こちら対魔忍特別諜報室   作:零課

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なんだか半ばクレしん世界になりつつあるこちらの対魔忍。でも劇場版は割とあり得る事態や内容がハードなのも多いのが事実。タイムトラベルとか、並行世界との出会いとか本当にいろいろあるのがすごい。


そしてお気に入り、評価、しおり有難うございます。励みになります。


人魔合一とメイドさん

 「あっはははははは! はひあは! な、なんでくすぐりとキスとダジャレで敵を倒してんのよ! ヒーッ! ヒーッ! お、腹痛い・・・!」

 

 

 「そ、その前もオカマとババ抜きしたり踊ったり・・・ん、んぶふぅ!」

 

 

 「笑わないでくださいよ。いやまあ、確かに傍から見れば変かもですが」

 

 

 ブタのヒヅメ団と珠黄泉族を倒して一週間くらい後。ようやく政府とか関係者との折り合いをつけてから魔界都市でも少し任務があったのでこなしていたらアスカさんとマダム(朧さん)がこちらに来てくれていました。で、以前のヘンダーランドの事は浩介君のこともあって情報を見ることくらいだけで映像は見れず、今回の連中に関しては米連もマークしていたのでそれをしっかり見るために私達とのコネを使って映像を見に来たとのこと。

 

 

 で、見た結果アスカさんはお腹変えて大爆笑。マダムさんも必死に笑いを抑えて頑張っています。まあ、オカマとダンスバトルしたり、追いかけっこしたり、かと思えばオカマ3兄弟と協力して戦って最後にはキスとついでに大量のえげつない思考を読ませまくることで倒したり、あの時子さんがダジャレを言いまくって敵を笑わせようとしていたりとか、確かに笑える光景ですよね。

 

 

 「うぅ・・・思い返せば恥ずかしい・・・」

 

 

 「くっふふふ・・・! あの時子が、あっははは! こ、これはいいものを見れました。はひ・・・あはははは!」

 

 

 「あーあの時のダジャレってあれだったのね」

 

 

 「ぶふ・・・と、時子姉。最初のジョークはよかったと思う・・・くくっ」

 

 

 ついでに一緒に見に来ていた時子さんは顔を真っ赤にして顔を抑え、天音さんはこれまた珍しく涙をながらしながら爆笑。不知火さんは通信機越し、かすかに聞こえた時子さんやキンニクさんの声の理由に合点がいったと手を叩き、小太郎君は笑いをこらえています。

 

 

 「はひー・・・はひぃーー・・・み、水さえ飲めないわ・・・ふぅ、ふぅ・・・ん・・くふ・・ふ・・・そ、それで・・・この情報は本当に助かるわ。私達も・・・くく・・・後でブタのヒヅメ団のアジトに調査したのだけど、そっちが大分綺麗に残してくれたおかげでかなりやりやすかったわ」

 

 

 「ふぅ・・・んっ・・・んん! その際にここで研究をしていた大袋博士? だったかしら。彼、電子生命体以外にもいろいろ研究していたらしくて、バーチャル技術に思考を読むことで動かせるロボットやメカの研究もしていたみたいなの。で、面白かったのがこれ」

 

 

 そんな中ヘンダーランドからのブタのヒヅメ団、珠黄泉族を倒した映像を見終わってどうにかこうにか笑いを抑えながらこの映像に対する対価と事後処理として出されたのがブタのヒヅメ団の資料。そしてその技術者の発明していた数々の発明品。その中でも目を引いたのが髷のかつらと三メートルくらいはあるであろう力士の着ぐるみのようなものでした。

 

 

 「うわ・・・これはすごいですね。この巨躯を自分の肉体のように動かしても負担が全くなしとは。しかも、一般人ですらこれを扱えるというのがまた」

 

 

 「大袋博士自身も試していたそうですし、言ってしまえばだれもが操作できるパワードスーツという訳ですね」

 

 

 「あーようやく笑いが収まりそう。そうそう。それもなんだけど、この肉の塊同様に防御性もすごくて、米連最新式アサルトライフル10丁持たせた兵士の一斉掃射でもスーツに傷一つつかなかったわ」

 

 

 「今回の任務成功と、この映像をくれるお礼としてそのスーツの予備の一つをそっちに回すわ。みことに回せばいろいろスーツや武装に役立つと思うし」 

 

 

 「ほう。これはありがとうございます。こちらは施設に必要以上調べられませんでしたし、持ち運べるものもSMLの目の前でしたからあまりできませんでしたし」

 

 

 世界規模の情報組織と米連から私たちは敵の撃退のみに留めておくようにと言われていたことや、二方面作戦をやっていたのでどちらかがすぐに合流するようにしていたのでとっさにブタのヒヅメ団の監視カメラと拳志がいくつかハックして盗んだ映像くらいしか手元になかったのでこれは本当に助かります。

 

 

 それに、この力士のスーツの外皮。この強度もまたスーツに行かせることが出来れば色々役立ちそうですし。私の愛用武器、ケルベロスと合わせて・・・あれもできますかね?

 

 

 「で・・・だけど、ここからは私たち個人でのお願いがあるの。この前、エドウィン・ブラックとさしで切り結んだって、本当?」

 

 

 「・・・・・・・それが本当なら、是非とも欲しいの」

 

 

 「ふむ・・・ええ。事実ですよ。エドさんの人となりを再度知るために食事してから軽く殺し合いました。奥の手らしきものもいくつか見えました」

 

 

 情報の入った端末と書類、引き渡しの手段を終わらせてからアスカさんとマダムさんの表情と雰囲気が引き締まる。内容は当然この前の戦いの映像記録。ぶっちゃけ私の黒歴史になりかねないのですが、同時に超重要情報なのも確か。

 

 魔界の最強の一人、現在進行形で世界の経済を動かす一角の魔王。それがこれまた日本の諜報部隊兼戦闘集団のナンバー2と一晩戦った映像。それだけじゃなくエドさんへのリベンジをたぎらせている二人。昔聞いた話ではエナジードレインや重力の能力、魔人化も使用されずにボロボロにされたそうですし、確かに引き出しをある程度叩きだしたこの映像は欲しいのでしょうねえ。

 

 

 「ただし、同時に華奈さんの持っている手札も見せますし、米連は・・・正直信用できない部分はあります。私からも一つお願いが。必ずそちらだけが扱うようにして他には見せないでください」

 

 

 「私も同意ね。華奈ちゃんの奥の手を米連が目につける可能性もあるし、そっちだけの最重要機密として流すことはしない。それならいいわ」

 

 

 「お二人とも私が言う前に。まあ、私もそんなところです。ノマドと手を組んでいる組織もあちらにはありますし、それから危険視されたくないので」

 

 

 「ありがとう先生! これをもとに色々装備やこっちの調整もできるし、何よりも魔界の大物との戦いにも備えられるもの」

 

 

 「今までは中堅や少し強い程度の相手とばかりだったし、大物も真っ向からぶつかる前に消耗させてからが常。そういう意味でも万全の支配階級との戦いに関してはこれは大きく参考になる。ありがとう。華奈、時子、不知火」

 

 

 心底嬉しそうに顔を輝かせて頭を下げるアスカさんと仮面の下からでもわかるほどに喜色をにじませるマダムさん。実際、抜け忍してから米連の一角の組織の日本支部長に成り上がって、半ばとはいえ甲河も再建するのを10年ちょいでするって大概ですよねえ。多分、政争とかそこら辺で動けていないことを気にしていたりするんでしょうかね。

 

 

 私としては搦め手で大物や厄介な敵を屠れるのがいいですが、アクシデントに備える意味でも大物と真っ向からぶつかってもいいために備えるのも合っていますし。とりあえず色々色を付けたほうがいいですかねえ。

 

 

 「とりあえず、必要でしたらこちらのパイプ、珠由良族の剣豪たちとの組み手の機会も設けますよ。呪術や気での察知も隠密や潜入に使えるでしょう。これらも渡しますので、貸しを一つ。それと、そうですねえ・・・小太郎君と少しアスカさん、遊んできてはどうですか? はいこれ」

 

 

 アスカさんたちも珠由良族の気の察知。その他の技術は米連にはないものですし、メカと気による二重の察知もできれば手足の武装と忍術、本人の類まれなセンスもあってまだ10代で私やアサギさんに迫る実力を持つアスカさんも更に強くなれるでしょうし、甲河も強くなれば米連での立場も向上。同盟を組んでいる私達にもプラスになります。

 

 

 ということでローズさんのバーと里の連絡先を紙に書いて渡し、小太郎君とアスカさんに高額紙幣を束にして渡しておくことに。

 

 

 「ひいふうみ・・・華奈先生、こんなに渡していいんですか? その、俺の小遣い数か月分・・・」

 

 

 「ちょっ。おまけまでつけて遊んで来いって、華奈先生、どうしたんですか!?」

 

 

 「小太郎君とアスカさんも互いに頭領ですがまだ学生でしょう? 楽しむ意味と、今のうちに命の洗濯でもと思いまして。魔界都市が世紀末都市状態でこちらに手を伸ばしづらい状況の今のうちに次世代を担う者同士楽しんだり仲よくしたほうがいいですよ。あんまり会えない立場ですし、遊んできて土産話でも貰えればなと」

 

 

 まあ、遊びながら甲河とふうまの頭領同士仲良くなってもらえば私たち以外にも深い結びつきが出来て今後の任務もやりやすいですからね。アサギさんとの確執は、まだまだほぐれるのに時間もかかるでしょうし。少しアサギさんの事話したらアスカさん一瞬顔をしかめましたから。

 

 

 未来への軽い投資。ということを感じたかマダムさんも少し考えてからこちらを見てほほ笑んでいましたよ。本当この人の前だと考えがするする読まれますね。

 

 

 「私からも賛成ね。アスカ。これから先、多分私達にも今回の功績もあってますます動くことがあるでしょうから思い切り遊んできなさい。最近大きなテーマパークがいくつかできているみたいだし、そこで楽しんできておくといいわ。今日と明日時間を空けるくらいならできるし」

 

 

 「お・・・マダムまで・・・分かったわ。じゃ、小太郎。善は急げよ。今すぐ遊んできましょ♪ マダム、細かい打ち合わせは任せたわよ。それじゃ、レッツゴー!」

 

 

 「お、おいちょっと待てアスカ! あ、時子姉、行って来まーす! 天音姉も後で連絡するから!」

 

 

 いうが早いかすぐさま札束と小太郎君をひっつかんで自身の忍術使ってぶっ飛んでいくアスカさん。引きずられながらもスマホと財布をしっかり握りながらアスカさんに引っ張られていく小太郎君。私とマダムさん以外はみんなあっけにとられつつ、しばらく呆然としてからようやく再起動。

 

 

 「あ、天音! 一応遠くから護衛しなさい! あと蛇子も呼んで、お館様の任務はないですが、緊急時に連絡ついでに貴女も動けるように」

 

 

 「言われずとも! では皆様私もこれで失礼を」

 

 

 時子さんが天音さんに指示を飛ばし、天音さんも当然だと言ってすぐに私の家を出ていく。その後時子さんが重いため息をつきましたが、まあ気にしない。私に文句も言わないあたりそのままにさせるほうがいいと判断したようですし。

 

 

 「で、この情報のおまけで次世代同士の懇親会? いえ、早めの同窓会? みたいな感じになるし、日本の古い呪術一族と剣豪とのパイプ。これらをしたうえで今回はおまけにしておくと。全く、貴女の貸しは怖いわね。どうやって返せばいいのか」

 

 

 「利子はないのでローン組んでもいいですよ? それにまあ、わかっているでしょう? 今は五車は私の家の事や新しいカリキュラムの組み込みで魔界都市での忙しさはないですが内政で少し忙しいです。今大きすぎる報酬やお礼を貰ってもモノによっては受け止め切れませんよ。代わりに困った時に何か返してもらえる約束があるほうがいいです」

 

 

 「じゃ、無利子でよろしく頼むわ。それと、アスカの息抜きもありがとう。助かるわよ。あの子は普段から元気だけど、その元気で時折無茶も隠すから」

 

 

 アスカさんもやはりというか、いろいろ忙しかったようで思わぬ助け舟となっていたようですね。この後はマダムさんと軽くお茶しながら細かな情報のすり合わせと交換。こまごまと話したところで解散。

 

 

 後日届いた力士のパワードスーツをうちの部隊の技術班に回し、帰ってきた小太郎とアスカさんは何でも健康ランドに最近できた古いおもちゃやアニメを集めたテーマパークにゲーセン、そこかしこを遊び歩いたらしく、古本屋が立ち並ぶ場所も行ったりとで二人とも両手に土産の山を持っていました。

 

 

 どちらも鍛えている、サイボーグアームの馬力でとんでもない量で、これをみんなでさばいたりしてから解散。アスカさんと小太郎君が仲良くなっていることに蛇子さんが少し嫉妬して頬を膨らませていたり、古い書物の中にお宝があってまりさんや舞さんが目を輝かせていたり、でかいクマのぬいぐるみに舞華さんが内心欲しそうにしていたり、いろいろ愉快な時間となりました。小太郎君とアスカさんはプライベート用の連絡先を交換したようですし、いやあ、良かったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「はい紅さん。そのまま力を表に出す感じです。いいですか。ゆっくり、イメージをしっかりとしながらです」

 

 

 「はい・・・・ふぅぅ・・・・」

 

 

 今日は少し個人レッスン。紅さんの人魔合一のための訓練をしています。というのも、以前エドさんと私の軽い殺し合いの時に見せた人魔合一。後天的に対魔粒子を身に宿した私でも出来た。それを見て自身も使いたい。そして、その力をもっと私たちのために使えるようにしたい。忌まわしい血でもそれが誰かを助けるために、強くなれるためならと紅さんは奮起。私に頼み込んできたので早速開始。

 

 

 一応、感情が暴走した時。具体的にはハロウィンの任務の際に私にキスをした後に顔を真っ赤にした時に背中に赤い蝙蝠の翼を思わせるオーラが出ていたり、時折戦闘訓練でもオーラが見えていたりとで体がきっかけ自体はつかめているようなので、それを感情に寄らずに出せるようにアドバイスをしつついざとなれば抑え込めるために用意。

 

 

 魔の力を引き出す際に凶暴性というか、血の気が多くなるというか、そうなった際に周りにあの破壊力と身体能力を振るわれては大変ですし、いざとなれば一度太刀でオーラと紅さんを切り離して鎮静させるため。

 

 

 「んっ・・・!」

 

 

 「ほう・・・いいですね。とりあえず翼だけ、そしてサイズは以前見た時の3分の2。しかし、ふふ」

 

 

 その心配は今の所大丈夫なようでしっかりと紅さんの背中から赤いオーラの翼が以前よりは少し小さくともしっかりと形に。ただ、面白いのはその形。

 

 

 エドさんら吸血鬼のイメージの一つたる吸血鬼の翼ではなく、猛禽類を思わせる紅く、美しい翼。翼のイメージがそちらになったようで、もしくはそれで固めたのかよく練り込まれています。

 

 

 「あえてそちらの方に? それと、どうですか感覚は」

 

 

 「あ、はい。その・・・蝙蝠よりは、こっちのほうが好きで・・・それと、力や感覚にかんしては、凄いです・・・力があふれてくるようですし、冴えわたる気分がします」

 

 

 もじもじする紅さんに合わせて翼も紅さんを隠すように動く。いやはや、やはりちょこちょこ出していたことや、風遁、神眼の扱いとかで一応コツは無意識ながら掴んでいるようで。凶暴性も抑えつつ、感覚自体も冴えているようですし。どれ。

 

 

 居合で少し強めの威力と速度の斬撃を飛ばしてみる。これでも以前の紅さんならギリギリで対処できるもの。

 

 

 「っ!? か、華奈先生!?」

 

 

 「ふむ。やはりこれくらいなら余裕がありますか。すいません。抜き打ちの様子見ですよ」

 

 

 これに紅さんは驚きつつも小太刀で防いでかつ構えることが出来ている。しかも手も痺れている様子もなし。まだ一部分とはいえ、流石にこの上昇率は大したもの。私よりも魔の血が強く、かつそれが最強の吸血鬼であること、長く魔と戦い、忍術と関わる対魔忍、その名家心願寺。これらの才能を余すことなく次いで、努力する才能と強く優しい心を持つ紅さんだからこそ出来たことでしょう。

 

 

 ぶっちゃけ、私よりも呑み込みいいですし、アサギさん張りに早く覚えていますもの。凶暴性の増加に苦労していた私は一体・・・

 

 

 「そ、そうですか。しかし、この威力なら以前は少し押されていたような・・・?」

 

 

 「ええ。それをあっさり抑えた。しかも軽く。大したものですよ。さ、抑え込んでください。ゆっくり、蛇口の栓を締めるように」

 

 

 「はい・・・ん・・・っ・・・は・・・はぁ・・・」

 

 

 人魔合一(私の感覚や経験から30%くらい?)を解除した紅さんですが、自身にかかっていた能力の向上を解いた後に少し汗を流し、息を乱していました。理由としては簡単。魔を強く表に出す。紅さんの場合は吸血鬼の力、再生力や膂力なども私やアサギさん以上に強く出してしまう分、消費も悪いのでしょう。吸血鬼もその能力を振るうために血を、生命力をもとにしますし、紅さんの場合も体力をいくらか消費。後は意識してこの力を使うことの経験不足からくる精神の消耗。疲労でしょうね。

 

 

 後、自身の身体が別人レベルで強化された後に元に戻ることで自身の身体を重く感じたりと、まあ諸々のせいで。

 

 

 「お疲れ様です紅さん。大丈夫ですか?」

 

 

 「は、はい・・・しかし、この短時間でもこれほど疲れるとは・・・」

 

 

 「私もそうでしたよ。力の増減や消耗、色々繊細な技でもありますからね。これからは私と定期的にこの人魔合一の訓練を行い、慣らしていきます。この技は感覚をつかむまで本当大変ですからね。長いですよ~?」

 

 

 いってしまえば自転車に乗る感覚をつかんで、そこからの長くしっかり動けるための練習。しかし危険度は魔に片足突っ込むような物で大変危険。私とアサギさんも互いに監視する形で覚えていきましたし、紅さんの場合は血の濃度は私やアサギさん以上。しっかり見ていきつつ、組手を挟んで慣らしていかないとですね。

 

 

 スポーツドリンクと保冷剤で冷やしていたタオルを渡しつつニコニコとほほ笑んでいると紅さんも少し顔を赤くしつつ手に取ってタオルで汗を拭き、ドリンクを飲み始めました。

 

 

 「んく、ぷは・・・ありがとうございます。頑張ってこの力を手にして、いつか華奈さんの隣に立って見せます!」

 

 

 「もちろん。その上で私を越えてくださいね? ふふ。待っていますよ」

 

 

 「は、はい! で、でも強くなっても私にいろいろ教えてくださいね?」

 

 

 「っ~~♡」

 

 

 タオルで顔を少し隠しながらの予想外のかわいい発言に少しきゅんと来てしまい、抱きしめたりすりすりしながら帰宅。その後は紅さんの好きなハンバーグを作って、お風呂で洗いっこをしたりしました。正直、最高の一日でしたとも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「華奈さん。起きてーほら、任務も終わって、今日は休みですけど、起きて?」

 

 

 「もにゃ・・・ほえ? あれ・・・静流さん? あれ? 今日は何かありましたっけ・・・」

 

 

 紅さんとの個人レッスンをしつつ。まだ懲りない政治家たちの不正取引をしょっ引いたり、魔族のヒャッハー連中が集まって愚連隊を作ったので爆破解体ついでにこれを餌に集まってきた裏社会の連中を叩いて潰し、ついでに何名かはカオスアリーナの方で公開処刑してもらうようにしておいたりとして、また貰えた休暇。せっかくだからと昼前までぐうぐう寝ようと思っていたら静流さんの声とぷにぷに私のほっぺをつつく感触で目が覚める。

 

 

 「んむぅ・・・ご飯でしたら昨日で作り置きをしておいて・・・!?」

 

 

 目が覚めて、身体を起こしたら目がさえわたるほどの光景を見せられました。

 

 

 「じゃーん! どう? 華奈さん♪」

 

 

 「「「おはようございます、ご主人様」」」

 

 

 静流さんに紅さん、ゆきかぜさん、さくらさん、若アサギさん、亜希さん、時子さんらがメイド服をつけて私の前に並んで頭を下げていました。何のことやらと思いつつも、皆が本当に似合っている。綺麗なので見蕩れてしまいます。

 

 

 でも、こんな衣装ありましたかね。私と静流さん以外で。と首をかしげていると私の身体を静流さんが起こし、みんなで着替えを持ってきて、着替えさせちゃう。ちょっ!? 肌を重ねていますがさすがに理解と恥ずかしさはありますよ!?

 

 

 「うぇっ!? あ、あのなんですこれ!? 訳が分かりませんよ。衣装の用意とか、いろいろ。あ、アサギさん無理やりは、んぐっ」

 

 

 「じゃ、着替えながら聞いてね? ほら、なんやかんや船坂家の屋敷も出来上がってきているじゃない? その際に、執事、メイドならどの服がいいのかなあと思って、みんなでコスプレ気分を楽しみながら華奈さんに見てもらおうって♪ ここにいるのはクラシカルというか王道な感じで攻めてみたわ」

 

 

 若アサギさんが少し不慣れな手つきのせいで胸に手が食い込んでしまったり、さくらさんが何かスイッチ入っていたりするのを時子さんが何か楽しそうに見ていたりするのはさておき、静流さんはどうにも船坂家のメイド、そこら辺の服を私選んでほしいためにわざわざこれを企画したと。

 

 

 「わ、私が以前先生と一緒に行ったお店。あそこでメイド服とかいろいろあったのでみんなでその、付けてみました。どうでしょうか・・・?」

 

 

 「似合っていますよ・・・すっごく♪ そして、なるほど納得です」

 

 確かにあのお店、色々ありますし、多分みんなで買いに行ったんでしょうね。皆さんスタイルも背丈もバラバラですし。スカートの端をつかんでひらりと回って見せる紅さん。かわいいです。正直、下手すればここでスイッチが入っちゃうくらいには。そして、紅さんを見て静流さんの変化にも一つ気づいたので改めて静流さんの方を見てみる。

 

 

 「あれ? 静流さん。ツインテールやめたんですか?」

 

 

 「紅ちゃんとかぶっちゃうし、こっちはこっちで華奈さんと色は反対だけどおそろいみたいで楽しいじゃない?」

 

 

 静流さんは髪をほどいてストレートに。メガネはそのままですがなんだか落ち着いた雰囲気に。ウィンクを飛ばして悪戯っぽく笑う色気は相変わらず。確かに金と銀の長髪ですし三羽烏扱いされていますからねえ。あ、そう言えば拳志ですが現在はブタのヒヅメ団の電子生命体を解体除去した際に手にしたデータと経験から五車のデータを整理するためのプログラムを開発中。フォルダ訳や目次をすぐに分けたり作ってくれるものだとかなんとか。

 

 

 「確かに。とってもかわいいですし。ふふ・・・今夜は静流さんの番でしたよね? その衣装でお願いしても?」

 

 

 「ええ♡ それと、ゆきかぜちゃんもお願いしてもいいかしら? 欲求不満みたいだし」

 

 

 「なっ!? いえ、、静流先生、そ、そんなことは・・・・・・・あるけど・・・」

 

 

 「じゃ、今夜は3人で。ふふ。目も覚めましたし、着替えもありがとうございます。じゃ、行きましょうか」

 

 

 着替えも緩めのジーンズに青のTシャツにしてくれて皆さんと一緒に部屋を出て、また驚きました。

 

 

 不知火さんときららさんが和装メイド。望月さんや蛇子さん、あやめさんが着物。他にも巴さんがミニスカだったり、凜花さんはバニーがーりだったりともういろいろとぶっ飛んでかつカオスな光景がそこに。そして、私のような人間と男には恐らく最高の光景が。

 

 

 「なんじゃこりゃ・・・・」

 

 

 「メイドフェスタ?」

 

 

 「ここそういう店じゃねえだろ・・・・・」

 

 

 で、私の別荘に来ていた小太郎君、銃兵衛君、骸佐君は色々面食らっている様子。

 

 

 「ふふ、さあ、達郎。今日は私はお前のメイドだ。何でも命じるといいぞ? あんな命令も受け止めるし、子だって望むところだ♡」

 

 

 「姉ちゃん!? 先生の家で何しようとしているんだよ!」

 

 

 「大丈夫ですよご主人様。すぐに空遁で戻って致しますので♡」

 

 

 「ご主人様!? そんでそれはアウトだろ!」

 

 

 少し視線を端に向ければ凜子さんが達郎さん相手にクラシカルなメイド姿でじりじりとにじり寄っています。あと、蓮魔さんが巴さんを連れて買い出しに出かけましたよ。うーんカオス。

 

 

 「じゃ、とりあえずご主人様はどのメイド服がいいか決めてね? 屋敷が完成したら私たちが日替わりでサポートする際に着けちゃうから♡」

 

 

 「ふふ。私達の衣装もいいでしょ? なんでも申し付けてご主人様~♪」

 

 

 ソファーにゆっくり腰を下ろすとすぐさま左右から私を挟み込んでくる静流さんとゆきかぜさん。左右からの甘い香りと柔らかい感触でほんにゃりしつつ見定め中。 

 

 

 個人的には静流さんらのクラシカルなメイド服のほうが肌の露出もないですし、シンプルかつ綺麗、いろいろ仕込めそうで楽しそうですし、これと近い理由で和装メイドもいいですねえ。

 

 

 「ママ、どうかな? この服、意外と動きやすいし結構いいと思うの♪」

 

 

 「似合いますよきららさん。ふふ。この衣装で二車で奉仕をすればきっと骸佐君もメロメロですし放しませんよきっと♪」

 

 

 「なっ・・・ななな! なんであいつと・・・」

 

 

 「お母さんにはわかりますよ? ふふ。それと、ええ。採用しちゃいましょう♪ 今度小物とか、服のバリエーションも用意しましょうね? じゃ、早速、お菓子でも用意してもらっていいですかきららさん」

 

 

 「ッッ~~~!!」

 

 

 耳元でこそこそとつぶやくと顔を真っ赤にしながらも用意するために走っていくきららさん。ふふ。まあ、骸佐君とのあれこれはみんなわかるでしょうけどねえ。多分それに気づいていないのはきららさんだけ。

 

 

 「いいなあー先生。ね。ふうまちゃん。私もふうまちゃんの執事だし・・・こう、ない?」

 

 

 「ん? いや、似合っているぞ」

 

 

 「ありがとう。そ、そうだけど、ほら、いろいろ頼みたいこととか、ある?」

 

 

 「え? じゃーあれだ。紅茶、入れてほしいかな。この前手に入った本を見ながら飲みたい」

 

 

 「・・・・・・分かりました。ご主人様」

 

 

 意図に気づいてくれなかった小太郎君に少しほほを膨らませながら蛇子さんも紅茶の用意のために台所に。それと入れ替わりできららさんがお菓子を小皿に入れて持ってきてくれました。クッキーを数種類。いいチョイスです。

 

 

 「どうぞママ。紅茶は今から淹れるわね?」

 

 

 「ええ。ありがとうございます。ふふ。盛り付けもきれいですよ?」

 

 

 「あ、ありがとう・・・」

 

 

 きららさんがクッキーを机に置いてくれたので私が頭を撫でるとまた顔を赤くしながら戻っていきました。ふふ。本当に可愛らしく、丸くなりましたねきららさんは。

 

 

 「ご、ご主人様。私にも何かありませんか?」

 

 

 「私も、いろいろしちゃえるわよご主人様」

 

 

 で、なぜか食い気味に私からの指示を聞いてくる紅さんとゆきかぜさん。あれをしてほしいのでしょうかね? 普通に親子でのささやかなスキンシップですがねえ。

 

 

 この後、アリカさんと銃兵衛君がワイワイみんなの衣装を見てどれがいいかと真面目に議論していたり、来る人来る人みんながこのメイド空間に面食らう姿を楽しみながら報告書を出したり、ご飯を作りながら一日が過ぎました。

 

 

 結局メイド服に関してはクラシックタイプと和装メイドに。決してきららさんや紅さん、ゆきかぜさんが着ていたから・・・養子と恋人に負けたわけじゃないですよ?




華奈による紅長強化が始まりました。人魔合一がまだまだなのは肌の変化、目に関しても色が変わるほどになっていないからです。アサギの変化を間近で見ているからこその評価ですね。


静流さんはシンプルな長髪に。原作の髪を下ろしたときと考えてくれれば幸いです。


後メイド服のクラシカルな奴は原作で凜子が着けていたメイド服のスカートの丈を長くして背中を晒さないようにしているものです。

華奈のヒーロー、戦士の在り方ってどれに近いと思います?

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  • こち亀
  • クレヨンしんちゃん
  • スーパーヒーロー戦隊
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