10代目雲の兄弟 霧雲の守護者になった者   作:白炉丸

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霧雲 弐拾壱

「3人なのか?」

 

『ハッ、

帰ってきたのはニコラ隊長を含む3名の偵察部隊です。彼らに化けて敵は侵入したと考えられます。

1人は未だ不明ですが、うち2人は、獄寺への突入部隊を襲撃する際にカメラがとらえました。その時の映像です』

 

 

 モニターが切り替わり、三叉槍(さんさそう)を持った女と、スーツ姿のリーゼントの男が映っている映像が流れた。

 

 

「あれは!! 

10年前のクローム髑髏!! 生きていたのか……

よし、これはいい知らせだ。

今や、この基地の布陣に死角はない。より多くのボンゴレリングを回収できる」

 

 

 

 

 

******

 

 

 

 

( 来たね、恭弥。幻騎士の足止めは任せたよ )

 

 

 

 

******

 

 

 

 

 

「ボンゴレとスパナを4番ドックに発見!! アイリスからの映像です!!」

 

 

 送られてきた映像をモニターに映し出す。

 

 

『見ての通りさね、ボス。

スパナのバカがここの情報 流してたよ。一緒に()っていいね』 

 

 

 映像には確かに、ボンゴレのボス 沢田綱吉の後ろでしゃがみ込み、顔を青ざめさせているスパナの姿があった。

 その様子に入江はため息をつく。

 

 

「ハァ…、まさかな…

わかった、許可する。ただし、ボンゴレの抹殺とボンゴレリングの奪取を優先しろよ」

 

『あいよ♡』

 

 

 アイリスとの通信を切った入江にチェルベッロが話しかける。

 

 

「入江様。幻騎士のいる匣兵器実験場の異常の原因がわかりました」

 

「何だ?」

 

「雲雀恭弥です」

「何!?」

 

 

 チェルベッロの報告に入江は驚きモニターから目を離し振り向く。

 

 

「では、3人目の潜入者というのは…雲雀恭弥だったのか!!」

 

「はい。匣兵器実験場での映像を分析しました。間違いありません。

加えて、カメラに異常はありません。モニターに映っているのが匣兵器実験場の現状のようです」

「!」

 

 

 モニターの映像が切り替わる。

そこには、画面いっぱいデカデカと映っている正体不明の針の山があった。

 その映像に入江は唖然としているように見える。

 

 

「一体、これは何なんだ…」

 

「詳細は不明てすが、雲雀恭弥の匣兵器と思われます。恐らく、幻騎士と雲雀恭弥はこの中に」

 

「……、(なか)…?」

 

 

 映像を見つめる入江にチェルベッロから声がかかる。 

 

 

「入江様、ジンジャー・ブレッドが4番ドックに到着しました」

 

「! そうか、モニターに映せ!」

 

 

 入江の命令でモニターに映る映像が実験場から4番ドックへと切り替わる。

 モニターには、アイリスと死茎隊、ジンジャー・ブレッドと倒れるスパナ、中を舞う沢田綱吉が映し出された。

 

 沢田綱吉は空中で、柔の炎を勢いよく逆方向に噴射し始める。

 

 

「これは! 急いで二人に通信を繋げ!!」

「ハッ」

 

 

 入江の命でチェルベッロは動く。

 

 

「ジンジャー!! アイリス!!、聞こえますか!?」

 

 

 繋がった通信を使い、情報を共有する。

 

 

「モスカのレコーダーから戦闘記録を解析したところ、ボンゴレが起こすその攻撃は、高エネルギーを前方に放つ技だと考えられます」

 

「真っ向から受けては危険だ!! 回避だ!!回避しろ!!」

 

 

 しかし、アイリス達は攻撃を避けなかった。

死茎隊にスクラムヲ組ませ、真正面から受けて立たせたのだ。

 

 沢田綱吉が攻撃を放った途端、モニターの映像が砂嵐へと変わる。

 

 

「カメラ破損!!」

「なっ…」

 

「大変です、入江様!!

第4ドックから3区画(ブロック)が…消滅しました!!!」

 

「しょ……消滅!、?」

 

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