~昼・五車学園保健室~
菊池葵「すいません華奈先生! 私も船坂家の臣下に入れてください!」
華奈「ほえ? どうしてまた・・・それと、保健室ではお静かに」
きらら「先輩? いつつ! ま、ママちょっと締めすぎ・・・」
華奈「ああ。失礼しました。後でアイスおごってあげますよ」
葵「あ。ああ・・・ごめんなさい。いえ、それよりも、華奈先生があのそに子とのコラボイベントや、新曲披露などもするって本当ですか!?」
華奈「な、なんでそれを・・・」
きらら「え? ママもうこりごりだって言っていなかったっけ。ふぅ・・・しかもそに子と? ・・・また変なことになったんでしょうね」
葵「潜入任務の際に気になったワードがあったので探りました。私、先生がまた歌うのを楽しみにしていたのでもう興奮しちゃって! 護衛任務も何でもしますからぜひとも入れてくださいお願いします!! それとサインください!」
華奈「(これで何度目ですかね)了解です。それと葵さんほどの実力者が来るのはいいですが、基本五車を離れての任務の日々ですし、拳志、静流さん、あやめさんの三人とのテストを受けてから採用するかは決めます。船坂家ならではのつてややり方、情報がありますからね。明日の昼以降から開始するのでアサギさんにはこれを渡してください」
(サインをかいてついでに自分のハンコとサインを書いた特別休暇手当申請を渡す)
葵「ありがとうございます華奈先生! じゃ、私はこれで!」
華奈「拳志たちに連絡を・・・と。潜入任務のエキスパートですし、戦闘能力もまあ、今から鍛えればいいでしょう。それときららさん。大体予想通りですよ。おいおい家で話します。後は残りののびている子たちをナディアさんと・・・」
「さてと・・・んふふ・・・幸せ・・・」
「私も・・・」
戦闘訓練でみんな一通りしごいた後に気絶するほど追い込んでから保健室で手当てを終えてホームルームも終了。その後にきららさんの髪を梳いてハグしている最中です。
ああ・・・血は繋がってないですが私の愛娘・・・本当に美人で可愛くて、静流さんレベルの肢体ですし柔らかくて抱きしめがいがありますよ。きららさんも嬉しそうな声で応えてくれますし嘘の匂いもない。本当に幸せです。
「ほわぁ・・・ああ。そうですきららさん。今夜の晩御飯何がいいですか?」
「あいつがいなかったら私も紅ちゃんみたいに惚れていたのかな・・・うぇっ? あ。あー・・・チキンサラダと、青椒肉絲。コンソメスープが欲しいかな」
「か、華奈さん・・・そろそろ・・・わ、私も抱きしめてほしぃ・・・用事もなければ帰りませんか?」
「・・・私もお風呂で同じことしてもらうからね? 華~奈さーん♡」
私の聴覚では普通に筒抜けなんですが、娘にそう思われるのもやぶさかではないあたり。あれですかね。「大きくなったらパパのお嫁さんになる」の高校生バージョン? まあ、私お母さんですが。
そして私ときららさんのやり取りでやきもち焼いてくれる紅さんとおねだり上手なゆきかぜさんにもっと頬が緩む。いやはや、ほんとちょっと前までの日々では考えられない光景です。
「じゃあ、帰りましょうか。その後でしっかりと♬ それと、よければ晩御飯の後のデザートも諸々買って帰らないといけないので手伝ってくれませんか?」
この後に皆でワイワイ買い物をしながら帰り、デザートのアイスは何がいいかと相談したり、おかずにもう一品ほしいと言って総在コーナーで山のように食材を買ったりで楽しい時間を過ごせました。
「ふぅーむ・・・私の剣術を本格的に教えてほしい。ですか?」
「はい。ぜひとも私も剣士として、ひいては逸刀流師範の一人として、そして船坂家の一人としてもより幅を広げたく」
夕方の食事が終わり、デザートのアイスはみんな当たり付きのものでだれが当たるかとちょっとした楽しみをして(当たったのはゆきかぜと蛇子)眠るまでの短い時間、思い思いに過ごす中で私、紅と華奈さんで任務の事からゲームで盛り上がる皆を見ていた中、凜子が剣術を教えてほしいと頭を下げてきた。
華奈さんは私たちの、私の心願寺流。凜子の逸刀流を伸ばしつつ華奈先生自身の剣術を教えていたがあまり深くは教えなかった。それを改めて教えてほしいと頼み込む凜子の気持ちも分かる。
「でも、そちらは基本刀一つ、多くても二つでしょう? その技術もありますが、私の剣術は結構癖が強いですし、一刀、二刀流がせいぜいですよ。凜子さんに教えるのは」
「それで構いません。紅のようにすべてとは言いません。改めて先生の技術やあの斬撃を飛ばす技術などを教えてもらえれば」
「「あー・・・」」
凜子の言葉に私と華奈さんは揃えて声を出す。風遁、空遁、その他もろもろの忍術で斬撃を飛ばしたり、そういうたぐいの攻撃を使える対魔忍はいるにはいる。ただ、シンプルな剣術のみで斬撃を飛ばし、斬鉄どころかやろうと思えばビルも艦船もバターのように斬り捨て、果ては概念すらも断ち切る。銃弾も大砲も何もかもを。その斬術ははっきり言えば異物そのもの。
魔界騎士最強のイングリットですらその境地には至っていないことをみても、アサギ校長に関しても「あの剣術は異次元」と首を振ると言えばそのやばさがわかるし、おじい様も「まさしく剣聖、おそらく我流じゃろうが雲のように自由で、一度振るえば雷撃の威力」と素直に褒めちぎる。私が嫁ぐ前、あのグリードハウスの前からほめていると言えばわかるだろう。
対魔忍に長く伝わり、洗練されてきた技術の逸刀流の師範である凜子だからこそこの技術に強く衝撃を受け、長くモノにしたいと思っていたのは同じ剣士だからよくわかる。
「よろしい。では私の技術を教えます。とはいえ、いきなりすべては無理ですし、改めて基礎から、それと、紅さんとゆきかぜさんにも教えたいのですがどうですか?」
「あ、ありがとうございます! 私も空遁の消耗を抑えつつ距離を問わず戦えるようになりたいと思っていましたし、本当に感謝します」
「私も。心願寺流のさらなる強化につながるかもですし、おじい様にもいい土産話が出来そう・・・ふふ。改めて手入れをしこないと」
「私も? でも、了解♪ みんなでのレッスンだし、私には何を教えるのか楽しみだし。あ、今度私の番よ桜花」
そして華奈さんはそれを快諾。私も一応華奈先生からの手ほどきは受けているが最近は人魔合一や忍術との複合術を主にしていたので初心に帰る意味でもとても助かる。ゆきかぜに関しても何となくだが理由は分かる。
本人はゲームに意識を戻したがウキウキしているのか身体をゆったりと揺らし、ゲームでもやたら動きがよくなっているのをみれば楽しみなのだろう。
私も私で楽しみだ。佐那先輩などが良い例だが、あの人は逸刀流の師範のまま華奈先生の技術を教えてもらいとんでもない破壊力を手にしている。その技術を手に、あるいはより深めてくれるとなればウキウキするなというのが無理というもの。
「で、では明日はこちらの、逸刀流の道場でお願いします! それでは達郎と今から準備しますので昼くらいからお願いします。失礼しました」
「え? あっ。行っちゃいました。まあ、凜子さんの道場なら確かに広いですし、やりやすいですけど」
「昼ならゆっくりできますね。・・・その、それであれば今夜は私との時間ですし・・・あの・・・今夜はまた・・・・・・そのぉ・・・」
「・・・紅さんもお盛んですね♪ ええ。では今夜はゆっくり・・・でも、軽めにですよ?」
私も華奈さんも凜子もゆきかぜも任務はしばらくない。特務中隊に参加してくれるメンバーやようやく対魔忍と船坂家のメンバーでうまく仕事を回していることで余裕が出来ているのだ。つまりはまあ、夜遅くまで華奈さんと夜を過ごして、そこから心ゆくまで鍛錬をしてもいい日が増えてきた。
そのせいで私も、華奈先生も体力が余り、そしてその分を・・・別の事に使えるようになったせいだろうか、前よりも欲しくなってしまうのだ・・・目の前で優しくも妖しい笑みを浮かべる華奈さんの瞳に見られるともうスイッチが入ってしまう。
「ゆきかぜさんも今日でしたし、よければどうぞ。ふふ・・・」
「ぅ・・・あ・・み、みんなお休み。明日な?」
この後、華奈さんと丑三つ時くらいだろうか、何度か気をやるほどに愛し合った後、ぼんやりと視界の端に入った時計を見ながらゆきかぜと一緒に意識がブツンと切れた。
「さてさて・・・ここまで人が集まるとは思いませんでしたが、凜子さん、紅さん、ゆきかぜさん、達郎君に軽く私の剣術のおさらいをしましょう」
紅さんとゆきかぜさんと夜を過ごし、私は8時目が覚めてツヨシ工業がヌーディストビーチで車の展示会&名誉販売会社として認められて表彰されるというニュースを見て私からもお祝い金を包んで渡しておき、スウさんは凜花さん達、船坂家の徒手空拳、組討ち術、体術にひいてたメンバーに預けて揉んでおくように指示をしたりとしてから起きた二人のご飯を作り、道着に着替えて凜子さんの逸刀流の道場に移動。
愛花に関しては今日はあやめさんが当番・・・というか、船坂家で愛人、伴侶、幹部、学生組の皆は進んでやってくれるので大丈夫・・・というかむしろ私がまるで世話できる時間がない。みんな猫かわいがりしたり、ぬいぐるみを買ってくれたりで部屋がぬいぐるみまみれになったのは記憶に新しい。そこに精霊アナゴも紛れても分からないくらいに。
凜子さんもその一人で愛花は自分にとっては姪のようなものだし、妹のようにも思えます。そう言ってあやしてくれます。ゆきかぜさんや達郎君のおねしょの際に一緒に世話をしていたのが活きているのでしょうねえ。
「私の剣術は4刀流。太刀の二つと脇差の二つ。狭い場所でも広い場所でも立ち回り、距離を惑わせ多数相手でも殲滅できる。まあ、我流の剣術を体系化したものです。なので凜子さんたちに教えられるのは基本の技術になりますし、技も一刀の太刀、脇差での技術になります」
「はい。私も二刀流は出来ますが、さくら先生や桜花、そして紅ほどの見事なものは出来ませんでした」
「私も武器の持ち替えで戦えはしますが、それではどうしても技や剣の切れ味が鈍ってしまいます」
私と正座して向き合う紅さんと凜子さん。ゆきかぜさんはストレッチと走り込み、門下生たちと混じって素振りをしています。学生で百合人妻となって色気も増したせいか周りの人達ちらちら見ています。
「ええ。この剣術は私のように両利き、そうでなくても太刀と脇差を持ち替えようとも自在に振るえる技術が必要となります。で、そのために基礎のおさらいですが、優れた剣士というのは切らないと決めたものはこんにゃくだろうと切らず・・・」
まあ、そんなこんなは置いて凜子さん、達郎君の門下生たちも見ている中で腰を上げて懐から懐紙を出して太刀を振るう。懐紙はスパン。と音を立てて刃を当てているのにもかかわらず切れない。
「切ろうと思えばあらゆるものを両断します」
その後に自衛軍の方からいただいたパワードスーツにゆったりと刃を下ろせば豆腐のように切れてガチャリと落ちる。まあ、感覚であらゆるものの呼吸を感じて最適なタイミングに振り下ろすだけですが、力を入れていない刀で迫撃砲ですらしのげる特殊合金、防刃素材のスーツを切り落とせば門下生たちや凜子さんたちも改めて驚く。
「そのために二人に教えるのは・・・型を一度捨てて自然体で剣を振るうこと。そして、身体を水・・・もしくはタコのように自由に扱えること。剣を腕の延長どころではなく、一ミリ単位以下でも使える幅を理解すること。これを教えましょう。さて、ではまず試合を・・・」
その後に刀をしまい、木刀を構えてから試合を開始。結果として私は片手で構えただけの木刀で二人をボコボコにしちゃいましたが、これ、門下生の前で見せてよかったのですかね。この二人相手には手を抜いたり生半可な動きを見せても勉強になりませんし。
「さてと・・・ゆきかぜさん。今日私が剣術についてゆきかぜさんに教えようとした理由なんですが」
「ふぅー・・・は、はい」
紅さんと凜子さんへ技術と悪い癖を矯正しておいて後はなじむまで自由訓練時間としておいてゆきかぜさんはひたすらに基礎訓練を反復。汗を流して休んでいる中に私がちょこんと座ります。
「ゆきかぜさんは最近雷遁の出力を上げつつも制御もどうにかなってきましたし、雷撃の誘導弾などで距離の制限もなくなり、球体などのイメージなら作れるようになりました」
「つまり・・・今度はそれを剣にする。それを扱うための術を覚えるということですか?」
私が少し言えば響くように返してくれるゆきかぜさん。流石です。そう。電に寄る肉体の活性に雷の鎧。電子ハックの細かな捜査にソナーも鹿之助君と覚えていけている。遠~中距離、近接も体術はそれなり。でも、まあ足りないものがある。
「ええ。今後もゆきかぜさんの雷遁、そしてそれを扱う肉体は成長していきます。ですが、それも完ぺきに扱えなければ自分を壊すかもしれない暴れ馬です。なので雷遁を拳志レベルでの精密なコントロールを今から身につけつつ、近接戦闘の強化とリーチを補えるようにしていきます」
魔族、そして裏社会の連中とぶつかる以上どうしても女性かつ小柄なゆきかぜさんではリーチが足りないし、相手も対魔忍や米連の兵士相手への対策もある。持てる手札は多いに越したことはない。
・・・・それにだが、ゆきかぜさんはライトニング・シューター改Ⅱを扱う際や早撃ちなどもそうですが両手でそれぞれの癖やブレがほとんどない。私の剣術もある程度は覚えてもらえるかもしれない。期待度でいえば紅さんに匹敵するものがあると思う。
紅さんは風遁と邪眼と剣術で魔術も現代機器も何もかもを斬り捨てられる剣士へ。ゆきかぜさんは雷遁を用いつつ縦横無尽に立ち回れる戦士へ。凜子さんは消費の大きい空遁の体力消費を抑えつつより剣士としての高みへ。
「それが出来れば私もより強く・・・お母さんに負けないくらい強くなれるかも。なんですね華奈先生」
「もちろん。不知火さんを良く知る私から見てもゆきかぜさんは最高の才能の持ち主です。ただし、潜入任務や諜報のイロハも教えますからね」
ただ、同時にその武力にものを言わせて脳筋突撃思考にならないように釘はさしつつ教育します。私も暴れる際は基本用意をして場を作ってからヒャッハーしますし。
「はい。最近、拳志さんや静流さんにも教わって怪盗のように動ける技術を学べるのが楽しくて。ふふ~ジェームズボンドとルパンのようです」
「よろしい。まあ、私たちどちらかといえばボンド側ですがね」
この後は私が剣の使い方をレクチャーし、みんなの前で実践。逸刀流のアレンジ技や細かく分かれた流派の技、佐那さんに教えた剛剣を見せてから昼下がりくらいに練習会は終了。凜子さんは門下生を返し、私がご飯また食べに来てくださいと言えば達郎君と一緒に行くとのことでその前にお風呂や片づけを終わらせてきますと言って別れ、私と紅さん、ゆきかぜさんで帰ることになりました。
その道中で思い返しても紅さんは私の技術を復習、反復をしっかりしていたのか少しコツを教えればすぐに腕を鞭のように扱う鞭打と剣術の応用で自由な斬撃、手数にも重みももたせていけるように。
「ふーむ・・・紅さん。一ついいですか?」
「はい。なんですか?」
「紅さんには月牙〇衝レベルの大きな飛ぶ斬撃を強化できるかもしれませんし、もう少し鍛えた後にそれを教えます」
ようは蛇子さんレベルのパワーな一撃。ということだったんですが紅さんは目を丸くして「はえ?」と気を抜けた返事を返され、ゆきかぜさんは「じゃあ私は雀蜂雷〇鞭を目指すわ♪」といいながら愉快な帰路に。うーん。前はパワーファイト系は骸佐君や蛇子さん、きららさんとかでしたが、これは強烈な円距離ミサイル系の技を持つ教え子が増えそうです。
凜子「華奈先生たちは行ったか・・・相変わらず、あの人は高みにいるし、綺麗だ・・・」
達郎「そうだよねえ。ところでよかったの? 正式な師範は僕がしているとはいえ姉ちゃんの人気とカリスマは僕以上だけどみんなの前でいつもの様子(華奈先生にしごかれる様子)を見せて」
凜子「私の剣術とは、逸刀流以外の剣術の刺激と、あの自由、芸術品のような剣技を見て、それに及ばない私を見て華奈先生を逆恨みするやつや、変な感情を抱くようであればお前と私で叱ってやればいい」
達郎「そういうこと・・・それにまあ、新しい剣術やアレンジを見てアイデアや自分の忍術や適性に合わせたものが出るといいね。脇差での剣術や甲冑組術も見せてくれたし」
凜子「ああ・・・ところでだ、達郎。私達は今から華奈先生の屋敷で晩御飯をご馳走になる前に風呂に入ってからといったな?」
達郎「? うん。確か今日は鍋にするって言っていたね。ジビエ鍋」
凜子「ああ。だからな・・・風呂に入る前に私ともう一つ汗を流してから行こうじゃないか♡」
達郎「え” ちょっ、昨日も10連戦してからこれでちょっと疲れが・・・アッー!」
アクション対魔忍を知らない方のために一応解説
菊池葵 音楽関連大好き、ライブを堪能してバンドの追っかけをライフワークにしている明るい女性。音関連の忍術の使い手であり潜入任務が得意。踊りに歌のレベルの高いかなとナディアの踊りと歌を聞いてファンに。今回の件で完堕ち。
イベント初登場ではライブに行く予定だったのが任務でつぶれてしまい、たいそう不機嫌だった。まあ、チケット入手のために努力し、最終的にうん十万も積んだチケットが意味もなくなればそうなりますが。
華奈のヒーロー、戦士の在り方ってどれに近いと思います?
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ウルトラマン
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仮面ライダー
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こち亀
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クレヨンしんちゃん
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スーパーヒーロー戦隊