ジャイアントトードを使役する能力ぅ?? 作:naonakki
この作品は、「この素晴らしい世界に祝福を!」の二次作品になります。
この作品は本当に好きで、ずっと書きたいと思っていました。
ようやく、頭の中でストーリーがかたまったので投稿させて頂きます!
文章力など拙い部分はありますが、どうか温かい目で見守って下さい!
・・・ここは、どこだ?
気付けば、見たこともない暗い、しかしどこか神秘さを感じる大きな部屋にいた。
そして、その部屋の中心に座っている主が立ち上がり、
「ようこそ、死後の世界へ。鈴木かいとさん。
私は、日本で若くして、死んでしまった少年を導く天使でございます。」
天使と自称した者は、一見すると美しいブロンドの髪をした綺麗な女性だが、俺たち人間にはない白く輝く神々しい翼を広げていた。
それだけで、自分とは違う存在なのだと認識させられてしまう。
ていうか、ん? んん?
死後の世界だって?
「・・・あの、俺は死んだんですか?」
「はい、残念ですが・・・。」
・・・まじかよ、童貞のまま死んじまったのか。
高校もまだ一年目でこれからだったってのに・・・。
まあ、入学して数カ月で、女友達の一人もできてなかったけどさ・・・。
「ちなみに死因は何ですか? 死んだときのことがまったく思い出せないんですが。」
しかしそうなってくると、気になるのは俺の死因だ。健康面も問題なかったはずだし、事故とかだろうか?
「覚えていないのも無理もありませんね、即死でしたので。あなたの死因は、バナナの皮に滑って、地面に頭を強く打ち付けてしまったことになります。」
「・・・・・・は?
え、何々?俺の死因、まさかのバナナの皮?」
「はい、バナナの皮です。『町中を歩いていたところ、思い切りバナナの皮を踏んで、サマーソルトばりの回転をして死んだ(笑)』と、報告書にはありますね。」
嘘だろ、俺バナナ好きなのに・・・。
ていうかその報告書作ったの誰だよ、完全にふざけてるじゃねえか。
「・・・それで、家族とかはどうしてますか。」
思うところは色々あるが、とりあえず家族のことが気がかりだ。
特に妹なんか俺が死んで泣いてないだろうか・・・。
「それでしたら問題ありませんよ?
あなたの死因を聞いた家族の方は、全員吹きだして、ひとしきり笑った後、『かいとのやつもこんな面白い死に方をしたのだから、本望だろ』と、コメントしていますね。」
相手は、手元の資料を見ながら至って真面目な表情でそんなこと言ってきた。
「なるほど、問題しかない点を除けば問題ないですね。・・・まあ、悲しんでいないのなら、よしとしましょう。後、誤解がないよう言っておきますが本望ではありません。」
そうだ、悲しんでいないのならいいんだ、それで・・・。
俺絶対泣かない。
家族のあまりの薄情さにメンタル的にも死にそうになったが、何とかこらえて、目の前の存在に質問を続けることにした。
「それで、俺はこれからどうなるんですか?」
ぶっちゃけそれは凄く気になっている。
天国とか地獄とかに行くことになるのだろうか?
出来れば天国に行きたいものだが・・・行けるよな、俺?
「はい、それが本題ですが、あなたには三つの選択肢があります。
一つ目が、天国に行くことです。この場合は、肉体はなくなり魂だけが天国に行き、そこで悠久のときを、平穏に暮らせることをお約束します。」
「よかった、とりあえずは天国に行けるんですね・・・。でも、肉体がないというは嫌ですね、筋トレができないので。他の二つは何ですか?」
「はい、二つ目はもう一度、同じ世界に別の人となり、生まれ変わることです。
この場合、今の記憶、肉体ともに消失し、完全に新しい存在として生まれ変わることになります。」
「なるほど・・・、本当に生まれかわるとかあるんですね。でも、記憶と肉体がなくなるのも嫌ですね。鍛えた肉体とお別れなんて考えられません。」
「では、三つ目ですが、これは別世界に転生することになります。
いわゆる異世界と呼ばれており、そこに転生すれば、肉体と記憶をそのまま引き継ぐ形で生きていくことが出来ますね。
ただし、この異世界は現在魔王に侵略されており、この異世界に転生する条件として、この魔王を討伐することを目的としてもらうことになります。」
「魔王??それってドラクエとかに出てくるあの魔王ですか?」
「どらくえが何かはわかりませんが、魔物の頂点に立つ、魔を統一する絶大的な力を持った存在です。」
天界とやらでは、ドラクエが流行っていないのか、それはまじで後悔してるな・・・。
人間で良かった、俺。
「まあそれはいいとして、そんなところに俺が転生しても、すぐに死ぬのでは?」
バナナの皮で滑る以上に酷い死に方があるのか謎だが、また死ぬのは御免だ。
「はい、そのために転生する際、ある絶大的な力を一つだけその転生者の方に特典として与えることになっております。例えば、最強の剣であったり、知力であったり、魔力であったりなどですね。」
「・・・はぁ、なるほど。確かに何か一つだけ飛びぬけた何かをもらえるのなら、簡単に死ぬこともなさそうだな。」
「どうなさいますか? ちなみに転生する際、言語能力などその世界に適応したものに書き換えさせていただくのですが、脳に多大な負荷がかかるため、運が悪ければ脳死状態になる場合があるので、そこはご了承いただく必要があります。」
「・・・ちょっと待って、それ最悪じゃないですか。ていうかそんな条件で転生する人いるんですか?」
脳死とか怖すぎるだろ、それならまだ天国とかの方がマシじゃないのだろうか?
「それが、ごく最近までこのお仕事を別のアクア様という女神の方が請け負っていたですが、その辺の説明を省略していたようで、皆さん転生を望んだ経緯があるようですね。」
「え、それって脳死状態になった人とかいないんですか?」
「100人以上転生したそうですが、3人ほど脳死状態になっていますね。」
ひでぇ・・・、その女神とんでもないな、絶対関わりたくないもんだ。
しかし、脳死になるのは3%ほどか、それなら賭けてみるのも有かもしれないな。
「ちなみに、その女神様とやらは、なんで今この仕事をしてないんですか?」
不正がばれて、クビになったのだろうか?
「ある転生者の方に転生する際の特典として連れていかれましたね。それで今は私が代わりにこの業務を請け負っているのです。」
変わったやつもいるもんだな、たぶんだけどその女神、禄でもないやつに違いないだろうに。
「女神様を特典として連れていくこともできるんですね。じゃあ、もしかしてあなたをつれていくことも?」
「ええ、勿論可能でございます、私にされますか?」
「・・・いえ、遠慮しておきます。」
この無感情な天使とずっと一緒にいるとか、考えるだけでも疲れそうだ。
「まあ、話は分かりました、では転生を希望します、肉体が無くなるのが嫌なので。脳死しないことを祈ります。」
3%だし、大丈夫だろ、それに脳死することを除けばかなりの好条件の気がするしな。
「承知いたしました。では、特典の選択をお願いします。」
そう言うと、どこからか大量の紙の束を取り出しそれを俺に渡してきた。
その中身を見ると、様々な能力であったり、武器などの記載がある。
・・・なんとなく凄い能力っていうのは理解できるがよく分からない。
「あの、よく分からないんですが、おすすめとかありますか?」
「ふむ、おすすめですか・・・わかりました、では私が考えるとっておきの特典をあなたに授けましょう。」
よし、天使様がとっておきというからには、よっぽど強い能力などに違いない。
これで、俺の新しい人生の幕開けか・・・。
柄にもなく、ちょっとドキドキしてきたな。
・・・頼むから耐えてくれよ、俺の脳。
「では、さあ勇者よ!
願わくば、あまたの勇者候補たちの中からあなたが魔王を打ち倒すことを祈っています!
さすれば神々からの贈り物として、どんな願いでもかなえてあげましょう!
さあ、旅立ちなさい!」
その言葉を最後に俺は、その場を後にした。
~1時間後~
「え、手数料??」
何とか脳死状態にならずに転生することができた俺だったが、その後何をどうすればいいのか分からなかった俺は、行きかう人達に声をかけまくり、魔王を打ち倒す者は、ギルドに行き、冒険者になければならないことが分かり、そのギルドに来たわけだが・・・。
手数料ってなに??
「俺、金持ってないですけど・・・。」
当たり前だ、手ぶらで転生させられたのだ、金なんて持っているわけがない。
これって、どうなるんだ?
「・・・はぁ、でしたら冒険者登録ができませんが。」
受付嬢の非情な言葉に俺の言葉は早くも折れかけていた。
・・・天子様、手数料分くらいの金は最初にくれよ。
その後、受付嬢に色々質問したが、どうやら金を稼ぐには何かしら働いてくれとのことだった。当たり前すぎて何も言い返せなかった。
後、宿もないことを伝えると、馬小屋を貸してくれることが分かった。
・・・早くも帰りたくなってきた。帰る家ないけど。
異世界とか糞じゃねえか。
騙されたぜ・・・・。
その後、俺は冒険者ギルドの紹介で建設業者で働くことになった。
「つ、疲れた・・・。」
一日働いて、5,000エリスか・・・。
まさか、異世界に来て最初に、建設の仕事をやらされるとは思わなかった。
まあ、一応手数料分は働いたし、食事代も稼げたが・・・。
はぁ、もう寝よう。
・・・馬小屋って臭いんだな。
~次の日~
俺は早速得た金を持って冒険者ギルドに向かった。
「はい、手数料確認しました。
では、冒険者登録を行っていきますね。」
・・・ふ、色々あったがこれでようやく俺の冒険の幕開けだ。
これから楽しい冒険が始まると分かれば、昨日のことも水に流せるってものだ。
「はい、では鈴木かいとさんのステータスがでますよ。」
「おお、それでどうですか?」
これは緊張する、テストを返される時のあの感情と同じだ。天子様もとっておきの特典をくれるって言ってたし、きっと何か凄いステータスになっているはずだ。俺が期待に胸を膨らませていると、
「ふむ、割と普通ですかね・・・・。あ、でも力はやたらとありますね、ただ知力は低め、ですか・・・。これは武闘家がいいですかね。」
え・・・知力低いの俺?
地味にショック・・・。
ていうかこの人武闘家の人達を馬鹿にしてね?
「あれ? 特殊スキルの欄に、『ジャイアントトード族の使役』とありますね・・・。
何でしょうか、これ?」
「じゃいあんととーど??」
つづく
第一話読んでいただいてありがとうございます!!
というわけで、第一話でした!
まあ、正直これからという部分で、まさに序章という内容になります。
尚、アクアの後を継いだ天使の性格がよく分からなかったので、想像で書きました。
アクアと正反対の真面目系クールといった感じです。
これからも更新していきますので、もしよろしければ感想やコメントなどよろしくお願い致します!!