10代目雲の兄弟 霧雲の守護者になった者   作:白炉丸

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7月内に間に合った…
絵を、描いていたんです。別の小説のですが






霧雲 参拾捌

 綱吉、ユニ、白蘭を囲む結界が同化し、一つのドームとなり3人を覆った。

 ユニの懐からアルコバレーノのおしゃぶりがこぼれ落ちると、白蘭は目の色を変え、綱吉の首を捻り意識を落とす。

 

 しかし気を失った綱吉は、リボーンの叱咤(しった)で目を覚ます。だがその体は恐怖に震えていた。

 再び白蘭に殺されかけた綱吉を救ったのは、かつてランチアから預けられたリングだった。

 

 綱吉は思い出す。仲間の存在を。その大切さを。  

 

 

 綱吉は自らの意志で大空のリングに炎を灯した。 

 

 

 

「ハハハ‼ いい気分のところ悪いけど、何の解決もしてないよ綱吉クン!結局、僕と君の力の差は君が倒された時から何も変わってない!」

 

 

 

 

 

 大口を開けて嘲笑う白蘭だったが、その言葉を否定する声がどこからともなく聞こえてきた。

 

 

 

 それと同時にボンゴレリングが輝き出す。それぞれのリングから光が照射され、その光の中には自分達とそっくりな人物が現れた。

 

 

 

 僕は彼らを知っている。それこそ、(凜弥)が生まれる以前から。

 

 

 

 

『あの子、言ってることがボスと同じだ』

…ランポウ

 

『血は争えないでござるな』

…雨月

 

『究極にいい奴ではないか』

…ナックル

 

『残念です…。ボンゴレには不要な、軟弱な思考ですよ』

……、デイモン

 

『興味ないな』

……アディ

 

『勝手にしなよ』

…ソルドーネ

 

 

『……てめえの好きにすりゃあいいさ。 いつものようにな』

 

G(ジー)。そして…

 

 

 

『そうだな・・・G』

 

 

X世(デーチモ)よ… お前の考えにオレも賛成だ。

オレの真の後継者に力を貸してやりたいが、あいにく それはできない。 そのかわり……枷を はずしてやろう 』

 

 

 

…ジョット

 

 

 

 懐かしき彼らの姿。僕は自分自身(ソルドーネ)を見上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 ボンゴレリングが仮の姿から元の形状へと戻った。

 

 

 

 僕はオリジナル(原型)のボンゴレリングをひと目見た後、ジョットの方に視線を戻すと、、目が、、、あ っ た …。

 

 

ゾクッ

 

 

ああ。彼、とってもキレてるみたいだ。

これは、、僕の事(転生した事)を知られたかな。

 

口を開いてない彼の声が手に取るようにわかる。

『聞かせてもらうからな、ソルドーネ』

 

…この後が億劫だな。

 

 

 

 

 

X世(デーチモ)。マーレの小僧に一泡吹かせてこい』

 

 そう言い残しジョット達、初代守護者の姿は消えていった。

 その後の戦いは正史(原作)通りに進んだ。

 

 

 

僕は止めなかった。

結界に穴をあけるのには協力したが、二人が消えてゆくのを外から眺めるだけで。

 

小さなあの子の笑顔が浮かんでくるのを(かぶり)を振ってかき消した。

 

 

 

 

 綱吉が白蘭を消し飛ばし、未来での戦いは終わりを告げた。

 

 

 おしゃぶりから復活したアルコバレーノから、これから起こる事、行う事を知らされた綱吉達の顔には笑顔が戻った。

 

 綱吉らはアジトに戻るために、ヴァリアーらはイタリアへ戻るためにこの場所から離れて行ったが、未だ森の中には嵐雲のアルコバレーノとジェッソファミリーの野猿と太猿が残っていた。

 

 

 

 

 

 

「ご主人」

「 ………… 」

 

 

 戦いが終わってもその場に残る僕の元にブラッコが近付いて来た。名を呼ばれたが、言葉を返す気力がわかずに黙り込んでしまう。

 そんな僕の様子を伺うように、ブラッコは無駄に伸びた背を覗き込むように折り曲げる。

 

「おーい、ご主人?無視?無視なの?ねぇーご主人」

 

 

 間延びした言葉を話す26歳190超えの大男から目を背けているとそこに、アルコバレーノの一人、(フォン)がやって来た。

 

「こんにちは。はじめまして、雲雀凜弥さん」

「 君は…、嵐のアルコバレーノだね 」

「えぇ、私は(フォン)と申します。こちらはスカル、雲のアルコバレーノです」

 

 

 幼い頃の恭弥と似た顔つきの(フォン)は、背中にヘルメットを被っている赤ん坊、スカルを引っ付けている。

 

「 なんようだい? 僕には君達と接点がなかったとおもうけど 」

「これを。ユニからあなたへ返してほしいと頼まれたモノです」

「 コレは。……そう、ユニが 」

 

 

 そう言いフォンが手渡したてきたのは、僕がユニへ預けていた懐中時計だった。

 僕は手の中の懐中時計に目を細め、早々に懐へとしまい込んだ。

 

「 確かに、貸したものは返してもらったよ 」

 

 それじゃあね。と、僕がその場から立ち去ろうとすると、

 

 

 

 

「まてよ!」

 

 甲高い声が僕を引き止める。

視線を戻すと、フォンの背後から顔を出したスカルが、ヘルメット越しに僕を睨みつけていた。

 

 

「 なに 」

「うっ…、お、お前なら!ユニを助けることができたんじゃねえのか!?」

 

 

 僕にビクつきながらも感情をぶつけるようにスカルは叫ぶ。

 

「やめなさいスカル!」

「うるせぇ!!強いんだろ!?ボンゴレの守護者の中で一番!」

 

 

 スカルが止めるフォンの腕を払った。スカルの叫びは次第に鼻声になっていく。

 

「なのに、なんで!ユニは!っ……」

 

 

「 …僕はしがない旅人だよ。僕には、人を救うなんて出来はしないのさ 」

 

 

 凜弥はそう言うと、振り返り、足早に立ち去った。

 

 

 

 歩いて行く凜弥の手は、固く握られ震えていた。





ホントはも少し長くしたかった
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