プリズマ☆イリヤ 日常の話   作:sーk

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クリスマス編です!
いつもより少し多めです。


三姉妹
クリスマス


〜クリスマス〜

 

ルヴィア宅

そこでは、小規模ながらもクリスマスパーティーが行われていた。

 

『かんぱ〜い!』

 

今回集まったメンバーは、いつもの衛宮家とルヴィア宅、それと小学生メンバーが揃っていた。

 

「うまっ!なにこれ!うまっ!」

「これシェフが作るの以上じゃない!?」

「あ、ほんとだ。イリヤちゃん、これお兄さんが作ったの?」

「全部寄越せぇえええ!!!」

「う、うん。お兄ちゃんとオーギュストさん……ルヴィアさんの執事さんが作ったよ〜」

 

那奈亀、雀花、美々が料理を絶賛する。その間にも龍子が次々と食い漁って行く。

 

「たっつん食い過ぎ!ステイッ!」

「ゲブラッ!?」

 

士郎や凛がいる方の料理まで食べようとした龍子を、那奈亀が完璧なボディーブローをかました。すると龍子はガクリと気絶した。

 

「那奈亀……それ止め刺してるわよ……」

「イリヤ、士郎さんたちは?」

 

クロも美遊も他三人を見て呆れつつも、パーティーを楽しんでいた。

 

「お兄ちゃんなら向こうで凛さんとルヴィアさんが喧嘩してるのを止めに行ったよ〜。セラとリズならママとなんか話してたよ」

「それにしてもママったら、凛とルヴィアをまーた焚きつけたりして……しかもそれを見てうふふと笑ってるし……」

 

そう。アイリは凛とルヴィアが欲しがりそうな写真(士郎の寝顔や生着替え)を提供して、戦争を起こしていた。

セラはオーギュストに知らない料理を教えてもらったりして、リズはひたすらに料理を食べていた。

 

「それにしても……」

 

クロは士郎の方を見る。二人がまだ争ってるため、士郎はそこに付きっきりだった。

 

「!ふんふーん♪」

「?クロ?」

 

するとクロは突然スキップしながら士郎に近づいた。

そしてーー

「おーにーいーちゃーん!」

「うわぁクロ!?」

 

クロは二人を止めるので忙しい士郎の後ろから抱きついた。

 

「んなっ!?クロ!?」

「………むぅ」

 

心なしか美遊もむくれてるような気がしたが、イリヤはそれどころでは無かった。しかも那奈亀たちも近くにいるため、クロが抱きついたのはバッチリ見ていた。

 

「ちょっとクロー!なにしてんのー!?」

「えー?なにってクリスマスだから抱きついてるだけだけど?」

「クロ、それは理由になってない。ちゃんとした理由を求める」

 

イリヤと美遊がクロに迫る中、後ろの方では美々と雀花が何かしら高速でメモを取っていた。

 

「美々、こうなんてどうだ?」

「雀花ちゃん、それならこれもどう!?」

「ああいいなこれ!」

 

などとメモを取るスピードが格段に上がり、那奈亀は龍子を縛っていながらこちらを見ていた。

 

「とにかく!お兄ちゃんから離れてー!!」

 

イリヤが引き剥がそうと、クロを引っ張ろうとした瞬間、クロはあっさりと士郎から離れて、自然とイリヤが士郎へと突進する羽目になった。

 

「ほえ?」

「え?」

「「うわあああ!!」」

 

幸い、テーブルにはぶつからなかったが、イリヤが士郎にのしかかる様な体制になっていた。

 

「い、イリヤちゃん……!そんな大胆な!」

「ああ、イリヤ。まさかそこまでイリヤ兄と進んでたのか……」

「ご、ごごご、誤解だってばー!!」

 

イリヤは急いで飛び退く。

 

「いたた……まったく、せっかくのパーティーで飛びつくなんて危ないぞ。イリヤ」

「うっ、ご、ごめんなさい……」

「やーい、イリヤ怒られてる〜」

「む、元凶はクロでしょーがー!」

「アハハッ」

 

クロが笑って走ると、イリヤも追いかけて始める。

 

「まったく……」

「あ、あの……大丈夫ですか?」

「ん?ああ、ありがとう美遊ちゃん」

 

美遊は尻餅をついている士郎に手を差し出す。士郎も手を借り、立ち上がる。

しかしーー

 

「ここで第三勢力の美遊ちゃんの登場!ならこの後イリヤちゃんたちとの三つ巴!?」

「ああ、たった一人のために三人が争う!いいネタになりそうだ!!」

 

既に手遅れの二人が美遊と士郎すらもネタにし始めていた。

那奈亀は関係ない様に自由に料理を頬張っていた。

すると、オーギュストが更なる料理を持ってきた。

 

「最後は特製の特大ケーキです」

『…………?』

 

最後として出てきた料理はケーキだったが、その大きさが問題だった。大きさとして、自分たちと同じくらいの大きさのケーキだった。

 

「さあ、皆さん。楽しいパーティーも終了に近づいてまいりました」

 

ルヴィアがパーティーのシメとして司会をする。

 

「最後はクリスマスらしく、ケーキをいただきましょう」

 

するとこれ程大きなケーキを、オーギュストが目にも止まらない速さで均等に切り分けた。

 

「一切の無駄のない切り方……流石ですね、オーギュスト様は」

「いえ、このくらい。執事として当然の技術です」

 

同じ従者として何か惹かれるのがあったのか、二人はより親密になっていた。

 

「!!この匂い、ケーキか!?俺にも寄越せー!」

「たっつんが起きた!?」

「はっ!くそ、あんな気絶入ったのに!」

「雀花ちゃん……物騒だよ……」

 

龍子は起きた瞬間にケーキに食らいついた。

 

「しっかしあんたのところの執事はどうなってるのよ。この短時間であのケーキって」

「もちろん私の執事ですもの。完璧で当然ですわ!オーホホホホ」

「エーデルフェルトの執事は優秀ですね」

 

凛やバゼットが珍しくルヴィアを褒めると、ルヴィアは調子に乗る。普段なら凛と喧嘩になるとこだが、今日くらいはと、喧嘩にはならなかった。(既に起こったが)

 

「ふふっ、こういう日も悪くないわね〜」

「ん。大、歓、迎」

「ええ、そうですね……ってリズ!貴方それ何枚目ですか!?」

「ん。5?」

 

アイリといるセラとリズも楽しんでいた。まあ、セラはどこでも厳しいのだった。

 

「イリヤ。一緒にケーキ食べよ?」

「はぁ、はぁ……ふぅ。そ、そうだね美遊」

「ほらクロも行くぞー」

「はぁ、はぁ、ま、まってくれても良いじゃないよ。おにいちゃ〜ん!」

 

イリヤたちもケーキのところへ向かい、食べ始める。

 

「お兄ちゃんお兄ちゃん!この部分すっごく美味しいよー!」

「こことかも美味しいです」

「お兄ちゃんも食べてみる?」

「ん。そうするかな」

 

イリヤたちに勧められたところを食べようと、フォークを伸ばすと、顔の目の前に三本のフォークが出された。

 

「はい!お兄ちゃん♪」

「ど、どうぞ……」

「あ〜ん♪」

「……え?」

 

三人から出されるフォーク。士郎が誰のを食べるのかを、他の人も見てる中、士郎は選択を迫られる。

 

「ほら士郎?どの子から食べちゃうのよ〜?」

「ちょっ、母さん言い方!」

 

アイリに茶化され、セラからは遠くから睨まれてる。

 

「さあ士郎選ぶのよ!」

「〜〜!ああもう分かったよ!」

 

耐えきれなくなった士郎はついに行動する。

 

パクパクパク!

 

速攻で三人のを食べた士郎は、顔を赤くしながらも食べる。アイリからは若干むすっとした顔が見え、セラはリズに止められてるが暴れており、美々と雀花はペンをすっごい速さで捗らせていた。

しかし士郎は気づかなかった。

 

「「ふんっ!!!」」

「がっ!?」

 

背後から来る凛とルヴィア、そしてオーギュストの不意打ちに気づかなかった。

 

「な、なんでさ……」

「当然よ!」

「ええ、当然ですわ」

「当然の事ですな」

 

そんなこんなでパーティーはお開きとなった。

結局、士郎は気絶して家まで送られたのだった。

 

「楽しかったね〜クロ」

「そうね、お兄ちゃんは災難だったけど……」

「いや〜あれは見事な同時攻撃でしたね〜」

 

ベッドでゴロゴロしながら話す。

疲れたのかイリヤはウトウトし始める。

 

「疲れたなら寝ましょ。明日も遊ぶんでしょ?」

「ぅん。そうだね……」

 

二人はそうして布団を被る。

 

「おやすみ〜クロ」

「おやすみ、イリヤ」

 

目を閉じればすぐに眠れた。

イリヤたちのクリスマスはこうして幕を閉じた。

 

 

 

「メリークリスマス。イリヤ」

 

真夜中。

イリヤの部屋の前に、一人の男がプレゼントを置いて振り向いたら、アイリがいた。

 

「いたのかい?」

「ええ。貴方なら来ると思ってたもの」

 

アイリは優しく笑い、飲み物を渡す。

 

「また行くのね?」

「ああ、もうすぐで終わるよ」

 

男は難しい顔をする。アイリも悲しい顔をするが、すぐに笑顔に変わる。

 

「ええ、待ってますよ。貴方」

「ああ。待っててくれ」

 

男は静かに家を出る。

男、衛宮切嗣は再び旅立った。

 

 

翌日。

 

「クロ!これ!」

「ええそうね」

 

二人は目を合わせて一つの結論に至る。

 

「サンタさんだよね?」

「サンタね」

「「………」」

 

沈黙。

その後すぐに美遊の下まで行ったのであった。

 

 

 

『メリークリスマス」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次は正月まで休みます。(多分)
お楽しみに〜
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