一応今回からヴァリアー編のつもり。
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3ヶ月ぶりの再開に伴い、「霧雲 伍」だったサブタイトルを「霧雲 番外」へと変更します。
白炉丸 5/4
霧雲 番外
「 ようやく日本に戻ることができたと思えば、 今は夜の10時であと一時間後に大空のリング戦が開催される件について 」
凜弥は疲れ果てた様子で
*
凜弥が今世で霧雲のボンゴレリングを手にしたのは約1週間前。アマゾンの奥地でブラッコと共に遭難していたときだった。
「探しましたよ、霧雲のボンゴレリングの適合者」
遭難はよくあることなので特に危機感を抱くこともなく、持ってきていたレトルト食品で腹を満たしていた時に、彼女達、チェルベッロは現れた。
突然、空から降ってくるようにして現れたチェルベッロの二人に椅子を勧めたが断られたブラッコを尻目に凜弥は彼女達の話を聞くことにした。
*
「話をする前にまずはこれを」
そう言ってチェルベッロが差し出してきたものは一つのリングだった。
「あれ? その指輪って…」
口を出してきたブラッコを無視し、僕はそのリングを受け取る。 受け取ったリングは盾の様なデザインに三つの貝と、懐かしさを覚える雲と霧の重なりあった刻印が刻まれていた。
「 ……霧雲のボンゴレリング 」
「「!!」ご存知でしたか」
だが、このリングは僕がソルドーネとして持っていた灰色の六角形の石のリングとは違い、死ぬ気の炎の出力を犠牲に二つに分けることを可能にしたタイプだ。
「 それで、何故これを僕に? 」
前の時とは形が違うリングに疑問でも抱いたのか、物珍しそうに近寄ってくるブラッコを片手で遠ざけながらチェルベッロに聞いた。
「貴方様が霧雲のボンゴレリングの適合者だからです」
「 それはさっき言ってたよね。
……確か、ボンゴレファミリーの霧雲の守護者は、初代の時を除けば誰も就くことができなかったと記憶してるよ。
大方、憤怒の炎と同じく死ぬ気の炎の亜種である霧雲の炎を誰も手にすることができなかったから、かな? 」
そう、初代時代のソルドーネ以外に霧雲の守護者に就いた者は誰もいなかった。 だが、それを知った時には霧雲の炎の存在を知っていた為、驚くことはなかった。
霧雲の炎を最初に目にしたのは前世の時だった。ジョットに誘われ霧雲の守護者に就きリングを手にした僕は、襲撃騒ぎが落ち着いてから霧雲のリングに死ぬ気の炎を灯すことにした。
憤怒の炎が大空と嵐が混じっている炎だとすれば、霧雲の炎は雲と霧の炎が混ざることで使えるようなる炎だった。
それもただ混ぜただけでは使えない。霧雲の炎は雲と霧の炎を1対1の割合で出さなければならなかった。
そうして灯された炎の色は灰色。純度が低いと暗く濁り、高くなると明るく澄んだ色だった。
死ぬ気の炎の属性を決める波動は一人につき一つの場合が多い。
二つの波動を持つ者や五つの波動を持つ者もいるにはいるが、大体の者がその中で一番強い波動の属性を使って戦う。それ以外の弱い波動を命をかけて戦う戦闘で使う者は少ない。
だが僕は、幻術を使う為にかロリっ子によって霧の波動も雲の波動と同じくらいまでに強化されていたようだ。 そのため、別段炎のコントロールをしなくとも雲と霧の炎が1対1で混ざり合い、灰色の霧雲の炎を使うことができた。 と言っても、炎を使っての戦闘は今までした事がないな。
まあ、長々と話したけど、つまりは同じ強さの雲と霧の波動を持つ者か、二つの炎を同じ強さにできるコントロール力を持つ者が僕以外に居なかった、と言う事だね。
ソルドーネとして守護者になる時にジョットからも霧雲のリングは特殊なリングだと言われた覚えがある。
「ボンゴレファミリーの情報だけでなく、死ぬ気の炎の事まで」
「貴方はいったい…」
「 ──僕は僕。
「あ! 俺はブラッコだよ「 うるさい 」理不尽!」
白炉丸の小説…面白いですか?(急なネガティブ)
更新はまだ遅いままになりますが、これからもスキを見て投稿していくつもりです。
5/31 霧雲のボンゴレリングの絵を載せときます。
【挿絵表示】
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