続く腹めがけて振られる2撃目を、ヌンチャクで腕ごと弾き振り払う。
振り払われた勢いを殺さずに、1回転して攻撃してくる腕を掴み足払いをかける。
そのまま引っ張り片手で持ち上げ、自身の後方へと5歳ほどの子供を投げ捨てる。
勢いそのままに投げられた子供は体勢を立て直せないまま、床に背中を打ちつけ呻き声を上げた。
1秒経過……………3秒経過…………
「 5秒経過。それじゃあ、今日はここまでだよ 」
「っ…、ぼくは、まだ戦える」
体力切れを起こしていながらも立ち上がろうとしている彼の、闘争心の萎えないその瞳に僕は薄く笑いかける。
「 ダメだよ恭弥。今日はおしまい。
今日は50回中25回、倒れてから5秒以内に立ち上がれなかったら修行は終わりって言ったよね 」
ムス「……」
「 ムスくれたってだめ。
昨日は制限時間の7秒を1日半でクリアしたんだ。明日明後日には5秒以内もクリアできるさ 」
「戦い足りない……。ぼくはまだ戦える」
「 体力切らしておいて何言ってるの? これでも多くしてる方だよ。
それに僕ばかりと戦ってると変な癖がついてしまうからね。
そう言い聞かせれば、恭弥は渋々ながらもトンファーを降ろした。
恭弥の顔にはデカデカ不服と書いてある。
やはり歳の離れた弟というのはかわいいね。
跳ね馬もそんな気持ちだったのかな? だからあんな目を僕に向けていたのかな。
ま、もう僕にあの目が向けられることはないだろうから別にいいや。
人はこれをフラグと言うけど これはフラグでもなんでもないからね。僕の勘がそう言っている。外れる事もあるけど。
*
恭弥との修行が終わり、僕は散歩と言う名の見廻り、見廻りと言う名の散歩をしていた。
現在の僕は13歳の中学一年生。
今学校は夏休み期間中で休みだ。宿題は免除されている。何故なら僕が風紀委員長だからさ。
入学初日になったよね、風紀委員長に。並中の風紀が乱れ過ぎてて見過ごせなかったんだ。
まあ、今は私服で腕章はズボンのポケットに入れてるけど、学校では学ランを着て腕にはきちんと風紀の腕章を付けてるよ。
そんな顔のパーツが98%原作雲雀恭弥と同じ、目と髪の色と髪型が違うだけの僕が、散歩中に出会ったのはなんと、
『あ゛? 何見てんだてめーえ、カッ消すぞ!!』
イタリア語で話す、憤怒の大空だった。
……、なんで