「入江様、全ハンガー滞りなく向かいました」
「僕も行こう」
ドーム型の空間。
いくつもの
そのドームの中心に、入江はチェルベッロの2人を連れて立つと、足場に丸い切れ込みが入る。
入江の立つ足場は上へ上へと伸びていく。
「諸君に集まってもらったのは他でもない、白蘭様より この基地が標的とされる可能性が
よって、この基地の指揮系統を 僕を頂点とした完全なるトップダウンに移行する許可をもらった。 これより、どの部隊の所属であっても、僕の命令には直接的および絶対的に従ってもらう」
入江の言葉にブラックスペルがざわつきはじめる。
「反論のある者は前へ出るがいい」
その時、ブラックスペルの中から霧を纏った何かが飛び出した。
その霧は、入江の目の前に着地した途端に晴れていくと、
「白蘭様の命で馳せ参じた。
入江殿にはむかう輩は斬ってみせましょう」
「!………幻騎士」
**
「何だと!? ボンゴレのアジトつきとめた?」
「はっ」
全部隊への命令を終えた入江は、護衛に幻騎士を付けながら部屋を移動した。
「グロ・キシニアの反応を不審に感じたドクターが、眼球の動きで文字を追わせたところ、敵に発信機を取り付けたと判明しました。
我々と8部隊の副隊長 技術部が検証した結果、信憑性は高いです」
そう報告するチェルベッロの隣で、魔女の様な帽子を被った者がうなずく。
「……、で…どこだ?」
「ポイント座標A24.3-36.2 並盛の南西ですが、更地となっていて 建物の存在しない地点です」
「そ…そうか、そういうことか……、なぜ気づかなかったんだ…
奴らのアジトも地下にあると!!」
「いかがなされますか」
「準備は?」
「すでに迎撃大隊のスタンバイできております。すぐにでも出撃させることは可能です」
「よし…ただちにボンゴレアジトへ突入せよ!!」
***
【
***
入江がモニタールームにて指揮を取る。
「ボンゴレ地下アジト
3隊に別れ、匣兵器での掘削作業を開始しました」
「念のため周辺道路封鎖しておけ。突入準備が整い次第、僕につないでくれ」
「はっ」
現地部隊と通信が繋がる。
『敵アジトの天井部分と思われる防壁を発見!!』
『B・C班も同じく防壁を発見!!』
「これより、ボンゴレアジトに攻撃を仕掛ける。
カウント
『
「カウントを開始する。」
「
「
「
「爆発!!」
「全隊突入!!」
「ボンゴレリングの回収を優先せよ。守護者は生け捕りだ」
『抵抗する場合はいかがなさいますか』
「………、殺せ」
『
***
「やっぱりだ…第二格納庫の様子が変です」
モニタールームの後方にて、メローネ基地内の状態を確認していた兵士が、チェルベッロに報告する。
「入江様がボンゴレアジトへの対応で忙しい。私が聞こう」
「はっ
格納庫周辺の振動グラフが入れているんです」
「あそこで暴れるのはデンドロ・キラム以外に考えられない。
あの男には、ムシャクシャすると格納庫で武器を
「それなら納得です。格納庫側から各種センサーを切っているようなので、おかしいと思いましたよ」
「そうか、デンドロを厳重注意する必要があるな。 強制的にセンサーを開いてくれ」
「はっ
では格納庫のカメラを映します」
兵士がキーボードを操作し、モニターに格納庫の映像を表示させた。
「あれ…? 異常…ありませんね。
すいません…私の早とちりのようです」
「ふむ。なら、君は作業に戻りなさい」
「はっ」
チェルベッロの言葉に、兵士は元の作業を再開する。
だが、映し出された映像を見た者が行動を開始した。
( 早く来なよ……沢田綱吉 )