こちら対魔忍特別諜報室   作:零課

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いよいよアクション対魔忍に不知火さん参戦。イベントでも知略と備えを見せつけてくれました。こんな女傑を華奈は無自覚に惚れさせた挙句に食べちゃったと。早く操作できる日が楽しみです。後紅の来る日はいずこ。

後最近玉葱の騎士が忍者している動画を見ているんですが玉葱の讃美歌があるのを知りました。世界は広いですね。





お祝い大暴走

 「あー・・・ご祝儀ですかあ・・・普通に多めに包んでおけばいいのでしょうけど・・・なーんだか癪ですねえ」

 

 

「癪って・・・そんなことを言うのは華奈さんくらいですよ」

 

 

 エドさんから来た結婚しましたの手紙とイングリットさんへの祝いを頂戴の内容。ぶっちゃけ、表向きでと言っているのと実際にマスコミを探らせれば二日後の朝にはこれを世界に放送する様子。

 

 

 世界規模の超大企業のノマドのCEOとそれを支える敏腕美人秘書。創設者同士の大恋愛という感じで出すのもあって世界各地の情報組織、マスコミは大わらわ。たいていが徹夜になっている当たりお疲れ様です。

 

 

 ですがまあ、こっちとしては普通にお金を多めに包んではいどうぞ。というのもなんだか詰まらないですし、少し風変わりなものでも一つおまけでお見舞いしたいというもの。あやめさんが隣で変な顔していますが気にしない。

 

 

 「とは言いましてもねえ。一応、政府からも公安を代表して山本長官とアサギさんが出ることに。私の場合は資産家ということで出るんです。どのみち逃げられないなら少し変なもの渡したっていいとは思いませんか?」

 

 

 「その理屈はおかしい」

 

 

 「それにまあ・・・あの人は何というかそういうのを望んでいる気がするんですよねえ・・・はぁ・・・」

 

 

 情報を探らせれば出るわ出るわの世界中の著名人や大富豪、政治家。これらが祝うのですからねえ。ぶっちゃけ、これ以外でも平時からいろいろ貰っている人が普通のもの渡してもというのと、無駄に顔を合わす、話す機会が多い私ですが何というか、ネタを求めている気がするんですよね。

 

 

 「えーと、蛇神のお守りと、金品と、宝石。つまらないですねえ・・・あー・・・そうです。本でも送りましょうか」

 

 

 「本?」

 

 

 「ええ。昔紅さんたちのために自作した昔話風の絵本を改良して、絵もまあどうにかできますか。どこにしまっていましたっけねえ」

 

 

 何というか思いついた。というか結婚式で絵師に絵を描いてもらうことがあるのを思い出したのでそれをやっちまえと思いついた私は小太郎君たちの昔のおもちゃを入れていた場所に移動。

 

 

 「あらー・・・たまに掃除しないと埃ってやっぱり溜まりますね。けふ・・・あったあった」

 

 

 「あら・・・懐かしいですね。確かよく皆が眠る前に読み聞かせていましたね」

 

 

 そこから見つけた少し古ぼけた絵本。西洋の物語でしたがこれのモデルをエドさんとイングリットさんに変更して、さてさて、肉付けをして・・・その前に。

 

 

 「あやめさん。私の任務状況って何か予定ありましたか?」

 

 

 「えーと、仮面の対魔忍としては若アサギさんが受け持つ予定。他も第二九郎隊が休暇を終えて戻ってくるので私たちの部隊の方も方々の支援に回っていますし、少なくとも4日ほどは任務がないです」

 

 

 「了解です。では、絵もデフォルメしたものじゃなくてややしっかりしたものにして、えーと、背景も・・・しばらく缶詰生活にしますよ。お願いしていいですか?」

 

 

 「大丈夫です。ただし、その後の埋め合わせは貰いますよ?」

 

 

 予定も開いているので二日で自作絵本を作ってプレゼントしてみることに。二人をモデルにしたよくある恋物語の絵本でイングリットさん赤面させるのを狙ってみるために缶詰生活をすることに。あやめさんにはその間うちの部隊を回すことを頼めば了承してくれました。

 

 

 「ええ。どうぞ? ふふ。休みでも昇給でも、いいですからね? それとも紅さんとデートとか?」

 

 

 「ぜひともデートで。それとまあ・・・華奈さんの絵の腕前は分かりますが、変に煽るためのものはやめてくださいよ? そんなんでノマドとの戦いの激化とか簡便ですから」

 

 

 「わかりましたよ。さてさて。紅さんにメールを送ってと」

 

 

 少し目に本気の光が入ったあやめさんを見ながら紅さんにあやめさんと出かけることを持ちかけておいいて、私は自室に戻って作業を開始。二日で本を一冊、時間を考えれば実質一日で仕上げるとはなかなかに大変ですが頑張りましょう。

 

 

 

 

 

 「完成・・・ですねえー・・・はふゅ・・・」

 

 

 どうにか完成したの絵本。頑張れば人間出来るもので、翌日の昼くらいに完成しました。タイトルは「鏡の魔女」内容はとある国にいる、何でもできるし、カリスマもある一人の王子。だけどその万能さゆえにやることなすことを退屈と感じ、王家の使命と義務感で片付けている現状。

 

 

 それに仕える女騎士は王子に恋い焦がれるも下級貴族の生まれと騎士道故に思いを伝えられずに、でもその実力故に戦でも政治でも王子のそばを支えていた。で、そんな二人の耳に別経由でとある森に魔女とその弟子が住んでいて、それが薬で人を治したり、的確なアドバイスで悩み相談をしていることを聞く。

 

 

 王子は暇つぶしから。女騎士は自分の思いをどうすればいいのかとそれぞれが魔女と弟子に会いに行く。森で出会った魔女はローブで顔まですっぽり隠していて、弟子は大変可愛らしい美女で人懐っこい。そしてその魔女は暇つぶしで本心を語らずにそれとなく世間話を放る王子に醜い素顔を見せながら厳しい言葉を浴びせ、弟子はそれをフォローしながら優しく励ます。素直に自分の事を伝え、立場やしがらみで苦しんでいることを伝える女騎士には魔女は顔を見せないが優し声色で様々なたとえ話を教え、弟子は恋バナにほほを赤らめながら親身に付き合っていった。

 

 

 戦の終わりに、政治に行き詰った時に、王子も女騎士も魔女の場所に通った。素直に王子だろうと関係なく言葉をぶつけてくる魔女の言葉を聞くうちに自分の興味になっている女騎士の事を話し始める王子と、善き話し相手を得たことでより励み、貴族としての位も騎士としても栄達してきた女騎士。その二人が同時に互いのことについて歩み寄ろうとしたときに魔女はわざと二人が同じ時間に来るように仕掛ける。

 

 

 夜に出会う二人。そこから魔女は王子に。弟子は女騎士に素直に事を伝えるように言い、それに押された王子と女騎士は思いを伝える。その時にようやく興味を持てた、それが恋慕に気づいたことを素直に話す王子と自身も長く慕っていたことを伝えた女騎士。それを伝える時に魔女はローブを外して弟子に負けず劣らずの美貌を見せながら祝福した。

 

 

 魔女は魔術によって相手が心から離したいことを伝えるのであれば本来の姿に。嘘をついたり交えた話や心からの悩みでなければ醜い老婆の姿で厳しく叱責することで相手を前に進ませようとする。弟子はそれをフォローしながら支える。いわば飴と鞭に近い方式で多くの人達を助けていた。

 

 

 王子と女騎士の前で美しい本来の姿になったことは互いに本心から思い合っていることの証左。それを感じながら二人は結婚。互いに名実ともに国を支えたとして臣民からも祝福され、長く幸せに過ごしましたとさ。と・・・いう内容。絵柄も綺麗にしましたし、モデルも王子をエドさんに、女騎士をイングリットさんに変えました。さてさて。このネタをどう受け止めるか楽しみですよ。

 

 

 

 

 

 

 わずかな期間で世界中のどの大企業にも負けないほどに成長を遂げ、世界の経済、あらゆるものを動かす大企業。ノマド。その創設者でありCEOのエドウィン・ブラック、その補佐を務める敏腕秘書のイングリット。互いに美男美女であり、そのカリスマ性やたたずまいでいろんな意味で注目を集める二人の結婚は世界中で特大ニュースとなり、どの新聞でも一面を飾り、特集が組まれる始末。新聞のテレビ欄でも特番がどの放送局でも組まれている当たりどれほど騒ぎになっているかがわかる。

 

 

 二人の2ショットの写真の事でブライダル事業とノマド、宝石会社の株は上がるし、これによる世界での経済の影響さえも出てきそうなほど。そんな大騒ぎを起こした元凶の二人はこっそりと結婚式をあげたので式を開かず、皆に見せるために、いわゆるサービスのために再度タキシードとウェディングドレスで来る客たちの祝いを受け取り、社交辞令を述べていく。

 

 

 その長さと誰もが必要以上に顔色を窺い、参列が途切れないそれはまるで王への貢物を持ってくる臣下の列のようなもの。機嫌がいいであろうエドウィン・ブラックとその補佐であり権限も多く持つイングリット。この二人に覚えを良くしてもらい今後の事を助けてもらいたいという下心も多分に見せる連中を捌きつつ、アサギや山本長官も相手してしばらく後。

 

 

 「お久しぶりですよエドさん、イングリットさん。ご結婚おめでとうございます。お似合いですよ」

 

 

 「やあ、華奈。来てくれたか」

 

 

 「華奈・・・いや、華奈さん。ありがとうございます。今回はわざわざここまで」

 

 

 私参上。風呂敷に祝いの品をもってスーツ姿で二人の前にこんにちは。エドさんとイングリットさんは互いに花婿と花嫁衣装で腰かけて、あたりには祝いの品があちこちに。中には世界レベルで有名な一品も多くありますし、やれやれ、どれほどの人がここに来たか、あとで再度調べてみますかね。

 

 

 しかし、エドさんはまたいい顔していますが、イングリットさんは・・・間違いなく丸くなっている始末。以前は私に会う際は人だと見下していたり、敵意むき出しだったのにまあ心から柔らかな笑みで頭を下げてきましたよ。

 

 

 「そりゃあ、政府、私の表の立場からもアプローチしてくれば来ますよええ。あと、イングリットさんは・・・えーと、私をさん付けしていいんですか?」

 

 

 「・・・確かに憎い敵ですが、同時に・・・ヘンダーランドの騒ぎの後の酒場でのあの言葉以来、私もブラック様も互いに話し合いまして・・・それで、その・・・私のこの幸せは華奈さんがくれた部分もありますから・・・その」

 

 

 「まあ、私の方でもいい女だとは思っていたが、それを改めて真正面から見る機会をくれた華奈に感謝もしている。敵だが、尊敬できる恩人でもあると認めたのだよ」

 

 

 「ブラック様!? ま、まあそういうわけです。戦場で会えば斬りますが、捕まえれば丁重に扱います。私とブラック様の権限で」

 

 

 「は、はあ・・・まあ。私が役立ったのであればいいですよ」

 

 

 どうにも私が恋のキューピッドをしていたようで。ヘンダーランド騒ぎの、あの泣きまくった挙句に縮地で日本各地を飛び回った後にやけ酒していた時にエドさんに張りてかましてイングリットさんの気持ちを私が代弁した時でしたか。あの時の騒ぎがこうなるとはわからないものです。

 

 

 しかしまあ、下手すれば捕まった対魔忍のいつものお約束がなくなるかもとは思わぬ形でのボーナスが。いやはや。ほんと塞翁が馬ですね。

 

 

 さてさて、とりあえずこっちに来た本題ということで私の風呂敷を解いて中身をオープン。私船坂家のメンバーを代表しての祝いと、ふうまの代りに持ってきた祝い。それと例の自作絵本。あ、あとジャークさんからのものでかぶるとその間顔が緑色になって山ちゃんボイスになるマスクをセット。

 

 

 「これをどうぞ。此方からの祝いの品ですよ」

 

 

 「ありがとう。ほうほう・・・お守り・・・む。それもなかなかのものだな。それと、絵本?」

 

 

 「ええ。最近ですと結婚式の際に絵師さんに夫婦のイラストを描かせたりすることもあると聞いたので、私の方は絵本を描かせてもらいました。いずれ生まれる子供にも読み聞かせてはいかがですか?」

 

 

 「! ありがとうございます。・・・・・・あの、騎士と王子が・・・その、私たちのような・・・」

 

 

 「そりゃ、夫婦のお二人をモデルにしましたもの。これくらいのほうが楽しいでしょう?」

 

 

 絵本を手にとり、読んでいって私の発言で顔を赤くするイングリットさん。ふふ。ぶっちゃけこの集まりに参加するだけでもあらぬ疑いを解くのに大変でした。これくらいのものならいいですよね? 内容も一応絵本にありがちなハッピーエンドですし、絵も文章もしっかり書いて、ふりがなつけたりと頑張りましたからね。子供にも優しく作っております。プリントする際も紙は最高レベルのものを使いましたよ。

 

 

 「ふむふむ・・・ふふ。ありがとう。それと、このマスクは・・・・まさか神話のあれか?」

 

 

 「ジャークさんからの品ですよ。使わないだろうけど、飾っておけばということで」

 

 

 「あの魔人か・・・ああ、貴重な品だ。飾っておくとしよう」

 

 

 北欧神話のトリックスターの力が秘められたマスクらしいですが、これを見ているとこう「絶好調だぜぇ~~!」とかなんだかいいそうな気分に駆られちゃいますよ。エドさんからも見ていい品だったので幸いです。何個かあるそうですが。後、やはりあの人相当凄い人なんでしょうねえ。珠由良族でもどんな兵器よりも強い魔力を持っていると言っていましたし。

 

 

 まあ、今は魔力なんて全部なく新宿のオカマバーで店員しているんですけど。

 

 

 それと、イングリットさん。最初は恥ずかしがっていたのに、なんだか今は結構読みふけっているような気がしますが。凄く食い入るように読んでいますけども。

 

 

 「・・・ありがとう。大切にします」

 

 

 「え? ええ。さてと。私以外にも後がつかえています。お二人ともどうかお幸せに。後、できれば裏稼業でも過激なものは控えてくださいね?」

 

 

 「善処しよう。ではな」

 

 

 「ありがとうございました」

 

 

 なんやかんや話し込んでいる気がしたので適当なところで話を切り上げて私も退散。昼ぐらいに来たのにまだまだ列が途切れないあたり一体どれくらい続くのか。まあ、お二人とも魔族ですし体力の心配はないですけども。

 

 

 

 

 

 

 で、その後日。世界中でしばらくこのニュースが持ちきりになっていたあたりからまた新しいエドさんのニュースが。内容は『結婚祝いの際にもらった絵本が面白いので一つポケットマネーで舞台化するとのこと』

 

 

 ・・・・・・・・ええ・・・・?

 

 

 そのニュースを聞きながら今度は山本長官からの電話。内容は政府の任務でエドさんの任務で例の舞台で私が魔女、弟子役にナディアさんで参加してほしいとのこと。

 

 

 ぬわああああああぁあぁああ!!!!! なんであんな素人の絵本をそれにしようとするんですかああ!? イングリットさんもテレビの前で頬赤くしながらぜひとも見てみたいし演じてみたいと言わないでくださいよ! ああ・・・もう。絶対これ今の私の反応も想像して楽しんでいますよエドさん。はあ・・・アサギさんと時子さんにも連絡しないと。

 

 

 この後変装キットを詰め込んでナディアさん当地のメンバー含めて報告しました。みんな驚いたり爆笑されたりで散々でした。やれやれ・・・どうなることやら。




エドさんは華奈とアサギのせいで愉快人に。華奈もアサギや紅の事さえなければ普通に相性はいいでしょうね。

華奈の絵本、お芝居になる。キャストはほぼメインはモデル元が演じる始末。

華奈のヒーロー、戦士の在り方ってどれに近いと思います?

  • ウルトラマン
  • 仮面ライダー
  • こち亀
  • クレヨンしんちゃん
  • スーパーヒーロー戦隊
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