第3転生投稿開始から はや1年が経ちました。自分でもここまで続けられた事を驚いています。
これも皆様の応援のおかげです。
これからも白炉丸をよろしくお願いします。
ヴェネーノ登場
キャラット
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アナログ
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下手過ぎて笑う(でも載せる)
とある場所にて、凜弥は白衣の女性から傷の手当てを受けていた。
上着を脱いでいる凜弥の右腕は既に無く、その顔にも、右目を
「はい、これでいいわよ」
彼女、ヴェネーノはそう言うと椅子から立ち上がり 薬箱を探り始める。
「右腕の火傷は化膿しているから それ用の薬を出しておくわ。ちゃんと使いなさいよ。
右目は…もうその目で光を見ることはできないと思いなさい」
背を向けているヴェネーノは、いくつもの薬を机に並べながら、凜弥と話す。
「 そう……嵐の炎を纏ったもので潰されたから、わかってはいたけどね 」
凜弥は傷を負った時を思い出し、右目の包帯を触ろうとしたが、短くなった右腕は包帯に触れることなく空を切る。
「 ……… 」
「あったわ、この薬ね。眼の方は取り出して、義眼を付けることを勧めるわ」
ヴェネーノは取り出した薬を上着を羽織った凜弥に渡し、ため息をついた。
「ヴィーちゃんが居れば、あの子の匣で腕くらい生やせるのだけど……、あいにくヴィーちゃんはこの前ミルフィオーレに殺されたから暫くは動けないのよね。今のままだと、あと1年くらいはかかりそうよ」
「 そんなにかかるのかい? (溶岩溜りに落とした時でさえ、1年もかからずまた現れてたのに) 」
「数年前に ボスにも話したことがあったわよね。ヴィーちゃんの修復能力の低下のこと」
「 ああ、理由の見当はおおよそついてるよ。
(大方、
そうか、なら、僕の腕は暫くこのままという事になるね 」
「
「 そうだね。これからの事を考えると、技術者を引き込むのもいいかもしれないな。( 義手くらい僕も造れるけど、この腕じゃね…… ) 」
そうして話に区切りがついた二人は、別の部屋へと続く扉を開いた。
隣の部屋には数人の人影があり、それぞれ思い思いの場所にいる。
「あ、おかえりご主人」
そう最初に声をかけてきたのは、凜弥の一番最初の部下であるブラッコだ。
部屋にある何脚もの椅子の1つに座りながら 戻ってきた凜弥に片手を挙げている。
「凜弥さん、傷の方は大丈夫ですか?」
続いて声をかけてきたのは赤い髪の青年だった。
彼は椅子から立ち上がり、凜弥に近づいてくる。
「 フ、心配しなくていい。腕の1つや2つなくなった程度で倒れる程、僕はヤワじゃないよ、炎真 」
そう、赤い髪の青年はシモンファミリーのボスである古里炎真であった。
凜弥は、炎真がまだ10歳程の時に既に出会っていた。
何らかの力が働き、彼の家族を助けることはできなかったが、、、それでも凜弥は、意識を取り戻し一人残された炎真の手を取り、彼と共に 他のシモンファミリーを探し歩いたことがある。
その後、シモンの子供達と知り合ったり、大人達となんやかんやあった後にシモン島にも足を踏み入れたことは割愛する。
「そうそう、ご主人がこんくらいで死ぬなんて想像もつかないしさぁ。
此処への案内役としてジュリーくんを送ってくれてくれたのも助かったよ。おじさんの幻術は隠れるのには向いてないからねぇ」
「いえ、凜弥さんには返しきれないほどの恩があるので。これくらいのこと。
隠れ場所としてならいくらでも使ってください。
それとブラッコ、君がおじさんなんて言うと僕もおじさんになってしまうからやめてくれないか、1,2歳しか違わないんだから」
「あ〜ごめんごめん」
睨む炎真、直す気のないブラッコ。
そんな中で、凜弥とヴェネーノは炎真に勧められ早々に椅子に腰を下ろしている。
「 炎真、君達をこのことに関わらせる気は一切なかった 」
凜弥は苦々しい顔で、椅子に座った炎真に話しかける。
「 助けられて尚、僕は君達に、今 何が起こっているのか、その詳しい話を伝えようとは思わない。
それでも、君達は僕に協力してくれるのか。
こんな……君達を危険に晒すことしかないというのに 」
凜弥に協力したということが知られれば、ミルフィオーレファミリーは、白蘭はシモンファミリーに目をつけるだろう。
今でさえ何もないが、いつこの場所が見つかり シモンファミリーに危険が及ぶかもわからないのだ。白蘭には、この場所を知ることができる力があるのだから。
「ハハッ、当たり前じゃないですか」
炎真はとても可笑しそうに笑い、微笑みを凜弥に向けた。
「言ったでしょう、返しきれないほどの恩があると。……僕は恩人を招いただけだ。この島の外で起こっていることは、何も知らないし何も聞いていない。
それに──」
「──僕の
「 …フ、いったい誰に似たんだか 」
「さあ、誰でしょうね」
クスクスと、ブラッコもヴェネーノも笑い出す。
こんな平和を壊されるわけにはいかない。
アア 神よ、生まれて初めて祈る。
どうかこの世界を、塗りつぶしてしまわないでくれ。