そんな、あったかもしれない物語   作:ザクシャ

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初めまして、ザクシャといいます!
アニメ二期の二話、修学旅行編からの分岐です。処女作なので、どうか暖かく見守っていただければと思います笑
それではどうぞ!笑


そうして、彼と彼女と彼女は3人で歩き始める。

「・・・あなたのやり方、嫌いだわ」

 

 修学旅行の3日目の夜、比企谷八幡は海老名姫菜に告白をした。それは俺1人に向けられた、とある依頼を完遂するためのものだった。俺は俺なりに、切れるカードの中で最善を尽くした...はずだった。

だが、そんな俺に対して雪ノ下雪乃がかけた言葉は、俺の心に突き刺さるものだった。

 

「うまく説明できなくて、もどかしいのだけれど...」

「あなたのその....」

 そう、彼女が言葉を止めて、その美しい瞳に涙を溜めながら語り掛けてきた。

「...あなただけが傷ついてしまうそのやり方、とても嫌い。」

 

 ...彼女は今、なんと言ったのか。俺が、俺だけが傷つくのが嫌と、そう言ったのか?

 そんな言葉に固まってしまった俺に、由比ヶ浜結衣が涙を堪えながら俺に語りかけてくる。

 

「...ヒッキー。ヒッキーはね、多分とっても強いんだと思う。自分が傷ついても、それをなかったことみたいにできちゃうんだと思う。」

 

 .....そんなはずはない。俺は傷ついたりなんかしない。そう、言えたなら良かった。そうやって、誤魔化すことが出来れば良かった。そんな、彼女の語りかけを否定する言葉はいつまで経っても俺の口から出てくることはなくて。

 そんな彼を見て、彼女はまたしても俺に訴えかける。

 

「でもね、ヒッキーが1人で抱え込んで、1人で傷つくのを見るのがあたしは嫌。」

「...そうなの。比企谷くん。私は...いえ、私達はあなたが1人で傷つこうとしているのを見ているのがたまらなく嫌なの。」

「それにもし、あなたが傷つかなければならない時は3人で、等しく傷つきたいの。そうでなければ奉仕部は...比企谷くんに依存、してしまうもの。」

 そう、彼女達は涙を静かに流しながら伝えてくれた。

 

...そうか。そうだったのか。俺は傷ついていたのか。いや、そんなことは気づいていた。ただ俺はそれを見て見ないふりをしていただけだった。

けれど、そんな傷を彼女達はこんなにも想ってくれてくれていた。なら俺はせめて、俺が思っている事、考えている事を精一杯伝えなければ。そうでなければ不誠実だと思ったから。ずっと見てくれていた2人を裏切ってしまうと思ったから。

 

「...俺はずっと独りぼっちだった。独りでなんでもしなければいけないと思っていた。でも...」

そう。俺は独りぼっちなんかじゃなくなっていた。

 

「それは、間違っていたんだな。」

 

 自身の傷を見なかったことにできるのは独りぼっちのやつだけだ。独りならその自分のした事の責任を、自分で全て取ることが出来るから。いや、取らなければならないから。

それは強い事かもしれない。けれど。

 

「...ええ。あなたは独りなんかじゃないわ。」

「ヒッキーは独りじゃないよ!」

 

 そう、俺は独りじゃない。こんなにも俺の事を想ってくれている人達がいるのだから。

 

...嬉しくて言葉が出ない。そんな俺を見て、由比ヶ浜が俺の手をとって語りかけてきた。

 

「だから、ヒッキーはもっと私達を頼って?」

「...そうね、私達は3人で奉仕部...なんだもの。」

 

 そう、俺達は3人で歩く事が出来る。1人と1人と1人ではなく、3人で。

 

「...分かった。今度からはそう出来るよう、善処する。」

「ええ、そうしてね。頼られないというのも、寂しいもの。」

「うん!ヒッキーだけに頑張られても困るし!」

 

 そう言いながら、俺達はホテルに向かって歩く。俺と彼女達を遠ざけるはずだった竹林の道を、3人で。





どう、でしたでしょうか...文章能力がないですね!
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