晴翔side
ここは喫茶店『スティーレ』見た目はどこにでもある喫茶店なんだが、色々と変わっている店だ。
???「はい、ゲイルフェニックスホルスでアタック。」
???「あぁー!もうまた負けたー!」
???「手がバレバレなんだよ。もう少しポーカーフェイスを覚えろ。」
店からどうやら声が聞こえてきた。そのやり取りから相変わらずだなぁと思い、ドアに手をかけた。
晴翔「おはようございます。」
夏帆「あ!晴翔くーん!5連覇おめでとうー!」
彼女は日向夏帆さん。『スティーレ』のオープニングスタッフで、現在高校3年生。金髪をツインテールにしている。それと彼女の金髪は地毛らしい。
晴翔「ありがとうございます夏帆さん。でも実際運勝ちなところもありましたから、嬉しいんですけどなんだかなぁと。」
紅葉「謙遜しすぎだ。ちょっとは胸張って勝ってきたでいいんだよ晴翔。」
晴翔「秋月さん。おはようございます。」
紅葉「おう。」
秋月紅葉さん。夏帆さんと同じくオープニングスタッフである。この2人って、なんか仲が良くて、どこかもどかしい感じがある。ぶっちゃけこの2人付き合ってんじゃね?って考えるくらいまである。それとこの人の下の名前『もみじ』じゃなくて『こうよう』ね。
晴翔「店長は?」
夏帆「休憩室で寝てる。」
晴翔「また深夜アニメ見てたんですね。じゃあ準備してきます。」
察しがついてしまうほどどうしようのない店長ですが、人当たりが良い人なので、あんまり怒れない。
晴翔「よし!頑張るぞ!」
制服に着替えてホールに戻ると、夏帆さん達が不思議そうに窓を見ていた。
夏帆「ねぇ・・・どうしたんだろうあの子。」
晴翔「ん?何がです。」
紅葉「なんか鏡とにらめっこしてるな。」
晴翔「あれ?あの子さっきの。ちょっと行ってきますね。」
俺は頬を引っ張っている、今朝駅でぶつかった子に話しかけた。
晴翔「そこの君。何やってるの?」
苺香side
苺香「はぁ・・・また落ちてしまいました・・・もうこれで、件数も覚えていません。」
あの人と会って良いことがあると思った矢先に、面接に落ちてしまい、落ち込みながら歩いていると、鏡があり、今の私を写していました。
苺香「(やはり、この目つきの悪さがいけないんでしょうか)」
頬と目を引っ張って伸ばしていたら・・・
晴翔「そこの君、何やってるの?」
苺香「え?えっと・・・あ、あなたは先程の。」
今朝駅でぶつかった人に会いました。どうやら本当に良いことがありました。
晴翔「あーやっぱり。鏡なんて見てどうしたの?」
苺香「それが・・・」
私は彼に事情を話しました。すると彼は少し考える素ぶりを見せると、なにかを思いついたような顔をしました。
晴翔「なるほどなぁ・・・ねぇ、君はバイト先を探してるんだよね?」
苺香「はい。」
晴翔「じゃあちょっと待っててね。」
彼はお店に入って行きました。今更ですが、彼はここで働いているようです。
晴翔「ちょっと。」
苺香「?はい。」
彼にこっちに来てとジェスチャーで言われたので、言われるままお店に入ると、ブランドヘアの男の人と、金髪のツインテールの女性がいました。
晴翔「店長、この子がバイト先を探してて、ちょうど募集してるなら雇ったらどうです?」
苺香「え!?」
ディーノ「この子デスか?君は・・・晴翔クンの彼女ですか?」
苺香「え!?えっと・・・」
彼女と聞かれてしまい、全身から熱がこみ上げてくるのがわかりました。あたふたしている中彼がフォローに入りました。
晴翔「違いますよ。今日駅でたまたまぶつかっちゃって。それで、バイト先を探してるみたいだったからどうせならと思ったんですけど、どうですか?」
ディーノ「構いまセンよ。晴翔クンにはお世話になってマスし、それにあなたも可愛いから歓迎しマス。」
苺香「本当ですか!?あ、でも・・・接客ですよね?私目つきが悪いんですが、大丈夫ですか?」
晴翔「そこら辺は大丈夫だと思うぞ。ね?店長。」
ディーノ「ハイ。全然問題ないデスよ!ゾクゾクします!」
苺香「ゾクゾク?」
晴翔「ま、まぁ最後のは気にしないとしても、とりあえず今日1日ここで仕事してみたら?正式に入るか否かは体験してからで。どう?」
苺香「は、はい!大丈夫です!」
晴翔「じゃあ自己紹介から・・・あ、秋月さんいいところに!」
今度は違う男の人が来ました。彼もここのスタッフのようです。
紅葉「なんだ?新入りか?」
晴翔「体験バイトってところです。」
紅葉「なるほど。」
夏帆「じゃあ私から、日向夏帆。ホール担当。よろしくね!」
紅葉「秋月紅葉。キッチン担当。よろしく。」
ディーノ「私はディーノって言いマス。キッチン担当!ついでに店長もやってマス!」
晴翔「最後は俺だな。紅晴翔。平日はホールで、休日はキッチン担当。よろしく。」
苺香「さ、桜ノ宮苺香です!よろしくお願いします!」
ディーノ「ハイ!末永く晴翔クンをよろしくデス!」
晴翔「え?なんで俺?」
その後、更衣室に案内してもらい、制服に着替えてもう一度ホールに出ました。
夏帆「キャー!可愛い!似合う似合う!」
ディーノ「ハイ!とても可愛いデス!」
苺香「あの、紅さんは、似合ってると思いますか?」
晴翔「うん。似合ってるよ。」
苺香「そうですか・・・///」
その後、店長さんが色んな角度から写真を撮っていたのですが、
紅葉「店長は働け!」
秋月さんから蹴りを入れられていました。いよいよ開店の時間が来ました。
苺香「(初めてのバイトです。失敗しないように頑張らなくては)」
苺香「お仕事は、まず何から始めればいいでしょうか?」
ディーノ「そうデスね。苺香サンには是非、ドSキャラをお願いします!」
苺香「どえっ・・・どっ・・・え!?」
あまりにも接客とは関係ない単語が飛び出て困惑していると、紅さんが苦笑いしながら説明してくれました。
晴翔「あはは・・・驚くのも無理ないよ。ここって、各属性のキャラクターになりきって接客する喫茶店なんだよ。例えるなら、メイド喫茶とか執事喫茶とかだね。ちなみに俺はクールキャラ担当で、夏帆さんがツンデレキャラ担当。」
苺香「(つんでれ?くーる?)」
よくわからない単語がずらずらと出てきて訳が分からなくなりました。
夏帆「苺香ちゃんってドSキャラできるかな?」
苺香「具体的にどういった接客でしょうか?」
ディーノ「お客さんを冷たく、汚物を見るような目で見下して罵りまくってくだサイ。」
苺香「お客様ですよ!?」
接客にあるまじき行動をしろと言われているのですが、完全にダメなような気がしてなりません。
ディーノ「大丈夫デス!そういうの大好物な方もいるんデスよ!さぁ来ましたよ!」
苺香「わわっ!」
こうして、私の初めての接客が始まりました。
・・・どうすれば良いのでしょう。
少しずつバトスピとも絡めていきますが、このカード、デッキを使って欲しい、といった数少ない読者様のなかにバトスピをやってる方がいればリクエストを受け付けたいと思います。(未使用のデッキやカードの場合、プレミするかもしれないですがご容赦を)それではまた!