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J月w日
月見の日から数日。あの日は、もう忘れられないだろう。
しかし困った。憐哀さんが……可愛いすぎる。
相変わらず夜しか会えないのだが、態度の変化がすごい。
まず今までは身体的接触などめったになかったのだが、よく私の手を握るようになった。
この前など肩に頭を乗せてきたり、膝枕が気に入ったのかねだってきた。嬉しい…。
店の手伝いや、料理を覚えたいとも言ってくれた。
これってそういうことだよな?
帰りには、その、毎回口付けを交わす…。
あの時は憐哀さんからだったが、私から…。
なんと幸せなのだろうか?
この幸せがずっと続きますように…。
M月t日
憐哀さんが一人でも料理が出来るようになった。
最初は包丁の持ち方すら分からなかったのに、今では野菜を切ったりお魚を焼いたりお煮付けなども美味しく作れるようになった。
自信満々で出してくる姿は本当に可愛い。
美味しいというと、ちょっと照れるのも可愛い。
1月a日
憐哀さんと年を越す。除夜の鐘の音を二人で聞く。
幸せだ。
いつも憐哀さんは、日の出前に帰ってしまう。
でも、今日はもう少し一緒にいたい…。
なので初日の出を見たり新年の初詣を誘ってみたが、実は憐哀さんは太陽の光に当たれない身体らしい。
夜しか会えなかったのも、家が厳しいからではなくて太陽に当たらないためだそうだ。
私と朝を向かえられないと、少し寂しそうに話してくれる。
そうだったのか…でも話してくれて嬉しかった。
なら…。
今日は泊まって行かないか?と提案した。
初日の出や初詣は行かなくてもいい。
今日一日ずっと一緒にいようといった。
日が入り込まないようにするし、しばらくお店は休みだ。
両親以外は誰も来ない。
そのうち両親に憐哀さんを、結婚を前提にお付き合いをしている女性と紹介しないと。今まで女性の影すらなかったのだ。驚いて、喜んでくれるだろう。
憐哀さんが一日居てくれることになった。こんなに長く一緒にいられたのは、初めて。
愛しい人と一緒に居れることはこんなに素晴らしいことなのだと、改めて実感した。
今年はいい年になりそうだ。
1月s日
今日からお店を再開する。
常連さん達は朝早くから来てくれている。
外国から仕入れた、最新の洋服を今日解禁する。
新春初売りだ!
1月t日
常連さん達から町に変な輩が出入りしている、と聞いた。
去年失踪事件があったばかりだし、剣士はまだ捕まっていない。
またあんなことが起こらなければいいが…。
:月。日
今日は珍しいお客さんが来た。女性客は相変らず少ないが、その方は女性客でとても綺麗な方だった。
憐哀さんが一番綺麗だが、その方も負けない程には綺麗だった。
夫に贈り物をしたいらしい。
その日は厚手の着物をお買い上げになっていった。
:月w日
度々あの女性が来るようになった。実はその方(産屋敷さんというらしい)の夫は病気で永くなく、少しでも夫に尽くしたいといっていた。
でも、幸せだと言っていた。
とても共感して、私も太陽に当たれない方を恋人にしている。夜しか会えなくも幸せですといったら、
そうですね。と笑っていた。
>月m日
産屋敷さんと仲良くなって来たなぁと思う。だが産屋敷さんはこの町の人ではなくて、探している人物がいるらしくその手掛かりがあったのがこの町なので来ていたみたいだった。もう帰ってしまうらしい。
最後の挨拶に今日は来てくれたみたいだ。
ところで、と話しかけられる。
鬼舞辻無惨という男を知らないか?といわれた。
知っている。憐哀さんの兄だ。一度お店に来てくれたことがある。その縁で憐哀さんと出会い恋人になれたのだ。いわば恩人である。
どういった関係なのか聞いてみると、大変な恩をうけたらしい。
だが、なぜかその時私は寒気がした。
知らないと答えてしまった。
そうですか…と彼女は笑っていたが…
…怖かった。
@月2日
産屋敷さんの屋敷に招待された。
旦那さんが、産屋敷さんとこの町に滞在中仲良くしてくれたことを感謝しているので、恋人も一緒におもてなしさせてくれないかとの事だった。
ありがたいことだ。
だが、お断りさせていただいた。
やはり、何故か怖かったのだ。
@月5日
今日は憐哀さんとお祭りに行く。
毎日一緒にいるのに、出かけるのは久しぶりなような気がする。
今日は楽しんでこよう。
そういえば、産屋敷さんからて
「ごめんくださーい!」
お客さんが来てしまった。日記はあとでまた書こう。
『はい!いらっしゃいませ!本日はどういったご用件でしょうか?』
二人連れの女性客とはかなり珍しいぞ…
しかし…また綺麗な女性達がきたなぁ。憐哀さん一番だけど。
「鬼舞辻無惨について知っていますよね?お館様のところまでご招待させていただきます。お断りにならないでくださいね?怪我は治せますけど、痛い目を見たくはないでしょう?」
彼女は笑顔だったが、その裏にある憎悪を隠そうとはしていなかった。