オリ主ポケモン 短編集   作:ココリンク

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オウシン編
短編 アイvsタヒョウ


ここは、とある町のポケモンセンター。

そこのバトルフィールドでは、アイとタヒョウがバトルの特訓をしていた。

「ブーバー!ほのおのパンチ!!」

「ブバァ!」

アイのブーバーは、拳を燃え上がらせタヒョウのイワンコに果敢に攻める。

「躱して、がんせきふうじです!」

「イワン!」

イワンコは、ブーバーの行動をよく観察しジャンプして攻撃を避けると、前後左右に1つずつ岩を出現させ、ブーバーに向かい降り注ぐ。

「だましうち!!」

「ブバ!」

ブーバーは、イワンコに向かいジャンプ。

空中で一回転するとその姿は消え、がんせきふうじをすり抜ける。

「ブゥバ!!」

次に姿を現したのはイワンコの真後ろ。

防ぐのが困難である背後から、蹴りをいれようとする。

しかし、それを予測できないタヒョウではない。

「(そうくると思いました…!)アイアンテールです!!」

「ワン!」

背後の攻撃にも対処できるアイアンテールで応戦。

イワンコ自身も事前に予測できていたため、威力も申し分ない。

鋼鉄のオーラを纏った尻尾は、ブーバーの蹴りを薙ぎ払いピンチを防いだ。

そして、地面へと着地し、後ろにジャンプして距離をとる。

「ほのおのパンチ!!」

「ブバ!」

イワンコに少し遅れたタイミングで、ブーバーも地面に着地。

その勢いを利用して、さっきよりも素早く力強い攻撃を図る。

「すなかけです!!」

「ワン!」

イワンコは、前足を思い切り地面に叩き付け、砂をブーバーへと飛ばす。

「ブバ!」

ブーバーは、ほのおのパンチを当てて砂を弾き飛ばし、そのままの勢いで再びイワンコに向かっていく。

「ロッククライムです!!」

「ワン!!」

イワンコは、すなかけを行った際にできた前傾姿勢を活かし、全身に力を入れたまま、目にも止まらぬスピードでブーバーに向かい突進する。

「だましうち…!」

「ブバ!」

ブーバーは、拳に纏った炎を消し、だましうちの体勢に入ろうと体を撚る。

「ワン!!」

だが、イワンコの方が一足早く、全速力のロッククライムはブーバーの脇腹にクリーンヒット。

「ブバッ……!?」

ブーバーは壁へと吹き飛ばされ、その衝撃で大きな砂煙が巻き起こる。

それでも、アイは顔色一つ変えず、イワンコを見つめたまま小さく微笑み、指示を出す。

「オーバーヒート!!」

「ブバ!!」

その指示と同時に、砂煙の中からオレンジ色の光が放たれる。

そして砂煙から、空気を切る鋭い刃のような炎が現れ、イワンコに向かい襲いかかる。

「躱して…!」

「ワン…!!イワワ…!?」

奇襲に近い形の攻撃だったため、咄嗟の判断だった。

イワンコは、ジャンプをして躱せたものの、オーバーヒートの風圧で、体のバランスを崩されてしまった。

その隙につけ込まない理由はない。

「いけ!ほのおのパンチ!!」

「ブバ!!」

指示を受けたブーバーは、拳に炎を纒い、全速力でイワンコに突進する。

「ブバァァ!!」

「イワァッ…!!」

そして、その勢いのまま、ほのおのパンチをイワンコの顔面に食らわせ、大きく吹き飛ばした。

「イワンコ!!」

イワンコは地面へと激しく落下する。

心配してタヒョウが声をかけると、それに応えるように、イワンコは立ち上がった。

「イワァァ…!」

前傾姿勢になり、ブーバーに威嚇する。

しかし、効果は今ひとつながら、全力のほのおのパンチをもろに食らってしまっている。

足は小さく震えていて、立っているのがやっとだろう。

「いけ!かえんほうしゃ!!」

「ブバ!」

そんなイワンコに容赦なく、ブーバーは口から激しい炎を吐き出す。

「イワンコ!転がって!!」

「イワン!!」

イワンコは足の力を抜いてバランスを崩し、地面に転がって灼熱の炎から身を躱した。

そして、体をブーバー向けて尻尾に体重を乗せる。

「構えて、ブーバー。」

「ブバ。」

アイはイワンコの体勢から次の行動を予測し、ブーバーに小声で指示を出した。

「いけ!ロッククライムです!!」

「イワァ!」

イワンコは尻尾をバネのように使い、地面スレスレを猛スピードで跳び、ブーバーに向かう。

しかし、この行動は予測済み。

ブーバーは拳を炎で纏い、イワンコを迎え撃つ。

「ほのおのパンチ!!」

ブーバーはアイの指示と同時にイワンコの背中に向け、灼熱の突きをくらわせた。

「よし!」

アイはカウンターを決められたことに喜び、小さくガッツポーズをする。

(いいえ、まだです…!)

だが、これでイワンコの攻撃は終わった訳ではない。

「イワァァ………!」

イワンコは尻尾を回し、その先端に岩を出現させた。

「ブバ…!」

ブーバーは予想外の攻撃に一瞬戸惑い、拳に向ける力を抜いてしまう。

「今です!がんせきふうじ!!」

「イワ!イワァ!!」

体が自由に動かせるようになったイワンコは、バックステップで距離をとりながら尻尾の岩をブーバーに向けて発射。

「ブバァ……!」

隙をつかれ、こうかはばつぐんのワザを諸にくらったブーバーは蹌踉めき、膝をついた。

「大丈夫…!?ブーバー!」

「ブバ…!」

心配して声をかけるアイにブーバーは頷き、すぐに立ち上がる。

アイは安堵で微笑み、作戦を考える。

「(今のがんせきふうじですばやさが下がった。

接近戦は不利………なら…)

かえんほうしゃ!!」

「ブバァ!!」

ブーバーは口から灼熱の炎を出し、イワンコを狙う。

「(ここでとくしゅわざとは珍しいですね………)

イワンコ!ジャンプで躱して!!」

イワンコはまたも尻尾をバネのようにし、今度は空中へと跳ねる。

「かえんほうしゃ!!」

「がんせきふうじです!!」

アイは空中だと避けづらいと経験から感じ取り、すぐさまワザの指示を出す。

対し、タヒョウも予測済みとばかりにほぼ同じタイミングで指示を出した。

「ブーバー!」

「イワン!」

ブーバーはイワンコに向け、灼熱の炎を吐く。

イワンコは自身の前に岩を出現させ、炎から見を守る。

「ブーバー跳んで!!」

「ブバ……ブバァ!!」

ブーバーは突然の指示に戸惑いながらも、無防備な状態でワザの準備を整えたイワンコに向かっていく。

「(何度やっても無駄ですよ!)

がんせきふうじです!」

「イワァ!!」

イワンコは岩をブーバーに飛ばし、トドメを刺しにかかる。

「だましうち!!」

「ブバ!」

それに合わせ、ブーバーは空中で一回転し姿を消す。

「アイアンテールです!!」

「イワァ!!」

イワンコはブーバーの次なる攻撃を迎え撃つため尻尾を鋼鉄のエネルギーで纏わせる。

「今だ!」

アイの掛け声にイワンコは背中に注意を向け、だましうちに備える。

「ブバ!」

そして次の瞬間、攻撃を当てるためブーバーが姿を現した。

イワンコの目の前に。

「なっ…!イワンコ…!前です…!

………ロッククライム…!!」

「イワァ……!?」

タヒョウは咄嗟に判断を下すが、もう遅かった。

「いけぇ!!」

「ブバァ!!」

ブーバーはイワンコに対し、黒いオーラを纏わせた強烈な踵落としを決め、地面へと蹴り落とした。

「イワンコ…!!」

タヒョウはイワンコに対し叫ぶが、砂煙が上がりどうなっているのか分からない。

「トドメだ!ほのおのパンチ!!」

「ブゥゥゥゥ…………バァッ!!」

ブーバーは容赦なく落下の勢いをつけた炎の拳を地面のイワンコへと突き立てる。

刹那、拳の先端から凄まじい衝撃波が走り、砂煙を一掃する。

「…………イワンコ…!!」

そこに残ったのは立ち上がるブーバーと、戦闘不能になったイワンコの姿だった。

 

「やったね!ブーバー!!」

「ブバッ!」

アイは笑顔でブーバーに親指を立てる。

ブーバーも笑顔で頷き、勝利を分かち合った。

「よく頑張りましたね。」

タヒョウはイワンコの元まで歩き労いの言葉をかけ、優しく撫でた。

「イワァァン………。」

イワンコは少し目を開け、申し訳なさそうな鳴き声を出す。

タヒョウは小さく首を振る。

「いいえ、イワンコのせいじゃありません。

アイさんが一枚上手だった……それだけです。

もっと経験を積み、強くなりましょう。

イワンコ。」

そういうと、タヒョウはイワンコをボールに戻した。

そして、元の位置へとつき、別のボールを手に取る。

「アイさん!いいですか?リベンジマッチ!!」

「うん!次は3vs3でやる?」

「そうしましょう!次は負けませんよ!」

「私だって、タヒョウちゃんには負けませんよ!!」

アイはブーバーをボールに戻し、別のボールを取り出し、前に出す。

同じくタヒョウもボールを前に出し、構える。

「いけぇ!!」

「お願いします!!」

二人の旅はこれからも続く。

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