こちら対魔忍特別諜報室   作:零課

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多分合宿はわけると思います。内容は・・・できる限り頑張ります。


合宿 午前~午後

 「ふふー久しぶりですねえ。トレーラー以外の大型車を運転するのは」

 

 

 用意したバスにクラスの皆と教師組を乗せてのんびり別荘に向けて運転中。特製のカモフラージュもしていますし、気楽な道中。

 

 

 後ろでは舞華さんやゆきかぜさんが司会をしつつカラオケ大会。教師の一部はすでに酒をひっかけていたりで愉快な声が聞こえてきます。

 

 

 「かーなしゃあーん・・・もう着きますかあ?」

 

 

 「うわお。飲んでいますねえ。静流さん。ええ。もうすぐですよ」

 

 

 後ろからすでに酔っている静流さんが出てきました。静流さんは別荘での料理や用意で涼しい場所での作業なので熱さで気分を悪くすることが無いのと、私と同じくらい小太郎君たちの世話をしているので実質気楽な旅行でもあるので羽目を外しているのでしょう。

 

 

 こちらとしても普段の任務やら家やらで船坂家、部隊の頭脳を率いている分この一週間は教師として教えつつもエンジョイしてほしいですね。私も思は持ってきていませんし。

 

 

 「先生! 先生も歌おうぜ~! 運転手変わってさ」

 

 

 「あ、いいわね。ということで先生、一曲どう?」

 

 

 「いやあ、もうすぐ着きますから今度ですよ。あ、ほら。つきましたよ」

 

 

 後ろからマイクのフリをされましたがちょうど目の前に見えてきた別荘。それを聞いて皆さんも窓に移動してみています。

 

 

 「さ、皆さんここが一週間過ごす合宿場所です。荷物を下ろしてからまずは今回の合宿の内容を再度話してから開始します。いいですね?」

 

 

 私の声に皆が応えたところで別荘前にバスを停車。少し歩けば海ですし、プライベートビーチなので人も来ない。来ても今回は私は公安の証明書も山本長官から借りてきているのでそこらの阿保はしょっ引けますからね。職権乱用? いや対魔忍って一応公安の下部組織の一部ですし。

 

 

 「静流さんと不知火さんは皆さんのご飯と勉強の用意をお願いします。ナディアさんは私と一緒に来てもらいます。あやめさんは零子さんとちょっとした遊びの用意を」

 

 

 「りょうかーい。ひふっ・・・んく。酔いも冷ましておくわーあー・・・久しぶりの大吟醸はついつい」

 

 

 「もう。確かにこのメンバーだとある意味慰安旅行だけども。私が料理をするわ」

 

 

 早速ふらふらの静流さんを引っ張っていきながら歩いていく不知火さん。いやまあ、勘弁してあげてくださいね。私と一緒に働き通しの日々でしたし。気を張り詰める諜報頑張っていましたから。その反動ですし。

 

 

 あやめさんと零子さんも海の方で用意を開始。ちなみにあやめさんは紫の少し攻め気味なビキニ。零子さんはご自身の体質もあるのでひらひら多めの赤いドレスのような水着です。

 

 

 「はぁー・・・広いわ・・・それに涼しい。個室も多いけど、大広間もあるのね」

 

 

 「外から見れば3階建てだったが、これはすごい・・・」

 

 

 「ほへー俺の屋敷よりも広いんじゃないかこれ?」

 

 

 「いや、二車屋敷も大きいと思うよ? 高さはこっちが上だけど」

 

 

 皆さんもバスから荷物をもって中に入ればまた大きさにびっくり。うふふ。そうでしょうそうでしょう。3階建ての別荘。政治家の裏の取引をここでさせて情報すっぱ抜いたり、近くにあるリゾート地に行く連中の情報を探るうちのメンバーのために豪勢なものにしましたからね。いつか皆さんと楽しみたかったとは思っていましたがこういう形で叶ってよかったです。

 

 

 「木製で、趣もあるし・・・あ。お風呂も温泉?」

 

 

 「確か、拳志さんが言うには温泉を引いてきているらしい。露天風呂と室内の大風呂の二つある様だぞ?」

 

 

 「ママ・・・お金持ち過ぎない? 私はアサギ校長とゆきかぜちゃんの家が一番お金持ちだと思っていたんだけど」

 

 

 「いや、ぶっちゃけ今は一番きららの家のほうが金持ちだぞ。俺と燐姉の上原家もなかなかだと思うけど、先生五車に数か所の備蓄庫と家と別荘と建築中の邸宅。魔界都市の近くの都市に数個づつのセーフハウス。そして日本各地にちりばめた拠点。俺もいくつか任務でお邪魔したけどどこもすごかったし」

 

 

 なんだか秘密基地。いや合っていますけど。若しくは新しいテーマ―パークに来たように皆さんきょろきょろしてあたりを動き回る皆さん。さてさて、そろそろ始めましょうかね。流石に探検させ続けても時間がもったいない。

 

 

 「はいはい。皆さん注目です。じゃ、合宿の事について説明します」

 

 

 皆さんに渡していた合宿の予定が書きこまれたものを開かせつつ。ホワイトボードに予定を書き込んでいく。

 

 

 「今回の合宿はいわゆる集中型のみっちり学習時間。ですがそれで対魔忍として肉体を衰えさせる。鍛える機会を減らすのはもったいない。なので、朝の方に短時間でみっちりと高密度、きつい訓練をこなしつつ過ごしてもらいます。頑張ればその間の遊ぶ時間も増えますので皆さん頑張りましょうね?」

 

 

 予定としては朝の7時くらいには起きてもらい、朝食。8時から10時までは戦闘訓練。トレーニング。10時から13時までは昼食と休憩。ちょっと勉強。13時から16時までは自由時間。16時から19時まで勉強。その後は一時晩御飯を取ってもらい、また22時半まで勉強という流れですね。

 

 

 「んふふ・・・♪ これは楽しい時間になりそう。海でのトレーニングも興味あるし、重りを外した先生の力もね」

 

 

 「そういえば、いつも訓練では重りを着けていたし、外すのもまた少なかったし・・・確かに楽しみだ」

 

 

 「ま、まだ私に二本しか刀を抜かせていない皆さんには加減もしますよ。さて、勉強も遊びも鍛錬も全力で楽しむ一週間にしていきましょう。ということで早速最初のメニューです。皆さんこれを担いで走ってもらいますよ」

 

 

 早速用意したのは重しを入れたリュック。重さは大体50キロ。まあそれなりに重いでしょう。

 

 

 「ふぐっ・・・む・・・中々来る・・・」

 

 

 「うぎぎ・・・俺と同じくらいじゃないのかこれ」

 

 

 「はいはい。これくらいで音を上げちゃだめですよ。じゃ、これを担いで砂浜で1000メートルダッシュ15往復行きますよ。タイムは30分で終わらせます。開始!」

 

 

 ただまあ、短い時間での鍛錬となればこれくらいはしないとですし、いつも皆さんが駆け回っている固い地面、木の上や土よりも大変な場所で走ること。その効果も知ってもらいたいですしね。私も担いで靴に着替えてから先頭をダッシュ。ナディアさんは後方で遅れそうな人を見つつ発破をかけてもらいます。

 

 

 「ぐっ・・・負けるか」

 

 

 「よいしょっ・・・ふふ。いつもよりもいい景色だし楽しそう♩」

 

 

 「うっし! 先生に負けねえようにしないとな!」

 

 

 小太郎君にきららさん。骸佐君が勢いよく走りだしたのを見て皆さんもつられるように皆さんリュックをもって後を追いかけます。おお。なんやかんやあの重さを担いですぐに走れる辺りは流石。ですがまあ、とりあえず砂浜の地獄を知るとこの元気もいつまで持つか。

 

 

 「ほらほらー往復場所はここの流木ですよー皆さん早く早く~」

 

 

 「みんなファイトよー。足腰あってこその剣や拳の威力が出るんだからね」

 

 

 「ふぎっ・・・ぜひ・・・お、おも・・・」

 

 

 「はふぅ・・ふぅ・・・んぐっ・・・」

 

 

 私が折り返し地点を曲がって皆さんを見ると鹿之助君とアリカさんが既に少し疲れています。

 

 

 「ふっ・・ふ・・・確かにこれはきつい」

 

 

 「ふぅ・・・でも、まだまだいけるわ」

 

 

 「んっしょ・・・ん・・・あ。これあの合宿のシーンであったわね。なるほど・・・親指に力を込めて・・・蹴る! 蹴る!」

 

 

 大丈夫そうなのは紅さん、きららさん、凜花さん。二人は私から個人レッスンで鍛えていること。凜花さんはあの漫画で足腰を徹底的に鍛えている合宿のシーンを思い出したか地面を思いきり蹴り飛ばすダッシュで走るペースも上げていく。

 

 

 他だと蛇子さんや達郎君、凜子さんあたりはまだまだ大丈夫そうですがほかの皆さんは予想以上の体力の消耗に戸惑っているようですね。

 

 

 それも仕方なし。任務や学校では固いアスファルトやコンクリート。地面だからこそ蹴る力が身体を動かしますが砂浜だとその力も殺されるし、砂に足を取られるので蹴った後の足を抜くのにも力がいる。だからこそ凜花さんみたいに砂を蹴り飛ばす力、強い足腰を求められます。しかも50キロのリュックの分より強く。

 

 

 私はまあ、普段から160キロとかの重り付けて生活していますしこういう訓練はしていたので大丈夫ですが、ほかの皆さんはきついでしょうねえ。とりあえず少しペースを落としても皆さんと距離がぐんぐん開いていく始末。

 

 

 「はーい残り3周。皆さんテンポあげてあげて! この程度の足腰ではだめですよ。もっと足上げて、砂を蹴り飛ばして走りなさい」

 

 

 「げほっ・・・ぐふ・・・うえ・・・暑さと・・・重さで・・・あし・・あがらな・・・きつ・・・」

 

 

 「それだけ喋れればまだ元気よ。ほら、もう少し。ファイトファイトー!」

 

 

 皆さん汗を滝のように流しながらひいこらひいこらいいながら走りますがもう速足、それ以下の速度です。小太郎君も口から何かを流しそうな感じですがそれでもお構いなしに走らせます。鹿之助君はもう何かを見えていそうなほどですが問題なし。

 

 

 「はいゴール。じゃ、また皆さんに混じって応援しますかね」

 

 

 結局一周差をもってゴールしたのでそのまままた皆さんに混じって応援しながら走っていました。ナディアさんも熱さで汗をかいていますが息は乱れていませんし、これくらいは問題ないですかあ。

 

 

 「げほ・・・あうぅあ・・・・あづ・・・・きづ・・・ぐづ・・・」

 

 

 「おも、かた・・ちぎれ・・・足・・・ぱんぱん・・・」

 

 

 「くそぉ・・・足が動かね・・・・」

 

 

 「はおふ・・・な、なんで先生たちは息乱してないの・・・あ、酸素・・・のど乾く・・みず」

 

 

 どうにかこうにかゴールした皆さんも死屍累々。砂が身体につくのも気にせずにへばって太陽に干されています。タイムを間に合わせるあたりまだいいですが訓練始まってまだ少し。へばるにはもったいないですねえ。というわけで。

 

 

 「ナディアさん。少しだけ回復を」

 

 

 「いいけど華奈は? まあ、問題なさそうだけど」

 

 

 「全く問題ないですよ。皆さんだけ」

 

 

 ナディアさんに頼んで回復の踊りを。しかしある程度。動ける程度に回復させておいて皆さん元気になり始めたところでレッスン2の開始。

 

 

 「じゃあ、次は組手。私と全員でぶつかってもらいます。武器ももってきているのでそれを使って全力で殺すつもりで来てくださいね」

 

 

 あやめさんたちに用意させていた武器を持ってこさせ、皆さんに手渡す。そう。厳しい鍛錬と連続して次は実戦。まあ、消耗具合がここまでとは思わなかったので備えのナディアさんに回復させましたがね。

 

 

 「え・・・あ、あの先生の武装は?」

 

 

 「え? ああ。これで十分です」

 

 

 私は私で木刀一振りと短剣一つ。重しを外して、まあある程度力量も出すので問題ない。最悪人魔合一を使いますし、私の怪我と皆さんの治療のためにナディアさんがいるわけで。

 

 

 「さ、早く行きましょう。この組手は時間いっぱいするか、私を倒せば即終了。休めますよ~」

 

 

 「よーし。それなら思い切りいかせてもらいますよ先生!」

 

 

 「ああ。早く倒して休むほうがあとの勉強もはかどるというものだ。行きます!」

 

 

 私の言葉に早く海で遊びたい、休みたい皆さんが武器を持ち、ゆきかぜさんと凜子さんの二人の言葉を口火に組手スタート。

 

 

 「ハッ! セイッ!」

 

 

 「おお。早い、鋭い。ですがつなぎが甘い」

 

 

 凜子さんが切込み、空遁を合わせた斬撃の嵐を飛ばしますが合間を縫って刀を抑えて一本背負いの要領で投げ飛ばす。抜刀も早いですし、切れも良し。だけど一撃で忍術と合わせて必殺な故に一つ一つのつなぎが甘いので隙は意外とある。

 

 

 「げほっ・・・!?」

 

 

 「鹿之助! 合わせて!」

 

 

 「おう! ヘラジカ!」

 

 

 そこに切り込んでくるのはゆきかぜさんと鹿之助君の雷遁コンビ。ゆきかぜさんのホーミングする雷の弾丸とヘラジカ。先に飛んできて私を狙う誘導弾で視界を奪いつつけん制。そこにヘラジカの火力と生物の速度で一気に行く寸断。・・・のみではなさそうですね。

 

 

 「今よ!」

 

 

 二人の攻撃に合わせてアリカさんが空遁を使うことで私を引き寄せ、動く場所を制限。そこでより二人の攻撃を当てようとしている。まあ、いい連携ですがね。まあ・・・65点ですか。

 

 

 「土隠れ。お返しですよ」

 

 

 まずは引き寄せた場所が波が押し寄せる近く。なのでちょうどいいと砂浜に思いきり木刀を一閃。水ごと砂を巻き上げてそれをそのままゆきかぜさんと鹿之助君の雷遁の盾に。

 

 

 さらに追撃としてその土壁を半分切り分けて空遁で引き寄せていたアリカさんに半分。もう半分は木刀を横にして振ることで強い風を起こしてゆきかぜさんと鹿之助君に。あの魔物の子どもたちによる王座をかけた戦いでもあった戦法の応用。うまくいくもんですね。

 

 

 「「「アババババババアッ!?」」」

 

 

 三人とも感電してノックダウン。砂や水にぶつかった時点でだいぶ威力は死んでいますがそれでも鍛えた対魔忍ですらきついようですぐに伸びちゃいましたよ。

 

 

 「・・・なら、これでどう! アイス・エイジ!」

 

 

 「煙遁・・・紫煙乱舞!」

 

 

 次に来たのはきららさんと凜花さん。前よりも強化した冷気の力で海に足を着けていた私の足ごと冷凍。更には凜花さんが自身の肉体を煙とする忍術で腕と体の一部を煙幕としている間にもう片方の手でジャブの嵐。

 

 

 「鬼氷棍! 行っくわよー!!」

 

 

 そこに追撃と言わんばかりにきららさんも声と音でわかりますが専用の三節混に冷気の刃を纏わせて凜花さんと挟み込むように攻撃を開始。

 

 

 「! む・・・・ふっ。おお。これはいい」

 

 

 凜花さんの拳のラッシュと目くらまし、更には煙の中から靴の中に仕込んでいたであろう短剣、棒手裏剣を飛ばしていく。きららさんも一撃重視ではなく手数で二人で挟み込むようにして動きを封じる。視界を封じたまま拳以外の武器でも不意打ちを狙うあたり凜花さんも成長している。

 

 

 「くぅ! なんでこの状況でもまるで通らないのよ!」

 

 

 「肌と耳、感覚で感じますからね。そして声を張り上げすぎ・・・ああ」

 

 

 きららさんは大声を出していますが、まあ拳の風切り音や三節混の音、その際に肌に感じる風で紙一重でよけられるものですからね。しかし、わざわざ大声を出す理由は・・・音を聞こえづらくさせる? 煙に紛れて感じづらいですが・・・紙の香り・・・いい組み合わせですね。凜子さん、ゆきかぜさん、鹿之助君の一気に脱落したのを見て連携で仕留めようとしましたかね。

 

 

 舞さんの忍術による紙の式神や爆破。しかしそれだけじゃない。

 

 

 「おらあ! こいつでシメよ! 冥土バズーカ!」

 

 

 「鉄華豪雨!」

 

 

 「行きます! 式神百鬼爆葬!!」

 

 

 上空から舞華さんと達郎君の特大の火遁、空遁による苦無と火球の乱舞。視界を塞がれ、足を動かなくさせ、ひたすらに手数を持ってギリギリまで動きを封じる。そして周辺にも爆破物を巻くことで徹底的に逃げ場をなくす。

 

 

 きららさんは持ち前の身体能力と冷気で作った足場で。凜花さんはすでに身体を多くの部分を多く移動させて攻撃の直前には離脱も完了。普通ならこれで上位の魔族でもひとたまりもないかもしれない。

 

 

 「ふむ・・・ほい」

 

 

 でもまだ甘い。木刀で氷を砕き、足を動かせるようにしてからすぐに縮地で離脱。私のいた後にはまるでクラスター爆弾が落ちたような景色に。

 

 

 「やったか!」

 

 

 「舞華さんそれフラグ!」

 

 

 「ですよー。気を抜かない。残心は大事です」

 

 

 「きゅぅ・・・」

 

 

 「え・・・あ・・・」

 

 

 「ぐ・・・く!?」

 

 

 縮地で舞さんの後ろに移動してから当身をして気絶。さらに爆風で動けないきららさんと凜花さんも仲良くおねんね。

 

 

 そして戦車砲と変わらぬ威力で叩き込んだ苦無の嵐と超高温の火球。それゆえに砂と水蒸気の煙に視界を奪われている舞華さんと達郎君。あたりにはその威力故に巻きあがった氷や砂、石のかけらを足場に駆け上がり今度は舞華さんの後ろにこんにちは。

 

 

 「はあっ!?」

 

 

 「一度休憩ですよ・・・むん!」

 

 

 そこから鉄拳で思いきり殴る。わざとガードさせましたがそれでも水柱が立つほどに強くたたき込みましたし、しばらく衝撃で動けないでしょうか。

 

 

 「次は・・・と」

 

 

 「うっし! 銃兵衛、小太郎! 今だ!」

 

 

 「「応!」」

 

 

 達郎君にも攻撃をしようとしましたがそこは予測済みだと達郎君は離脱。しかも下から聞こえる銃弾の数々。しかも打ち込んでいたはずの苦無すらも襲い掛かる。小太郎君と銃兵衛君の早打ちと邪眼。それで達郎君の苦無を操ってた数の一つとしていましたか。

 

 

 「ぐ・・・ですがこの程度なら」

 

 

 「タコタコ・ハイパースラッシュ!!」

 

 

 「旋風・虎砲!!」

 

 

 「なっ!? ち・・・二刀、桜楼流し!」

 

 

 空中で弾丸の雨を捌いていましたがそこに更には襲い来る蛇子さんと紅さんの飛ぶ斬撃の嵐。ただ、少し甘い技なので斬撃を飛ばしてかすかに軌道を逸らし、そこにうまく短剣で受け止めることをできましたが二人の威力。更に空中に飛ばされてしまう。

 

 

 「私はピンボールか何かですか!? 海が綺麗に見えて・・・!」

 

 

 「ここなら縮地も使えないよな?」

 

 

 「先生。覚悟!」

 

 

 「ぐ・・・まだまだ!」

 

 

 上空数十メートルまで吹っ飛んでいるとそこに待ち構えていたのは自身の忍術の鎧、夜叉髑髏に身を包んだ骸佐君と若紫さん。そして凜子さん。

 

 

 おそらくは蛇子さんの膂力で思いきり投げ飛ばされた骸佐君と若紫さん。そして空遁の術の空間跳躍で回復してすぐに攻撃に加わる凜子さん。これは少し怖いと冷や汗を垂らします。なにせ・・・

 

 

 「喰らえ・・やあ!」

 

 

 「大戦斧・一閃!」

 

 

 「逸刀流・・・・胡蝶獄門!」

 

 

 三人のそれぞれの。二人は身体能力に合わせた剛剣の一撃。もう一人はその剣技と忍術に合わせた鋭い技の一撃。

 

 

 それだけでもすさまじいのだが、更には下に感じる気配。

 

 

 「影飛ばし! 影鮫!」

 

 

 空中に飛ばされていた私の陰に隠れていた若さくらさんの影の遠距離攻撃も下から迫る。

 

 

 「ぐっ・・・あぐはっ!?」

 

 

 凜子さんの忍術は短剣で概念を斬り捨てることでしのぎ、そのまま短剣で凜子さんの剣を骸佐君の剣は足で刀身を蹴り飛ばすことで横にそらす。若紫さんの斧の一戦は掌底で斧の刃以外を叩くことで逸らしますがその衝撃で身動きが取れなくなるほどの衝撃で海面に撃ち落とされ、更にはとどめと言わんばかりに襲い来る若さくらさんの追撃。

 

 

 「むぅ・・・これを使いましょう。ふっ・・・!」

 

 

 これをもらえば私もガメオベラなので人魔合一を一瞬だけ発動。空中で体を回して木刀で影の鮫を斬り捨て、残りの刃も短刀で処理。水面には体勢を入れかえて打ち付けられますが強化した肉体なのでダメージも無し。ドッパーン! と水柱が私を中心に上がるのを見れますが中々にいい景色ですねえ。

 

 

 「うわっぷ!? げほ・・・うそでしょ!? あの三人での攻撃でも動けるなんて・・・ぐふっ・・・」

 

 

 「口よりも体を動かす。さて・・・残りは・・・」

 

 

 動揺する若さくらさんを水の中から起き上がり腹パンして気絶。その後も残りのメンバーを一人一人処理して、ナディアさんの踊りで回復させてから時間いっぱいまでひたすらに連戦。

 

 

 ゾンビアタック。そのたびに小太郎君や達郎君、骸佐君の様々な作戦を使ってきたので流石に私も人魔合一を交えた本気を使いましたが結局は木刀を一本折ることが出来ただけで短刀は折れず。時間終了。皆さん多分通算で100回を超える勢いでぼろ雑巾にして、そのたびに回復するという天国と地獄を味わう一時間チョイとなりましたとさ。

 

 

 

 

 

 

 

 「あーもう! せっかく強化した技もああ使われちゃ意味ないじゃないのよー! あぐ・・もぐ・・・んんぐ!」

 

 

 「一応先生の本気を出せたのはよかったですが・・・でも、武装とかを考えればまだハンデ持ち状態・・頑張らないと。美味しい・・・」

 

 

 「ふふー夏と言えばこれよね。さ。おかわりもあるわよ!」

 

 

 「しかし、いい判断だったぞアリカ。あの引き寄せで空中で動きを封じたり弾丸や苦無、斬撃の誘導や変化を加えるのはいい連携。今後も磨いていこう」

 

 

 「はい! 凜子先輩!」

 

 

 「ぷはー! 汗かいた分なおさらおいしい。あ、不知火さんおかわり!」

 

 

 訓練が終わり、回復させた後に皆砂と海水まみれなので風呂に入って汚れを落とし、その後は少し早めの昼食。不知火さんと静流さんの作ったカレーをみんなでがつがつ食べています。私も一緒にもぐもぐ。あ、おかわりはしておこう。私は中辛で、福神漬け多めの~♪

 

 

 「ふぅ。えーと。初日の小勉強は・・・不知火さんの国語と、静流さんの英語ですか。確かそれぞれ点数が低い子は・・・」

 

 

 その間に予定表を見て勉強の予定。ちなみに不知火さんが国語と古文。静流さんが科学と英語。零子さんは生物と物理。私は歴史と公民。あやめさんが数学などを担当する予定です。

 

 

 「あ、華奈さん。チーズもどうです? んふふ・・・ああ、みんなでこうしてワイワイ。久しぶりです」

 

 

 「あやめさんは狙撃とか潜入で単身の場合も多いですしねえ・・・その分ここでエンジョイしてください。みんなとこうしているのも今だからこそですしね」

 

 

 まあそういうのが得意とはいえそれを頼んだ私が原因ですけどね。うん。あやめさんも昔を思い出しているのかもですねえ。一緒に皆でお風呂入ったり、買い物したり、スーパーで特売目当てに頑張ったり。教育方針で相談したりとか色々。

 

 

 「ぷは・・・さて、じゃあ授業の準備を・・・えーとリスニング用のCDと映画は・・・えー・・・?」

 

 

 おかわりのカレーも食べ終えて静流さんの授業の用意のために教材の箱を漁ってみると出てきたのがインディペンデ〇スデイ。と劇場版トランスフ〇ーマー。大丈夫です? 煽り言葉とか過激な英語を覚えそうなんですけども。

 

 

 

 この後寸胴鍋で作ったカレーとからあげやとんかつなども全て食べつくし、ご飯も空。流石食べ盛りの皆さん。薬膳になるものも隠し味で入れていましたし、たくさん食べて元気に過ごしてこそですからねえ。

 

 

 

 

 

 

 「はい。この発言は少し舌を抑えるようにして話すの。発音が大きくずれると同じ読みでも意味を違う方で受け止める人もいるからね。私達で言うと牡蠣と柿みたいな感じよ。だからこの発音はしっかりと」

 

 

 「はーい」

 

 

 「そういう意味ではこのG〇Aは発音もきれいだし、英語版でプレイして覚えていくのもいいわ。4、5は面白いから興味があれば華奈先生の別荘にあるからやってみるように。じゃ、次のシーンいくわよー。じゃ、その面の皮をはいでやる。のシーンから」

 

 

 「なんかこう。内容が頭に入るか文章が頭に入るかで危ないわ」

 

 

 静流さんは映画のシーンをある程度流してからそこでの単語を発音させたり、その発音のためのコツを話したりしています。今回はリスニング対策と発音練習。どうにも少し早口のリスニングCDのやつだと皆さんあっという間に聞き取れずに駄目で点数が低かったとか。

 

 

 そこでお勧めするゲームがあれなあたり本当大概ですねえ。いや、発音はきれいですし確かに教材としてはいいものですけど。

 

 

 「じゃ、次は推敲の故事から行くわよ。これは昔唐の時代かしらね。科挙というものすごい難しい役人になるための試験に行った男が漢詩で文章の一部を推すか敲くで悩んだという話なの」

 

 

 「ふぅむ・・・しかし、なぜそこで悩んだのでしょうか?」

 

 

 「ええ。漢詩。というよりは中国の文章は韻を踏むのにも気を使ったからどちらも聞こえがよかったのと。文章の意味でもどちらがいいかということね」

 

 

 「へえー・・・なら、私は敲くがいいかな? ドアを軽くノックしたほうが推すよりもいい音がしそうだし」

 

 

 「あらいい発言ね。ふふ。じゃ、一度この故事の話を音読してから話の内容をすべてまた聞いて頂戴ね?」

 

 

 不知火さんは不知火さんで漢詩から文章の読み書きを練習。推敲とはまたいい部分を。こういう小話を挟むことで覚えてもらうようにするのは私も良くしますからね。

 

 

 ナディアさんの踊りで皆さん元気に勉強していますし、この分なら少し早めに切り上げて遊ぶ時間でエンジョイしてもいいかもですねえ。ふふ。私も水着をお披露目ですし、楽しみですねえ。




合宿前半。ナディアのおかげでヘロヘロにもならずに勉強も鍛錬もエンジョイ。


次回は水着。そして海で遊びます。

華奈のヒーロー、戦士の在り方ってどれに近いと思います?

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  • クレヨンしんちゃん
  • スーパーヒーロー戦隊
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