書くしかないだルルォ!?
〜あらすじ?〜
第一次掃討作戦から約2ヶ月、深海棲艦は不気味にも侵攻を停止していた。
それは人類にとって都合の良い事だったがそれは新たな深海棲艦が建造されていた為に、活動をしていなかっただけなのだ。
そして大失敗に終わった第一次掃討作戦から3ヶ月。
ハワイ沖で悲鳴のようにも、金属が軋む音のようにも聴こえる"鯨の鳴き声"が確認された日から深海棲艦は活動を再開した。
数多の海域で確認される深海棲艦の上位個体『姫』。
艦娘の能力に対応し、強化された『後期型』や『改』といった個体。
それに自身の崩壊すら厭わない生物としての垣根を越えた存在である『-壊-』
激しさを増す深海棲艦の攻撃に対して人類は数ヶ月に一度だった提督選考を1週間に一度行い、提督数の底上げを行う事にした、所属も人種も問わない、深海棲艦を心から憎む者、海を守りたい者、罪に問われない為、深海棲艦を拷問したい者、就職先が無く送られた者、迫真空手を習得した者、艦娘とイチャイチャしたい者、深海棲艦を研究したい者…様々な人間が受け入れられ、提督となった。
結果から言えば作戦は成功だった。
どんなに大掛かりな作戦を発動しても人員が不足する事は無く、数多の海域の奪還に成功した。
世界各国との連絡ルートも整備され、深海棲艦が現れる前の状況とは言い難いが軍事協力体制を取れるまでに発展していた。
それにここまで深海棲艦を追い詰められたのは「妖精産業」の副産物である艦娘の正式運用化である。今では各国が協力し、艦娘の建造を行っており、かの大戦では起こり得なかった全世界連合軍が結成されたのであった。
戦いを止めることの出来ない人間にとって、世界が一つになったと言うのは『奇跡』と言う言葉でしか説明できない。
だが深海棲艦の根絶には至っていないのが現状である。
完全に人間達に海が戻ってきたのでは無く、今も人が何処かで死んでいる。
……
空母棲鬼は面接に合格し、明日より提督として深海棲艦との戦いに身を投じる事になるのだった…
_____某所
空母棲鬼「これ500gください」
肉屋のおじさん「あいよ!牛肉500gね!」
空母棲鬼「肉なんていつぶりだっけ…明日からは仕事だし、パーッとやっても許されるわよね?」
深海にいた頃は魚魚魚、朝昼晩全て魚。米も無いパンもない野菜もない肉も無い。魚だけ。たまーに鉄屑。
肉を食べるのは本当に何年ぶりだろう。
…………何年ぶりと言うより初めてな気がするが気のせいか?
肉屋のおじさん「あいよ、500gで1000円ね」
空母棲鬼「1000円…はい!ありがとうございました」
空母「今日はすき焼きにしようかしら?それとも焼き肉?」
"何処か"で聞いた様な料理を思い出し献立を考える。
前の様に料理をしてくれる誰かがいればいいのになぁ…。
……深海って素材そのまま出された気がするんだが…
空母棲鬼「まっ気のせいか」
空母棲鬼「そーだ!お酒も買ってこー!!」
深海に居た頃、アルコールは司令官しか好きに飲める飲み物では無かった。
それこそ輸送船を襲撃し略奪するしか入手方法が無かったからだ。
…隠れて飲んでたけど美味しかったから買っておこうってね。
空母棲鬼「そう言えば"コレ"やっぱり目立つわよね…?」
黒い跡、産まれたときから火傷のような跡が私の四肢に残っている。
面接の時はスーツを着ていたから目立たなかったが…隠せる様な化粧道具が必要に成るだろう。
空母棲鬼「でも…高いのよねぇ…」
45000円は草、安いものでも2000単位とか頭おかしく成りそう。
うーん…ちょっと考えてみようかな…
◇
研究者「…ふむ、今週は3人ですか」
職員「あぁ、いつも通りベテランの艦娘を配属してくれ」
研究者「困りましたねぇ…初期艦5名の熟練艦娘は在庫切れですよ」
職員「…なんだと?」
職員「何故補充をしなかった?妖精運用で肉体のみを建造し予め用意された記憶を植え付ければ…」
研究者「嫌ですねぇ…こちらに資材を回さなかったのはどちら様でしょうか?」
職員「研究部門に流せる物資も無いのだ…!我々で手一杯…」
研究者「貴方達が無闇やたらに提督を雇うからでしょう?おとなしく元帥達に任せておけば良いものを」
職員「…化け鯨によって連合艦隊がボロボロなんだ。数で押し切らなければどうにもならぬ程の強敵、それがあの化け鯨だ」
研究者「私もあの個体には興味があります。海に開く大穴より来る深海棲艦は全てが姫級…恐らくは深海棲艦の中でもかなりの権力を持った個体だと予測できます」
研究者「…それに5人以外なら問題こそありますが用意出来ていますよ」
職員「規定としてそれはどうなのだ…?」
研究者「深海棲艦撲滅に規定が必要だとまだ思っているのですか?人類の兵器を以てしても傷一つ付けられなかった"30年前"の悲劇をお忘れたで?」
職員「忘れる筈も無いだろう……各国の兵器が全て海に放たれ、かつて無い海洋汚染を引き起こしたと言うのに、深海棲艦を撲滅する事はできなかった」
研究者「そうです、我々人類の兵器は…核も機兵も通用しなかった。」
研究者「逆に被災者が増えただけでしたから…困った物ですよ」
研究者「しかし戦況は妖精産業の副産物…"艦娘"の建造に成功してから大きく変わりました」
職員「…我々日本国の産業発展用ナノマシンか」
研究者「確かに"第一世代"はナノマシンに外なりません、しかし艦娘と言う摩訶不思議な生き物達がこうして我々の目の前に現れた以上ナノマシンと言うよりも生物と呼んでもよろしいのでは?」
職員「だがそれを海に振りまくと言う行為がこの惨劇を生んだんだぞ!貴様らが妖精を海にばら撒く前、鬼や姫と言った個体は存在しなかった!」
研究者「…なら貴方は深海黒鮫、今は駆逐イ級でしたか?アレに人類が喰われ続けるのを黙って見ているつもりだったのでしょうか?どうにかして動かなければ人という生き物が滅びる事は明白でしたがね」
研究者「それに今では妖精産業にアメリカやロシアなどの列強諸国が参入しています。艦娘計画を潤沢に進められるのも、我々が艦娘と言う存在を作り出せたから、海に放ったその副産物ではありませんか」
職員「…姫級が現れ何万人死んだと思っている?」
研究者「第一次観測…個体名"泊地棲姫"の襲撃では78062人が犠牲になりましたね。…ですが必要な犠牲でしたよ」
職員「何が必要な犠牲だ…!」
研究者「こうして艦娘を製造する為に記憶の種となるコピー元が必要になるではないですか、貴方も言っていた通りね?…しかし駆逐イ級などの個体では精々作れて3艦程度。ですが再生能力のある姫個体ならば…?」
研究者「この"薬品"に浸けるだけで千切れた腕は元通り。折れた足もすぐに歩ける様に回復する…」
研究者「"泊地棲姫"には人類の為に永久に活躍してもらうのですから、必要な犠牲でした、いえ人類の為の大いなる礎になったと言っても良い…言わば英雄ですよ」
研究者「それに妖精産業を計画し、兵器運用実験を促したのは貴方達ですよ?今更何を言っているのか…」
職員「この外道が…!何故大本営本部はこのような奴を直轄の研究員として置いておくのか理解出来ないな…!」
研究者「はぁ…何も分かっておりませんよ桐生殿。両方守れないとしたなら何十万の命と世界中全ての生物の命…どちらが大切か?」
研究者「大勢の命ですよ、少数より大多数を選ぶ事こそが人類の為なのです」
職員「貴様は…艦娘達を兵器と呼び、命を軽視し…人の心はないのか!?」
研究者「艦娘なぞ深海棲艦を我々に従う様に改造した兵器に過ぎないではないですか。同じ薬品で欠損パーツくらい修復できますとも」
職員「俺はお前の考え方には賛同出来ないがなッ…!!」
研究者「何とでも言えば良いでしょう?今、世界では結果が全てなのですよ。人類が滅亡してしまえばそれまでです。」
研究者「このままでは話が長くなりそうだ。3人訳有ですが優秀な艦娘を用意しましたよ、そちらの作業を済ませてからにしましょう」
職員「…そうだな」
設定ガバ許してお兄さん
誤字報告ありがとうございますm(_ _)m