ちょっと前
隊長 華奈(隊員5名)
副官 静流 拳志 あやめ 不知火(一律隊員5名)
遊撃、予備隊員 5名
今
隊長 華奈(隊員8名)
副官 静流 拳志 あやめ 不知火(一律隊員9名)
遊撃、予備隊員10名
ここにプラスで学生組も入ってくる感じです。後たまに第一、第二九郎隊がヘルプで1~2名参加、もしくは情報と武装のチェックをするために来ます。技術者科学者が多く船坂家に来ているせいですね。(静流 みこと 夜空などなど)
~特別偽装装甲車両~
ゆきかぜ「私じゃなくてもいいのに・・・」
小太郎「いざという時の汎用性とその威力を外せると思うか?」
骸佐「ふぅーむ・・・やっぱ国際空港ともなればでけえな・・・プランは・・・」
きらら(オペレート)『今の所、良い案はこの滑走路に入るところからもいいんだけど、どうしても見つかりやすいからね。ママと不知火さんの案だと地下駐車場から入って一気に民間機へ建物内から突貫。そのためのサポートメンバーも送っているみたい』
スウ「そうか・・・ならギリギリまで見つからずに一気に踏み込むほうがいいだろう。それに、骸佐の鎧での速度での切込み、その後で私が開いた道を確保して小太郎、ゆきかぜが支援。お師匠様が速度を活かして遊撃と式のほうがいいと思うが(できれば華奈さんの支援は抜きでしたいものだ・・・あの貧乳馬鹿に調子に乗られるもしゃくだし)」
アサギ「そうね。私、スウ。骸佐君なら速度も出せるし、切り込んでからの小太郎君たちの援護射撃・・・・・ちょっと・・・何事!?」
きらら『ママからの緊急連絡! 近畿国際空港で爆破事故と飛行機の暴走が発生! それと・・・武装集団及びドローン、自立機械兵器の存在を確認!』
小太郎「絞り込んだのはいいが、どうにもテロリスト共も嗅ぎつけたか。動きが早いし派手だ!」
ゆきかぜ「バックアップチームは!? 先行しているんでしょ?」
きらら『みんなの到着を待ちつつ警備員に変装して避難誘導中。その後に緊急プランに合わせて待機して武中が動かない、異常がない限りはぎりぎりまで潜伏するわ。みんな、装備は!?』
骸佐「問題ねえ! ありがとよきらら。相棒!」
スウ「問題ない。テロ組織相手の経験は積んできている」
小太郎「骸佐。一度着いたら逃げる市民に紛れつつカメラをオンにしてほしい。俺たちはそのまま空港の二階入り口から入るぞ」
アサギ「既にそのようにしているわ。そこからなら一気に滑走路にガラスを割って突入できる。みんな。テロ組織との一戦もあると考えて臨むように」
「なによこれ・・・酷い有様」
「ああ。しかし、同時に当たりだな。早いところ武中を確保。その後に生物兵器を回収して帰還しよう」
ゆきかぜの言葉通り、空港は酷い有様だった。一般市民は多くが逃げおおせ、残りも既に潜伏していた華奈先生のサポートメンバー。特別部隊が逃がす手助けをしたのだろう。既に人はいない。
しかしまあ、それでもこの大規模な破壊発動には死者も出ており、すでにこと切れた人が倒れていた。それに加えて轟々と燃え上がる炎や煙、荒れ果てた空港内の建物もあって地獄絵図と言ってもいい。
「ここでもやつらのやり口は同じか・・・まったく反吐が出る」
「やっぱり、いい気分じゃねえやな・・・ったく」
任務で敵を斬り捨てる、撃ち殺すことはあるが一般人が被害にあうのはやはり心に来るものがある。
『みんな。私もあとで向かうけど、すでに敵の方も動いているのと米連のエージェント相手に交戦開始。そっちにも来ているから警戒して!』
きららもどうやら現場に急行しているようだが、その言葉の後に出てくる人影。
「え? 対魔忍!? じゃないけど・・・忍者!?」
それはボウガンやマシンガン、鎌などなどいろんなもので武装した覆面をかぶった忍者装束の集団。仁術などを使う気配はないがその動きは訓練された戦士、一部は対魔忍のほほうや体術にも通じるものがあるというもの。
「抜け忍から教わったか知らんがな、やつらは最近こういうやつらが多い、気を抜くなよ・・・!」
スウはそれに迷うことなく鋭い踏み込みで専用の籠手を用いた打撃を使用。獣遁。その獣の力を引き出せる忍術で強化された身体能力で殴り飛ばされたテロリスト忍者は吹っ飛び、壁に頭をぶつけて勢いのまま首が変な方向に曲がってお陀仏となる。
「ったく・・・くそおやじの影響が今も残っているのか甲河壊滅のせいかわからんが・・・こんな忍者が裏でばかやってんのは勘弁だ!」
「そうだな・・・! 小太郎。俺がスウのそばを固める! あと例の自爆兵器やメカも出てきやがったぞ」
「それは私がする! 小太郎。あんたは二人の援護!」
「私も前に出ていくわ・・・まさかね」
「なら、俺は三人の援護射撃。ゆきかぜはメカの方に意識を向けてくれ」
アサギ校長の反応が気になるが、とりあえず最近のテロ組織が使い始めた自立型スパイダードローンまで出始める始末。元が米連の兵器なのだがこれを強奪して改良しているもの。
少なくてもこれを大量に用意できる時点で資金力のあるテロ。スウの発言からも国際テロ組織で合っているだろう。
「了解よ。さっさと・・・・阿保武内の身柄ひっとらえて帰りましょ!!」
「生物兵器の事も忘れるな馬鹿」
「なんですってー!!」
「喧嘩するか敵倒すかどっちにしやがれ!」
それからはすぐさま武内のいるであろう場所目掛けて突貫。骸佐が持ち前の防御力と強化された身体能力で斬馬刀を振るいつつスウを狙う連中の射線を防ぎつつ前進。アサギ校長が苦無や手裏剣、体術とふざけた剣技で敵をまるでバターのように切り落とす。
二人の援護もあり動きやすくなったスウはその身軽さと身体能力。機械じみた正確さで体術を用いた攻撃で敵を蹴散らす。無論、テロリスト忍者以外にもいるスパイダードローン。これにはゆきかぜの雷撃が飛び即座に無力化。俺の特殊弾丸や前線の三人なら問題もなくお釈迦にできるだろうが中には自爆特攻をしてくる近接戦に秀でた対魔忍殺しのものまで最近はある。無駄な消耗は避けたいし適材適所。相性で有利とれる相手に的確に戦力をぶつけたほうがいい。
俺も俺で銃を使いボウガンやマシンガンで遠くから攻撃を仕掛けようとしているテロリスト忍者どもを狙う。跳弾での不意打ちや二丁拳銃故の手数を活かしての射撃で対処は出来る。出来るのだが。
「忍術を使うそぶりはないが・・・身体能力がかなり高いな・・・・?」
「魔薬、もしくは・・・米連の技術でナノマシンを使うことでの身体機能向上は聞いたことがある。ドローン以外にもそう言った技術が流れているのかもしれない・・・か」
「情けないことだな米連は。今回の件といいどこまで盗まれれば気が済むのだ?」
まったくもってその通り。ドローンからナノマシンなどは華奈先生とアスカが「G」などから何度もすっぱ抜いたり盗んだりしていて米連の情報は手にしているが文字通りこのテロリスト共の使う武装や身体能力の端々には米連の技術が使われている。
スパイダードローンの射撃制度やその歩行速度、安定した駆動などそこら辺の工場などで作れるものじゃない。
「しかも、うまい具合に戦術も練り込まれている・・・か・・・」
「ふん。返り討ちよ。私が一気に忍術使うからみんな離れて・・・」
「大丈夫よ。そのためのバックアップだもの。ほら、もう動けるみたい」
早いところ滑走路に。そう向かっていた俺たちを囲むように立っていたテロリスト忍者。覆面の下からでもわかるほど下種な視線を向けているがアサギ校長は気にせず進もうとハンドサインを送る。その余裕の理由はすぐに俺たちの目の前で現れた。
「!?」
「がっ・・・!」
一人は煙に突如引き込まれて何やら嫌な音を立てて首が変な方向に曲がり、頭蓋骨は陥没した状態で投げ出され、もう一人は影の刃で全身串刺し。更にはもう一人は影に引きずり込まれた後に全身像金糸彫りされたように体がねじれ、更には狙撃で頭を吹き飛ばされる。
華奈先生の用意していたバックアップチーム。民間人の避難が終わりようやく動き始めたのだろう。俺たちの背後にいた連中も気づけば全滅しており、あっという間に包囲された状況から道が開けた。
「うわあぁ・・先輩たち来ているんだ。ここらへんのもう気配ないんだけど・・・」
「それだけやばいってことだろ。急ぐぞ! もうすぐあの突っ込んできた飛行機のそばだ!」
「ええ。いろいろ気になるし、早く終わらせて武内からいろいろ聞きだしてからテロ組織も追うわ」
アサギ校長の言葉で皆さらに足を速め、進む。すると空港に突っ込んだ飛行機のそばに着いた。ついたのだがそこにいた集団はまた違っていた。
「ククク・・・・」
全身を黒い鎧で包んだ、声からして恐らく長身の男だろうか。鬼を思わせる顔全体を覆う兜鎧。討魔剣士のあの狼の面のようだ。そして赤黒い剣を持ち、相当な手練れだというのがわかる。
その男のそばにこれまたテロリスト忍者。相当な手練れだろうか。くノ一や武器を持つ構えもまた先ほどのやつらよりも上のやつらばかり。いわゆる側近というものだろうか。
「お前は・・・っ!」
アサギ校長の声に一瞬だけその男が後ろを向くと肩をすくめるように笑い、手を振ってテロリスト忍者どもに指示を飛ばす。恐らくはやってしまえ。ということだろう。しかし、先ほどのアサギ校長の反応といい。
「アサギ校長。あの男を知っているんですか?」
「・・・・・・あの男はかつての井河上忍。私の右腕だった男よ・・・」
「お師匠様の右腕!? いや、井河上忍ですか!?」
「名前は桃知東洋・・・華奈ちゃんを拾う前に入れ替わりでいなくなった男・・・いろいろ聞きたいことが増えたし、まずはこの連中をどうにかしないとね」
いうが早いか、隼の術で即座に側近を斬り捨てるアサギ校長。華奈先生は斬撃を飛ばしたりして怒涛の殲滅力を誇るがアサギ校長は苦無と忍者刀を振るい、その速さをより体術で無駄なく動かすことで文字通り一騎当千の武力を振るう。
あの桃知とかいうやつの寄越した手ごまを潰し、進もうかと思っていたが敵もそれは想定済みだと言わんばかりに上階に配置していたドローンを自爆。
「なっ! うぉおお! 骸佐!」
「了解!」
「きゃあっ!?」
すぐに気づけた俺は骸佐に気づいてゆきかぜを担がせ、俺たちは急いで桃知の後を追うように飛行機に飛び乗り、すぐ直後に俺たちのいた場所には瓦礫の山が降り注ぐ。
「遠慮しないでいいってのは厄介だな・・・ここは狭い。アサギ校長。スウ。前に出てもらっていいか?」
「ええ。もちろん」
「いいだろう」
「ゆきかぜは雷撃の流れ弾が怖い。リボルバーあるだろう? 使うぞ」
「りょーかい。弾数足りるかしら・・・」
燃え盛り、煙も吹き放題の飛行機の中、そこにも待っていましたと言わんばかりにいるテロリスト忍者とドローン。狭いので骸佐の斬馬刀のようなデカブツを震えないのでスウとアサギを前線に絞り、俺と骸佐は刺突、銃を用いた攻撃に変更。
ゆきかぜも討魔剣士からもらったリボルバーでの早撃ちに変えての援護に変更。あれから早撃ちの技術を磨き早くも0,2秒の速度で敵を正確に打ち抜いていく。
「っしゃ! 抜けたあ!」
それからはすぐに飛行機のドアを剣で切り捨てて蹴り飛ばして飛行機の翼に出る俺たち。だが・・・
目の前で武内を護衛している米連のエージェントが桃知に対して何の抵抗らしい抵抗もできずに切り捨てられ、それに変な悲鳴を上げながら逃げる武内も桃知の取り出した鎖に捕らえられて引き寄せられ、バッサリと切り捨てられる。
その切り傷の深さと出血量。此方から見ても致命傷。あちらからしても手ごたえで死んだと確信したか、嬉しそうな声を浮かべていた。
「間に合わなかったか・・・!」
「ち・・・・・あの男、いや桃知か。武内を殺しては情報も絞れないではないか」
「・・・・桃知ッ! 貴様、先ほどの事といいどういうことだ!?」
「おや・・・? これはお館様。このような場所で奇遇ですな」
桃知は振り返り、面白いもの、というよりは滑稽なものでも見るような感じで忍者刀を向けて殺気を向けるアサギ校長を見つつ剣を収める。
「とぼけるな! なぜ武内を殺した!?」
「ほう・・・武中・・・? やれやれ、こんな小物、そちらへの害も考えれば殺せばいいでしょうに殺したことにこだわるか。政府の指示ですかな? 貴方は相も変わらず、愚劣な政府の犬を続けているようだ」
「なんだと・・・!?」
桃知の言う政府の犬。その言葉にアサギ校長の声に怒気が一層強まる。
「米連の下僕の日本政府の更に下請け・・・かつて独自に一門を率い政府の犬になっていた対魔忍を否定していた崇高なるあなた様はどこへ行ったのやら。今の対魔忍が誇り高い忍びとでも?」
「・・・・・・・・・・質問に応えろ。ここでそんな議論をする気はない」
そこに桃知の言葉に思わず詰まるアサギ校長。校長もかつて学生時代は政府直属ではなく自身のカリスマと実力で一門を独自に率いていた過去があり、政府の犬になることを嫌がっていた。それを言われ、今もいろいろ物思うことがあるのだろう。
最も、それが一番被害が少なく長くサキを見据えられるゆえに選択したとアサギ校長は言っていたし、華奈先生もそれが最善の選択と判を押しているからこそ戦意は緩んでいないが。
「ククク・・・もはや我ら忍びは傍観者ではないということですよ。新たな秩序を東亜にもたらす『歴史の主演』となるためにこの日、この時、桃知が立ち上がったのですからな」
「それでこの殺戮を? 狂ったか」
「これも全て米連と中華連合から世界を開放するささやかな犠牲・・・この桃知に罪があるのならばいずれ天が罰することでしょう」
あの二大大国からの世界開放。これがその先駆けということだろうが、まだ俺たちには理解もできない。やっていることと言えば無関係の民間人を殺戮し、米連のエージェントと武中一人殺すだけでこれ。ただのテロリストの世迷言としか思えない。
「英雄気取りか。この被害をそのようにいえるとは反吐が出る偽善だ」
「ハハハハ! 飼い犬の貴様に理解できるとは思っておらぬ! さらばだアサギ。たとえ番犬と幻影がいようとも我が理想を阻めぬ! 指をくわえて成就の瞬間を眺めているといい!!」
「待て桃知ッ!!」
その後にくるりと振り返り、その場を去る桃知。俺たちもすぐさま降りて追いかけるのだが・・・
「!? っち!」
突如上空から現れた影。それは両手に着けた手甲から伸びた鉄爪でアサギ校長に切りかかり、アサギ校長もそれを凌ぐが威力に後ろに押される。
その女性は肩にかかるかどうかの短い紫と赤みがかった髪。後ろにまとめて流している美女。対魔スーツに身を包んだその女性は裏切りの対魔忍。ノマドの大幹部。朧だった。
「ハァイアサギ。会えてうれしいわ♪ 元気そうねえ」
「朧・・・ノマドの大幹部か」
「朧っ!? どうしてここに!」
「悪いけど、あなたたちと遊んでいる暇はないのよね。だからこの子たちと遊んでもらうわ」
そういって朧が指を鳴らすと空から降りてくる巨大な影。それはたくましい四肢を持つ獣。全身を棘に覆われ、鎧のような甲殻。肌から見える時折赤く明滅しながらほとばしらせる魔力。ドラゴンのような頭部にその巨体を浮かせる大きな蝙蝠のような翼。そのサイズも体高だけで3メートル以上。体調はさらに10メートルを優に超える魔獣が来た。
「はぁ!? ベヒモスかよ!?」
「ええ・・・!? 私も何度かしかぶつかったことないわよこれ!」
魔獣ベヒモス。魔界でも魔獣狩りを生業とするベテランハンターたちですらも脅威となり、戦場で敵陣に放り込んで壊滅させる生物兵器として扱えもするほどの実力を持つ怪物。それが二体。流石に魔獣との経験が浅いうえにこれを2体。アサギ校長はともかく俺たちがどこまでできるか。
「私の拳がどこまで通じるか・・・」
「「■■■■■■!!!!!」」
二体のベヒモスが吠え、今にも襲い掛かろうとしたその瞬間、一条の光がベヒモスの一体の身体を射抜いた。
「俺が来るのがチョイと早すぎたかい」
「「影縛り・双頭大蛇!!」」
更には立て続けに影の大蛇が現われて二体目のベヒモスを縛り付け、翼を食いちぎらんと牙を立てる。
「ジョーさん! それに千代女さんに桜花!」
「大丈夫でござるか皆様方。思った以上に避難の対処と桃知の備えに遅れ申した」
「もー! ジョーさんも朧にやたら追いかけられちゃうし、危なかったよ!」
現れたのは華奈先生の特別部隊の一人。金髪のくせ毛にたれ目の団子鼻。コートに身を包んでいるがコートの袖からも左腕に見えるサイコガンの形状の義手型兵装を用いた腕利きの隊員。皆コードネームのジョーと呼んでいる。
そして小柄な黒髪が特徴的な美女。右目の光彩が違うことが特徴的であり、桜花と同じ影遁・蛇神を扱える実力者。望月千代女。
そして異世界の若き頃のさくら先生。桜花。何やらドタバタがあったようだが、頼もしい三名が救援に来てくれた。
「まーまー。美女に言い寄られちゃあ相手しなきゃ男が廃るってもんよ。それにこのカワイ子ちゃんたちのお尻がかじられる前に間に合ったじゃねーの」
「はあ・・・・相変わらずでござるよ。というわけでアサギ殿。ベヒモスの一頭は拙者たちが請け負います。援護射撃もしますが、お館殿曰く『大事な中隊の初任務。助けはしますが、しすぎずに』とのことですので」
「うーん・・・ま、そういうわけだからお姉ちゃん。私達は私達でどうにかするからもう一匹。スウちゃんたちとお願いね」
思わぬ邪魔をされて憤るベヒモス。そこにすぐさまジョーがサイコガンから対魔粒子をため込んだエネルギー弾を放ち、いくつかのかすり傷を作る。
更にはそこから遠くからの射撃が傷口に当たり、あとから銃声が響く。
「■■■■■!!!」
その傷口から更に爆発が起こり、腕や翼の傷口をえぐり、ベヒモスたちが大きな悲鳴を上げる。
「あやめちゃんの狙撃。新型弾丸の神経断裂弾ってやつよ。さ、アサギの姉ちゃん。さっさと帰ろうぜ。ペットの散歩する気分でもない」
「もちろんよ。骸佐君。小太郎君と組んで一度でいいから傷をつけて頂戴。スウちゃん。ゆきかぜちゃんと陽動。私が決めるわ」
「「「「了解!」」」」
援護射撃もあり、機動力を削がれ、ブレスを吐きながら迫るベヒモス。ジョーさんたちは影で縫い付けていたベヒモスの対処にうつり。俺たちは迫りくるベヒモスの相手を。
「ハァアッ!」
「迅雷弾!」
まずはスウが一撃離脱でベヒモスの傷口をえぐり、即座に身体能力を活かした速度で移動。そこにゆきかぜの雷撃の誘導弾でマヒをさせ、その次に接近して特大級の雷撃を放ちベヒモスを更にひるませる。
「ハメは基本! 小太郎! 骸佐、頼んだわ! ・・・っと!」
「ラアッ!」
その時間を無駄にはせずに俺はまず駆け寄り、ゆきかぜが組んだ手の平の上に乗ってジャンプ。ベヒモスも爪を振るって反撃をしようとするがそこは我が相棒。骸佐がすぐさま爪を振るう前足の付け根に斬撃を振るい足止め。その間に目に剣を突きさし、それをグルんとまわしながら鉄棒の応用でベヒモスの頭に乗りつつ目をぐりぐり。
更にはもう片方の目にもすかさず銃弾を叩き込んで視界を完全に奪う。
「■■!!!? ■■■■■!!!」
痛みに呻くベヒモスの上がった頭、つまりはさらけ出された柔らかな首を骸佐の斬馬刀が一閃。相当に深く入ったがそれでもまだ倒すには至らず、ベヒモスは体全体を回しながらしっぽを振り回して俺たちを振り払おうとする。
俺はそれを拳を抜きながら上空にジャンプして一時離脱。骸佐は回転する方向に身をかがめながら移動したおかげで台風の目の中にいるような形になり回避。その後にすぐに前足を蹴って俺の着地する軌道に合わせてベヒモスの心臓目掛けて刃を突き立てる。
「これで・・・おしまいよ!」
さらに、視界を奪われ、機動力も奪われたベヒモスの懐に超高速でかいくぐってきたアサギ校長が目に見えないほどの速さで刀を何度も振るう。骸佐の入れた切り傷が広がった様子もないのだがその剣の、手元を見てようやくわかるほどの軌道は首を目掛けて振るっていた。俺もそれに合わせてジャンプからの着地場所はベヒモスに刃を突き立てている骸佐の斬馬刀の尻底。骸佐の膂力と俺の重量、着地の衝撃を合わせて行う刺突はベヒモスの肉体に深々と刺さって心臓を貫く。
それと同時にずるりとベヒモスの首がずれてゴトリと落ち、真っ赤な噴水を燃え盛る空港の滑走路に彩っていった。
ほぼほぼ同じタイミングでジョーさんたちもベヒモスを倒し、とりあえずの脅威は去った。のだが・・・
「武中を始末され、生物兵器も・・・失敗か」
「くそ・・・初任務でこれとは」
「ん? なーに言ってんだ。大丈夫だ。ほれ見てみろ」
スウと俺は落ち込むのだが、ジョーさんは問題ないといい武中の遺体を指さす。
「えっ・・・!? 死体が・・・エージェントに!?」
「拙者の技術と影の変装を用いたのと、実は災禍殿を潜り込ませておりまして。エージェントの意識を塗り替えて武中の影武者のように振る舞わせておりました、桃知のほうも邪眼を使えたのですが・・・あやつの智謀故に下手にはめ込みすぎるとばれかねなかったので武中に見立てたエージェントへの意識だけを書き換えるだけでした」
「結果としてはドッキリだーい成功ってわけ。ま、あっちも俺たちを警戒していたから痛み分けって感じだが」
「い、いつの間に・・・痛み分け・・・生物兵器の事?」
毎度ながらだが、どうやって仕込んでいるのかわからないほどの用意の良さと仕込み。影から取り出してチャーシューのように縛られている武中を見て安堵の息を漏らす俺たちだが、ゆきかぜが痛み分けというワードに首をかしげる。
「うん・・・私たちが援護に向かう際に桃知のテロリスト忍者集団とドローン。それと・・・朧が襲ってきたせいでお姉ちゃんたちが武中を確保する裏で生物兵器を確保しようとしていたんだけど、全部は無理だったの」
「おかげでこっちも一部の確保だけってわけよ。まったく嫌になるねえ」
「ふぅ・・・ふ・・・ジョーさーん! みんな~もう大丈夫よ!」
どうにも俺たちが戦っている間に裏でジョーさんたちも戦っていたようで、あちらは朧と戦闘。その結果すべてではないが生物兵器を奪われた。華奈先生があんな倒し方をしているから忘れがちだが朧もかつての甲河最強の対魔忍。それに加えて魔族の能力も手にしているノマドの大幹部。むしろ五体満足で戻り、一部だけでも取り返したメンバーの実力の高さが見えるというもの。
その後ろではきららが氷の巨大なバッグに何か金属製の瓶を入れたものを担いで持ってきており、それがすぐに生物兵器だと理解する。
「おーお疲れ。それでいいのかい?」
「うん。静流さんたちからもらったデータだと低温で効果をなくすから私の冷気で思いきり氷漬けにして持っていけば安全だって。ただ、解凍には時間がかかるけど・・・」
「何を言うでござるか。貧者の核といわれるもの。それも米連の謹製ともなるものを安全に運べるようにしてくれたのなら解凍の時間なんて些細なもの」
「そうそう。それに俺たちのミスをフォローしてありがとよきらら。とりあえず、これでもうすることはねえか・・・」
骸佐の言葉通り、武内は縛られて確保済み。生物兵器も一部とはいえ手にできた。桃知という新しい敵と、更には朧、つまりはノマドのつながりも見えて前途多難ともいえるが、初任務はどうにか最低限のラインをクリアできたと思いたい。
「・・・そうですか。ええ。生物兵器のデータは手にしたので実物は内閣の方に渡しましょう。五車に長く置いておくには危険すぎる劇物ですし、依頼主に渡すほうがいい。武中はこちらで情報を吐かせるために知り合いのバーの皆さんに頼んで・・・ええ・・・はい。かしこまりました」
無事に小太郎君、アサギさんたちの任務は一応成功。武中は捕縛できたし、生物兵器の方も一部は確保。ノマド、そして桃知というアクシデント込みでこれは上々・・・そう。上々なんです・・・・
「とりあえず、アサギさんたちは一度休ませつつうちの部隊と九郎隊で米連基地とノマドの動向を探ります。長官の方も内閣治安当局との連絡を取りつつ米連とうまい具合に話しを。では。これで・・・」
今後の動きを伝えてから電話を切り、一つ息を吐く。
「お疲れ様です華奈先生・・・一応の任務成功は出来ましたし、安心ですよね・・・先生?」
紅さんがくれるお茶を飲みつつ、息を吐くけど気が休まらずに震えてしまう。あ、ダメです。色々吐いてしまう。
「ぁあぁあああぁああ!!!!! よりによって桃知さんですかぁあああああ!! 十数年前にふうま弾正が対魔忍、ひいては日本に喧嘩売ったような反乱して! それが終わってようやく落ち着いたと思えばアサギさんのかつての師匠で右腕だった桃知が国際テロ組織の頭で米連秘匿の生物兵器強奪ぅうァあああああ!!!! 何でですかあ! 特務中隊作った後で速攻で井河の信用問題にかかわるじゃないですかヤダー!!!」
地面に転がってもんどりうちまくる私。何でよりにもよって、対魔忍、しかも井河最強のアサギさんのかつて師匠が来るんですか! ジョー達が持ち帰ってきた忍者テロリスト共の体内のナノマシンも米連とか、中華連合のそれだし!
最強を育てた師の技術と世界がつかめないほどの潜伏をできる知能が敵に回るだけでもあれなのに、今後はより苛烈に動いて結果出さないとまた疑いの目とかと戦う時間が増えて、それから予算カットとか変な欲望のためにだまして悪いがを身内や味方からもより警戒しながら戦力を削りつつ動く・・・頭が痛いですよぉお~~!!!!
「か、華奈先生! 落ち着いて! 落ち着いてください! すぐに桃知を倒して完全に敵とみなしたり、朧の動きがあったことから米連の親ノマド派にけん制して日本への責任を言及させないようにさせたりして、その間に動いたほうが・・・!」
「もちろんしています! もうそのための仕込みは用意しています! でも、でも下手すればまた井河への不信とかつての反乱からのことで身内を疑うかもとか思うと~~~! うぁあわあああわああ! ただでさえ新部隊、国際テロへの対策でいろいろ不慣れな中で内憂外患強まるとか最悪です!!」
何がひどいって、ふうまの反乱の際や甲河の壊滅は明確な敵だったからいいけど、今回はアサギの師匠という箔付きの敵がいる。そして誇りとかプライドという言葉に弱い対魔忍に刺さる言葉に政府の犬という現状を訴えるわ世界を米連や中華連合からの解放。
変にくすぶっていたり不満を覚えた対魔忍たちが理想や大願のためにと桃知に走る輩もいるかもだし、そこに対魔忍ならいつものなそのついでに個人でのお楽しみのために走る阿保もいるかもだし・・・頭が痛い。これがせめてかつて五車の関係者じゃなければここまで悩むことが無いのに・・・・ぁあ。もう。
徹底的に相手を叩き尽くして、日本国内では被害を出させないことで日本政府に私たちは桃知だろうと裏切り者はぶっ潰す。日本を守る戦力ですとアピールしつつまたノマドの動きも見ないと・・うぅ・・・
この後はアサギさんたちには休むよう伝え、紅さんと再度届いた情報を整理して、久々に知恵熱を出し、クマを作りながら過ごしました。
紅さんが添い寝してくれたのでぐっすり眠れましたが、いやはや・・・怖いです。
桃知登場。強いし、かつてのアサギの師匠という凄い怪物ですが実際に大国から小国を独立させたりその機運を高めてからどうやって圧力をいなしたり抵抗できるようにするのか。
まだまだそこがわからないですが、お粗末な言い分でもかなり過激でも緻密なものでも面白いので早く知りたいです。
あと、サポートキャラでいいので紅、あやめたちの実装が楽しみです。
神経断裂弾は仮面ライダークウガで登場したものです。普通にありそうなのと、魔獣相手だと使っていそうだなあと。あの世界の警察すごくかっこいいのと、一条さん強すぎませんかね。
華奈のヒーロー、戦士の在り方ってどれに近いと思います?
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ウルトラマン
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仮面ライダー
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こち亀
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クレヨンしんちゃん
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スーパーヒーロー戦隊