そんな、あったかもしれない物語   作:ザクシャ

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interludeって俺ガイルのパクっちゃったけど、この使い方で合ってるのか...?


interlude① 彼と彼女の会議?

 

 

「で、どこ行きます?」

「サイゼに決まってるだろ」

「は?と言いたい所ですが、先輩と行くならそんな所で十分ですね」

「は?サイゼ馬鹿にすんな?あんなに素晴らしい値段と味の両立を達成してる店は他にないぞ?」

「けど雰囲気は0点ですよね〜」

「本格イタリアンだぞ?」

「あれのどこがイタリアンなんですか?詳しく教えて頂きたいですね〜」

「...ほ、ほらでかい絵があるじゃん」

「あんなの適当にぽーんてかけてあるだけじゃないですか」

「...」

 

 俺のサイゼ愛を持ってしても論破出来ないだと...これはもう一度サイゼを1から学び直す必要があるな。やっぱり相談なんてしてないでサイゼについてお勉強しようかしら!そんな感じでサイゼについて熱弁し、それを批判されを繰り返しているとサイゼに到着した。

 

「お前何頼む?エスカルゴ?」

「なんでいきなりマニアックなのチョイスするんですか...ドリンクバーとドリアでいいですよー」

 

 こいつ、意外と庶民的だな...てっきり今日は先輩の奢りですよね!とか言ってサイゼの中ではお高いメニューを頼むかと思ってたのに...ほら、小町とかそういうタイプだし。お兄ちゃん、お財布ピンチなのになー。

 

 

 

 

「さて、クリスマスイベントにやる事考えますか!先輩はなんかやりたい事ありますか?」

「それでポンと出てくるなら今ここにいないんだよなぁ.」

「ま、ですよね、期待はしてません」

「ちょっと?それはそれで酷くない?」

「先輩なんで、そんなもんかなと」

「全く期待されてないな.」

「だって先輩ですもん」

 

 後輩からの扱いが酷い...期待度0!これはビシッと良い意見出してとっとと帰ることにしよう!

 

「じゃあ...プレゼント交換会なんてどうだ?」

「小学生ですか?あれは仲間内でやるから面白いんですよ。そんなイベントに集まった不特定多数の人でやったら惨劇は免れませんよ」

「え、そんなに?」

「じゃあ先輩考えてみてくださいよ。誰からか分からないよく分かんないデザインの櫛とか貰ったら嬉しいですか?こーいうのって男子は未婚の女に櫛渡すのは求婚って意味があるとかいって告ってくるんですよ?気持ち悪くないですか?」

「.」

 

 そうやって男子高校生の心を潰すのは良くないと思うよ?もうね、潰す所じゃないね、リンチよリンチ。酷い。何より一般的な女子高生はこんな事考えてるって分かっちゃって僕は悲しいです。

 

「ならそうだな......無理だ、俺には思いつかん」

「先輩は小学生レベルって事ですね〜」

「ぐぅの音も出ねぇ...じゃあお前は意見なんかないの?」

「そうですねぇ...折角なら高校生っぽい事やりたいですけど何かありますかね〜」

「高校生っぽいか、わからんな.」

「う〜ん」

 

 そんな感じでうんうん唸っていると、一色が何か思いついたらしい。

 

「カラオケとか高校生っぽくないですか?」

「ああ、確かに高校生とか大学生がよく行くイメージあるな」

 

 俺も1人でよく行くし!楽しいよ、1人カラオケ!

 

「となると歌ですから...ライブとかどうですか!」

「お、いいんじゃねぇの。文化祭でもやってたし歌上手いから披露したい奴もいるだろ」

「そーですね〜、それでまたラブソング歌う奴いるんですよね〜」

「何?君男子に恨みでもあるの?」

「そんな〜ある訳ないじゃないですか〜!荷物持ってくれますし!」

 

 やっぱこいつやばいわ。早く何とかしないと...

 

 

 

「そういえば結衣先輩と雪ノ下先輩って歌上手いんですか?」

「そうだな...上手かったと思うぞ、文化祭で歌ってたの知らないか?」

「そうでしたっけ...あ!文化祭の最後に歌ってた奴ですね!聞いてましたよ!」

 

 そう、あの文化祭。俺にとってとても思い出深く、かつ形のない何かを手に入れた時だ。舞台の遠く2回、2人を眺めた事を思い出す。あの時から俺は、俺達は成長しているだろうか。安易な変化を、妥協の末の割り切りを、成長とは呼ばない。今の俺達は安易でも、妥協でもない、考えに考えて考え抜いて、生徒会という形に落ち着いている。だからきっと俺達は...

 

「おーい、せんぱーい、聞こえてますかー」

「あ、ああ、すまん」

「急に黙るからびっくりしましたよ!さてはあれですか、結衣先輩達の事思い出して惚けてたんですか?」

「ば、ばっかちげぇよ、ほらあれだ、俺も歌上手くなりたいなーみたいな」

「先輩には無理ですよ。大人しくお経でも呼んどいて下さい」

「なに、もしかして俺に成仏しろって言ってる?」

「とりあえず、目は成仏してますねー」

「ひでぇ.」

 

 もう、いいかな、八幡大菩薩になっても。

 

 

 

 

「てことで、私達の案はクリスマスライブでいいですかね?」

「おう」

「じゃあ解散って事で!先輩、送って下さいよ!」

「え、やだ」

「こんな可愛いJKを暗い中1人で帰すんですか〜?」

「自分で言ってりゃ世話ねぇな...ま、駅まで位なら送ってやる」

「お、じゃあ後ろ乗せて下さいね〜」

「捕まりたくないからやだ」

「確かに先輩の目だと職質されたらやばそうですもんね、遠慮しときます」

「こういう時だけ引き早いな.」

 

 無事(?)に2ケツの拒否に成功した俺は、一色にずっと聞きたかった事を聞くことにした。

 

「なあ、なんで生徒会入ろうと思ったんだ?元々生徒会長どころか生徒会すら絶対嫌って感じだったと思ったんだが」

「そうですね〜、最初は絶対嫌って思ってたんですけど、私思ったんですよ。私を陥れた奴らに笑われないように、超充実してやりたいなって。あと、先輩達見てるの面白いからですかね!」

「なんだそれ.」

「だって先輩達超もどかしいじゃないですか、そういうの見てるの楽しいなって!」

「お前...ホントいい性格してるな」

「お褒めに預かり光栄です!」

「...」

「ま、いざとなれば私を頼って下さい!いつも面白い物見てる分くらいは、お願い聞いてあげます!」

「...そうか」

「はい!」

 

 全く、俺達に構うなんて世話好きな奴だ。普段は仕事押し付けられるからあれだが、実はいい奴なのかもしれない。それこそ、俺の願いを叶えてしまう程に。

 

 

 

 

 もし、俺の願うものを与えられるのなら、欲しいものがもらえるのなら、やはり俺は何も願わないし、欲しない。与えられるものも、もらえるものも、それはきっと偽物で、いつか失ってしまうから。だから、与えられるのではなく助言を。魚を与えるのではなく取り方を。それがこの生徒会、ひいては奉仕部だった俺達の理念だから。

 

 だから、きっと求め続ける。

 






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