こちら対魔忍特別諜報室   作:零課

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アスカ「ヤッホー。小太郎、華奈先生。飲みに行きましょ?」


若アサギ「あ、こんにちは。すいません。今華奈先生はスーパーで卵を買い忘れたので戻っているんですよ」


アスカ「??? え? あんた、アサギ?」


若アサギ「? え、ええ・・・確か甲河アスカですよね?」


アスカ「・・・あ、若作り!? あんた、浩介のためとはいえまさかここまで・・・」


若アサギ「違う違う違~う!! 華奈先生から聞いていないんですか? クオンの中身です!」


アスカ「冗談冗談知っているわ。しかし、ここまで話してくれるとは思わなかったわ」


若アサギ「それくらいアスカさんたちを信頼して、頼っているんでしょうね。で、えーと。今日はどうしたの?」


華奈「飲み会に誘ったんですよ。うふふ」


アスカ「あ、華奈先生! マダムが見つけた居酒屋で一杯飲みながら行きましょ!」


若アサギ「あら、お出かけとは、あ、荷物持ちます。じゃあ、今夜は私が料理しましょうか?」


華奈「お願いしても? おでんの出汁は作っているのと大根は煮込んでいるので残りの具を入れればいいので。ええ。こちらからはあやめさんと紅さん、私、小太郎君で行かせてもらいますね」


アスカ「私はそれでいいけどさー・・・あー・・・アサギとか、紫とかはいいの? 井河も一応・・・」


華奈「私は船坂家の当主となりましたがアサギさんの秘書であるのは変わりないですからね。それと、なんやかんや諜報部隊・・・私の部隊が一番練度高いので」


アスカ「そう? しっかし・・・それでいいのか井河。じゃあ行きましょうか」


飲み会と次への話し合い

 「ほはあはははははは!! そうそう、そうなのよーもう一度壊滅した後に建て直すのが大変でさー! 私もその時達磨さん状態だから指示もくそもないし。復帰してから米連のほうに行ってもしばらくは下働きしながらアピールして戦力として重宝されてもらえるまで長かったわ」

 

 

 「俺のほうも時子姉が苦労したと聞いているしな・・・華奈先生と一緒に走り回ってどうにかこうにか抜け忍を出さないようにしながら井河の隷属時代を生き抜いたとかなんとか。苦しい時に当主の俺が忍術を持っていなかったら目抜けとか言われたんだろうな。今もだけど」

 

 

 「あの時のふうまは・・・ぶっちゃけ土方工事や夜中のコンビニバイトをしたほうがましな待遇なレベルの扱いでしたね。お給料も何もかも。華奈さんの援助がなければ・・・・・ん・・紅様。大丈夫ですか?」

 

 

 「えっぐ・・・ひっぐ・・・おぅぉん・・・」

 

 

 「出来上がっていますねー」

 

 

 「全くね・・・とりあえず、船坂家設立おめでとう。それと楽しんでいるのなら幸いよ」

 

 

 マダムのチョイスした高級居酒屋で早速一杯始めた私達。小太郎君以外はみんな飲んでいるので酔った勢いで過去のとんでも苦労をぶちまけるアスカさんに泣き始めた紅さん。そしてほろ酔いで紅さんの背中をさすりなだめているあやめさん。鼻から忠誠心が出ているのはさておいて。

 

 

 それを聞きながら自身も同じような経験をしているのでアスカさんと話を弾ませている小太郎君。この光景を遠目で見ている私とマダムこと甲河朧さん。

 

 

 今日の飲み会は私からある案件を軽く話しながら互いの現況の確認のために誘い、アスカさんたちからも船坂家設立の祝いと私の話したい案件について気になったからということ。

 

 

 「ふふぅーそれでさー資金繰りのために持っていた情報とか、家の財産とか宝を売ったりしてやりくりして、あれねー竹の子華族だったかしら? アレを思い出したわ。今は持ち直せたからよかったけど」

 

 

 「俺たちも弾正のくそおやじの宝を片っ端から売りさばいて反乱の慰謝料とか部下の給料どうにかしていたなあ。余計なものとか当時の最先端の兵器とか。古文書とかも・・・もったいねえ」

 

 

 「うぅ・・・でもぉ・・・そのおかけで華奈に・・・華奈さんに会えたし・・・わだぢはいいとおもぉ・・・うぉお・・・おぉ・・・」

 

 

 「紅様・・流石に飲みすぎですよ。水を飲んでください。まあ、うん。実際、ふうまは今は確かに弾正時代を超える勢いになってきていますけども。・・・・・・可愛い・・・」

 

 

 カオスながらなんやかんや楽しんでいる様子を横目に私と朧さんは互いにジュースで乾杯しながら話を進めることに。

 

 

 「で、例の人物のほうは捉えきれそうですか?」

 

 

 「いえ、私やアスカが動かないといけないから難しいのと、聞いていた噂の信ぴょう性は高いわ。下手に動けないし・・・」

 

 

 「私が見つけた例の一族を下手に捕まえれば警戒してますます捕まえるのが大変になると」

 

 

 今回の集まりの話の大きな比重を占める目的の一つが国際的に動き回るある一族の腕利きと秘密結社の調査と結託の阻止。捕縛。この軽い打ち合わせと現状報告。

 

 

 とはいってもまだまだ軽く触れているだけなので少しの息抜きと友好を温めようということで居酒屋でのんびりだべることに。

 

 

 「あの情報組織も動いているけどあまり成果は挙げられていないようですからねえ。互いに互いの目的と持っている技術の方向性がかみ合えばシャレになりませんからほんと早いうちに叩く方がいいでしょう」

 

 

 「そうね。アスカもこれに関しては米連から頼まれているし『G』の連中を出し抜くにはいい機会。甲河の地位向上にも助かるの」

 

 

 どうにも米連も動くために日本に通じているアスカさんたちを用いるようで。此方としてはそちらの方が動きやすいので助かるんですけども。

 

 

 「こちらからは私とあやめさん、時子さん拳志で行きます。下手に大人数で動いても大変ですからね」

 

 

 「嗅覚聴覚での追跡に狙撃支援、諜報の裏方。即座に敵情を探れる千里眼。あらゆる電子ロックも開錠できる銃の名手。ね。確かに良いメンバーだわ。じゃ、また今度動きましょうか。とりあえず例の一族のほうを私たちが追いかけておいて、そこから動く感じで」

 

 

 「了解です。さ、あとはのんびり飲みましょうか」

 

 

 どうにもあの秘密結社は例の情報組織が動いているようですし、まずはホームグラウンドの日本にいる例の一族から叩くことに。幸いにも私もアスカさんらも日本ですからすぐさま動けますしね。話もひと段落したので互いにお酒を頼むことにしてアスカさんらに目を向けてみると。

 

 

 「あ”~・・・もう、小太郎とはここまで話が合うとは思わなかったわ。小さいころから会ってきたけど、話も面白いし、ネタが豊富だし・・・楽しいわ」

 

 

 「そうかな? 歴史とか華奈先生や舞、時子姉たちとよく見ているし、その本もよく読んでいるからだよ。最近だと、アマビエとかの存在とかもだけど疫神の詫び証文とかもなかなか愉快だし」

 

 

 「それもだし、とくに江戸時代の出版の話とか今と変わらないのが面白くて。ふふっ・・・ね。今度一緒に遊びましょうよ」

 

 

 なんだかいい空気になっておりました。でも、考えると互いに10代で一流派の頭領やっていて、しかも一度組織が壊滅。当時の頭領が死亡ないし重傷を負う。幹部連中の多くが死亡。という割とハードな部分で似た境遇なんですよね。で、なんやかんや歳も近ければ漫画とかの娯楽も私と数年間過ごしたときに一緒にいろいろ見ているのでそこら辺の話題も尽きない。

 

 

 ・・・意外といいカップルかもしれませんね? 蛇子さんがいるので正妻の座は難しいかもですけど。

 

 

 「うぁあ”あ”~・・・華奈さーん・・・すきぃ・・・好きなのぉ・・・」

 

 

 「あ、紅様。離れてください。涙で服を汚してしまいますよ?」

 

 

 「構いませんよ~あやめさんもどうですか? いつも頑張ってもらっていますし、たくさん呑んで、甘えたっていいんですよ?」

 

 

 まさかの泣き上戸だったことが判明して少し驚きましたが、抱き着いてきた紅さんの感触と愛を堪能しながらあやめさんにもちょいちょいと手招き。

 

 

 「っ・・・ん・・・うぅ・・・その、じゃあ・・・明日はオフなので、少しお願いします」

 

 

 「何というか、相変わらずの誑しねえ」

 

 

 その後はあやめさんも赤面しながらも持っていたカクテルを飲んでから身体を預けてきたので受け止めて撫でていると朧さんから少し苦笑されました。狙っていたつもりはないんですけどねえ。まあ、いいですけども。愛しますし養うだけのお金もしっかり用意していますし、土台もできましたからねえ。船坂家の家はまだできていませんけども。

 

 

 「まさかここまでなるとは思いませんでしたよ。最高の女性ですし私も受け入れましたがねえ」

 

 

 「貴方の場合は自身の性癖を表に出しているのと命の恩人になることや普段から支えているからねえ。気づかないうちに開発しているんじゃないの?」

 

 

 なんだか私が普段から調教をしているような言い方ですが、正妻、愛人のこの人数ですと言われても仕方ないのでしょうかね。夜のほうでは少しづつやろうかとも考えていますけど。

 

 

 「いろいろ言いたいですが、まあそうなのかもしれませんねえ。ところで朧さん」

 

 

 「うぁ・・ひっく・・・ん・・・華奈さん・・・ん・・・ぅう」

 

 

 「? 何かしら?」

 

 

 「んー・・・すいませーん。おかわりくださーい! あ、氷と水も追加で!」

 

 

 「ぐぇえ・・・く、くびが・・・せんせ・・・助け・・・」

 

 

 「あれ、止めるの手伝ってくれませんか?」

 

 

 泣きまくる紅さんを抱きしめながら視線で誘導すると本格的に酔いが入ってきて超赤い顔で酒を浴びるように飲んでいるアスカさんとその腕に首を絞められて青い顔している小太郎君。

 

 

 「了解。それを終わったら今日はそれでお開きで」

 

 

 「わかりました。あ、お代は私が持ちますので」

 

 

 今日はアスカさんも戦闘用のアームにはしていないのですがそれでも首はやばいのでぼっきりいくまえに私と朧さんで抑え込んでどうにかこうにか引き離して終了。酔いつぶれた紅さんとぐったりした小太郎君を両脇に抱えて、あやめさんをおんぶして帰るのは中々に骨なのと朧さんも流石に両手足が鋼鉄のアスカさんは重いでしょうということでタクシーを拾って解散。

 

 

 とりあえず、ノマド以外でも連携を取れるようになる試金石ですし頑張りませんと。

 

 

 

 

 

 

 「んふ・・・・ぁ・・・う・・・少し・・・飲み過ぎました・・・」

 

 

 目を覚まし、身体を起こす。昨日は確か紅様と若様。そして華奈さんと一緒に甲河アスカ、そしてマダムと一緒に飲みながら軽い打ち合わせと現状報告を合わせた飲み会で・・・飲みすぎて・・・

 

 

 「くぅ・・・・・ん・・・すぅ・・・」

 

 

 「ふふ・・・ん・・~・・・すぅ・・・」

 

 

 「・・・・・・・!!??! あっ・・・そうでした・・・!」

 

 

 この後、華奈さん以外が全員何らかの理由でつぶれて、それを華奈さんが送り、私と紅様、華奈さんで甘えた勢いでそのまま・・・私も華奈さんも紅様も、シーツで隠してはいるけども服を脱ぎ捨て、キスマークやその・・・いろいろ汚れている状態。

 

 

 思わず自分の妄想が叶っていることに色々うれしすぎてやばくなりそうなのを抑えつつ、思い出していく昨晩のあれこれでまた興奮で滾ってくるのを感じてしまう。

 

 

 「ん・・・く、ふぁ・・・あれ・・・あ・・・ああ・・・んふふ。あやめさん。おはようございますぅ・・・」

 

 

 そこに目を覚まし、銀糸の髪を窓から差し込む陽光で輝かせながらぼんやりと見つめてくるのは今は自身の主である華奈。普段の温和さとしっかりした様子ではなく油断しきった緩んだ顔、美しい肢体につく赤いマークの数々。昨晩見せたあの表情を思い出すのとギャップが映える。

 

 

 「お、おはよう・・・ございます・・・華奈さん・・・ん」

 

 

 「うふふ・・・おはようございます・・・昨日は楽しかったですね。あやめさんったら、私と紅さんでいぢめたらすぐにああも鳴いて・・・」

 

 

 「っ!? なっ・・・なななぁ・・・!」

 

 

 「ああ、そうですそうです。そのお顔・・・♡ 朝一番にいいものを見れました♪」

 

 

 かと思った矢先にまさか過ぎる爆弾投下。艶めかしくにじり寄って艶を含んだ瞳で見つめてくるせいで昨晩の記憶が感覚もいくらかセットでフラッシュバック。即座に身体をシーツで隠してあとずさりしてしまう。本当に接して、あの時以来からわかっていたことだが本当に華奈さんの表情と切り替わりの速さには翻弄されてしまう。何でこうもぱっぱと意識も表情も切り替えられるのか不思議でならない。

 

 

 「んにゅぅ・・・・かなぁ・・・あやめ・・・・」

 

 

 「かわいい恋人さんは今日はゆっくり寝かせてあげましょう。あやめさんももう少しごゆっくり。私はご飯を作りがてら目を覚ましてきますから」

 

 

 寝言で私と華奈さんを呼ぶ紅さんの声で華奈さんはにじり寄るのをやめ、いつもの明るい笑顔に戻ると肌着をつけて背伸びをして部屋を後に。

 

 

 しばらくして水音がしたのでシャワーを浴びているのだろうけども、私としてはなんだか取り残されような、変な気持ちだ。

 

 

 「えへへ・・・ふふー・・・」

 

 

 「・・・まあ、もう少し紅様を休ませるのと、起きた時に安心させるために私は必要でしょう。うん」

 

 

 数秒後には紅様の寝言と寝顔で華奈さんがいない代わりに人肌のぬくもりが無くなって紅様がぐっすり眠れずに起きてしまわないようにということでもう一度横になり、紅様の寝顔をついでに堪能させていただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「んぐ・・・ふむふむ・・・なんやかんやもうおなかの赤ちゃんも6週目ですかあ・・・早いものです」

 

 

 「ああ、それでだが、一応それなりに仕事も慣れてきたし、食事には気を使っているのだが・・・改めて指導してほしい」

 

 

 「私にはわかるけど・・・華奈ちゃんに頼むあたりおかしくないかしら?」

 

 

 「ま、まあ華奈さんですし・・・うん。私も聞いておこうかな」

 

 

 朝、少し遅めの朝食を私、船坂華奈と紫さん、不知火さん、紅さんで食べつつ今日は紫さんの妊婦さんゆえの食生活講義を開始。ちなみにあやめさんは興奮しすぎて少し食事は後にしたいとのこと。

 

 

 それでまあ、夜のほうは確かにしていますけど攻めの私に、もっと言えば妊婦経験は前世でのみ。ここの世界ではしていない、経験なしの私にそれを聞くのと、紅さんからは半ばあきらめの表情をされつつメモを取り出されるあたり皆さん私をどう思っているのかいろいろツッコミを入れたいのですが、対魔忍の業界に入った時からすぐに子供たちの食育とかそこら辺をしていたのでなんかもう私も慣れてしまった。

 

 

 今の学生たちの何割かの親には何年か前に食育のための自作のビラを配ったりしましたし。

 

 

 「んーまあ、紫さんもアサギさんもたばこはしないですし、気を付けるのはお酒、カフェインですね。これらは今も避けていますが極力避けてください。後は、魚を定期的に食べることです」

 

 

 「ふむふむ。酒も飲んではいないし、カフェインも最近は控えているが・・・魚?」

 

 

 「ええ。赤ちゃんに必要なDHA、必須脂肪酸が豊富なのですよ。ですが同時に水銀汚染の問題で胎児への悪影響への懸念もあるので多量には取らず、定期的に。まあ、毎日食べるわけではないのであまり気にしすぎる必要はないですが覚えておくといいでしょう」

 

 

 「その時になったら私も手伝うけど、お腹がもう少し大きくなってきたらサバやイワシみたいな小魚を食べるといいわ。何ならふりかけや煮物、刺身につみれと料理してあげるから」

 

 

 私も説明しつつ食事をとりますが流石実体験、ゆきかぜさんを生んだ経験のある不知火さん。説明や食べる魚が具体的でとても助かります。紅さんも紫さんと一緒に食事を一度中断してメモを必死に取っていますよ。いや、まだ妊娠させるつもりないですけど気が早すぎませんか?

 

 

 「ふぅむ・・・あ、それとこの時期に食べておいた方がいいものとかは何があるんだ?」

 

 

 「6週目でしたら・・・そうですねえ。先ほどの魚もそうですが、ホウレン草にモロヘイヤ、アスパラ、わかめに海苔ですね。これらに含まれる葉酸は赤ちゃんの脳神経の発達に神経管の形成に関係があります」

 

 

 「後はビタミンも必須だし、ビタミンは野菜ジュースなどで補助しつつ補給したほうが手軽だし、いいかも。焼き芋とかもビタミン豊富だしスイートポテトや芋大福も用意しておくわ」

 

 

 「先生たち・・・詳しくないですか?」

 

 

 「不知火様からも教えてもらえて大変助かるが・・・本当にすごい」

 

 

 これくらいは大したことないですがね。ただでさえハードな仕事かつ心身削られる対魔忍の仕事。その血や忍術、技を継いだり潰れないために子供のころ、赤子から気を使うのは必要ですからねえ。それにまあ、のびのび色んなことができるように元気な子供でいて欲しいのは親心。調べちゃいますとも。

 

 

 あと、6週目ですとそろそろ悪阻も始まる頃でしょうし、あとでアサギさんに連絡して急に不機嫌になったり泣きだしたり情緒不安定になるので支えてあげて欲しいと伝えておきましょう。妊婦さん用の食事メモ、リラックスできるように支えてあげて理解してほしいとも付け加えて。

 

 

 「実際、紫さんとアサギさんの子どもですもの。大切にしてあげたいですし元気に生まれてきてほしいですから。今日の晩御飯は栄養満点のレバーのパテを用意しますから食べてくださいよ?」

 

 

 「私もこの前ノイおばあさんとお茶した際に人間界のリラックス効果のあるノンカフェインの紅茶と、それのクッキーのレシピを貰ったら後で焼いてあげるわ。午後のティータイムにどうかしら?」

 

 

 「ありがとうございます。本当に助かります・・・」

 

 

 「私も・・・覚えておこう・・・いつか・・・うん」

 

 

 深々と頭を下げて感謝の意を示す紫さんと、なんだか鼻息を荒くしている紅さん。まあ、有意義な情報を与えられたのであれば幸いです。不知火さんも後輩の紫さんが妊婦としても後輩として頑張ろうとしていることがほほえましいのか凄く優しい笑顔になっていました。

 

 

 「ふふふ。ご馳走様。そんな頑張る紫さんに私からもプレゼントを用意しておいたんですよ。どうぞ」

 

 

 私も紫さんのためにこれら以外でプレゼントを用意していたので食器を片付けた後に自室に戻って持ってきたものをコトリと置く。

 

 

 「おお、ありがとう華奈・・・・華奈・・・? なんだこれ・・・?」

 

 

 それを見て喜ぶ紫さんも少し首をかしげてしまい、頭の上に? マークがいくつか浮いている様子がわかります。

 

 

 さすがに初見でアマビエのフィギュアと疱瘡絵デザインのポスター、浮世絵で子供の絵が描かれたものを渡されてもナニコレでしょうねえ。

 

 

 「予言獣アマビエと言って病を予言する妖怪と、病気を平癒するための護符代わりの疱瘡絵。疫神に退散を促すものですね。疫人、病が来てもこれがあるので入らないでね。って意味の込められた絵です」

 

 

 「はぁー・・・あれ? これ、華奈さんと昔特撮で見たような?」

 

 

 紅さんはアマビエのフィギュアを見て興味深そうに見ては少し首をかしげていました。まあ、あれですよね。セブンのガッツ星人というか。

 

 

 「私達対魔忍は魔と戦い、同時に魔を持つものです。こういう形で病気予防と平癒を祈るのもいいものでしょう?」

 

 

 ちなみに、このアマビエや疱瘡絵など以外で有名な作品。疫神の詫び証文も手に入ったので舞さんにプレゼントしたら凄い喜んで小太郎君と一緒に読みふけっていました。本人曰く、天狗の詫び証文は呼んだことがあるがこれは初めて。割と内容が症状と対処法を面白おかしく書いているから見ていて飽きない。病気を擬人化されていてその幅も広いから病気の症状との共通点を探すのが面白い。との感想が。

 

 

 「ふふ。そうだな。早速部屋に飾っておくよ。これで私も子供も無病息災になるだろう」

 

 

 そういって笑ってくれる紫さんに私も笑い返してその後は日本ならではの疫神の対処法を教えていくと先に食べていた私以外の皆さんの味噌汁が冷めちゃったので温めなおしてからもう一度食べることに。

 

 

 後、小太郎君と舞さん、紫さんの口伝いに五車の里にアマビエのブームが少し来ました。何でも、不思議と可愛いと思ってしまう。とのことで。このまえ舞華さんとまりさんが同じフィギュアを部屋に飾っているのを見てしましたし、なんやかんや皆さん、こういうのが好きなんだと実感しました。




アスカにも春が来るかも?


疫神の詫び証文は中々に面白い作品。機会があれば少し調べるのもいいかもです。見ていて当時の対処法や荒神や災厄などを祭り上げることで鎮めるという考え、擬人化などの日本らしい文化も感じられます。

ちなみに予言獣はアマビエ以外は中々に怖い外見だったりするのが多いです。

華奈のヒーロー、戦士の在り方ってどれに近いと思います?

  • ウルトラマン
  • 仮面ライダー
  • こち亀
  • クレヨンしんちゃん
  • スーパーヒーロー戦隊
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