もし、西住みほに双子の妹が居たらという物語   作:青空の下のワルツ

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三校合同文化祭ならではのイベントの開催が決定します。


アンツィオ高校と聖グロリアーナ女学院

「まぁ、お前たちにも色々と事情はあるのかもしれんが……。しかし、参ったな。試合を申し込むにもあれだけ強いとなるとウチの子たちでは……。うーむ。私が出たとしても、二人相手じゃあなぁ」

 

 アンチョビさん曰くアンツィオ高校の戦車道履修者たちは戦車道の試合経験が少ない子ばかりなので、その子たちとあたしたちを戦わせたかったらしい。

 

 しかし、実力差が大きいから自分が出てそれを埋めようと考えたが、自分でもあたしとみほ姉の二人を止める自信がないと口にしていた。

 

「そっかー。じゃあ、丁度いいタイミングだから話すけど、実は試合をしたいって申し込んで来たのはチョビ子だけじゃないんだよ。――おーい!」

 

 アンチョビさんの話を聞いていた角谷先輩は試合の申し込みがもう一つあると口にして、手を振りながら大声を出した。

 

「何!? どういうことだ? 角谷!」

 

 角谷先輩のセリフを聞いてアンチョビさんは訝しげな顔をする。

 そして、それと同時に妙な音楽と履帯の音が聞こえて来た。この音楽って確か“007”の“ジェームス・ボンドのテーマ”だっけ?

 

「――“ENGAGE(前進)”! 進め! 全速力で! もっと速く! さらに早くだ!!」

 

 女性の声と共に森の中からこちらに向かって戦車が飛び出してきた。

 あの車両は確か――。

 

「あ、あれは! クロムウェル巡航戦車ですよ! 凄い速度でこっちに来ます!? それに……!?」

 

 優花里は口早に戦車の名前を口にする。

 クロムウェルにはキューポラから半身を乗り出して仁王立ちしているタキシードを着た金髪のロングヘアの女の子がいた。

 

「あ、あの女性(ひと)は疾風アールグレイ――!? 聖グロリアーナ女学院、戦車道チームの隊長がなんでここにいるの!? ていうか、なんでタキシードを着てるの!?」

 

 あたしはいきなり大物が登場してきたので何が起こったのか分からなかった。

 

 クロムウェルはCV33の隣に停車して、アールグレイさんは颯爽と車両から飛び降りる。

 

「クリスマスは年に一度だと思っていたのだが……! うむ、なかなか唆るじゃないか君は――」

 

 アールグレイさんはみほ姉の顎をクイッと触りながら、不敵な笑みを浮かべて顔を近づけて興味深そうに観察していた。

 

「ふぇ? あ、あのう……? 何のご用件でしょうか?」

 

 みほ姉はいきなりアールグレイさんに変な絡まれ方をされて、いつも以上に人見知りを発動させて顔を真っ赤にしている。

 雑誌で見たアールグレイさんはお嬢様学校の生徒らしくお淑やかな、いかにも淑女って感じの人だったんだけど……。

 

「申し訳ありません。誠に恥ずかしいのですが、わたくしたちの隊長は時々こうなってしまうのです。きっと昨日見た映画に影響されてしまったのでしょう」

 

 するとクロムウェルから、さっき聖グロリアーナ女学院の学園艦で話しかけてきた女の子が降りてきた。

 なるほど、聖グロリアーナ女学院の戦車道チームの人だったか……。

 

「あっ! あなたはさっきの……」

 

「また、お会いできましたわね。先程は楽しい試合を拝見させていただきましたわ。まみさんでしたっけ? わたくしは聖グロリアーナ女学院2年、戦車道チームの一員、ダージリンと申します」

 

 彼女はニコリと微笑みながら、あたしに近付いてきて、ダージリンと名乗る。

 そうそう、アールグレイさんもそうだけど、聖グロリアーナ女学院は幹部やその候補生の人たちに代々紅茶の名前がニックネームとして与えられるんだよな。

 つまりダージリンさんは聖グロリアーナ女学院の幹部クラスってことだ。

 

「ただのアールグレイだ。肩書きは特にない」

「もう一度申し上げますが、この方は我が聖グロリアーナ女学院戦車道チームの隊長です」

 

 アールグレイさんが自己紹介すると、それに被せるようにダージリンさんが自分たちの隊長だと告げる。

 

 この人は高校戦車道の世界では有名人だし知らないはずがない。アールグレイといえば、“疾風”と例えられるほどの華麗な速攻を得意とする名将である。

 

「はぁ……、もちろんそれは存じてますが。聖グロリアーナ女学院の戦車道チームの隊長があたしたちに何の用件なのでしょうか……?」

 

 あたしはアールグレイさんがわざわざここにやった来た理由を尋ねた。

 聖グロリアーナ女学院の隊長ともあろう人がこんな余興に興味を持つなんてあり得ないと思ったからだ。

 

「簡単だ。私は、君たちを殺すために来た――」

 

「「えっ?」」

 

 真顔で懐からモデルガンを出しているアールグレイさんを見て、あたしたちはポカンと口を開いてしまった。

 

 面白い感じの人なのかな……?

 

「アールグレイ様、物騒なことを仰らないでください。変な映画に毒されすぎですわ。わたくしたちは大洗女子学園に試合を申し込みに来たのです。明日の文化祭の余興として」

 

 ダージリンさんが呆れ顔をしながら、あたしたちに目的を話す。

 まさか、アンツィオだけじゃなくて聖グロリアーナまで試合を……。

 

「せ、聖グロリアーナ女学院が試合を!? す、凄いです!」

 

 優香里は驚きながらも興奮気味の声を出す。

 いやいや、凄いかもしれないけどさ……。

 

「優花里、落ち着いて。試合になんてなるわけないでしょう。聖グロリアーナ女学院は準優勝経験もある強豪校。こっちはあたしとみほ姉以外は初心者なのよ」

 

 あたしは聖グロリアーナ女学院と試合なんて無茶だと口にした。

 まぁ、みほ姉なら対応出来るかもしれないが……。

 

「そんなことはないさ。君たち二人はぜひ我が校に欲しいくらいの逸材だ。いやむしろ、我が校に入れ」

 

 するとアールグレイさんは唐突にあたしたちを自分たちの所に来ないかと勧誘をしてくる。

 

「ちょっと、何を急に勧誘されていますの? そういった事はもっと形式に則って行わないと」

 

 ダージリンさんは自由なアールグレイさんを諌めるような感じの声を出していた。

 会ってすぐに自分のところに勧誘するって、なんというか感覚が凄い……。

 

「聖グロリアーナ女学院に来れば、ほら、あれだ。新しい名前が貰えたりするから、西住だって簡単にはバレないぞ。君ら姉妹が戦車道をする上で気にしている部分はズバリそこだろ?」

 

 しかし、感覚が鋭いというか、よく観察していたというか、彼女は一見しただけであたしとみほ姉……、特にみほ姉の抱えている問題の核心をついてくる。

 なるほど、紅茶の名前が貰えるから西住の名前が消える、か……。

 

「に、西住!? お、お前たち、まさか、西住流の――!?」

 

「西住流……。道理で……。随分とお姉様とは違いますのね……」

 

 アンチョビさんとダージリンさんはあたしたちがどんな人間なのか大体わかったみたいだ。

 ダージリンさんはまほ姉のこと知っているのか。

 まぁ、同期の戦車乗りでまほ姉を知らないはずがないか……。有名人だし……。

 

「今ならもれなく、“午後ティー”と“リプトン”の名を授けよう」

 

「そ、そんな名前の方は今までいらっしゃいません! もっとちゃんとした優雅で毅然とした名前をプレゼントして差し上げます!」

 

 更に続けて真顔でジョークを飛ばすアールグレイさんに慌ててダージリンさんがツッコミを入れる。

 ダージリンさんはかなり先輩に振り回されているみたいだ。

 ああ、良かった。午後ティー先輩やリプトン先輩はいないらしい。

 

「ちょい待ち。困るんだよねー。勝手に生徒を勧誘するのは」

 

 そんな中、角谷先輩はアールグレイさんの勧誘に待ったをかけた。

 彼女は勝手な勧誘を許さないと言う。

 

「ふむ。しかしだな、角谷生徒会長。彼女らほどの戦車乗りを戦車道のない学校に留めて置くのは、私としては看過出来ないのだよ」

 

 しかし、アールグレイさんは引き下がらない。

 彼女はあたしたちが戦車道をしないことが見逃せないのだと主張する。

 

「ちょっと待て! それなら西住の妹たちはウチに来い! お前らが居ればアンツィオの戦車道の未来は明るい! ウチもあだ名を与えてやるぞ、ニジェッラとかニードとか!」

 

 すると、アンチョビさんまでも勧誘を開始した。

 彼女も同じ年のまほ姉のことを知ってるみたいだ。

 ていうか、いつの間にかあたしたちがあだ名を欲しがっている前提になってるな。

 

「むっ……、君は横取りをするつもりかい?」

 

「横取りはお互い様だろ?」

 

 そして、アールグレイさんとアンチョビさんはバチバチと火花を散らして睨み合っている。

 この二人は我が強そう。まぁ、戦車道をやってる人は少なからずそういう所があるけど……。

 

「だから、待ちなって。まみ子もお姉ちゃんも大事な後輩だ。そんな物みたいにホイホイ他所に簡単にはやれないんだよね。生徒会長としては……」

 

「角谷先輩……」

「会長……」

 

 角谷先輩があたしたちを大事にしていると言ってくれたので、あたしもみほ姉も彼女に尊敬の眼差しを送る。

 ちょっと強引なところもあるけど、やはり角谷先輩は優しい先輩だ……。

 

「それに、ウチも戦車道復活させっから」

 

「「……っ!?」」

 

 だけど、そのあとに角谷先輩の口からとんでもない発言が飛び出したので、あたしもみほ姉も絶句してしまう。

 ええーっと、戦車道がないからあたしたちは大洗女子学園に来たんだけど……。

 

「か、会長! それ、本気ですか!?」

 

 さらに河嶋先輩も初耳だったらしく、びっくりしたような声を出していた。

 

「うん! まみ子とお姉ちゃんが入ってきてさ。興味本位で戦車道のこと調べたら、文科省が来年から戦車道のある学園艦に優先して予算を回す方針ってことがわかったんだ。何でも戦車道の世界大会誘致をするためにプロリーグを設置したいという背景からきているらしい」

 

 角谷先輩の話によれば、どうやら国が戦車道の教育に力を入れるという方針らしく、この学園艦の将来を考えてのことらしい。

 なるほど、学園艦のことを誰よりも想っている角谷先輩らしい。

 

 でも――。

 

「会長、あたしもみほ姉も戦車道は……」

 

「二人が履修するかどうかは自由だよ。もちろん戦車に関しては色々聞きたいし、手伝って欲しいとは思ってるけどね〜。まぁ、そこは気楽に考えてよ」

 

 角谷先輩はあたしたちに戦車道を強制するつもりはないらしい。

 それにしても、まさか戦車道をいきなり始めるって言い出すとは……。

 

「――ふむ。そうか、じゃあ二人の勧誘は諦める」

 

「あ、アールグレイ様、そんなにあっさりと諦めてよろしいんですの? 珍しいですわね」

 

 角谷先輩の言葉を聞いてあっさりと諦めたアールグレイさんを、意外そうな表情でダージリンさんは見つめていた。

 

「戦車道を始めようとする学園艦に横槍を入れて邪魔をするなど、無粋ではないか。それに――本来の目的は勧誘ではなく挑戦。角谷生徒会長、こちらの方は受けてくれるかな?」

 

 アールグレイさんは新しく戦車道を始めようとしている学園艦の邪魔はしたくないと考えてるみたいだ。

 そして、話を本題に戻す。自分たちの試合の申し込みを受けて欲しいと。

 

「ん? いいよー。じゃあ、チョビ子たちはこっちチームで3対3で戦うっていうのはどう?」

 

 角谷先輩はあっさりとアールグレイさんの試合の申し込みを受けた。

 さらにあたしたちとアンチョビさんたちが組んで3対3という形での試合することを提案する。

 

「角谷! 何を勝手に!?」

 

「チョビ子、アンツィオ高校にとってはチャンスだよ。ここで聖グロリアーナ女学院といい勝負をすれば、いい宣伝になる」

 

「うっ……、それはそうだが……」

 

 角谷先輩が勝手に話を進めようとしたことに反発したアンチョビさんだったが、彼女の意見を聞くと、納得したような顔を見せた。

 

「まみ子、お姉ちゃん、悪いんだけどさ。チョビ子のヤツ、本当に困ってるみたいなんだ。助けてやれないかな?」

 

 角谷先輩はアンチョビさんを助けようとしているみたいだ。

 もちろん文化祭を盛り上げたいという目論見もあるんだろうけど……。

 

「――みほ姉、アンチョビさんは凄いことをやろうとしてる。あたしは、助けたい。だから……」

 

 あたしは素直にアンチョビさんが凄いと思った。

 彼女は戦車道が好きだから――自分が活躍することより、その楽しさを広げていくことに力を尽くそうとしている。

 

 そんな彼女が困っているのならそれを助けたい。自分のことだけで精一杯のあたしには真似できないから……。

 

「うん。いいよ。私も、もう一回戦車に乗ってみたい。何かが変わってきたような気がしているの」

 

 みほ姉もアンチョビさんの言葉から何かを感じ取ったみたいで、もう一度戦車に乗ってそれを確かめてみたいと言った。

 

「じゃ、決まりだ。明日は大洗女子学園とアンツィオ高校が聖グロリアーナ女学院に挑むみたいな形で宣伝するから。よろしく〜」

 

 角谷先輩は自分の目論見どおりに事が進んだときに見せる満足そうな笑みを浮かべながら、明日の試合を宣伝すると、あたしたちに伝える。

 

「ところで、聖グロリアーナ女学院はなんで試合の申し込みを?」

 

「それはあたしも気になる」

 

 そして、優花里が強豪校である聖グロリアーナ女学院が戦車道の無い大洗女子学園に対して試合を申し込んだ理由を尋ねた。

 いや、本当にそれがわからない。聖グロリアーナ女学院には何のメリットもないし……。

 

「なあに、大したことじゃない。こちらのダージリンは我が校の戦車道チームの次期隊長に内定しているのだが……」

 

 アールグレイさんはダージリンさんが次期隊長に内定していることをあたしたちに話した。

 

「へぇ、ダージリンさんって凄い人なんですね」

 

「そ、そんな。大したことありませんわ」

 

 あたしが素直な感想を口にすると、ダージリンさんは口では謙遜しながらも、少しだけ得意そうな表情を見せる。

 後輩のあたしが言うのもなんだけど――可愛らしい人だな……。

 

「いや、大した子なんだ。ダージリンは。一見、ツッコミ担当に見えるが、案外浮世離れしたところや面白いところもあってな。奥深い子なんだよ。私は将来的には立っているだけで面白い子になると睨んでいる」

 

 そして、アールグレイさんはそんなダージリンさんは面白い人だとあたしたちに力説する。

 あたしはアールグレイさんの方が面白いと思うけど……。

 

「そういう所で持ち上げられても嬉しくありません! わたくしは突然変な言動をして後輩を困らせたりはしませんわ!」

 

 そして、ダージリンさんは機嫌が悪そうな声を出して、自分は後輩を困らせないと主張した。

 この人は随分とアールグレイさんに振り回されているみたいだ。

 

「まぁ、それはいいとして」

 

「本当にどうでもいいぞ」

 

「まぁまぁ、河嶋……」

 

 思いの外、長い話になったので河嶋先輩がイラッとしたような口調になり、角谷先輩はそれを宥めていた。

 

「ダージリンの隊長就任をそろそろ正式に行おうと思っていたのだが……。この私の引き継ぎをただの練習試合の後にしてもツマラン。そこで、文化祭を利用して全校生徒の見ている前で勝利し、新しい隊長のお披露目をするということを思いついたワケだ」

 

 簡単に言えば、アールグレイさんは新しい隊長の任命を目立った形で行いたいのだそうだ。

 

「まぁ、それは素敵ですね」

 

「でもでも、それって負けちゃったらどうなるの?」

 

 華は素直にその趣向を褒めるが、沙織はその逆に聖グロリアーナ女学院が負けたら台無しになるのでは、と危惧する。

 いやいや、何を言っているの?

 

「沙織! 聖グロリアーナ女学院があたしたちに負けるはずないでしょ」

 

 あたしは強豪校に対する無礼な発言をした沙織の言動を慌てて訂正した。

 

「負けた場合……? うーむ、それは考えてなかった……。負けた場合はそうだな。明日の隊長就任はなしで」

 

 するとアールグレイさんは沙織の言葉を真に受けて、とんでもない事を口にする。

 

「アールグレイ様!?」

 

「なんだ? 自信が無いのか、ダージリン。明日の戦いは君が指揮を取れ。無論、私は全力を尽くすよ。可愛い後輩が無事に隊長に就任出来るようにね」

 

 驚いた顔をしたダージリンを挑発するような口ぶりで指揮を任せると言い放つアールグレイさん。

 彼女は本気で戦うつもりではあるみたいだ。

 疾風アールグレイの実力を間近で見られるのは楽しみだな……。

 

「――はぁ、わかりました。騎士道精神に懸けて、必ず勝利した後に隊長の座を貴女から頂戴致しましょう」

 

 ダージリンさんはこれ以上何かを言うことは無駄だと悟って、明日の試合に尽力することを誓う。

 どうやら聖グロリアーナ女学院は本気で戦いに挑むみたいだ。

 

「なんか、凄いことになったね」

 

「むぅ〜、ダージリンには悪いが、私は勝つつもりでやるからな。聖グロリアーナ女学院に勝てたら更に宣伝になる! みほもまみもそのつもりで戦うんだぞ!」

 

 沙織は他人事のような声を出し、アンチョビさんは勝つ気満々でアンツィオ高校の戦車道を大いに宣伝すると胸を張った。

 

「ああ、そっか。アンチョビさんはこっちの味方なんだっけ」

 

「それでは、作戦や指揮はアンチョビさんに任せます」

 

 あたしとみほ姉は助っ人という形を取りアンチョビさんの指揮の元で戦うと約束する。

 この人も実力者であることは間違いないから、戦車道のファンとして手腕は是非見てみたい。

 

「任せろ! この総統(ドゥーチェ)が西住の妹たちにアンツィオのノリと勢いを叩き込んでやる!」

 

 アンチョビは気を良くして、あたしたちにアンツィオの流儀を教えると宣言した。

 

 こうして、“大洗女子学園とアンツィオ高校の連合軍VS聖グロリアーナ女学院”という対戦カードが文化祭の2日目に決まり、角谷先輩は生徒会の権限をフル活用して宣伝を開始した。

 

 それにしても――大洗女子学園の戦車道が復活か……。

 戦車に乗ることは確かに楽しい……。だけど――。

 あたしにはどうしても自分がもう一度戦車道を始めるというイメージが湧かなかった。

 ()()()()自分の限界を知ってしまったから――。

 




アールグレイ先輩は“プラウダ戦記”を参考にして半分くらいは妄想で人物を形成しました。
“プラウダ戦記”の先輩に振り回されているダージリンが可愛すぎたので、今回はついつい無駄な会話が増えて長くなってしまいました。

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