10代目雲の兄弟 霧雲の守護者になった者   作:白炉丸

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霧雲 弐拾弐

 沢田綱吉の(イクス)BURNER(バーナー)により吹き飛ばされたであろう二人に、入江は通信機で呼びかける。

 

 

「ジンジャー!! アイリス!! ……あまり、期待はできないが…、もし無事なら応答してくれ」

 

ガガ……入江正一か』

 

「!!」

 

 

 呼びかけに返答があった。

しかしそれは、アイリスのモノとも ジンジャーのモノとも違う、まだ若い少年の声だった。

 

 

『おまえが、オレ達を過去からこの時代に連れて来たのは分かってる』

 

「……!! 沢田綱吉か!!」

 

 

 アイリス、ジンジャー、どちらかの通信機を使って、沢田綱吉が問いかけてきた。

 

 

『どこにいる?

 研究所と丸い装置はどこにあるんだ!!』

 

「「「!!」」」

 

バチチッ…ザザ──』

 

 

「…無線が壊れました」

 

「………、研究所と………、丸い装置だと…!?」

 

 

 入江は顔を青褪めさせる。

 

 

「形状的にこの基地の 入江様の研究所以外考えられません。ボンゴレの潜入目的は 研究所の破壊だと考えられます」

 

「………だから雲雀恭弥も 研究所へ続く匣実験場へ

……だが、なぜタイムトラベルが僕に起因してると…?」

 

「入江様、それはボンゴレ達を倒せば わかることです。

今はご指示を」

 

「!! …ボンゴレを見失わないようマークしろ!」

 

「わかりました」

 

 

 チェルベッロの言葉で気を取り直した入江は命令を下す。

 

 

「研究所も心配ないさ。

ボンゴレ最強と言われたこの時代の雲雀恭弥と互角以上の戦いをした幻騎士が持っているんだ。

もうボンゴレ(サイド)に、奴に敵う相手はいない」

 

 

 そう言い入江は、モニターを見上げた。

 

 

 

 

**

***

****

 

 

 

 

 

 10年前の恭弥か……小さいな、確か中学の頃は170なかったはず。

 

 あ…恭弥の焦り顔、久しぶりに見たな。

ここ数年、恭弥とも他の守護者とも合ってなかったからな。

 

 ここ数ヶ月の内に、僕の見た目は 彼らに見せられるようなモノじゃなくなってしまったしね。

 

 

 

 

 もうすぐだ、……もう少しで……

 

 

 きっと、10年前の子供達を驚かせてしまうだろうけど…

僕の姿を見て、彼らの心が折れない事を願うよ。

 

 主人公の彼が、彼の性格的にどう考えてしまうかわからない。

だけど、これくらいで折れてしまわないだろうさ。

 

 

 彼には 晴の家庭教師や仲間達がついている。

そして、それ以前に──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──彼は、主人公なんだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

****

***

**

 

 

 

 

 

 

 

 室内に けたたましい警報が鳴り響く。

 

 

「入江様!! 匣実験場の内壁大破!! 隣接するブロックに被害が拡大しています!!」

 

「くそっ、どうなっているんだ!」

 

「雲雀恭弥の匣兵器です!!」

 

 

 10年前から飛ばされて来た雲雀恭弥は、雲ハリネズミの匣兵器を開匣(かいこう)した。

しかし雲ハリネズミは、雲雀恭弥の死ぬ気の炎の量に対応出来ず、暴走を始めた。

 

雲ハリネズミは 増殖能力の制御を失い、部屋中に溢れかえる。

 

 

 この状況に 入江のお腹も緊張とストレスで(うな)りを上げる。

 

 

「ぐっ、、雲雀恭弥め!!

やばいぞ! あの区画(ブロック)のすぐ近くには…」

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