旅には休憩が必要、そのため心地好い風が流れる大きな谷の近くでランチの準備をしていた。
大峡谷 危険な谷のプテラ!!
「皆、出てきて!!」
「カバシ……。」
「グモッグ!!」
「ヂヂヂヂ!」
「サッゴォ!」
「コン!」
「リン!」
アイはモンスターボールからドデカバシ、コスモッグ、デンヂムシ、サニーゴ、アローラロコンを出した。
いつもボールから出ているコリンクも元気に鳴き声をあげた。
「よし!今日もいつもの役割分担ね!サボったらご飯あげないからね!」
ご飯の準備はポケモンも一緒にする。
それがアイのルールだ。
コスモッグ、サニーゴ、アローラロコンは食器を用意し
コリンクはアイアンテールでデンヂムシはアクロバットで食材を切り
ドデカバシは嘴を発熱させて鍋を暖めた。
皆慣れたような手つきで与えられた仕事をこなしすぐに昼食の準備が終わった。
勿論アイも食材を切ったり料理をよそったりとちゃんと仕事をした。
「いただきま~ぁす!」
「リリン!」
「コォン!」
「モッグ!」
「サッゴ!」
「ヂヂ!」
アイと小さなポケモン達は元気に挨拶をしたがドデカバシだけはクールに一匹黙々と食べはじめていた。
「ほら、ドデカバシもいただきますって。」
「…………。」
アイはいつもクールに決めているドデカバシに呆れているようだ。
ドデカバシはアイの言うことを聴かずに黙って食べつづけている。
「もう,ジュカインやドダイトスたちと一緒じゃん………。ケララッパのときはこうじゃなかったんだけどなぁ…。」
アイは以前から変なプライドを持っているポケモンには手を焼いているようだ。
「リンリ~ィン。」
コリンクもそれに共感する。
「………カバシ。」
「…………!リンッ!!」
そのときドデカバシとコリンクが何かを気付き谷の方に向かって威嚇をしている。
「ん?どうしたの?コリンク、ドデカバシ?」
「リィィィィン…!!」
コリンクの警戒も更に高まっている。
アイも相棒のただならぬ異変に察し身構えた。
激しい羽音が聞こえ
「…………ァァイ!」
どこか聞いたことがある甲高い声が聞こえた。
緊張感が高まりアイと手持ちのポケモンも身構えはじめた。
「プゥゥゥラァイ!!」
さっきまでの風とはまるで違う強い風と共に現れたのはプテラだ。
アイ達を見下ろす位置まで上昇し今にも襲い掛かって来そうな鋭い目付きをしている。
「プテラか……!」
「リン!リンリン!!」
「コォン!!」
「サァァゴッ!!」
コリンク、アローラロコン、サニーゴは威嚇をし吠え立てている。
「プゥゥライ!!」
プテラは一回鳴き声をあげた後、急降下しアイ達に襲い掛かってきた。
「戻って、コスモッグ!」
「モグゥ………。」
アイ達も対抗をするため攻撃ワザを使えないコスモッグをボールに戻し他のみんなは横並びになった。
「皆、行くよ!
ドデカバシ!ロックブラスト!!
コリンク!チャージビーム!!
デンヂムシ!10まんボルト!!
ケオケオちゃん!オーロラビーム!!
サニーゴ!ストーンエッジ!!」
「カバ………シャッ!」
「リン…クリィィン!!」
「ヂ…ヂヂヂ……ヂヂヂヂヂ!!」
「コン!コォン……コォォォン!!」
「サッゴサッゴ……サァァ!!」
アイはすでにプテラを知っているため今の状況で一番ダメージを与えられるワザを指示した。
5つのワザは重なり合いプテラに直撃し
「プラァァァ………!」
そのままプテラは声をあげながら谷の底へと落ちて行った。
「ふぅ……危なかった…。」
「リンリィ…。」
なんとかピンチを乗り越えたアイ達。
恐かったのか小さなポケモン達は皆、崩れ落ちてしまっている。
「ふふっ。」
そんな様子が面白くそして可愛くて思わずアイはふきだしてしまった。
「リンリッ!」
「コォンコ!」
「サッゴッ!」
小さなポケモン達は笑われてお怒りのようだ。
「ふふっ……ごめんごめん。」
そんな様子も可笑しくアイは笑いながら謝った。
「………カバシ……。」
ドデカバシにとっては無駄なやりとりだと思ったのか呆れた様子でテーブルに戻りまた黙々とご飯を食べはじめた。
「ふふふっ……。………大丈夫かな?」
アイは笑うのを急に止め深刻そうな表情のまま谷の方を見つめていた。
「皆!戻って!!」
ご飯も食べ終わり休憩も済んだのでコリンク以外をモンスターボールの中に戻してやっている。
「次の目的地はあの谷の向こう側だから………」
「リン?」
アイはポケモン図鑑を開き大峡谷の越え方を調べている。
危険地帯として有名な大峡谷を何も知らずに越えるのはかなりの危険行為だ。
「う~ん……色々あるなぁ…。」
「リンン…。」
ポケモン図鑑には様々な方法が示されていた。
その中からアイは
「よし!中に進もう!!」
「リン!」
大峡谷の中に入りそこから向こう側にでる方法を選んだ。
「行くよ!コリンク!!」
「リィン!!」
そうしてアイとコリンクは大峡谷の入口を探しに歩き出した。
意外にもすぐ近くにあり、ちゃんと入口を示す看板もあった。
「大峡谷の入口はこちら………うん!ここだね!!」
「リン!」
アイは看板の内容を読み上げ入口であることを確認し大峡谷へと入って行った。
中はしっかり道が整備されており1メートルくらいの柵が設置されていた。
「うわぁ、高ぁい……!」
そこから顔を乗りだし下を見てみるとかなりの高さであることが伺えられる。
底は暗闇で見えなく吸い込まれそうな感覚である。
柵はあるが少し小さくたまに強風が吹いてくるので注意が必要だ。
「………気を付けて行こうね。コリンク。」
「…リン。」
お互い注意喚起をするもあまりの高さに恐くなったのかちょっと声が震えていた。
「………ァァァ…!!」
そのとき下の方から甲高いポケモンの鳴き声が聞こえてきた。
「………何?今の………。」
「リンン…!」
どこか聞き覚えがあり胸騒ぎがしている。
コリンクもその声を聞いた途端警戒しだした。
「もしかして………。」
アイも危険を察知しモンスターボールを一つ手に持った。
「プラァァァァイ!!!」
大きな鳴き声をあげながらプテラが下の方から飛んできた。
声が荒々しくなんだか怒っているみたいだ。
「さっきのプテラだ…。」
アイは直ぐにさっき追い払ったプテラだと分かり再び戦わなければいけない覚悟と謎の安心感にかられた。
「リィィィィィン!」
コリンクは威嚇をしだした。
「プラァァ!」
負けじとプテラも一回吠え
「プラ!プゥラァ!!」
ギガインパクトで攻撃してきた。
「仕方ない……。出てきて!デンヂムシ!」
「ヂヂヂ!」
「まもる!」
「ヂヂ……ヂッ!!」
デンヂムシはまもるを使いプテラのワザを防いだ。
「コリンク!アイアンテール!!」
「リン!リィン!」
ワザを防がれた反動で動けなくなったプテラにすかさずアイアンテールで攻撃した。
「よし!効果はバツグン!」
「リン!」
だが喜んでるのはつかの間
「………プラ!プゥゥゥ……ラッ!」
プテラは直ぐに体勢を立て直し今度ははかいこうせんを撃ってきた。
「コリンク!チャージビーム!」
「デンヂムシ!10まんボルト!」
「リィン!リン!」
「ヂヂ……ヂヂヂ!!」
はかいこうせんと二つのでんきワザは空中でぶつかり合ったがはかいこうせんの威力は高く10まんボルトとチャージビームはかきけされてしまった。
はかいこうせんは軌道を変え直撃は逃れた。
軌道を変えたはかいこうせんは近くの壁に当たりものすごい揺れが生じた。
道は整備されているものの危険地帯。
この道もいつ崩れるか分からないという。
「うわぁぁぁ……!」
その揺れに怯んでしまいアイ達に隙がうまれてしまった。
「プゥゥ……ラァァイ!!」
プテラはその隙を見逃すはずもなくデンヂムシに渾身の力でかえんほうしゃを発射した。
「あっ!デンヂムシ!!」
「ヂ…ヂヂヂ…………。」
かえんほうしゃに直撃したデンヂムシは吹き飛ばされて壁に激突してしまった。
「大丈夫!?デンヂムシ!!」
「………ヂ…………ヂヂ…。」
アイは急いでデンヂムシに駆け寄った。
デンヂムシは戦闘不能になっていないもののかなり衰弱している。
「プラァァッ!」
そんな様子はお構いなしにプテラはまたワザを繰り出そうとしている。
「リン…!リンッ!」
そんなプテラにコリンクは気付き独断でアイアンテールで攻撃しようとした。
「プラ…!プライッ!!」
だがプテラにすぐ気付かれ尻尾をがっしりと掴まれてしまった。
「リィィン……リィン!!」
コリンクは振り払おうとほうでんを繰り出した。
「プッ………プゥゥゥラァァイッ!!」
プテラは一瞬怯んだもののすぐに体勢を立て直しコリンクを天高く投げ付けた。
「リィィィィィン!」
コリンクは悲鳴をあげながら宙を舞った。
「………!コリンク!!」
アイはその悲鳴に気付きコリンクの方を見た。
その瞬間
「プライッ!!」
プテラからりゅうのはどうが打ち出されコリンクに直撃した。
「コリンクゥゥ!!」
りゅうのはどうがクリーンヒットしたコリンクは気を失い静かに落下して行った。
「……戻って…コリンク!」
コリンクをモンスターボールに入れようと構えたが
「プライッ!」
プテラがコリンクを鷲掴みにしてしまった。
「あっ!しまった!!」
プテラは困惑しているアイを一瞬睨みつけたあと谷底の方まで急降下をしてしまった。
「くっ………」
アイは悔しがり下を見たが直ぐに顔をあげ
「待ってて今助けるからね。」
そういってモンスターボールを取り出した。
「いっけぇ!ドデカバシ!!」
「……カバシ…。」
「ドデカバシ……さっきのプテラが現れてコリンクを連れ去っちゃったの……」
「………カバシ。」
そこまでの説明でドデカバシは何を頼みたいのかが分かった。
「……カバシ…!」
ドデカバシは大きく飛び上がり大空を旋回した。
その間に
「デンヂムシ……ゆっくり休んでてね。」
弱ったデンヂムシをモンスターボールの中に戻そうとしたが
「ヂヂ…。」
デンヂムシはそれを拒否するようにビームから避け、何かをうったえているようだった。
「デンヂムシ………分かった!一緒にコリンクを助けよう…!」
アイにはすぐに気持ちが伝わりデンヂムシの思いを受け入れた。
「ヂヂ……ヂヂヂ!!」
デンヂムシは受け入れてくれたことに喜び、アイの胸に飛び込んできた。
「おっと……でも、無理をしちゃダメだよ!」
アイはデンヂムシをキャッチし、忠告をした。
「ヂヂッ!」
デンヂムシは元気に応えた。
「カバシッ!」
デンヂムシとのやりとりをちょうど終えた頃、ドデカバシが戻ってきた。
「どう?風の流れ、掴めた?」
「カバシ…。」
ドデカバシはゆっくりと首を縦に振った。
「よし、行くよ!ドデカバシ!!」
アイはデンヂムシを片手で抱えたまま勢いよくドデカバシの背中に飛び乗り、もう片方の手でドデカバシの首の辺りを掴んで、重心を安定させた。
「カバシッ!!」
ドデカバシは大きく鳴き声をあげプテラが下りて行った谷底まで勢いよく降下していった。
谷の下の方は薄暗く当たりが見えづらい。
ドデカバシは下から吹く風を頼りに突き出る岩を回避しながら度々聞こえるプテラの声を追いかけた。
「プラァァァァイッ!」
プテラの鳴き声がはっきりと聞こえてきた。
「……カバッ!」
「いた……プテラだ………。」
鳴き声がする方を見ると崖に出来た小さな足場に止まっているプテラがいた。
プテラはコリンクを足場に降ろし、じっと観察をしている。
「とにかく助けなきゃ!ドデカバシ!くちばしキャノン!!」
「カバ………シャァァッ!」
ドデカバシは嘴を加熱させプテラに向かって突撃しに行った。
「プラッ!ラァイ!!」
プテラはドデカバシに気付きコリンクを足で掴んで、再び谷底まで下降して行た。
ドデカバシはくちばしキャノンの勢いを利用し、方向転換をしてプテラを急いで追いかけた。
アイとデンヂムシは振り落とされぬよう耐えるのに必死だ。
「うぅ……ドデカバシ、タネマシンガン!」
アイはなんとか体勢を立て直しドデカバシに指示を出した。
「カバッシィィッ!!」
ドデカバシは大量のタネマシンガンをプテラに向かって発射する。
とくせい、スキルリンクのによって、通常よりも数が多い。
「プラァァイッ!!」
プテラは雨のように降りかかるタネマシンガンを旋回して弾き、怯むことなく引き続き下降している。
「だったら…デンヂムシ!10まんボルト!!」
「ヂヂ…ヂッ!!」
デンヂムシは10まんボルトを発射するも体力的にきついのか、なかなか飛距離が伸びない。
「大丈夫……デンヂムシ!」
「ヂ……ヂ………。」
一回ワザを撃っただけでもかなりバテバテだ。
胸元に抱いているので息遣いが荒いことや少し震えているのがよくわかる。
デンヂムシからプテラの方へ目を移すとさっきよりもプテラとの距離が伸びていた。
「くっ……どうすれば……!?」
プテラのスピードはかなり速く私達を乗せているドデカバシでは追いつけない。
遠距離ワザもさっきまでのが精一杯でプテラのスピードを落とす術がない。
アイは必死に考えるもプテラに追いつく方法が思い付かない。
(なにかいい方法は………。)
焦りがつもり助けられない悔しさとなにも思い付かない自分への無力さで泣きそうになってしまう。
そのとき
「ヂヂッ!」
デンヂムシがまた何かをうったえかけた。
「……どうしたの、デンヂムシ?」
「ヂヂッ!ヂヂヂッ!!」
「えっ………でも………。」
「ヂヂヂッ!!!」
「………分かった。デンヂムシ、貴方に賭ける!」
「ヂヂッ!」
何かを相談し合った後デンヂムシはアイの肩へと移動した。
「いい、デンヂムシ。危ないことはしないでね。」
「ヂヂ……。」
デンヂムシは体をしならせ、攻撃の準備をする。
「ゴーッ!!」
「ヂヂッ!!!」
アイの掛け声とともにデンヂムシはしならせた勢いを利用しプテラに向かって物凄い速さで突撃した。
「ドデカバシ!もっとスピード出せる?」
「カバシッ!!」
両手が開いたアイはドデカバシをしっかり掴みスピードを上げるよう指示をした。
指示を受けたドデカバシは羽を折り畳み急降下をする体勢に入った。
「ヂヂ………!」
空中に身を投げたデンヂムシは落下の勢いでどんどん速くなって行く。
風に流されぬよう必死に堪え、少しでもプテラの動きを止めさせられるよう体中に電気を溜めた。
「ヂヂッ!!!」
「プラァァ…!?」
物凄いスピードのままデンヂムシはプテラにダイブ。
衝撃がかなり強くプテラは一瞬動きが止まってしまった。
その間にデンヂムシはプテラの背中の真ん中辺りに移動し、
「ヂヂ………ヂヂヂヂヂ!」
10まんボルトを発射した。
「プラァァァァァァァァッ!!」
超至近距離からの10まんボルトを受けたプテラは痺れ空中で静止をしてしまっている。
「いくよ!ドデカバシ!!」
「カバシィ!」
ドデカバシはすかさずプテラの下に回り込んだ。
「え…いしょっ!!」
それに合わしてアイはプテラの足からコリンクを引き離し胸に抱えた。
「よし………いいよドデカバシ!」
「カバシ…。」
ドデカバシは体勢を立て直すため一旦上昇した。
「デンヂムシ!待っててね!」
「ヂヂ!」
「ドデカバシ!!」
「カバシ!」
今度はデンヂムシを迎えに行くためにまたプテラまで降下していく。
「デンヂムシ!」
ドデカバシはデンヂムシが跳んでこれるような距離で止まりアイは手を伸ばした。
「ヂヂ!」
デンヂムシは再び体をしならせアイの元まで跳んだ。
アイがキャッチできる距離になったそのときだ。
「ヂヂ…!」
下から強い風が吹きデンヂムシが上の方へと吹き飛ばされてしまった。
「デンヂムシ……!」
アイはデンヂムシの尖った顎を掴めたが滑ってしまい手から放れてしまった。
「デンヂムシ………!!」
「ヂヂ!」
また手を伸ばすが風に流されてしまい届かない。
「………ドデカバシ…!」
「カバシ……。」
ドデカバシは急いでデンヂムシを追いかけ上昇した。
風が止みデンヂムシは再び落下を始めた。
「デンヂムシ!」
ドデカバシに乗ったアイが手を伸ばしデンヂムシを迎えに来た。
「ヂヂ!」
だがホッとしたのは束の間だった。
「プゥゥラァイ!!」
「ヂヂッ!」
痺れが取れたプテラがりゅうのはどうを発射しデンヂムシを吹き飛ばしてしまった。
りゅうのはどうに直撃したデンヂムシは気を失ってしまっている。
「あっ!デンヂムシ!」
アイは少し急な事態に驚いたが
「ドデカバシ!行くよ!」
「カバッ!!」
すぐに対応しデンヂムシを追いかけるよう指示した。
「プゥゥゥ………ラァァァッ!!」
だがその後ろではプテラが容赦なくドデカバシにはかいこうせんをしかけてくる。
「カバシッ!」
ドデカバシははかいこうせんをなんとか全て交わし、デンヂムシに向かって全速力で飛ぶ。
アイは振り落とされぬようコリンクを片方の手で抱えもう片方でドデカバシを掴む。
デンヂムシの落下地点に着くときデンヂムシとの高さはほぼ同じだ。
「デンヂムシ!」
アイはドデカバシから手を離しデンヂムシに向かって手を伸ばした。
だが距離が少しだけ足りずデンヂムシはアイの目の前を通り更に下へと落下してしまった。
そしたらなんと、アイはコリンクを抱えたままドデカバシから身を投げ出しそのままデンヂムシに向かって落下をしていった。
「カバ……!?シャァァ!」
ドデカバシは少し驚いたような素振りを見せたが、すぐにアイを追いかけ急降下を始めた。
「プラ………プラァァイッ!」
はかいこうせんの反動で動けなかったプテラも回復し、ドデカバシを追いかけた。
「デンヂムシ……!」
アイは空中で一生懸命手を伸ばしデンヂムシの名を呼びつづけている。
今のアイには周りが見えておらず自分が今いる状況も分かっていない。
谷底はもうすぐそこまで来ている。
「デンヂムシ!!!」
アイはとうとうデンヂムシをキャッチすることが出来た。
そしてコリンクと同じ腕に抱えこみ一個のモンスターボールを手に取った。
「出て来て!ケオケオちゃん!!」
「コ………コォン!?コンッ!」
アイはモンスターボールからアローラロコンを出した。
アローラロコンは一度戸惑ったがすぐに真剣な表情でアイを見つめた。
「ケオケオちゃん!あられ!!」
「コォォォォンッ!」
アローラロコンは天に向かって吠え、天気を霰状態にした。
「オーロラベール!!」
「クウォォンッ!!」
そして霰状態でのみできるオーロラベールを地面に落下ギリギリで繰り出した。
オーロラベールはアイ達を包み込み、落下の衝撃を和らげ全員無事に着地出来た。
「ふぅ………ってうわぁ!私……えっ……地面に…どうやって!?」
アイは正気をようやく取り戻し今、自分がおかれている状況に対して戸惑っている。
「コンコン!!」
「…………ありがとねケオケオちゃん。」
「コン!」
アローラロコンは自慢げな顔でこちらへ近付くので彼女が何かをしてくれたと思った。
デンヂムシを助けたいという一心で飛び込んだためそこからの記憶がないのだ。
「………そういえば……ドデカバシ。」
アイはアローラロコンの頭を撫でながら霰が止み残った冷気が固まり綺麗に輝く空を見上げ、呟いた。
その頃、上空ではドデカバシが足止めのためプテラと戦っていた。
時間稼ぎのためドデカバシはプテラの周りを旋回。
プテラは目でドデカバシを追いタイミングを伺っている。
「カバッ!シャァァァッ!!」
さきに動いたのはドデカバシだった。
ドデカバシはタネマシンガンを連射しプテラを牽制した。
「プゥゥゥ………!」
プテラは少し怯んだが
「プゥゥ………ラァァァッ!!」
すぐに体勢を立て直しりゅうのはどうを連続で発射。
アイが下りて身軽になったドデカバシは軽々とそれを交わしていく。
「カバ………シィィッ!」
ドデカバシはりゅうのはどうを撃ちすぎて疲れたプテラにすかさずちょうおんぱで攻撃。
「プラ………!?プゥラ~ァァ。」
見事プテラに直撃し混乱状態にした。
「カバァァァ!!」
隙だらけのプテラにドデカバシはくちばしキャノンで攻撃し崖に打ち付けた。
「プ………プラァァ…。」
直撃を受けたプテラは崖に張り付いたまま力をなくしそのまま気絶をしてしまった。
「………カバシ…。」
ドデカバシはそれを横目で見てからアイ達が落ちて行った場所まで降下していった。
「リ………リィ…ン」
「よかった……目を覚ましたんだね!」
「コンコン!!」
ドデカバシが降りてくるのを待つアイ達。
気絶していたコリンクが目を覚ましたようだ。
「リィンッ!!」
「うわっとぉ!」
コリンクは恐かったのかアイが視界に入った瞬間に目に涙を浮かばせながら胸に飛び込んだ。
「………恐かったね…もう大丈夫だよ。」
「リィン……リィィィィン…!」
泣いてしまっているコリンクをゆっくり撫で優しい言葉を掛けギュッと抱きしめた。
「コォン……。」
アローラロコンはそれを不思議そうに見ていた。
「カバシィィッ!」
そのとき上空からドデカバシの声がしてきた。
「あっ!ドデカバシ!!」
上を見てみると勇ましい顔をしながらこちらへと降りてくるドデカバシが見えた。
ドデカバシは一度その場で旋回し全身を振るわせこちらへと急降下をしてきた。
ドデカバシはスピードを緩めぬままアイ達の頭スレスレを通過し地面へと着地した。
「ドデカバシ、そんなにカッコつけなくてもいいから!!危ないでしょ!!」
アイは変に格好つけるドデカバシにご立腹のようだ。
「カバシ……。」
ドデカバシは叱られていることを聞きもせず目をつぶりながら羽の手入れをしている。
「もぅ………でもよかった…無事で。」
「………カバシ。」
こっちの台詞だというようにドデカバシは小さく呟いた。
「リンリンッ!」
「コォン!」
そんな光景を見ていたコリンクとアローラロコンは互いを見つめ合い笑っていた。
「プラァァァァイッ!!」
そのとき上空の方からプテラの鳴き声が聞こえてきた。
「……!」
慌てて上を見上げるとプテラが上空を旋回しながらこちらの様子を伺っていた。
逆光で陰になっていて大まかな行動しかわからない。
「みんな……あれ…。」
しばらく様子を見ていたら陰がどんどん増えている。
さっきの戦いの音を聞き付け駆け付けたのだろう。
大体五匹くらいいる。
「プラァァイ!」
「プゥラァッ!!」
「プラァァァッ!」
プテラはそれぞれ、これから戦う気を高め自分を奮わせるように甲高い鳴き声をあげている。
「カァァバシィィッ!!」
「コォォォンッ!」
ドデカバシとアローラロコンも負けじとプテラに向かって吠え立てている。
「コリンクはデンヂムシのこと見てて……行くよ!ドデカバシ!ケオケオちゃん!」
「カバシ!」
「コン!」
「リン…!」
アイ達も気を高め戦う覚悟を決めた。
「プライ………プラァァ!」
その様子を見た一匹のプテラがこちらへと降下してきた。
「プラァッ!」
「プラァイ!」
「プラァァ!」
「プゥラッ!」
それに続いて他のプテラも下降してくる。
「ケオケオちゃん!あられ!!」
「コォォォンッ!!」
アローラロコンは上空に向かって吠え天気を再び霰状態にした。
アローラロコンにとっては霰状態が自分の能力を最大限に発揮できる最高のフィールドなのだ。
「オーロラベール!!」
「クウォォォン!!」
アローラロコンは再び吠えドデカバシと自分自身にオーロラベールを張り準備を整えた。
「プラァ!」
「プライ!」
「プラァァッ!」
三匹のプテラは降下しながら一斉にストーンエッジを発動した。
「ドデカバシ!いわくだき!!」
「カバシッ!」
ドデカバシは弱点であるいわタイプのワザも怯まず突き進んでいく。
「カバッシィィッ!!」
ドデカバシはいわくだきを使ってストーンエッジを粉砕し、一匹のプテラに近付いた。
「くちばしキャノン!!」
「カバシッ!!」
「プラァァ……!」
アイの指示と同時にくちばしキャノンを発動。
プテラは崖に吹き飛ばされ倒すことができた。
「プラ!?」
「プラァァイ!」
他のプテラはその力に驚いたがすぐに目付きを変え攻撃体勢に入った。
「プゥラッ!」
「プライ!」
二匹のプテラは同時にはりゅうのはどうとかえんほうしゃを発動した。
「かわして!ドデカバシ!!」
「カバッ!カバシィィ!!」
ドデカバシは二匹の同時攻撃をものともせず華麗にかわす。
「ケオケオちゃん!援護するよ!」
「コン!」
「オーロラビーム!!」
「コォン……コォォ……」
アローラロコンは二匹のプテラに向かいオーロラビームを発射しようとしたときだ。
「プラッ!!」
岩影に隠れていた一体のプテラがすてみタックルで急襲をしてきた。
「コォォォン…!」
「ケオケオちゃん……!!」
オーロラベールでダメージが半減されているのだがかなりの威力だ。
アローラロコンは吹き飛ばされ地面に叩きつけられてしまう。
急襲をしたプテラは上昇しドデカバシをやきつくすで攻撃しだした。
「カバ……カバシッ!!」
攻撃の数が増えたのでドデカバシも余裕がなくなってきている。
「ケオケオちゃん……。まだ行ける…!?」
「………コォォン!」
アイは吹き飛ばされたアローラロコンの近くまで掛けより呼び掛けた。
アローラロコンは苦しみながらも立ち上がり力強く吠えた。
「よし、ケオケオちゃん!!もう一度オーロラビーム!!」
「コォォン……コォォォン!」
今度こそはオーロラビームを発射でき急襲をしかけてきたプテラに当てることができた。
「………プラァ…!」
だがプテラにとっては痛くも痒くもないダメージだったようだ。
プテラはドデカバシへの攻撃を止めアローラロコンの方へと睨んできた。
「コォン……!」
その眼差しはとても恐ろしくアローラロコンは怯んでしまった。
「プゥゥゥ………ラァァァッ!!」
プテラは体をアローラロコンに向け、やきつくすを発射してきた。
「ケオケオちゃん!避けて!!」
「コン……!」
アイはかわすように指示をしたが恐怖で足がすくみ動けなかった。
「コ~ォン……。」
そのままやきつくすはアローラロコンに直撃し戦闘不能になってしまった。
「戻って、ケオケオちゃん…。偉かった……よく戦ってくれたね。」
アイは悔しそうにアローラロコンをボールに戻し労いの言葉をかけてやった。
「プゥゥラァァイ!!」
その様子を見たプテラは誇らしげにひと鳴きし、再びドデカバシに向かって攻撃しだした。
アイはドデカバシ達を見上げた後モンスターボールを手に取った。
「出てきて!コスモッグ!!」
「グモッグ!」
「コスモッグ、コリンクに代わってデンヂムシのこと見てて!」
「モッグ!」
コスモッグはフワフワ浮かびながらゆっくりデンヂムシの近くまで行った。
「コリンク!」
「リン!」
その間にアイはコリンクを呼び肩に乗っけた。
「コリンク、見えるでしょ。崖の所々に突起があるの。」
「リン…。」
「ばれないように登ってドデカバシの背中に乗るの。できる?」
「………リン!」
「よし!………ゴー!!」
「リン!」
アイの掛け声と共にコリンクは崖に向かって手慣れたような動きでどんどん登っていく。
その様子を見て安心したアイはモンスターボールを手に取った。
「出てきて!サニーゴ!!」
「サッゴ!」
「サニーゴ、援護お願いね!!」
「サッゴォ!!」
そのころ上空ではドデカバシが三匹のプテラの集中砲火をロックブラストやタネマシンガンで牽制しつつなんとかかわしていた。
ただ三対一では部が悪くドデカバシは防戦一方だ。
「カバシィ……。」
ドデカバシは避けながらも三体のプテラの動きを観察し反撃の隙を伺っている。
(ドデカバシ!)
そのときアイが自身の特殊能力を使いドデカバシの心に直接呼びかけてきた。
「カバシ…!」
横目でアイを見ると崖を指差していた。
「バシ…。」
ドデカバシは地上の様子を確認しアイが伝えたかったことを一瞬で理解した。
そして一瞬の隙を付きプテラ二匹にロックブラストを当て怯ませ間を通り抜けアイが指差した崖に近付いた。
「リンリンリィン!!」
そこにちょうどコリンクが崖を登ってきた。
コリンクはドデカバシが近付いてくるのを見て頷きドデカバシに向かってジャンプした。
「プラ……!」
だがもう一匹のプテラがコリンクに気付きやきつくすを発射しようとした。
「サニーゴ!とげキャノン!!」
「サァァ……ゴォォォッ!!」
アイはプテラの行動に気付きサニーゴに指示をした。
サニーゴはとげキャノンを発射し見事やきつくすを発動する前にプテラに当てることができた。
「リン!」
「カバシッ!」
その間にコリンクはドデカバシの背中に乗り体勢を整えた。
「ドデカバシ!コリンク!反撃いくよ!!」
「カバシ!」
「リン!」
アイの言葉に合わせドデカバシとコリンクは力強く吠えた。
危険な谷のプテラ!!
第四部
「プラァァ!」
「プゥラァ!」
それを見て二体のプテラも負け時と力強く吠える。
「プラァ!」
サニーゴの奇襲を受けたプテラはサニーゴの方に体を向け吠えてきた。
「サゴォッ!」
それに負けないような勢いでサニーゴも大きく叫ぶ。
「(とりあえずこっちが先か………)ドデカバシ!コリンク!すぐそっちも指示するからちょっと待ってて!!」
アイはまず、目の前にいるプテラの相手をするために上空にいる二匹に向かって言った。
ドデカバシとコリンクは頷きプテラに向かって突撃していった。
「いくよ!サニーゴ!!」
「サゴッ!」
それを見届けるとサニーゴと心を合わせプテラと戦う体勢に入った。
「プラァァイ!」
プテラは一回吠えるとすてみタックルをしてきた。
「かわして!」
「サッゴ!」
「ストーンエッジ!」
「サァァァ……ゴッ!」
サニーゴはアイの掛け声と共に素早くプテラの攻撃をかわしストーンエッジを発動した。
「プラ!」
プテラもストーンエッジを空中でかわしやきつくすを発動した。
「ねっとう!」
「サッゴォ!」
ねっとうはやきつくすを消し去りそのままプテラに直撃した。
「プゥゥ………ラァァァ…!」
プテラは首を振り体勢を立て直したがねっとうの追加効果でやけど状態になってしまっている。
「とげキャノン!」
「サァァゴッ!」
「プラァァァッ!!」
だがプテラの闘争本能にも火が点いたのかとげキャノンを粉砕しながらすてみタックルで攻撃してきた。
「サッゴ……サァッ!!」
すてみタックルはサニーゴに当たったがオーロラベールと相性、やけどの影響であまりダメージは受けてないようだ。
「ストーンエッジ!」
「サァァァ…………ゴッ!!」
サニーゴは距離を取るため背中を見せたプテラに巨大なストーンエッジを的確に飛ばした。
「プラァ……!」
ストーンエッジはプテラの羽に直撃しプテラは体勢を崩して地面に落ちてしまった。
「止めだ!ストーンエッジ!!」
「サァァァァ…ゴッ!!」
サニーゴはプテラの足元からストーンエッジを発生させプテラを突き刺しそのまま吹っ飛ばした。
プテラは勢いよく地面に落ちそのまま戦闘不能になった。
「よし!いいよ!!サニーゴ!!」
「サッゴ!!」
アイはサニーゴとハイタッチをして一緒に勝利の喜びに浸った。
だが喜んでいる暇もあまりなくアイは真剣な表情になりドデカバシ達を見上げた。
「よし、ドデカバシ!コリンク!いくよ!!」
「カバシ!」
「リン!」
ドデカバシとコリンクは元気よく頷き戦闘体勢に入った。
「プゥゥラァ!」
「プラァァイ!」
その間にも二体のプテラはかえんほうしゃとりゅうのはどうで攻撃をしかけてくる。
「かわして!」
「カバシッ!」
ドデカバシは馴れたような動きで二つのワザをかわし一体のプテラに近付いた。
「ドデカバシ!くちばしキャノン!!」
「カバ……シャァァァッ!!」
「プラァッ!」
ドデカバシはくちばしキャノンで攻撃するもプテラの反応は早くかわされてしまった。
だがこちらの攻撃はまだ終わっていない。
「コリンク!チャージビーム!!」
「リィィィンク…リィィィィッ!!」
コリンクはドデカバシの背中から直接チャージビームを発射。
「プララララララ…!」
一回ワザをかわし、油断をしていたプテラに見事クリーンヒット。
痺れさせ動きを止めさせることができた。
「リン!」
作戦が上手く成功しコリンクは喜んでいる。
「………!カバッ!!」
だが喜びもつかの間、もう一体のプテラのかえんほうしゃが飛んできた。
ドデカバシはなんとか避けられたがコリンクは不意のできごとでドデカバシから身を乗り出してしまった。
「リン…!」
なんとかドデカバシの尻尾にしがみつき落ちずに済んだ。
「カバシ…!」
「リ……リン!」
ドデカバシは状況を一瞬で判断し作戦をコリンクに伝えた。
「バシ……。」
ドデカバシはアイにも目で何かを訴え
「分かった……いくよ!コリンク!!」
アイもその作戦に乗りコリンクと心を合わせる。
「カァァ………バッシィィィ!!」
準備が整うとドデカバシは尻尾を思いっ切り揺らしコリンクを放り投げた。
「リィィィン!!!」
コリンクはプテラに向かって一直線に飛んでいく。
「プラ…!?プゥゥラァァァ!」
プテラはコリンクに気付くとすぐさまかえんほうしゃを発射してきた。
「コリンク!ほうでん!!」
「リィィィィィィン!!」
コリンクはほうでんの電気とオーロラベールで二層の膜を作りかえんほうしゃから身を守った。
「アイアンテール!!」
「リィィィ…リィィィィン!!」
「プラァァ…!」
コリンクはそのままのスピードでアイアンテールをプテラに直撃させ吹き飛ばした。
「いいよ!コリンク!!」
「リン!!」
次々と作戦が成功しかなり快調だ。
ドデカバシは空中でコリンクを受け止め背中に乗せ旋回をした。
「プゥゥ………プラァァァァ!!」
「プラァァイ!」
しかし二体のプテラはすぐに体勢を立て直し大きく吠えかえんほうしゃとりゅうのはどうを発射した。
「ドデカバシ!ロックブラスト!
コリンク!チャージビーム!」
「カバ……シィィ!」
「リィィン……リィィィィッ!」
ドデカバシはかえんほうしゃを発射するプテラに、コリンクはりゅうのはどうを発射するプテラに向けそれぞれワザを繰り出した。
ドデカバシは打ち勝てているがコリンクはタイプ相性的に不利なのでどんどん押されている。
「サニーゴ、援護しよう!」
「サッゴ!」
「ストーンエッジ!!」
「サァァァ……ゴォッ!!」
サニーゴは思いっ切りジャンプしストーンエッジをプテラに向けて発射した。
ストーンエッジは物凄いスピードでプテラに向かって飛んで行き直撃をした。
「プラァァ……!?」
その衝撃でりゅうのはどうが途切れチャージビームはそのままプテラに直撃した。
「プ……ラァァ…!」
「カバァァァァッ!!」
ドデカバシのロックブラストもどんどん勢いが増しかえんほうしゃを打ち消し見事プテラに直撃した。
「プラァァ……。」
「プライ………。」
二体のプテラは同時に地面に落ちそのまま戦闘不能へとなった。
「やった!凄いよ!!ドデカバシ!コリンク!サニーゴ!」
「リン!」
「サッゴォ!」
「……カバシ…。」
力を合わせプテラを全て倒すことができた。
皆、ほぼ無傷で圧勝だったので喜びも大きくアイとサニーゴは飛び跳ねながら喜んでいる。
コリンクも楽しそうに尻尾を振りドデカバシはアイ達を見て静かに微笑んだ。
ドデカバシ、コリンク、サニーゴから虹色の光が漏れ出した。
どうやらオーロラベールが切れたみたいだ。
「ドデカバシ!コリンク!降りておいで!!」
「リン!」
「……バシ…。」
ドデカバシはアイ達の元へ戻るため、降下を始めた。
そのときだ
「……ァァァ…!!」
大きな鳴き声と共にストーンエッジがドデカバシに襲い掛かった。
「カバッ…!?」
ストーンエッジはドデカバシの羽に直撃した。
衝撃でコリンクはドデカバシの体から投げ出されドデカバシはそのまま地面へと落ちていく。
「えっ!?なに!?」
アイは急な出来事に動揺したが一瞬で冷静になった。
「コリンクは私が受け止める!サニーゴはドデカバシをお願い!!」
「サッゴォ!!」
二人はそれぞれの落下地点まで立った。
アイは両腕を伸ばしコリンクを受け止める準備をした。
「サァァ……ゴッ!」
サニーゴはねっとうを発動させ落下速度を弱めた。
「コリンク!!」
「リン!!」
「大丈夫だった?コリンク?」
「リン!」
アイは見事にコリンクをキャッチしギュッと抱きしめた。
「サゴォォォッ!!」
サニーゴも必死でねっとうを出し続けなんとかドデカバシを安全に着地させることができた。
「サァゴサッゴォ!」
「……カバシッ!」
サニーゴは誇らしげな笑顔でドデカバシに声を掛けたがドデカバシはそっちのけでストーンエッジが発射されたであろう方向にロックブラストを発動した。
ロックブラストは空中で大きな音を出し爆発した。
どうやら威嚇射撃のようだ。
「……ァァァァァ…!!」
ストーンエッジを出したポケモンはかなり上空にいる。
かなり小さい黒い陰がうっすら見え鳴き声も姿もなんだかプテラに似ている。
「ドデカバシ、コリンク、サニーゴ、気を引き締めていくよ。」
「バシ…。」
「リン。」
「サゴ。」
「コスモッグは引き続きデンヂムシのことお願いね。」
「モグゥ!」
いままで沢山のポケモンを見て戦ってきたがあのポケモンからは物凄いオーラを感じる。
アイは苦戦を強いられることを覚悟した。
「まずは正体を突き止めないと……。ドデカバシ、お願い!」
「カバシ…。」
ドデカバシは静かに頷き、少しバランスを崩しながらも怪我をした羽で急上昇をした。
「タネマシンガン!!」
「バッシィィィ!!」
ドデカバシはタネマシンガンを発射し攻撃をしかけた。
「…ラァァァァイ……!!」
だが黒い陰は物凄いスピードでタネマシンガンをかわしドデカバシの目の前まで飛んできた。
「なっ…!?………くちばしキャノン!!」
「バァァァ……」
「ブラァァァイッ!!!」
ドデカバシは嘴を発熱させようとしたが黒い陰の素早いドラゴンクローに間に合わなかった。
「バッシィィィ………。」
「ドデカバシ…!!」
ドデカバシは物凄い速さで地上まで吹き飛ばされ戦闘不能の状態になっていた。
「ありがとう…ゆっくり休んでてね。」
アイはドデカバシをボールに戻し労いの言葉をかけた。
危険な谷のプテラ!!
第五部
「ブラァァァァァァァッ!!!」
黒い陰のポケモンはさっきのバトルでかなり下まで降りて来ておりはっきりと姿が分かった。
全体像はプテラに似ているが一回り大きく体の所々に岩が生えている。
「何?この姿?」
アイも初めて見る姿だった。
「リ……リィン。」
「サッ……ゴォ。」
コリンクとサニーゴも少し怯えている。
アイはポケモン図鑑を開き解説を見た。
そのポケモンはプテラがメガシンカした姿のメガプテラだった。
「メガシンカポケモンか……相手にとって不足な…(ってアレ?このこ野生だよね……なんでメガシンカしてるの?)まぁいいか……。相手にとって不足ない!いくよ!コリンク!サニーゴ!」
「リン!」
「サッゴ!」
「コリンク!スパーク!!
サニーゴはとげキャノンで援護して!!」
「リン!リィィィィン!!」
「サッ……ゴォッ!」
コリンクはジャンプし空中でスパークの体勢に入った。
その下からサニーゴはとげキャノンを発射しコリンクの周りを囲っている。
「ブラァ……ライッ!!」
だがメガプテラはねっぷうを繰り出しコリンクをワザごと吹き飛ばしてしまった。
「リ…リィン!」
コリンクは空中で体勢を立て直し地面に着地できた。
「大丈夫!?コリンク!」
「リン!」
コリンクは元気に答えたがかなり息遣いが荒く足も少しふらついている。
「ブラァァァァァッ!!」
メガプテラは大きく鳴き声をあげ更に戦う気を高めた。
(やっぱり…ただのプテラじゃない。一筋縄ではいきそうにないな……。)
メガプテラは相当強い勝つにはそれなりのことをしなくてはならないのだ。
「コリンク、サニーゴ……こうなったら合わせワザだよ。」
「リン……!」
「サゴ!」
「サニーゴ!ストーンエッジ!!」
「サゴォォォォ!!」
サニーゴは手に力を込め巨大なストーンエッジを作りあげた。
「コリンク!ストーンエッジに乗って!!」
「リン…!」
コリンクはストーンエッジの先端付近に飛び乗り攻撃の体勢に入った。
「いけぇ!サニーゴ!!」
「サッゴォッ!!」
サニーゴは渾身の力でストーンエッジをメガプテラまで飛ばした。
「コリンク!アイアンテール!!」
「リィィィィィ……!」
コリンクは尻尾に力を込めアイアンテールを繰り出す準備をしだした。
「ブラァイ!!」
それを見たメガプテラも負け時とストーンエッジを作り出し放出の体勢へと入った。
「サニーゴ!ねっとう!!」
「サァァァゴォッ!」
サニーゴは自身が作り出したストーンエッジにねっとうを当てさらにスピードを増しメガプテラに直行していく。
「ブラッ!!」
メガプテラはストーンエッジをコリンクに向けて発動した。
「リン!!」
コリンクはサニーゴのストーンエッジの上でアイアンテールを繰り出しメガプテラのストーンエッジを粉砕し、再び尻尾に力を込めアイアンテールの体勢に入った。
「いっけぇぇぇ!!」
「リィィンッ!」
「ブラ……!?」
コリンクのアイアンテール、そしてサニーゴのストーンエッジは見事メガプテラに直撃しメガプテラを怯ませられた。
「コリンク!チャージビーム!!」
「リィィィン……リィィィィ!」
コリンクは更に迎撃をしようとしたが
「……ブラァァァッ!!」
メガプテラはすぐに体勢を立て直しチャージビームをかわしてドラゴンクローをコリンクに当てた。
「リィィィン…!!」
「コリンク!!」
コリンクは地面へ叩き付けられてしまった。
「リ…リィィ……。」
「大丈夫?コリンク……!」
「リィン……………リ…。」
コリンクは一度立ち上がろうとしたものの倒れ込みとうとう戦闘不能へとなってしまった。
「………ありがとう……ゆっくり休んでて。」
アイはコリンクをボールに戻した。
「サゴォ……。」
「うん。頑張らなきゃね。」
「サゴッ!」
これで今、戦えるのはサニーゴだけになってしまった。
「絶対に負けない!」
「サゴォ!!」
二人は更に気持ちを重ね合い気を奮い立たせた。
「ブゥゥゥラァァァァッ!!」
メガプテラは地に足を着け自信満々に雄叫びを上げまるで勝利宣言をしているかのようだった。
「サニーゴ!ストーンエッジ!!」
「サァァァ……ゴッ!!」
サニーゴはストーンエッジをメガプテラに向けて発動した。
「ブラァァッ!!」
だがストーンエッジはメガプテラのドラゴンクローで一瞬で破壊されてしまった。
「くっ…!サニーゴ!ねっとう!!」
「サッ………ゴッ!!」
今度はねっとうで攻撃。
「ブラッ!!」
だがねっとうもねっぷうによる風で吹き飛ばされてしまった。
「………!サニーゴ!とげキャノン!!」
「サァァァ……ゴォォォォ!!」
それでも諦めずに今度はとげキャノンを発射。
「ブゥゥ……ラァァァァッ!!」
メガプテラも負け時とストーンエッジを発射した。
「サゴッ……!!」
ストーンエッジはとげキャノンを次々と粉砕しサニーゴに直撃した。
「サニーゴ……!」
「サ……ゴォォ………。」
サニーゴは吹き飛ばされ物凄いダメージを受けた。
まだHPは残ってそうだが横たわりとてもというほど戦えそうにない。
「ブゥゥゥラァァァァイ!!!」
だがメガプテラはまだ闘争心が収まらない。
「ブゥゥゥ…………。」
メガプテラは全身に力を込め青白い光を放ち始めた。
「サニーゴ…!起きて!起き上がって!!」
「サッ…ゴ……。」
サニーゴは起きようとするも体力的限界が近付いて来ておりなかなか起き上がれない。
「ブッ……ラァァァァァァ!!」
メガプテラは青白い光を解き放ちゴッドバードを繰り出した。
「サニーゴ!!」
アイはサニーゴを守ろうととっさにサニーゴの前に立ち塞がった。
「ラァァァァァァァァァ!!」
だがメガプテラの勢いは止まらずかなりの速さでゴッドバードをしてくる。
「ヂ……ヂヂ……。」
そのときだ、デンヂムシが意識を取り戻し目を開けた。
「ヂ…!ヂヂ!!」
デンヂムシは目の前の光景を目にしたとたんコスモッグの横を全速力で駆け抜けた。
「ブラァァイッ!!」
ただメガプテラはもうアイの目の前まで迫っていた。
「んっ…!!」
アイは思わず目を閉じやられることを覚悟した。
「ブラァァァァァッ!!」
「ヂヂ!!」
デンヂムシはアイの前に立ち塞がるように飛び込みメガプテラのゴッドバードを正面で受けた。
「………!デンヂムシ!?」
「モグッ!?」
アイは異変に気付き目を開けその光景に驚かずにはいられなかった。
コスモッグもアイ達の戦いに集中していてデンヂムシが横切ったことなどは分っていなかったようで驚いている。
「ヂ…ヂヂ………!」
デンヂムシは吹き飛ばされないよう空中で踏ん張りゴッドバードを耐えている。
アイも何かを決意した表情をしてからデンヂムシに掛けよりメガプテラの反対側から押して加勢をした。
「頑張って!デンヂムシ!!」
「ヂィィィィィィッ!!」
そのときデンヂムシの体が神秘的な光で輝いた。
「モグッ!?」
「ブラァ………!?」
「…………デンヂムシ……!!?」
メガプテラは何かを察知したようにワザを中断してデンヂムシから離れアイもデンヂムシから手を離しゆっくりと後ずさりした。
そのときデンヂムシの光と共鳴するように崖全体が光り出した。
その光はデンヂムシに集結しデンヂムシに変化を起こした。
顎は更に尖り、羽化をして羽や足が生えた。
デンヂムシが進化した姿。
その名もクワガノンである。
「ガッノォォォォォン!!」
「………!クワガノン……!!」
アイは進化したクワガノンを見て目を輝かし感動している。
「……ガノン!」
クワガノンはアイを見て頷いた。
「うん……行くよ!クワガノン!」
「ノォォォォン!!」
アイとクワガノンは気持ちを一つにし気分を高めた。
「ブラァァァァァァァッ!!!」
メガプテラも大きく鳴き声を上げ威嚇をする。
「ノン……!」
クワガノンとメガプテラは互いに睨み合い一触即発の雰囲気である。
危険な谷のプテラ!!
第六部
「さぁ行くよ!クワガノン!!」
「ガノン!!」
先に仕掛けたのはクワガノンだ。
クワガノンは高速でメガプテラに接近し周りを飛行している。
「ブラ……ブラァァ………。」
その様子をメガプテラは目で追い隙を伺っている。
「今だ!アクロバット!!」
「ノォォォン!!」
「ブラァァァッ!!」
クワガノンは背後からアクロバットで攻撃するもメガプテラのドラゴンクローに防がれてしまった。
二つのワザはぶつかり合いそのまま弾かれた。
「まだまだ!シザークロス!!」
「クワッ……ノン!!」
クワガノンはすぐに体勢を立て直しシザークロスで攻撃する。
「ブラァ………ラッ!?」
メガプテラも連続攻撃に対処できずシザークロスは命中した。
「いいよ!クワガノン!!」
「ノォォン!!」
クワガノンはメガプテラから距離を取り様子を伺っている。
「ブ……ブラァァァァァァァ!!」
メガプテラは体勢を立て直しすぐに小さく弾丸のようなストーンエッジを無数に発動した。
「かわして!!」
「ノン!ノォォォォン!!」
クワガノンは進化して手に入れた空中での機動性と格段に上がったスピードでストーンエッジを次々とかわしていった。
「ノォォン!」
「ブラッ!!」
「ノン!?」
「何!?」
ストーンエッジを全てかわしきったと思ったら今度はメガプテラが目の前で構えていた。
どうやらストーンエッジはおびき寄せるための罠だったのだ。
驚いて一瞬動きが止まったクワガノンにメガプテラはねっぷうで攻撃してきた。
「クワガノン!まもる!!」
「ガノン!」
クワガノンは咄嗟にまもるを発動させなんとかねっぷうを防いだ。
「ブラァァッ!!」
だがまもるが解除された後さらにメガプテラはドラゴンクローで急襲を仕掛けた。
「クワァ……!」
「クワガノン!!」
クワガノンはドラゴンクローの直撃を受け少し吹き飛ばされた。
「大丈夫!?」
「ガノン!」
「よし!新ワザだ!!」
「ガァァァァァァァッ!!」
クワガノンは体に溜めた電気を顎に集中させた。
「いっけぇぇぇぇぇ!!」
「ガァァァノォンッ!!!」
その電気を両顎の間で集結させメガプテラに向けてビームにして発動させた。
「ブラァァァァッ!!」
メガプテラも負け時とねっぷうで対抗。
電気のビームはねっぷうを振り払いそのままメガプテラに直撃した。
「凄い!凄い!!」
「ガノン!」
新たに覚えたワザ、でんじほうの威力にかなりテンションが上がっている。
「ブラァァ………。」
メガプテラはでんじほうを受けかなり弱っている様子だ。
追加効果でまひ状態にもなっている。
「よし!止めだ!でんじほう!!」
「ガァァァァ……ノン!!」
再びクワガノンはメガプテラに向けてでんじほうを発動させた。
そのときだ
「フラァァァイ!!」
何者かが上空から現れでんじほうの前に立ち塞がりメガプテラからワザを防いだ。
「なに?」
「ガノッ!?」
「ブラァ……!!」
「フゥゥゥゥラァァァァァァッ!!」
そのポケモンはせいれいポケモンのフライゴンだった。
フライゴンが大きく吠えると倒れている四匹のプテラは立ち上がりどこかへと飛び去っていった。
「フラッ!!」
「ブ………ブラァ………。」
フライゴンにメガプテラはたじたじだ。
「ガ………ノォォン…!」
その気迫にクワガノンも少し怯んでいる。
「フラッ。」
フライゴンは辺りを見渡し地上に降りてきた。
「なんだろう……。」
「モグゥ……。」
フライゴンのどこか恐ろしい雰囲気にコスモッグはアイの胸元に飛び込んだ。
「大丈夫だよ……コスモッグ。」
「モグゥ…。」
「……サニーゴ。戻って。」
これから何が起きるか分からず倒れたままでいるのは危険なのでアイはサニーゴをモンスターボールに戻した。
「フラァイ。」
フライゴンはしばらく辺りの様子を探りアイ達の方へと近づいてきた。
「…………なに…?」
アイはコスモッグをギュッと抱きしめて、待ち受ける。
「フライ……。」
フライゴンはアイのすぐ近くまで接近し、いきなり顔を近づけ、アイの匂いを嗅ぎ出した。
「え………、ちょっ………何……!?」
体の隅々まで嗅ぎ回り胸元まで来たら急に動きを止めた。
「フライ…。」
「モ……モグッ。」
フライゴンはコスモッグを数秒間見つめた後、顔を離し、鋭い目付きでアイを見詰めた。
「な………なんですか……。」
アイは辺りを圧倒するフライゴンの気迫に怯みながらも、警戒するような目付きでフライゴンを見詰め返した。
暫く、にらめっこが続いた後、フライゴンは赤いカバーに覆われる目を更に鋭くし、口を開いた。
『小娘よ。その星雲(ほしぐも)。こちらに渡してもらおう。』
「えっ……!?」
アイは一瞬戸惑いを見せたが、すぐに警戒を続け、身体を捻りコスモッグを庇うような体制になった。
「あなたが何の目的で、この子を欲しがるのか分からないけど、私はこの子をずっと護ると決めた。
だから、絶対に渡さない!」
アイは勇気を出し、フライゴンに向けて叫んだ。
後ろにいるクワガノンもいつ事が動いてもいいよう、攻撃の体勢を作る。
フライゴンはどこか軽蔑したような目付きで、アイを見下ろした。
『小娘。貴様の選択はラーロアの……………いや、この世界の破滅を齎すかもしれぬ。
そやつの力が目醒める前に早急に駆逐することだな。
「フラァァァァァァァァイ!!!」』
フライゴンは大きく吠えると羽を広げ大空へと飛び去ってしまった。
「ブラァァイ!」
その後を追っていくかのようにメガプテラも飛び去って行く。
「…………なんだったんだろう……。」
「ガノン……。」
一方的に話しを進め、不思議な忠告をしたと思えば、いきなり飛び去ったフライゴンに皆、唖然としていた。
(あのポケモンなんだったんだろう。
それに、フライゴンが喋ったときのあの変な感じ、いつもと違うあの感じ………なんだったんだろう……?)
アイはこの時、フライゴンの声が能力を介して伝わっているのではなく、普通の言語として、耳から伝わっていた事に気付き、疑問に思った。
だが、その疑問はアイの思考回路からは別の疑問に掻き消されていた。
アイはコスモッグを不思議そうに見つめる。
「やっぱりこの子………なにかあるのかな?」
「モグゥ……。」
コスモッグはまだ怖いのか小さくなって震えている。
「よいしょ!ありがとう!クワガノン!!」
「ワァノン!!」
一段落ついたアイ達はクワガノンの背中に乗りようやく谷の反対側までたどり着いたようだ。
「とりあえずポケモンセンターへ行かないとなぁ………。」
アイはそう言ってポケモン図鑑を開きポケモンセンターへの道を調べた。
「あっ!あった!!よし!クワガノン!コスモッグ!行くよ!!」
「ガノン!!」
「モッグ!!」
そういうとアイ達はポケモンセンターに向けて走り出した。
「………フライ……。」
その上空ではフライゴンが怪しく彼女らを監視していた。
仲間を守るためデンヂムシはクワガノンに進化した。
空中での戦いが可能になり更にバトルの幅が広がった。
だが喜ぶ暇は今はなく、ポケモンセンターへと走るアイ達。
そしてそれを追うフライゴンの目的とは…。
アイの冒険はまだまだ続く……。