代表生徒一日目を終え家に帰ってきた
今日はロゼリアの練習日と聞いてる
それで今の俺は凄く気分がいい
燐子「__亜蘭君......!」
亜蘭「燐子さん!」
練習部屋に向かって歩いていると
向こうから燐子さんが駆け寄ってきた
いつも歩いてる平凡な廊下
そこに天使が舞い降りたようだ
亜蘭「練習、お疲れ様です。」
燐子「亜蘭君も......お疲れ様です。」
亜蘭「ありがとうございます。」
これで少しだけあった疲れが消えた
なんて癒しオーラだろうか
この人がいれば俺は不眠不休で動けるぞ
燐子「これから少し、一緒にいませんか......?練習も終わったので......///」
亜蘭「大丈夫です。部屋に行きましょうか。」
燐子「はい......///」
燐子さんが頷いた後、
俺の自室まで2人で歩いて向かった
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燐子「亜蘭君......!///」
亜蘭「!」
部屋に入った瞬間、
後ろから燐子さんが抱き着いてきた
同じ人間と思えないほどの柔らかさ
そして、まるで花のようないい匂いがする
燐子「今日は......寂しかったです......///」
亜蘭「俺も、燐子さんのいない学校は好ましくなかったです。」
燐子「亜蘭君......///」
燐子さんの腕に力が入る
ここまで気持ちを表現できるなんて
この人は本当にすごい
亜蘭「座りましょうか。立っていると疲れますし。」
俺はそう言って一旦燐子さんから離れ
ソファに並んで座った
するとすぐ、燐子さんはくっ付いてきた
燐子「......///」
亜蘭(今日は一段と甘えてくるな。)
これが1日の反動なのだろうか
それなら定期的に姿を隠したくなる
本当に可愛らしい
燐子「月ノ森に......可愛い女の子はいましたか......?」
亜蘭「え?」
燐子「月ノ森には綺麗な人が多かったかなって......」
燐子さんは不安そうにそう言った
別にクラスに気になる人間はいなかった
俺の中で燐子さん以上の女性なんていない
月ノ森で気になった存在と言えば......
亜蘭「そうですね、昔数日間一緒に過ごした子に会いました。」
燐子「そうなんですか......?」
亜蘭「はい。かなり成長してて嬉しかったですよ。」
燐子(目線が親御さん......?)
瑠唯は本当に背も伸びて凛々しくなってた
昔はちょっとしっかりした子供だったのに
本当に人が成長するのが早いと思う
燐子「その子は何という名前なんですか......?」
亜蘭「八潮瑠唯ですよ。(行っても分かるのだろうか。)」
燐子「え......?」
亜蘭「?」
俺が瑠唯の名前を言うと、
燐子さんは驚いたような声を出した
全く知らない人間の名前を聞いた反応じゃない
燐子「八潮瑠唯って、バイオリンの......」
亜蘭「知っているんですか?」
燐子「い、いえ、なんでもないです......」
燐子さんは下を向いた
一体、瑠唯と何があったと言うんだろう
いや、そもそもどこで関わったんだろう
俺はそんな事を考えながら、
しばらく燐子さんの横にいた
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代表生徒2日目
俺は学業における過程をこなし
昨日に瑠唯と話してた場所に来た
瑠唯「__お待たせしました、亜蘭お兄様。」
亜蘭「別に待ってないぞ、瑠唯。」
俺は頭を下げる瑠唯にそう言い
近くにあるベンチに座った
亜蘭「瑠唯も座ると良い。」
瑠唯「はい、失礼します。」
瑠唯は俺の隣に座った
振る舞いも淑女らしくなってきてる
俺はそんな成長を感じた
亜蘭「改めて、元気そうでよかったよ、瑠唯。」
瑠唯「はい、亜蘭お兄様もお元気そうで良かったです。」
亜蘭「学業も順調みたいじゃないか。高等部に上がってからはずっと1位だとか。」
瑠唯「ありがとうございます。」
瑠唯は静かな声でそう言った
この静かな声は心が落ち着く
教室が騒がしいのもあるのだろうか
瑠唯「お兄様もついに伴侶を得られたと聞いています。」
亜蘭「ついにと言うが、俺はまだ学生だ。周りが勝手に騒ぎ立ててるに過ぎない。」
瑠唯「お兄様ほどの身分なら、何年も前に名家の方と許嫁くらいにはなっていそうなものでしたが。」
俺を取り巻く状況はそんな事になってたのか
通りで騒ぎ立てるわけだ
瑠唯「それにしても、相手はどこの令嬢などでもないと聞いています。」
亜蘭「あぁ、それで周りがうるさくて困る。」
瑠唯「そうでしょう。どこも四宮亜蘭が欲しいですから。」
亜蘭「全く、面倒極まりない。」
俺は溜息を付きながらそう言った
本当に放っておいて欲しい
俺は燐子さんと静かにいたいだけなんだ
透子「__あー!八潮いたー!」
亜蘭「ん?」
瑠唯「......はぁ。」
透子「ちょ、なにそのため息!」
瑠唯と話している途中、
向こうから金髪の快活そうな子が走ってきた
その後ろには見たことのある子がいる
ましろ「あ、四宮さん......?」
つくし「こんにちは!」
亜蘭「あぁ、こんにちは。」
俺は挨拶をしてきた2人にそう返し
後ろにいる見慣れない子の方を見た
七深「え、四宮亜蘭?」
亜蘭「君も瑠唯の友人か。」
俺はそう言い、ベンチから立ち上がり
俺の姿を見て驚いてる女の子の前に立った
亜蘭「四宮亜蘭だ。瑠唯の事をよろしく頼む。」
七深「は、はい!よろしくお願いします~!」
透子「え、この人、八潮の彼氏じゃないの?」
瑠唯「違うわよ。」
亜蘭「?」
軽い挨拶を済ませるとそんな声が聞こえた
俺は声の方に顔を向けた
瑠唯「この人は私が最も尊敬する人よ。」
透子「八潮が尊敬って......四宮亜蘭ってやっぱすごいんだ。」
瑠唯「当然よ。私が知る中で最も優れた人間だもの。」
亜蘭「......」
少しだけほめ過ぎだな
別に慣れてはいるんだが
今でも少し苦笑いをしてしまう
透子「あっ!あたし、桐ケ谷透子です!」
亜蘭「四宮亜蘭だ。これからも、瑠唯と仲良くしてやってくれ。」
透子「もちろんですよ!」
瑠唯(お兄様は私の親なのかしら?)
つくし(八潮さんにあんな風に言うなんて......)
ましろ(す、すごすぎる......)
昨日聞いた話では瑠唯はこの4人とバンドをしてるらしい
集まっているという事はこれから練習か
これは、あまり瑠唯を引き留めるのも悪いな
亜蘭「今日はここまでにしておこう。瑠唯を借りて悪かったな。」
つくし「いえ!大丈夫です!」
亜蘭「じゃあ、今日は帰るとしよう。それでは、また会おう。」
透子「あ、ちょっと待ってください!」
亜蘭「?」
透子「一緒に写真撮ってください!」
透子はそう言って携帯を出した
それを見て、瑠唯は鋭い目で睨みつけた
瑠唯「失礼よ、桐ケ谷さん。」
亜蘭「いや、別にいい。写真くらいなら大丈夫だ。」
瑠唯「......そうですか。」
透子「やっぱ話分かるー!」
つくし(うわっ、八潮さんすごく怒ってる。)
俺は嬉しそうな顔をしてる透子の横に並び
後は流れに従って写真を撮られた
山吹の時もこんな感じだったな
透子「四宮亜蘭とツーショットとか映え確定じゃん!」
亜蘭「あー、SNSか。」
透子「あ、ダメでした?」
亜蘭「別に投稿したいなら構わない。どうせ、顔なんて知れ渡ってるからな。」
俺はそう言いながら5人に背中を向け
校門の方に歩き始めた
瑠唯「お兄様。」
亜蘭「どうした?」
だが、瑠唯に呼ばれ足を止め
ゆっくりと振り返った
瑠唯はさっきまでと変わらない顔をしてる
瑠唯「最後にお伺いしたいのですが、お兄様の伴侶とはどなたですか?」
亜蘭「白金燐子さんだ。」
瑠唯「......!?」
亜蘭(......やはり。)
燐子さんと瑠唯には繋がりがあるのか?
でも、そんな話は聞いたこともない
亜蘭(まぁ、考えても仕方がないか。)
俺はそう思い、再度歩き始めた
そして、軽く手を振った
亜蘭「また明日な。」
瑠唯「......はい。」
俺は困惑する瑠唯の声を聞きつつ
校門の方に歩いて行った
さて、燐子さんと瑠唯
この2人はどういう関係なんだろうか
今の俺には皆目見当もつかない