感想もありがとうございます!
めちゃめちゃ嬉しいです。
ところでキスの描写ってどこまでセーフ?
生々しい言葉は避けたけど、つたわるかな?(語録がたりない)
なんて幸福なのだろう。
意識が曖昧になっているようだ。
この感覚は、どこかで感じた事があったような気がする。
そういえば、初めて人を食べたときも意識が曖昧だった。
あのときは怒りが感情を占めていたが。
最初の一口。自分の口の中の、味覚という味覚を刺激された。
人は食べ物。それも極上な。私にとってはそれが当たり前。
それなのに、私は今何をしているのだろうか?
口付けをしている。誰と?
目を開ける。金色の瞳が、驚いたようにこちらをみている。
まるで月のようだ。目があった。魅いられる。
意識がさらに朦朧となる。
私の舌が奴の唇に触れた。
「吸え」
江戸の時代に…かつてみた本の内容を思い出していた。
恋のむつごと四十八手だったか…?
集めていた資料の中に紛れていた本で、当時は下らないと思っていたがなるほど。
役に立つとはな。
『れ、憐哀さん?』
何故躊躇している?私に求愛しただろう?
『こ、こういうのはまだちょっと早いんじゃ…。』
だめだ。私のものという証を刻みこむといった!
私の言うことは絶対だ!
…断るなど言うまい?
「私とするのは嫌なのか!?口付けをせがんだのはお前だ!」
「無理やりにでもやってもらう」
『嫌じゃないです!あ、ちょっと憐哀さ、』
もう一度、口付けをする。
舌で唇をなぞる。
私を受け入れろ!
…奴の口がちょっと開いた。
それでいい。が、吸ってくれない。
じれったいので、私が直接入ってやろう。
『ん~~!』
強引にねじ込む。
目をみる。
今度こそ。
吸え。
「んっ」
何だこれは?
口付けを交わした時とは、比べ物にならない位の幸福と快感。
唇で舌を挟まれた。
今度は優しく擦るように奴の唇が動く。
きもちいい。
さらに、今度は舌が奴の舌と絡まって…
気をやってしまったのか…。
私が?失態だ。奴の膝に頭をおかれていた。無礼だ。
だがやはり怒りがわかない。
奴といると怒りや焦燥感がなくなる。
……もう分かっているのだ。
この気持ちを。
だがまだ言えない。
奴は私が鬼だと知らない。
もし、知ってしまったら?
もし、拒絶されてしまったら?
自分でもどうなるのかわからない。
奴を依存させる計画も、絶対奴に拒絶されないようにするためだった。
それに、悔しいのだ!
私だけが好きだなんて!
奴にも好きになって欲しい…。
奴の口から好きだと言って欲しい。
私は狂ってしまったようだ。
『憐哀さん?起きましたか…?』
「…ああ。」
『良かった…。憐哀さん』
「何だ?」
『すみません!やり過ぎました!舌を絡めるなんてはしたない…。』
「また、お願いするといったら?」
『え?』
「なんだ?」
『い、いえなんでもないです。……やっぱりあります!』
まったく…一体どっちなんだ?はっきりしろ。きいてやる
『貴女が気をやってしまったとき思ってしまったんです…。目を瞑る貴女はおとぎ話のかぐや姫のように儚げで、もしこのまま目を開けなかったらどうしようって。月に連れていかれたらどうしようって…。』
『考えれば考えるほど、貴女と離れるのは嫌でした。』
『憐哀さん!初めて見たときから、ずっと貴女の事を思わない日はありませんでした。』
『貴女の事をお慕い申しあげております。結婚を前提にお付き合いをお願いします!』
「私と…?」
もちろん了承するに決まっている!
だが、なんと答えればいい?
口が上手く回らない。
ならもう一度行動で示そう。
幸せとはこういうものなのだろう。
何処かの屋敷で
「よく来たね。私の可愛い子供たち。」
「鬼舞辻無惨の手掛かりをみつけたよ。」