空母棲鬼の鎮守府計画   作:黒縄尊

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カワイイナァ…←お前がな

実は主、E-5まだ辿り付けてません。早く会いたいです


Ep-01 提督ニナルノハ簡単デス

面接官「次の方、どうぞ」

 

ガチャッ

 

空母棲鬼「失礼します」

 

遂に来たわね人類の上層部、大本営による提督選考。毎年ここで何万人もの応募者が落とされてきている…!

筆記テスト満点の私はラクラク面接に行けたけど、流石に面接は緊張するわ…!!

若い面接官…この人が纏め役かしら、多分新人さんね。

眼鏡を掛けた面接官…恐らく長くこの仕事に就いてるわね、こちらに目線も合わせずに書類を眺めている。

小太りの面接官…彼は逆に書類に目を通さずにこちらばかり見ている。……質問には気をつけた方が良さそうね

 

面接官「お掛け下さい」

 

空母棲鬼「失礼致します」ペコリ

 

よし、まず第一関門突破ね。面接時の着席は気を付けろと本に書いてあったわ…!!

姿勢を崩してしまいがちな着席は最初の減点ポイント、これをノーミスで突破…流石私ね!

 

面接官「それでは…空川聖奈(そらかわせいな)さん。貴方は何故、この仕事に付きたいと思われましたか?」

 

……よし、第二関門突破。流石に本名の空母棲鬼なんて出したら即アウト、実験室送りは免れないから偽名を使って書類も偽造したけど成功したわ!!

確かに戸籍登録も無理矢理根回ししてどうにかしたしバレる要素はなかったものね。

 

空母棲鬼「はい、私は美しい海を深海棲艦から守る為にこの仕事に付きたいと思っています。」

 

眼鏡を掛けた面接官「…そうねぇ、君みたいな女の子じゃ正直厳しいと思うよ?確かにウチも増加の一途を辿る深海棲艦に応戦する提督は欲しいけど使えなきゃ意味ないんだわ」

 

空母棲鬼「はい、確かに私では男の方の様に大きな荷物を運んだりは出来ません。それでも私は男の方よりも、腕が細いのを活かして狭い場所の機械の整備等が出来ます。昔から機械作業は行って居たので人手が足りない時に艦娘の艤装の調整も行えます。」

 

……面接官の言う事に反対はしては行けない。別にしても良いのだがそれをカバー出来るほどの自己アピールが出来なければ状況は悪化する。

我ながら完璧な自己じゃない?実際装備の調整くらいは出来る自身がある、集積地に良く押し付けられていたから。

 

眼鏡を掛けた面接官「確かにねぇ、それは長所だわ」

 

面接官「…(艤装の事、何処で知ったんでしょうか?)」

 

眼鏡を掛けた面接官「艦娘の事、調べたのかい?最近はネットで良く情報が出回ってるからねぇ。」

 

空母棲鬼「はい、この仕事に付く際、調べられる情報くらいは頭に入れて置かなければならないと思っております。」

 

眼鏡を掛けた面接官「そうだねぇ、最近の子達は君みたいにやる気が無いから困っちゃうよ」

 

眼鏡を掛けた面接官「……じゃあ調べた艦娘に付いて、教えてもらえる?」

 

空母棲鬼「はい、現在深海棲艦に対する唯一対抗できる者として開発された新型兵器。自然の力を司ると言われ、深海棲艦が現れるまでは架空の存在だと思われていた妖精達の力を使い、艦娘に対応する兵器を装備させる。艦娘のみが深海棲艦に対する絶対的な効力を持つ。過去数多の兵器を持ってしても傷一つ付けられなかった駆逐艦型深海棲艦の撃沈から効力を確認し、今現在も深海棲艦に対抗する戦力として日々建造、開発が進められています」

 

…かなり端折って説明した。深海棲艦と艦娘の本質は同じだからダメージが通るとか行ったらなんかヤバそう

悪魔でも女の感よ?

 

眼鏡の面接官「君、かなり調べて来たんだねぇ…見直したよ」 

 

…よし。一人落ちたな、後2人…表情の読めない左の男が怖いが真ん中の面接官は……

 

面接官「では次の質問です、座右の銘を教えて下さい」

 

空母棲鬼「夜戦上等対空上等です」

 

面接官「聞いた事が無いのですか…どう言う意味なんですか?」

 

空母棲鬼「夜であっても気を抜かない、警戒を緩めないと言う意味です」

 

…実際はそのままの意味。夜戦でも艦載機飛ばして沈めます、対空攻撃されても回避して沈めます。やれるもんならかかってこいや的な

 

面接官「な、なんか凄いですね…」

 

……しまった。引かれたか、普通に画竜点睛とかにして置くんだった。

 

小太り面接官「…あの」

 

小太り面接官「何処で艤装を知ったんですか?」

 

空母棲鬼「はい、それもネットで…」

 

小太り面接官「今調べたけど…乗ってるサイト何処にも無いんだけど」

 

空母棲鬼「ッ…!?」

 

 

しまったッ……!迂闊だった。まさかそれは隠された情報だって言うのか?

艦娘の事が世間で広まっているのに艤装技術は広まって居ないって言うのか?

 

空母棲鬼「…9ちゃ、9ちゃんねるの掲示板で見たんですよ」

 

小太り面接官「現行スレにはそんな事乗ってませんでしたよ」スマホリサーチ

 

面接中にスマホリサーチは反則でしょ…!!

大型掲示板なら…絶対どっかには乗ってそうだけど…

 

空母棲鬼「か、過去ログに行ってしまったんでは?」

 

小太り面接官「確かに。じゃあ調べますわ」

 

 

クッ…何か打開策を考えなくては…!!

リセット出来て…好感度をバク上げする方法…

怪我人を助けたり…戦場でも役に立つような行為…

 

…そうだ。

 

 

 

 

空母棲鬼「…面接中失礼します。後ろの窓から何か見えませんか?」ユビサシー

 

眼鏡の面接官「はぁ?君ィ面接中に余所見してたのかい?これだから最近の若者は……っっ!?」

 

小太り面接官「あの白い奴は深海棲艦の艦載機!?」

 

面接官「逃げろ!」眼鏡の面接官「バカ!伏せろ!!」

 

…深海猫艦爆、バレない様に外に待機させて置いたのが功を奏した。やる事は唯一、爆撃しこの建物を破壊する…!

 

 

ドォォォォーン!!

 

 

良い子は真似しないでね!

 

 

 

 

 

〜同時刻、面接所外〜

 

天龍「あ〜面倒くせぇ、なんで俺達がこんな事しねぇと行けねぇんだよ…」

 

子供提督「しょうがないよ天龍、新しい提督面接を警備するのは選ばれた4名の提督とその秘書官なんだからさ」

 

天龍「これ何時になったら終わるんだよ?」

 

子供提督「今が12時だから…後2時間くらいかな?もうちょっとだね」

 

天龍「長え!!どうせ襲撃なんてねぇんだからこんな所に突っ立って無くても……ん?」

 

子供提督「どうしたの天龍?」

 

天龍「…いや、前言撤回する、深海棲艦(奴ら)の襲撃だ、上を見てみろ…アレは艦載機だ」

 

子供提督「本当だ!!早く他の提督さん達にも報告しないと…!!」

 

天龍「…そうだな。先に行っててくれ」

 

子供提督「天龍は!?」

 

天龍「俺は空母を探す、見つけ次第無線で知らせるから行ってこい!」

 

子供提督「でも…」

 

天龍「俺は世界水準を軽く超えてる天龍様だぜ?安心しろって」

 

子供提督「…うん」

 

子供提督「任せたよ、天龍」

 

天龍「あぁ、勢い余って倒しちまうかも知れねぇけどな」

 

ドォォォォーン!!

 

天龍「始まったか…!」

 

天龍「(…あんな事言っちまったがあの艦載機…あれを扱えるのはどうみてもflagShip級以上…もしかしたら鬼や姫級の艦載機だ。俺一人でやれるかどうか…)」

 

天龍「(…幸いにもあの艦載機以外の気配はしない。単独で乗り込んでいるのか。…敵の本拠地に乗り込めるとは、相当自身が有るみたいだが)」

 

天龍「(二回目の爆撃をされる前に敵空母を見つけなくちゃな…)」

 

天龍「(だが…敵艦の反応が無いのは少し不自然だな)」

 

天龍「もしかすると…陽動作戦か?」

 

 

 

小太り面接官「皆無事か!?」

 

眼鏡の面接官「あぁ何とかな、それにしてもまさかここを襲撃されるとは思わなかった…!!」

 

面接官「痛っ…多分下の階の方が被害が大きいですよ、落ちた場所的は…」

 

空母棲鬼「私、下の様子を見てきます!皆さんは逃げてください!」

 

面接官「危険です空川さん!深海棲艦が侵入してる可能性もあるんですよ!?」

 

空母棲鬼「それでも…!今行かなかったら助かる命も助けられないかも知れないんですよ!!私は行きます!」

 

…だって私がやったし、落とし前は付けないとね

 

 

面接官「待ってください!」眼鏡の面接官「いや、行かせたまえ」

 

面接官「利根川さん、あの子死んじゃいますよ!?」

 

眼鏡の面接官「…いいや、あの娘ならこの戦争を終わらせられるかも知れない。俺の感だけどな」

 

面接官「何言ってるんですか利根川さん!?」

 

眼鏡の面接官「私達も行くぞ、あの娘の言うとおり早く救助しにいかねば危険だ」

 

小太り面接官「連絡はないね、電探による索敵には反応は無かったみたいだ。深海棲艦はもういないのかも知れないよ」

 

面接官「それでも…!」

 

眼鏡の面接官「何を躊躇ってる!あの娘は真っ先に自分の命を優先せず、怪我人を助けようとしているのだぞ!?お前がちゃんとしなくてどうする!?」

 

面接官「…わかりました、やりましょう…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜4階〜

 

空母棲鬼「…加減したけど、建物は結構被害出てるわね」

 

焼け落ちたコンクリートの壁に溶けたガラスが影のように模様を残す。

ひび割れた床はミシミシと音を立てている、穴が出来るのも時間の問題かも知れない。

負傷者は出ているがそこまでの数は居ない、艤装を外しているから少し心配だったけど…ちゃんと加減出来ていたみたいね。

 

一般職員a「なんでここが襲撃されたんだ!!」ワーワー

 

一般職員b「アイツら、新人潰しまでするのか?」ワーワー

 

一般職員c「警備の艦娘達は何をやってるんだ!?」ワーワー

 

どちらかと言ったら…混乱している人が多い見たい。

それもそうね、ここを襲撃する深海棲艦なんて居なかっただろうし、これからもしないでしょう。

そんな事をする暇があるなら鎮守府を直接攻撃する方が全然良いのだから。

 

空母棲鬼「大丈夫ですか!?」

 

怪我人「うう…」

 

空母棲鬼「大丈夫です!外傷はそこまで無いですから!気をしっかり持って…!」

 

後は時間の問題ね…提督になるのなんて簡単な話よ!

 

「危ない!」

 

空母棲鬼「…!?」

 

誰かのその声を聞くまで、床の倒壊に気付かなかった。私は問題ないけど怪我人を3人救出をするのは距離的にも落下速度的にも無理だ

私が…油断したって言うの…!?

 

「…良くやった、後は任せろ」

 

目にも止まらず速度で黒い服を着た少年が怪我人2人を掴み崩れていない床まで飛んだのか、人間技ではない。同じ深海棲艦と言われても信じるレベルの身体能力だ。

私も彼に続いて怪我人一人を抱きかかえ、飛び立つ。

 

空母棲鬼「貴方は…?」

 

上条明「…上条明(かみじょうあきら)、君と同じ提督候補生だよ」

 

空母棲鬼「ありがとう明、私だけじゃ助けられなかったわ。私は空川聖奈(そらかわせいな)よ」

 

上条明「そうか、3階の負傷者は救出し終わった。5階は?」

 

空母棲鬼「5階に負傷者は出なかったわ。一番被害を受けたのは4階みたい」

 

上条明「…そうか、なら俺達は一度待機しよう。無闇に行動するのは危険だ」

 

空母棲鬼「わかったわ」

 

 

 

筋肉提督「ンンッ!!深海棲艦は見つかったかぁ!?」ムキムキ

 

子供提督「わかりません…あの爆撃以降、攻撃はされていませんが…」

 

女性提督「…駄目ね、天城が索敵機を飛ばしてるけど見つからないわ」

 

天城「もしかすると…撤退したかもしれません』

 

変態提督「鹵獲して楽しみたかったでゴザルww」

 

筋肉提督「危機が去ったなら良し!!この件については大本営も動いてくれるだろう!」ムキムキ

 

女性提督「…まずまずこの面接が大本営運営よ。もう調査が入ってても可笑しくないわ」

 

筋肉提督「ならば安心出来るな!今日はプロテインで乾杯だ!」ムキムキ

 

変態提督「あっww今日は叢雲殿とレストランに行く約束をしているので無理ですなww」

 

女性提督「私もパス、今日は子供提督君と遊ぶ約束してるから……ね?」

 

子供提督「っ!?」ビクッ

 

筋肉提督「うむ!私は嫌われているのか!!!悲しいな!」ムキムキ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■後日談

 

第702回提督選考合格者 3名

・空川聖奈

・上条明

・域杉浩二

 

大本営発表

今回ノ一件ハ敵空母ニヨル奇襲作戦ト断定。

提督諸君ハ警戒ヲ強メ、来ルベキ掃討作戦ニ備エヨ。

 

 

 

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