「なんで今まで見つからなかったんだ?
いきなり神社に出現なんて……」
「レーダーが故障していたそうです」
「故障!?」
「自律した複数のレーダーが同時にかい?!」
「これが起こる確率は 限りなく
人工的な工作と考えるべきでしょうね」
「!! …内部の者の仕業だっていうのかい?」
「調査中です。………ただ、ブラックスペル第3部隊はすでに全員が並盛に展開しています」
「くそっ!! あの男か!!」
入江は少し前に会った
あの男の行動は目に余る。……だけど、、
「我々はいかがなされますか?」
チェルベッロが入江に問いかける。
「白蘭サンに連絡しなきゃ…、つぅ……」
「大丈夫ですか…?」
「お腹が…痛い……」
「(ついに
………彼も来ているのだろうか?
*
メローネ基地のモニタールームが騒がしくなっている。が
「精製度Aのリング1つが、神社から3キロの地点で消滅しました!!」
「2つ目のリングは赤河町に移動してます!
あっ!……こちらも消滅!!!」
「なんだって!? まだ うちの部隊は到着しないのか!!」
唐突にレーダーに現れた、高ランクリングの反応。それを追う為に第2部隊をすぐに向かわせたものの、部隊が到着する前にリングの反応は移動し、レーダーから消えてしまう。
「やはり第3部隊の凍結をといて協力させた方が…」
「ダメだ!!」
「彼らは上司の命令に背いたんだぞ!
早く撤退させろ!! これは命令だ!」
すると、入江の正面にあったモニターの画面が切り替わり、スピーカーから声が流れる。
「不機嫌そうだね。 久しぶり、
切り替わったモニターに映るのは、真っ白な男。
このミルフィオーレファミリーのボス、白蘭であった。
白蘭は薄く笑みを浮かべながら、友好的な雰囲気で入江に話しかけてきた。
入江はそれに、少しムスくれた様子で返事を返す。
「………。とうとう、始まりましたね」
「うん。 でも、あんまり
「ブラックスペルが彼らと交戦したらしいです。
彼らに協力者のいる可能性も……」
「それって計算と違うじゃん」
白蘭は、ニコニコと胡散臭い笑みを浮かべながら毒を吐く。
「言ったはずだよ。彼らが来たら迅速に──」
「──やってますよ!! 僕はやってるんだ!!」
「出たよ、正チャンの逆ギレ」
「………」
「もめるだろーけど、バレたんなら ブラックスペル側にも話す用意しとかなきゃね」
「!!」
「どう説明するんですか?」
「どうって? 簡単だよ。正直に話せばいい。
予定通りに 過去からの贈り物ご届いたってね」
「だけど……」
「時計はもう止まらないよ。
君は君の仕事を急ぎなよ、正チャン」
「僕は次の
****
前と同じなら、恭弥や毒サソリ達と合流し終えて、新しい修行を始めている頃かな。
雨も降ってきた。クロームも未来に飛ばされているだろうから、もう暫くすればグロ・キシニアが黒曜に送り込まれることになる。まあ、骸がいるんだ。彼女も大丈夫だろう。
それにしても気なる。何故匣兵器に精神が、魂が入り込めるのだろうか……、実験がしたい、骸に協力…いや取引か、それでいくつか試してみよう。
その為にも、早くこの騒動を終わらせなくては。