レインの為に頑張る   作:3さん

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1話

 死。

 

 

 

 その感覚は突然やってきた。

 しかもそれが、事故や災害などで陥った物では無い。

 

 

 そう。

 俺の死の感覚は人から殺される、という物だった。

 

 人から殺される。それは世界から見ても安全な国、日本での学生に訪れた。そいつが特殊なヒットマンだとか、軍事関係にいるとかの設定も無い。平凡な高校生だった。平日学校に行き、休日は自落的な日を送る日々。何処からどう見ても、平凡な高校生。それが俺だった。

 

 

 だが、それは突然終わりを告げた。俺の平凡で退屈な日々は終わり、その日から終わらない地獄が始まった。

 

 

 

 

 

 きっかけは一つのアプリゲームだった。今の時代スマートフォンやパソコンの普及率が凄い。もう街中で、電子端末を使っていない物はいない。と、言える程には普及してる。現代を生きる10代の俺も当然、携帯電話として、スマホを所持している。そしてこれが便利な物で、一台で動画や音楽。ゲームなんかも出来たりする。

 そして、その殆どが無料でプレイ出来たりする気軽さもあり、ゲームアプリの人気は凄まじいものだった。

 その、気軽さもあってからか適当にダンロードする者もいる。俺もどちらと言えば、その部類だった。

 

 

 

 

 そんなある日、俺の寂しいスマホに一通のメールが届いていた。

 差し出し人は、よく分からないゲームアプリの運営からだった。メールを見た所、どこにでもある様な広告メールだった。まぁ、リンクから飛んで、ゲームをダンロード!と言った内容だった。この手は良くある事だ。如何わしいサイトを見てたら、変なメールが大量に届く……なんて経験は絶対した事がある筈だ。……多分。

 

 俺はそんな軽いノリでアプリをインストールしてしまった。面白くなければ、アンインストールしたらいい。そんな風に考えていた。

 

 

 

 

 ──────この時の選択を俺は後悔している。

 

 

 

 全て、此処から狂ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【ダーウィンズゲーム】

 

 通称Dゲーム。

 URLをクリックしたり、友人などからの招待メールなどで気軽にプレイ出来るソーシャルゲーム。ゲーム上での通貨を要して、ガチャなどアイテムを買ったりして強くなれる古典的なソーシャルネットゲームだ。

 

 

 それは表向きの話だったが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺はこのゲームを起動したところで、奇妙な事に遭遇した。

 

 

 突然、スマートフォンの画面から蛇が現れたのだ。最初は幻覚かと思った。だって、常識的に考えたらそんな事は絶対に起こらない。しかもその蛇は酷く現実的で、噛まれでもしたら本当に痛そうだった。俺は突然の出来事に驚き、スマホを床に落としそうになった所で、蛇に首を噛まれてしまった。

 

 

 

 

 少し、状況を理解するのに時間がかかった。なんだったんだ今のは?

 それだけが、頭の中に浮かんだ。

 

ゲームのムービーにしては、嫌なリアリティがありすぎる。それに、ムービーであそこまで蛇を再現出来るだろうか?今、俺は確実に首を噛まれていた。

 

 

 

たかが、ゲーム。なのに得体の知れない恐怖があった。

 

 

 

 

 

 驚いた拍子に、床に落としてしまったスマホを見ても、ディスプレイにはもう何も写っていなかった。当然、そこには蛇もいない。やはり俺の見間違いだったのだろうか?もし、そうだとしてもこのゲームは不気味すぎる。俺はそう思い、ゲームを消そうとした。だが、アンインストールの方法が分からなかった。普通なら直ぐにアンインストール出来る。けど、そのゲームにはそんな表示も一切無く、ネットにも情報は何も載っていなかった。ゲーム自体を起動した方が一番良いのだろう。だが、俺は得体の知れない恐怖もあり、ダーウィンズゲームを起動出来なかった。

 

 

 

その他にも色々方法を調べたが、その日は何故か強烈な眠気があり気付けば寝てしまっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌朝。

 

 

 当然、不気味なダーウィンズゲームが消去されてる筈もなく、アプリ欄には残っていた。不気味でとても気になるが、今日は平日、学校が当然あった。

 

 俺は一旦、ダーウィンズゲームの事は忘れて学校に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 普通の学生らしく学校に通い、

 結局自分の時間が出来たのは放課後の事だった。

 

 

 昨日の深夜。不気味な出来事に襲われた。その元凶はまだ俺の携帯には残っている。怖気付いていては何も変わらない。それに、たかがゲームだ。昨日のも俺の見間違いだろう。

 

 

 俺はそう思い、意を決してダーウィンズゲームを起動した。今は、帰りの電車に揺られ暇だ。だから、時間はたっぷりある。きっと、アプリの消去法とかも分かるだろう。

 そして俺はスタート画面を押し、ゲームのホーム画面に移された。

 

 

 それから少し経って、ホーム画面、ショップ、ガチャ画面を見たがやはり普通のゲームだった。昨日のアレはやっぱり俺の見間違いだったのだろう。そう思うと、少し気分が晴れた。俺はもう用がないと思い、ダーウィンズゲームを辞めようと思った。

 

 

 

 だが、一つだけ確認していない所があった。バトル画面。

 このゲームにおいて一番大事な要素。きっと昨日の事は俺の見間違い。それに、せっかくインストールしたゲームだ。一回ぐらいは遊んだ方がいいだろう。

 

 

 俺はそんな、適当な考えでバトルというボタンを押してしまった。

 

 

 しかし、今ではこの事を酷く後悔してる。この後の事を知らないで。

 

 でもそれも、もう後の祭り。今更、過去には戻れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 バトルというボタンを押して数十秒。

 

 対戦相手を探している間に、俺は一回ガチャを引いた。初期の所持ポイントが30ポイント。少ねぇ……と当時は思ったが、このポイントの大事さを後々理解した。その大事なポイントを俺はもう使ってしまった。どうでもいい事だが、俺は10連より単発派だ。

 

 

 

 ダーウィンズゲームのガチャは何か一つ武器が出るらしく、銃がレアで出現率は8%。初めてやるので、その確率がイマイチ分からない。だが、どのゲームもやはりレアリティが高い物が強い。俺も銃なんか出たらいいな、と思ってガチャを引いたら、拳銃が出た。うん。

 やはり10連より単発の方が最高だ。

 

 

 

 ガチャの結果が良くて喜んでいると、ずっと対戦相手検索中だった画面に動きがあった。対戦相手が決まったらしい。 画面には、俺の情報と相手の情報が載っていた。だか、少し不可解な事があった。

 

 俺はまだこのゲームに名前を入力していなかった。それなのに画面には俺の本名、俺の顔に似たアイコンキャラが掲載されていた。それに、相手の情報も少し可笑しい。

 

 

 俺の対戦相手の情報には、冴えない中年親父のアイコンが載っていた。それに名前の方も不自然だ。何処にでもいそうな名前。それこそ、リアルでも本名で通用するだろう。そんな名前をゲームに付けるだろうか?まぁ、人それぞれだとは思うが。何故だか嫌な予感がした。

 

 

 

そして、バトルまでのカウントダウンが終わった。

 

 

 

 画面には、何かヒットポイントや制限時間が表示されるだけだった。 何処かしらタッチしても、何も反応が無い。操作方法がまるで分からなかった。

 そこで俺は一旦ゲームを辞めようと、電源ボタンを押した。そろそろ、目的地の駅が着くはずだ。俺はそう思い、電車の椅子からたち上がった。そこで、俺は周りの異変にようやく気付いた。

 

 

 

 此処は平日の電車内。

 

 人がゴミのようにいる。なんて言えば大袈裟だろうが、何時も人は結構いる。それに、今は夕方だ。俺と一緒で下校している奴だっていた筈だろう。

 

 

 だが、今の電車内には静寂が充満されていた。

 

 

 それもそのはず。電車内には、俺を除いて1人しかいなかった。俺ともう1人、頭皮が寂しく小汚い中年親父が俺の方を見て突っ立ているだけ。俺はこの光景に珍しく思えたが、人が少ない時もあるだろうと思い。後、一駅で目的地に着くので電車を出ようとした。

 

 

 その時に俺の座っていた椅子の方に、小さな段ボールが落ちている事に気付いた。何故、電車の中に段ボールが?と思ったが俺はそれを拾い、電車の扉が開くを扉近くで待った。そして、俺は今拾った段ボールを少し見てみた。段ボールの小ささには割と重く、まだ開封もされていないようだった。きっと誰かの忘れ物だろう。駅員にでも渡せばいいか。俺はそんな事を考えながら扉が開くのを待った。

 

 

 そんな時。

 

 ノソノソと中年親父が俺の方に歩いてくるのが分かった。この人もこの駅で降りるのだろうか。

 

 それにしても少し不気味だ。さっきから、1人でずっとブツブツ何かを呟いている。それも俺の方を見て。きっと仕事で疲れているんだろう。その頭がそれを物語っている。俺はそんな失礼な事を考えていた。

けど、もう一つきになる事があった。

さっきからいるこの中年親父は、ゲームでの対戦相手と容姿が類似していた。

 

それによく見ると、男の手には包丁が握られていた。

 

しかもそれを持って俺の方に歩いてくる。

 

 

 

 

 

 やばい

 

 直感でそう感じた。

 

 こんな、密室で凶器を持った男と二人きり。体から汗が吹き出てきた。けれど暑いわけでは無い。その汗の一つ一つが冷たい。恐怖と寒さで凍えそうだ。17年生きてきてこんな感覚初めてだった。さっきから、体を動かそうとするが動かない。もう、男は目と鼻の先にまでいた。

 

 

 

そして、俺はなんの抵抗も無く脇腹を刺された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その時の事は余り覚えていない。

 覚えているのは、人生の中で味わったことの無い痛みだった事。人生で一番苦しかった事。それだけが今も脳に焼き付いていた。

 刺された後、俺はどうしたのだろう。今も生きているのだから、あの時死ぬ気で逃げたのだろうか。

 

 

 

 

 あぁ、確かそうだった。

 

 俺はあの時死ぬ気で逃げて、あいつのお陰で助かったんだった。

 もう、大分前から俺は気付いていたのだろう。これが自分の命を賭けたデスゲームだという事に。電車の中で拾った、段ボールの中身が全てを教えてくれた。それを理解した時にはもう遅かった。

 

 

 

 腹を刺されて、もう死ぬかと思った。だから俺は誰でもいいから助けを求めた。スマホの画面をつけても、そこにはダーウィンズゲームのホーム画面だった。そこには何件かメーセッジが着ていた。俺はそのメーセッジ何故だか開いていた。理由なんてもんは分からない。多分、偶々開けただけだっただろう。けど、その判断が今では正しかったと言える。

 

 

 

 

 

『私の指示通り動いて下さい』

 

 

 

 

 レイン

 

 と書かれたプレイヤーだった。 俺はそれを短く返し、レインの指示通りに動いた。その後もレインの言われた通りに動き、最後のメーセッジにこう書かれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

『貴方のダメージ量では負けて死にます。だから相手を殺すしか手段が有りません』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺はその後もレインの指示通り動き、対戦相手を殺した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これが俺のダーウィンズゲームの始まりだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





深夜テンションで書いた為、展開が適当。(最後らへん)


レイン可愛い…可愛くない?
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