10代目雲の兄弟 霧雲の守護者になった者   作:白炉丸

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霧雲 弐拾陸

ここは10年前の並盛町。

 

ヴァリアー戦後、雲雀凜弥は久方ぶりに実家へと帰った。

半年の内に2,3回は生存報告も兼ねて絵葉書を送っていた事もあり、両親の性格も相まって心配されるということはなかった。

前前世と違い、今世では両親は恭弥と共に雲雀家で暮らしている。

それと、お手伝い、家政婦は雇っているようだったが、あのだだっ広い家を散策しても尚、その姿を見つけることはできなかった。気配は感じる。しかしどこにも居ない。……何者なんだ。

 

 

 

 それから、恭弥とは何度か戦いを繰り広げた。

やはり昔より成長している。恭弥を片手で投げていたのが懐かしい。

 

 恭弥は成長はした。骸と戦い、跳ね馬に鍛えられ。しかしそれでも、その実力はまだ僕には及ばない。当たり前だ。育ってきた環境が違う。恭弥まだ、命懸けの闘い、殺し合いの経験が無いに等しいのだから。

ボロボロになる事も、原作に入るまでは無いに等しかっただろう。そこらの不良共とでは戦いにすらならず、常に圧勝できる程の実力を今まで持っているのだから。

 

 僕としても、恭弥が強くなるのは願ったり叶ったりだ。けれども同時に、弱いままでいてほしいとも思っている。

同じ力量には、対等にはなりたくない。

兄弟だから、弟には下にいてほしい、などという つまらない理由ではない。

 

 

 

もし、僕らが同等の実力で戦ったら。

 

 

 

 

 

 

手加減が出来ずに。僕は自身の弟を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

殺してしまうかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

**

 

 

 

 

 

 

 

 そして3週間程が経ったある日、携帯に『並中に他校の生徒が押し掛けてきた』と風紀委員から連絡が入り、戦いを中断され不機嫌になった恭弥と別れてから数時間、凜弥は並盛と黒曜の中間あたりに位置する自身の屋敷に戻るために町を歩いていた。

 

 

 屋敷の掃除は始めの1週間で終えている。掃除の後、屋敷に顔を見せに行った時に、ブラッコが死んだように眠っていたのを覚えている。何故かヴィータは軒下で てるてる坊主になっていたけど、降ろしてないから今どうなっているのかは知らない。

 

 今日は跳ね馬が不在だったから僕が恭弥に修行をつけていた。

恭弥には弱いままでいてほしいけど、これからの事を考えるとある程度は強くなってもらわないといけない。死んでもらっては困る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うおぉぉぉ!!!!!!!!!」

 

 

 道の途中、十字路に差し掛かった凜弥の耳に、暑苦しい声が聞こえてきた。

 

 

「京子──!!!!!京子どこだ!!!!!沢田たちもどこへ行ったのだ!!!」

 

 

( これは……そうか、今日だったか )

 

 

 その声のヌシは凜弥に気づくと猛スピードから一転、砂埃が巻き上がるほどの急ブレーキをかけ、勢い収まらぬままに凜弥に迫った。

 

 

 

「おぉ!!ヒバリではないか!!ということは、オレは並盛に戻って来たのだな!!!」

 

 

 凜弥に迫ってきた者は、10代目晴の守護者 笹川了平。彼は妹や沢田綱吉を探す為に日本中を走り回るという行動を起こす、少し……アレな子だ。

 

 

「 君は今代の晴の守護者だね 」

 

「ぬ?どうしたのだヒバリ、いつにも増してよそよそしいではないか」

 

 

 笹川了平はキョトンとした顔で凜弥を見る。

 

 

「 こうして君と話すのは初めてだからね。その様子だと、町に戻ってから恭弥に会っていないみたいだ 」

 

「初めてだと?極限何を言っておるのだ!! お前とは幾度も熱き友情を殴り合った(かたりあった)仲ではないか!!」

 

 

 笹川了平の目は燃え、拳が握られる。

凜弥の持つ恭弥時代(前前世)の記憶には、彼と友情を交わした思い出はないのだが……、原作終了後には結構な頻度で戦っていたことはあるけど。

VG(ボンゴレギア)ありの戦闘では血湧き肉踊った。彼との戦いはシンプルな肉弾戦が楽しめるのが良い。

 

 

 

 

「 君の言う雲雀は、雲の守護者の恭弥の方だろう? 僕は恭弥の兄で、霧雲の守護者だ。リング争奪戦の時に会ったことがあるはずだよ。

それに、僕と恭弥じゃ髪の色も服装も、身長だって違うだろう? 」

 

「うむ? 」

 

 

 改めて言うが、現在僕の年齢は23歳で身長は185cmあり未だ数ミリずつ伸びている。髪色もダークグレーで 目も一見黒だが光の当たり方で濃い青が覗く虹彩をしている。

服も中学時代に学ランを着ていたこともあったとはいえ、今は灰色のニットに茶色のコートを着ている。

顔が瓜二つとはいえ恭弥と見間違う要素はないハズだが。

 

 

 

「うむむ……!おお!! よく見てみればヒバリ兄ではないではないか!」

 

「 よく見なくても兄の方なんだけどね…… 」

 

 

 

 そんなこんなで、今自分の近くにはいないタイプの明るい性格の子に、まぶしさと懐かしさを感じ、凜弥は少し目を細めた。

そしてその時、凜弥は2発、何かが発射される音を耳にする。

 

 

( 来たね、入江正一。

このタイミングだとブラッコ達は置いていく事になるが…彼らにも記憶の統合がされるといいんだけど )

 

 

 凜弥の斜め前、笹川了平の斜め後ろからバズーカの弾が飛んでくる。これは凜弥が避けないことを前提に発射されたものだとすぐに気づけた。

凜弥は、その思惑通りに弾に当たる。

 

そして煙に包まれた凜弥は、目の前の笹川了平と共に未来へと飛ばされた。






次回の更新は未定です。

スランプ(微)に落ちた。プロットもなにもないから、先が見えないせいかもしれない…。
 次話が上がったとき、クオリティが低くても……、いやクオリティ低いのは元からか。

それでは次の投稿まで、またね!
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