アイvsトレーナー
コリンクvsシビルドン
「ベルン!スパーク!!」
「リィン!!」
コリンクはいつも通り、体に青白い電気を纏い相手に向かう。
スピードは然程速くはなく、距離を詰められるわけではないが、移動時に溜まった体の電気を放出するため、いつも同じコンディションでバトルができる。
いわば、ルーティーンみたいなものだ。
「浮いて距離を取れ!」
「ビル!」
対しシビルドンはスパークに被弾しないよう、体をクネクネさせて浮遊し距離を取る。
「でんこうせっか!!」
「リン!」
コリンクはスパークを解除し、追いかけるように大地を踏みしめて跳び、体を光らせて超スピードでシビルドンに接近する。
「ブレイククロー!」
「ビルゥ!」
シビルドンは腕を赤いオーラで包み体の前で交差して、でんこうせっかを防ぐ。
そして、宙に浮いて無防備になったコリンクに追い打ちをかけるべく、腕を引きそのままブレイククローで追撃を試みる。
「つじぎり!」
「リン!!」
それを見たアイは咄嗟に指示を出す。
コリンクはすぐにその意図を察し、その短い前足に黒い剣のオーラを纏わせ、襲いかかるブレイククローへ突き立てた。
「リン……!」
しかし、シビルドンのブレイククローの方が力が上だった。
コリンクのつじぎりは押し負け、そのまま地面へと突き落とされてしまう。
「かみくだく!」
「ビル!!」
シビルドンの攻撃の手は緩まない。
口の前に巨大な歯のオーラを出し、突き落としたコリンクを追撃する。
「でんこうせっかで躱して!」
「リン…!!」
コリンクは急いで立ち上がり、体の力を抜き少しばかり発光して超スピードで、シビルドンの攻撃から身を躱した。
「つじぎり!!」
「リン……リィン!!」
そして、シビルドンの後ろに回り込み、でんこうせっかのスピードを保ったまま、つじぎりをシビルドンの腹に命中させ、吹き飛ばす。
「アシッドボム!」
「ビル……ビドォ!!」
シビルドンは空中ですぐに体勢を立て直し、コリンクに向かい球状の毒の塊を吐き出す。
「アイアンテール!」
「リン!」
対し、コリンクは尻尾に鋼鉄のエネルギーを纏わせ、その場で縦回転してアシッドボムを切断する。
「でんこうせっか!!」
「リン!!」
そして、回転のエネルギーを利用し、最初からトップスピードでシビルドンに向かい走り出した。
「アシッドボムで迎え撃て!!」
「ビルゥゥゥ!!ドドドドド!!」
シビルドンは連続してアシッドボムを発射。
弾丸のように降り注ぎ、コリンクの行く手を阻む。
「リンリンリンリン……!!!」
コリンクはスピードを緩めることなく、次々と襲いかかるアシッドボムを躱し、宙にいるシビルドンにワザを当てるべくジャンプする。
「つじぎり!!」
「リン!!」
そして、前足に黒い剣のオーラを纏わせたその時だ。
「捕まえろ!!」
「ビル!!」
シビルドンは長い腕を活かし、つじぎりが届かない範囲でコリンクを掴み、拘束したまま地面へと叩きつける
「はかいこうせん!!」
「ビルゥゥゥゥゥ……………」
そして、コリンクをガッシリと掴んだまま口にエネルギーを溜め、はかいこうせんの準備にかかる。
「行け!!」
「ドォォォォン!!」
トレーナーの掛け声と同時にはかいこうせんを発射。
その威力は凄まじく、シビルドンを中心に激しい砂煙が舞った。
勝負は決まった。
と、トレーナーが思ったその時だ。
「リンク!!」
煙の中から、黒いオーラが見えたと思えば、何かを斬ったような音が響いたのだ。
「ビルゥ……!?」
砂煙が晴れると、そこにはつじぎりを決めたコリンクが次の攻撃の体勢に入る準備をしていた。
「アイアンテール!!」
「リン!!」
「ビルゥ……!!!?」
コリンクは大きくジャンプした後、尻尾に鋼鉄のエネルギーを纏わせ、縦回転を何回もしてパワーを高める。
シビルドンはさっきのはかいこうせんの反動で動くことができない。
「リーーーーン!!!」
そして、アイアンテールはシビルドンの脳天に直撃し、激しい衝撃波と共に砂煙が舞った。
煙が晴れるとシビルドンが目を回し、戦闘不能へとなっていた。
アイの勝ちだ。