10代目雲の兄弟 霧雲の守護者になった者   作:白炉丸

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視点がブレまくる今日この頃。




霧雲 参拾参

 チョイス会場に現れたあの子は、最後に見た時と比べ随分と綺麗になっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 ユニを手に入れようと狙う白蘭。彼の命令に従い、ザクロ、桔梗、トリカブトがF(フィアンマ)・ブーツで空を飛ぶ。

対するように、僕と恭弥、そしてスクアーロが前へと進み出た。

 

S・スクアーロは匣兵器を開匣。暴雨鮫(スクアーロ・グランデ・ピォッジャ)と共に刃を振り回し、彼らをかき乱す。

凜弥も匣兵器を開匣した。現れた霧雲烏(ストラートス・ディ・コルヴォ)は増殖を続けながら、四方八方から彼らへ突撃する。

その間を縫って桔梗が攻撃を飛ばしてくるが、獄寺隼人の匣兵器がそれを防いだ。

 

 沢田綱吉達を先に転送装置の下へ向かわせ。凜弥達4人は殿(しんがり)を務める。

 

 

 桔梗達を恭弥の匣兵器で足止めし、皆が転送装置の元へたどり着いたとき、彼は現れた。

執念深く追いかけてきた白蘭を抑えるように、霧に形作られたものは10年後の骸の有幻覚。

 

骸は幻覚を作り出し白蘭を迎え撃つも、今の彼の幻覚では、白蘭の足止めのみでダメージを与えることができない。

 

 

 

「アレが…、あなたに会いたいと煩くて」

 

「絶対に、大空のアルコバレーノ ユニを、白蘭に渡してはいけない」

 

 

 骸に白蘭を任せ、僕達は並盛へと飛んだ。 

獄寺隼人の匣兵器で転送装置を攻撃するも、完全には破壊することができず、装置は白蘭達を連れて並盛に戻ってきた。しかし、壊れる寸前だった装置は着地に失敗。白蘭達は散り散りに飛ばされた。

これで時間が稼げる。

 

 並中近くへと落ちた炎を見て、恭弥は学校へと向かっていった。続くように、哲矢とディーノが恭弥を追う。並中の方は、このまま彼らに任せてもいいだろう。

 ユニは沢田綱吉に任せ、彼らの目が恭弥達に向いている間に彼らから離れ、凜弥は一度、屋敷へと戻る。

 

 

 

 凜弥が屋敷にていつもの服装に着替えている途中、この屋敷の人工知能【NK】から緊急の報告が入った。

どうやらボンゴレアジトの一部が嵐の炎によって破壊され、沢田綱吉達は町へと逃走したそうだ。

 

 僕は【NK】に指示を出した後、僕が持つ小型端末に沢田綱吉達の位置情報を送らせ、屋敷を後にした。

 

 

**

 

 

 増殖し群れ固まった霧雲烏達の背に乗り、空から町を見下ろす。

位置情報を頼りに空を進んでいると、町中で死ぬ気の炎による爆発が見えた。

霧雲烏に指示を出し、急ぎその場へと向かう。

 

 

 

 状況を視認できる距離に着いた凜弥が見たものは、トリカブトに捕らわれたユニをγ(ガンマ)が救い出していた光景だった。そして彼女を守るように太猿と野猿が進み出ている。

 

 トリカブトがユニを取り返す為、一直線で彼らに突撃したのを凜弥はその目で捉える。

だが凜弥を乗せた霧雲烏の速さでは間に合わない。

それなら、

 

()け 」

 

 

 

 

「来てみやがれ!! 心から命を()けられる戦いをまってたんだ!!」

「最高だぜアニキ!! オレは今、ジッリョネロファミリーの、野猿だ!!」

 

 

 凜弥はトリカブトの動きを見て、寸時に霧雲烏に指示を出す。凜弥が乗っている霧雲烏を除いた烏達は、すぐさまトリカブトへ向かって羽ばたいた。  

 

 

 

「! 避けなさい!トリカブト」

 

 

 桔梗が叫ぶ。トリカブトに襲いかからんとするそれらを見つけ、トリカブトに注意を促す。

 桔梗の声に停止し辺りを見渡したトリカブトは、灰色の炎を纏った烏の大群が自身に向かって襲い来る様を捉える。そしてそれらを対処する為に幻術によって2本のチェーンソーを構築。突撃してくる烏達を切り刻む。

 しかし切られた烏は地に落ちることなく、切り口から二羽に分かたれ突撃を続けていく。

 

 

「ニュニュ!! 何なのよあの鳥!」

 

「アレは、雲雀凜弥の匣兵器!」

 

 

 斬る度に増える烏にトリカブトは攻撃を中断した。

それを見計らった様に烏の大群は、トリカブトを中心に包み込むように球体状に隊列を組む。球体の中では四方八方から隊列を飛び出した烏が鋭い(くちばし)でその身を穿たんと突撃を繰り返している。

 

 

 トリカブトの修羅開匣。

 

トリカブトはカラスの行動を止めるため、その左胸に埋め込まれている(ボックス)に霧のマーレリングを挿し込んだ。

 

 トリカブトが発した死ぬ気の炎によって、トリカブトを包んでいた烏達の球体は呆気もなく崩され、その翼を燃やされ墜ちる。

 

 球体から出てきたトリカブトの姿は禍々しいものへと変化していた。その目玉模様を見た者の五感を一瞬にして狂わせる蛾と化している。

 

 

 距離からしてその模様は見えず、幻術には嵌ることのなかった凜弥は、爆発的に広がった炎を視界に映すと霧雲烏(ストラートス・ディ・コルヴォ)に指示を出した。

 

霧雲烏で彼らまで届く一直線の足場を作る。このままカラスの背に乗って飛ぶよりも、走った方が速いと凜弥は判断した。

 

 霧雲烏は指示通りに動く。素早いスピードでその体を増殖させる。前へ前へ。凜弥(主人)が一秒でも早く、彼らのもとへ辿り着けるように。






「そーらを自由にとーびたーいね」by凜弥
Fブーツみたいのが欲しい。
チョイスの最後辺り読んでるとわかるけど、雲雀達は匣なしで遠距離攻撃持ってないんですよね。あっても武器の投擲くらい。敵が空中を飛べると描写が面倒くなる。

この主人公、基本的に近距離戦闘型だと考えてるんですよ。敵の懐に潜り込んで急所を狙って戦うような。だから空中戦だとね…舞空術欲しい。今更だけど主人公は手より足技を多く使うタイプとして書いています。
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