妖精の守護者   作:龍主

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第四話エリザベス初めての給仕

メリオダスが聖騎士の剣を抜いた事でその日の夜は豚の帽子亭で祝杯が開催されており皆が村の危機を回避した事を喜んでいる

一方で、カウンターではエリザべスがお盆を手に持ちガチガチに緊張していた

 

「わ、私に上手くできるでしょうか・・・こういう事をするのは初めて、なのでドキドキ・・・します」

 

「そーかそーか初めてか・・・もっかい言ってみもっかい」

 

「何に興奮してんだおめぇー」

 

エリザベスの言葉をエロい方面で捉えたメリオダスがエリザベスに迫ると琴音がメリオダスの頭を小突く

 

「馬鹿やってないでさっさとお酒を用意しなさい。私も料理ぐらいは出来るから手伝うわ。後、情報収集も」

 

「なんだ。料理が出来るのか琴音」

 

「これでも妖精王の森では妖精達相手に料理を振舞ってるのよ。ほら、メリオダスはお酒、エリザベスは給仕、ホークはエリザベスのサポートよ」

 

「ほいほい」

 

「頑張ります!」

 

「このホーク様に任せな!」

 

琴音は注文を受けて料理を作り、メリオダスはお酒を提供、ホークは店の中を歩き回りテーブルの状況を見て新しく注文を取ってきたりしながら客同士の会話に耳を傾けるが殆どが雑談のため大罪メンバーの情報は得られそうもなかった。しかしそれで良かったのかもしれない。なぜなら・・・

 

「きゃぁ!」

 

パリンッ!と皿が割れる音がし、音の方向を見るとエリザベスがお盆から料理を床に盛大に落としてしまった

 

「情報収集よりエリザベスのサポートをする方が大変そうね・・・」

 

心優しい客に助けられながらもエリザベスは給仕を続けるが初めての仕事に悪戦苦闘し、それに加えて情報収集もしなければならないのでどうしても無理が生じてしまいそれがミスへと繋がってしまう

何度も失敗が続くとエリザべスは自信を無くして外に出て行ってしまった。それを見て琴音はメリオダスに声をかける

 

「メリオダス、慰めに行ってあげなさい。それと、あっち(・・・)の対処もしておいて」

 

「・・・全部俺任せですか琴音さん」

 

「私は料理で忙しいので。それに、店を守るのと店員のカウンセリングは店長の役目でしょ」

 

「ほいほ~い」

 

メリオダスを外に出ていくと琴音の元にホークが駆け寄る

 

「注文の追加だ。渡り鳥のチーズ焼き5つとアップルっぽいパイを4つだ」

 

「はいは~い」

 

ホークからの注文をうけて料理を始めるとホークは先程の琴音とメリオダスの会話が気になり琴音に尋ねる

 

「なぁ、琴音。さっきメリオダスに言っていたあっちの対処って何だ?」

 

「この村の水脈を封じたと思う聖騎士が遠い所から魔力による攻撃がこの村に迫ってるのよ」

 

「・・・って!それってすっげぇヤベェじゃねーかよ!」

 

ホークが慌て出すが琴音は落ち着いて様子で完成した料理を皿に盛り付ける

 

「そのためにメリオダスに対処を頼んだのよ」

 

すると突然、外から爆発音にも似た大きな音と地響きが起きた

店の中にいたみんなが何事かと思い慌てて外に出ると店先の地面が大きくえぐられたかのように壊れ、そこから村に向けて一直線に何かを引きずったような跡が伸びている

その線の上に建っていた村の建物は全て倒壊しており、倒壊した建物の先にメリオダスの姿があった

 

「随分と苦戦したようねメリオダス」

 

「まぁな。突然、雷を纏った槍が飛んで来たけど投げ返しておいたからもう大丈夫だと思うが、これは早々に退散した方がいいな」

 

「で、でもまたここが狙われたら・・・」

 

「俺達が留まっている方が危険だ。それに、向こうも俺達がいつまでも村にいるとは思わねぇさ」

 

メリオダスの意見に琴音も賛同する

 

「それもそうね。ここに留まっていたらここが戦場になるかもしれないからさっさと退散した方がいいわね。でもメリオダス、何処か行くあてはあるの?」

 

「あぁエリザベスが仲間の情報をくれたからな」

 

「私は何も・・・」

 

「いいや、しっかりと情報を手に入れてくれた。出発するぞ」

 

急いで荷物をまとめてメリオダス達はホークママに乗って次の目的地へと向かった


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