」

 

 

 「いいの? じゃっ。一緒に行こうか! まずはこことー」

 

 

 「・・・お? どうした?」

 

 

「・・・早くいきたいからよ。ほーら。行きましょ行きましょ」

 

 

 勇気を出して手を握ったのになあー少しほほを染めるだけ。ふうまちゃんは鈍いのか鋭いのかたまに分からなくなるわ。でも、まあ・・・今はいいかな?

 

 

 

 

 

 

 「ほ、本当に賑やかですね・・・」

 

 

 「いやはや、何度か祭りに入り込んでの調査はしましたが、ここまでのものはちょっと記憶にないです」

 

 

 驚く紅さんと同じく私もびっくり。いや本当。この祭りの規模は知っていましたし、何度か足を運びましたが今年は特に人が多い。すぐ近くに裏社会を煮詰めまくって濃縮したような街があるとは思えない程。どの店でもハロウィン限定デザインやら味付けの商品を売りまくり、店員もそれを意識した服装に色使い。町全体がまさしくハロウィン状態です。

 

 

 まあ、ちょこちょこ腕の立つであろう人に扮した魔族の兵士たちが固めていることや通達内容をガチホモオーク兄弟からも聞いてみましたがなるほど気合の入れようがすごい。そのせいでかたぎも入りやすいのでしょうねえ。その中にウチの部隊やモロモロの仕込みが出来たのでいいですけど。

 

 

 「まあ、兎にも角にも私たちは楽しみつつ目を凝らしましょうか。さ、お姫様お手を失礼。人ごみの中に入りますゆえにね?」

 

 

 「え・・あ・・・・っ!! は・・・はひ・・・」

 

 

 紅さんもわたわたしつつも手を握ってくれたので早速人ごみの中に。マントをつけて体も隠してくれたのでこれ幸い。いやほんと・・・周りの皆さんの目がみんな紅さん見ていますからねえ・・・あ、蛇子さんのほうも向かれていますか。遠くからも分かります。

 

 

 「ふふ。さてさて。まずはどこに・・・」

 

 

 「ヒェッヒェッヒェ・・・お嬢さんがた・・・ああ、そこの金髪のお嬢さん。これをどうぞ」

 

 

 「はわわ・・・・む? わ、私か? せ・・・連れの魔術師にも分けてはどうだ? 私よりも若いかと・・・」

 

 

 「ああ・・・これは子供だけ、大人には・・・いや、いい。サービスだ。ほれ、銀髪の魔術師さん」

 

 

 「おや? ふふふ。ありがとうございます魔女さん。きれいなキャンディーです」

 

 

 周りを見ていると魔女の仮装をしたおばあさまが飴を配っており、台車や飴の量、ロゴなどを見るにノマドの許可を得たもの。その方が紅さんと私にぺろぺろキャンディーを。いい匂いですし、作りも見るだけでよく作りこまれているのがよくわかる。

 

 

 「しかし、こうして子供に飴や菓子をくれるとは、本当にすごい祭りだな」

 

 

 「子供たちにはこの夢の空間を楽しんでほしいからねえ・・・ばばあの楽しみさ。子供たちがはしゃぐ姿を見るのはね」

 

 

 「うふふ。確かに。子供の笑顔は素敵なものです」

 

 

 「違いない。ではな。おばあさん。飴。美味しくいただくよ」

 

 

 少し小話をしつつ、後ろに子供の匂いと足音。大人もいるので親子連れでしょうかね。が来たので手を振って移動。

 

 

 ・・・ふむ?

 

 

 『静流さん。聞こえます?』

 

 

 『華奈さん? どうしたの口寄せを使っての通信なんて。飴のサービスならほかの場所でもスタッフがやっているみたいですよ? さっき小太郎君と蛇子ちゃんももらっているみたいだし』

 

 

 『まだ食べてはいないですね?』

 

 

 『・・・ええ。もしかして?』

 

 

 『ええ。匂いがしました。薬品。とてもではないですがお菓子に使うかわからないものが。でも、どうにも魔薬の匂いがかすかにするので今からデータと実物を送ります。一度店伝いで渡します』

 

 

 うーん。薬品臭はしますが、添加物の可能性もありますし、魔薬にしても強烈なものでもないというか嗅いだことがない。媚薬でもない。なんでしょう? ノマドがこのために用意したものでしょうかね? とりあえず一度調べたほうがいいでしょうね。

 

 

 『了解。それと、一度腰を落ち着けるために近くのフードコーナーで腰を下ろして飴やお菓子を食べている人を見てほしいわ。匂いとか薬品を服用したことでの変化もあるかもですから』

 

 

 『私の飴もまだあるから一緒に見てほしい。どれかがフェイクの可能性も否めない』

 

 

 『分かったわ。紅ちゃん。じゃ、華奈さんと紅ちゃんの二人の飴・・・あ、小太郎君たちもだから4つか。すぐ調べるから一度飴を配るスタッフからも距離を取ってね。通信終了』

 

 

 静流さんに薬品調査用のキットを持つように頼んでいた正解ですね。ふむ・・・小腹も好きましたし・・・

 

 

 「紅さん。たまには店屋物でも食べましょう? 知り合いの場所ならこのイベントで仕入れている店以外のルートで仕入れているので安全なはずですから」

 

 

 「了解です。しかしまあ、いきなりあたりですかね?」

 

 

 「まだ何とも・・・この調査の類、薬品の精密検査などならどの国でもしていたでしょうし・・・? まあ、一度休みましょう。意外とこういう人込みは消耗しますから。ご飯、楽しみましょう♪」

 

 

 「っ・・・う、うん・・・」

 

 

 うふふ。本当、つかみどころがない相手がいるかもな場所ですけど、紅さんのこの笑顔に癒されます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「やーれやれ。ようやっと青春してやんの。俺たちが巻き込んだようなもんだからこれくらいしてくれなきゃ俺らが少し申し訳なくなるからな」

 

 

 「学生とはいえ対魔忍。覚悟は出来ているはずだが?」

 

 

 「今回はちょっとな。それに。正直アンノウン相手に向けるのもあってことさら」

 

 

 スタッフから受け取った飴を渡してからようやくフードコーナーで俺らが用意した飲食店で仲良く食べながらワイワイ話す小太郎と蛇子を見てようやくほっと一息。蛇子の恋する乙女のそれを見るのはオジサン嬉しくなっちゃうなあ。隣で今回のペアの紫が何か言っているが、今回は少しなあ。

 

 

 「難易度、危険度がわかるのならいいが、今回はSS級かSSS級なのかもまるで分らん。テロ組織ならその武装や人員。特定の魔族で構築された裏社会の連中ならその種族の強さを活かした戦い。カオスアリーナの蛇の姉ちゃんならその毒やパワーと予想もできるが、それもできずに撒き餌にしてんだ。それをのうのうと上から眺める。その役目をしているから多少の役得はやらせてやらんとなあ」

 

 

 「華奈もそうだが、本当に優しいな拳志も。まあ、それゆえに慎重で確実な任務遂行をこなすのだろうけど」

 

 

 いや、こういう界隈とはいえ大将はまだしも俺は普通だと思うがね? しかし、飴に魔薬。これくらいなら誰しもがやる手段だろうけどなあ。どうにも手ぬるい。というよりも気づくものだろうけどどうしたんだこれ? スコープ越しでスタッフを見ても誰も彼もが手の込んだ仮装をして種族も少しわかりづらいし、怪しいそぶりも今んところない。

 

 

 「丁寧なプランニングがあるからこそ好き放題できるのよん。細工は流々。だからこそ仕上げは好きやっちまえってことサ」

 

 

 「違いない。ところで、華奈たちはどうだ?」

 

 

 「甘すぎるもの見て胸焼けしたくなけりゃ見ないほうがいいぜー小太郎たち見てコーヒー甘くしたほうが有意義有意義」

 

 

 ほんと大将自覚してないのかねえ? 紅のメロメロっぷりは傍から見てもすごいが。つーか卒業生の女性何名がそっちの世界にぶち込んだか・・・あー・・・うちの部隊員が暴れているせいで野郎も同じだし・・・だめだこりゃ。どうしてこう変人が多いのやら。ふぅ・・・コーヒーもブラックなのに想像するだけで甘くなるからなあ。あの人たらしっていうか女たらし。

 

 

 「ああ・・・うん。何やら静流が『あそこに混ぜてもらえないかなあ。愛人でも私はバッチこいなのに』とかあやめが『うぐぐ・・・あああ、もう。狙撃手なのが今は恨めしい!!』とか言っているし・・・はぁー・・・魔族もおとなしいし、しばらくは静流の解析待ちか」

 

 

 「だな。ほれ。これでも食ってろ。愛妻弁当ならぬ愛妻菓子だ」

 

 

 予想通り対象と紅のイチャコラに暴走しかねない二人をよそに紫にお菓子をポイ。パンプキンケーキとパンプキンチョコブラウニー。嫁さん二人に頼んでいたかいがある。

 

 

 「おい。いいのか?」

 

 

 「いざとなった時の戦闘なら紫が頼りだからな。エネルギー補給だ。それに、いい女にかっこつけるのは悪くないだろ?」

 

 

 「それをゆいとみことの前で言えるか? お・・・うまいな」

 

 

 「おいおいおい~~簡便だぜ? お小遣いへらされちゃあたまらねえーよ」

 

 

 まあ、浮気もする気はねえけどあの巨大マシンガンで狙撃されたり特殊弾丸で戦艦の砲弾張りのものを撃たれちゃあたまらん。大将のように弾丸斬りは少し無理。

 

 

 そうこう軽く話しながら見ていると連絡が。静流からか。

 

 

 『へいこちらBチーム』

 

 

 

 

 

 

 

 

 『というわけで・・・魔薬とかではあるんだけど』

 

 

 『危険な効果は何もなし。どころかむしろ効果は安眠を助けるくらい? しかもかなり弱めの。本当なんですか静流先生』

 

 

 『ええ。本当よ。試しに唾液の付着や温度変化。対魔粒子の照射。用意していた皮膚への付着に気化での化学変化を試したけどどれも効果はなし。そのキャンディーは本当に安眠効果をもたらす飴。だけみたい』

 

 

 『うぅむ。それだけ聞けば先ほどのおばあさんの言動も含めればこのハロウィンパレードではしゃいで興奮そのままで寝付けない子供たちのために市販品よりも弱めの魔界の薬を入れた飴を子供たちが休めるように配っているだけ・・・と』

 

 

 ふぅむ。蛇子さんたちのほうでもらった飴も同じものと。そして、人体への効果も用意していた養殖した皮膚につけても効果はなし。というかむしろ子供のためにわざわざまあ手間なことをしているだけに見えますけど・・・

 

 

 『桐生さん、拳志の見解は? 紫さんが調べさせると言っていましたが』

 

 

 『拳志さんは不気味だし引っかかるけど自分から見ても違和感なし。桐生は新型の魔薬と意気込んでくれたけど結果は私と同じ。物は試しにと自分の腕を切開して飴を突っ込んだりしたみたいだけど飴が溶けただけみたい・・・』

 

 

 さすがは鬼才かつ知的好奇心の塊変態マッドサイエンティスト。特別手当を用意しておきましょう。というか再生するとはいえ自分の腕を実験材料にするあたり本当におっかないです。

 

 

 しかし、こうなると行き詰りますね。紅さんも隣でうんうん唸りながら必死に周りへ視線を向けていますし。それに勘違いしてナンパしてきた阿保数名をお休みさせて迷子扱いにして運営本部に送りつけましたけども。絶対お持ち帰りしての乱痴気騒ぎする気満々でしたよあのチャラ男たち。紅さんも見えないほどのジャブで顎と脳みそを揺らしておきました。

 

 

 『こちらからは妖しいそぶりをする連中も紅さんや私に言い寄ってきた一般人のみ。もうじきパレードも終了。そちらの視点からもめぼしいものは見つからず、あの飴配りのスタッフも・・・』

 

 

 『変わらないわねー・・・相変わらずよ。むしろ余った飴をこの祭りに来れなかったみんなに配るようにってとうとう大人や親子連れの親御さんにもあげているわ。私も試しに行ったけどすぐ断られちゃったのに』

 

 

 『先生。もしかすれば別の場所。もしくは国にいるのではないでしょうか?』

 

 

 なんだかそう思えてくるのが悲しい話。日本最大級のハロウィンイベントかつ魔族がいても違和感のない東京キングダムでのハロウィンパレード。当てが外れたか。そもそもあちらさんは別の国を狙ったか。せめての収穫はこの飴のデータと、とりあえずここでの騒ぎはなさそうということだけですか。

 

 

 結局、このお祭りの終了時間までみんなであたりを散策したところで念のためにもう一時間張ってみても何も起きずに任務終了。紅さんや小太郎さん、蛇子さんたちのかわいらしくもカッコ良かったり奇麗な衣装を見ることが出来たのが救い。アサギさんも『こうなるのも想定のうち。山本長官にも徒労で終わったと言っておくわ』と苦笑して終わりましたし。やれやれ。今回は空振りです。いつぶりですかねえ。

 

 

 とりあえず、その後は五車の里、私の別荘で部隊員含めて皆を休ませておき、身体を念入りに洗い、飴は一度全部回収して密封。桐生さんと静流さん以外の人の意見も念のため欲しいですから。

 

 

 ・・・数が何やら後半増えているので明確な数がつかめていないのが不安です。ふぅむ・・・念のために船と電車の映像をハックしておきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ふわぁ・・・あら・・・先生?」

 

 

 「蛇子さん? もう夜更け、日付が変わる時間ですよ?」

 

 

 夜中。どうにも眠れずにいると蛇子さんも目覚めてフラフラ。あらら。移動中もはしゃぎ疲れて寝ていたのに。大丈夫でしょうか? 久しぶりに添い寝や膝枕でも。

 

 

 「いえ・・・どうにも寝付けなくて。なんというか・・・・こう」

 

 

 「腑に落ちない。ですか」

 

 

 「はい。なぜか終わっている気がしないのです。ふうまちゃんは気持ちを切り替えようと言っていたんですが」

 

 

 対魔忍としての勘ですかね? 学生ながら私の部隊と一緒、ほかの現役やさくらさんと既になかなかの数の任務をこなしていますし。まあ、寝付けないのなら明日は休み。拳志も嫁さんたちとテレビ電話していますししばらくしてから3人であの騒ぎに騒いだハロウィンの映像でも・・・

 

 

 

 「大将!? いるか!?」

 

 

 「ひゃわおおぅ!? え、拳志さん?」

 

 

 「拳志? ・・・動きが!?」

 

 

 「ああ! あの祭りに参加した連中が皆揃って東京キングダムに戻っていやがるぞ!!? ハックしたカメラの映像をなんと流していたらもう客船の時間は最終便終わっているのに動かして、人数もおかしいと来てやがる。確かめに行かねえと」

 

 

 さすがにわけのわからない状況ですが、何が違うのでしょうか・・・? 飴も効果はなし。イベント時の光での細工なら私達にも影響がないとおかしい。食事に関してでしょうか? 兎にも角にも、おかしな動きが祭りの後に起きた。あの祭りの後、そして行方不明事件の原因がわかるかもですか。

 

 

 「皆を起こしてきます。蛇子さんは濃いめのコーヒーをありったけ用意してください。やれやれ。一仕事終えた後の夜の特急なんて勘弁です」

 

 

 「変なやきもきを消せるチャンスと考えりゃいいストレス発散だ。移動用の垂直離着陸機を動かしてくる。武装はそのままにしている。ひとっとびさ」

 

 

 「蛇子もすぐに用意してきます! あのピエロの衣装そのまま使えるしすぐに着替えつつ用意します!!」

 

 

 夜中だというのにどたばたと忙しくなる別荘。急いでまた皆でいろいろ武装した仮装をつけて再度東京キングダムに移動。本当に何がどうしてこうなっているのやら。本当に何を相手にしているのかわかりませんよ。




次回は後半戦。

拳志の嫁さん、その二号は周防みこと。双葉ゆいです。華奈の教え子。部隊の支援メンバーとして名前だけは出るかもです。アクション対魔忍のサポーターにいますね。
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