ギリ間に合った
ここは凜弥が数多く所有する屋敷の一つ。この10年で新たに増設された地下レーニングルームに凜弥は一人来ていた。
トレーニングルームの中央で、凜弥は灰色の匣兵器を眺めている。
ボンゴレファミリーの紋章が細工されたその匣は、凜弥がこの時代に飛ばされてすぐに、この時代のボンゴレボスから
ボンゴレ匣を開匣しようとした凜弥の耳に、男とも女ともとれるどこか無機質な声、否、音声が聞こえてきた。
『問。マスター凜弥。記録装置を作動させてもよろしいでしょうか。』
抑揚のないそれは、部屋のスピーカーから聞こえてくる。
凜弥は姿なきその声に、特に驚きもせず答える。
「 記録装置? …あぁ、ボンゴレ匣の開匣を録画するのかい 」
『是。この時代のマスター凜弥に命じられていました。』
「 なら、僕に許可を取らずとも、君は君の受けた命令通り動けばいいよ 」
『了。プログラム更新。』
声のヌシは、この屋敷の管理人工知能、名称を〔
彼、又は彼女は、10年前から来る僕をサポートせよと、この時代の凜弥から命じられたといった。
それと〔
〔NK〕に録画許可を出したた凜弥は、ボンゴレ匣を開匣する為に 霧雲のボンゴレリングに死ぬ気の炎を灯す。
灯る炎は灰色。霧の炎と雲の炎が混ざり合った、この世界の凜弥ならではのもの。
右手のリングと左手のボンゴレ匣を構えた凜弥は、今世で初めての匣に内心 心躍らせながら、唱えるように呟いた。
「 …開匣。
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チョイス開催まで残り数日。新たに手にしたボンゴレ匣の性能を一通り試し終えた凜弥は、屋敷から少し離れ、気分転換を兼ねた散歩へと出ていた。
フラフラと、気の向くまま歩いた凜弥がたどり着いたのは、凜弥お気に入りの並盛神社。
( 10年後世界の並盛神社に訪れたのは今世ではこれが初めてになるな )
木々が倒れ焦げ後が付き、地面が捲れ血痕が染みている。そんな神社に残る戦闘跡を睨みながら凜弥はふとそう思った。
この戦闘の跡は、ミルフィオーレ、否、ジッリョネロファミリーの電光のγと戦った跡だ。
初めは獄寺隼人と山本武が、次にこの時代の恭弥が。
( γか…、彼にはあとで少し、お仕置きが必要かな )
彼を揺さぶるネタならいくらでもある。情報屋なめんな。
そんな事を考えていた凜弥は、鋭い勢いで自身に迫る1つの影に気がついた。
中途半端ですみません。
今更だけど気づいたね、凜弥の性格は話を進めるには向かないと。
ブラッコ!!(じゃなくてもいいから誰か!)並盛に来て凜弥の話し相手になってくれ!
原作キャラ?皆修行中なんだよなぁ…。