「完結」無惨様をメス堕ちさせてみた   作:flyfull

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無3

「この町の警察を殲滅しろ!」

 

これほどの怒りは久しぶりだ。

警察は奴を連れていってしまった。日がまだ差していたため、私は手がだせなかった。

奴の体は隅から隅まで私の物だ!

私以外の輩は触れることすら許さない!当たり前のことだ。

それを連れていっただと!?

誰の者に手を出したか、今夜嫌というほどわかることになるだろう。

 

「お待ち下さい。」

 

頚を飛ばす。

今、私に待てといったのか?

アカザ!

 

「私に意見を言うことは許してはいない!貴様等に許されていることは頭をたれ私の命令に従うことだけだ!」

 

「警察を殲滅した場合、奴は我らの姿を見るでしょう。我らの正体が奴にばれます。それは貴女様が望まれていないのではないかと思い差し出がましいながらも進言いたしました。」

 

正体がばれるくらいなど、どうでもよい。

最後には鬼にするのだ。

だが、何故か即答出来なかった。

 

「ならば、こういうのはどうでしょうか!」

 

「童磨か下らないことなら分かるな?」

気味が悪い奴だ。あまりあてにはしたくないが…

 

「我らが見逃していた警察の介入ですが、事件として成立してしまったからでしょう。」

「本来鬼が起こした事件に対処し、情報規制するはずの鬼殺隊は我らの計画により黒死牟殿が消し続けています。」

「厄介なことにあの鬼殺隊の奴等は町の住人と交流していたのか知らないものがいないほど有名、町の住人は半分もう住人として扱っていたみたいですね!こちらとしては奴等が失踪したという噂がたてやすかったですが、警察が捜査を始めるほどの騒ぎになってしまったわけです!」

「警察が貴女様の大事な方をつれて行った理由は簡単で、犯人候補だからです!」

「つまり本当の犯人が姿を現せば、奴は用済みになり解放されるでしょう!」

 

つまりは、誤解でつれて行ったのだな?

計画が終わり次第この町を消すとしよう。

 

「…黒死牟よ、貴様は柱と思わしき人物を見つけたといっていたな?」

「その柱を殺せ。住人に目撃されるため目立つように出来るだけ、激しく戦闘しろ。」

 

「……御意」

 

「黒死牟殿!仮に目撃されなくても、俺の信者が見たことにするから安心して戦闘していいぜ。」

 

「無駄話は許可していない。さっさと取りかかるがいい。」

 

鳴女が黒死牟と童磨を飛ばす。

 

まったくもって忌々しい。鬼殺隊といい警察といい、人間ごときが私の邪魔をするとは許されないことだ。

 

「鳴女。私とアカザを奴の店に飛ばせ。」

 

気持ちが急ぐ。早く奴に会いたいそんな気持ちになった気がしたが、気のせいだ。私が会いたいのではなく奴が私に会いたいのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遅い!黒死牟柱は倒したか?「……予想以上に粘られましたが抜かりなく。……予定通り西に向かいます。」

童磨!警察は動いたか?「ええ!もちろん信者を使って誘き寄せました。間違いなく黒死牟殿を犯人と断定して動くでしょう!」

 

奴になんといってやろうか、まずは私の手を煩わせたことへの謝罪を貰わねばな。

そして私自らが足を運んでやるのだ、頭を垂れて感謝をしろ。

…どうやら来たようだな。駆け寄る。

 

『…あれ?…憐哀さん?もしかして噂を聞いて来てくれたんですか?』

『ありがとうございます。憐哀さんには心配をかけてしまいましたね…。すみません。』

 

心配だと?私がするわけないだろう!

私が聞きたいのは

「心配などしていない!貴様警察なんぞに連れていかれるとは、月見が行けなくなったらどうするつもりだ!?」

違うこれでは月見が行けなくて怒っているみたいだ。

「私との約束を破るつもりか!?」

そうだ私との約束が貴様の最優先事項だ。

 

『いえ、憐哀さんとの月見の約束を破るつもりは更々ありません。なんとかその日だけ交渉するつもりでした。』

『本当に楽しみで楽しみで…。』

『私が月見をするときは、いつもある場所に行くんです。誰も知らない私だけが知っている秘密の場所。』

『そこから見る月はとても綺麗で…。絶対憐哀さんに見せたいって思っていたんです。』

『だから、忘れるなんてことは絶対にありません。』

 

金色の瞳に見つめられる。見惚れてしまう。

「わ、私はお前と月見が出来ればそれでいい!」

違う。違う!違う!違う!

私が見惚れるのではない。私が見惚れるのはあり得ない。

私は完璧な存在だ。そんな完璧な私が劣る存在になど絶対にあり得ないのだ!

 

「ではな!期待はしておいてやろう!」

 

 




あの方が去った。いつも通りこいつを影から護衛しよう。
『アカザ殿!まってくれ!』

「…なんだ。用があるならさっさとしろ。」
こいつを見ていると頭のなかがサワサワするのだ

『アカザ殿も来てくれてありがとう!それと、いつも護衛してくれてるのにお礼も言えてなかったからお礼をいわせて…。アカザ殿ありがとう!アカザ殿が守ってくれてるお陰で安心して眠れる。』

「あの方の命令だからだ、感謝なら前にいったようにあの方にするんだな。」
そうだ。あの方の命令だからこんな弱い奴を守ってやっているんだ。だが…懐かしいようなそんな気がして何故だか悪くはなかった。

『もちろん、憐哀さんにも感謝はしてるよ!ただアカザ殿にも感謝してるってこと伝えたかった。』

「…変な奴だ」

『そうだ。聞きたいことがあって…。見ての通り憐哀さんを怒らせてしまってさ…。憐哀さんとは仲良くしたいし、挽回するにはどうしたらいいと思う?』

俺は護衛するために影に潜み気配を消した。

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