ガバで加速するRTA、はーじまーるよー。
今回は無事に聖カンナを討伐したところから。
やりました。(正規空母)
オレの……オレの覚悟の勝利だッ! こォれしきィィイイのオオ事ォォオオオ!!
というワケで無事に『かずみ』ルート最大の難所を乗り越えましたので、前回のハイライトを振り返っていきましょう。
何故か発狂してるのが里美ちゃんでは無く聖カンナで、段階が一足飛びになった感はありますが、前回の課題は以下の通りでした。
まず大前提として、その場に介入する手段。
本人が脱落したところで、ニコちゃん製の探知は健在。
そのまま突っ込めば袋叩きにされ、ガメオベラ一直線です。
次に、如何にしてかずみシリーズを無力化するか。
里美ちゃんが従える(予定だった)彼女達は、控えめに言って無敵です。
聖団全員の魔法を使えるというだけで十分すぎるほどに強いですが、そんな魔法少女が実に12人。
彼女達全員を相手にしては、クソ雑魚のホモちゃんは勿論の事、双樹姉妹や聖団メンバーですら碌な戦果を挙げられないでしょう。
そしてよしんばそれらを解決したとして、濁りきったSGをどうするか。
ホモちゃん自身に加え、聖団メンバー、聖カンナ、場合によっては双樹姉妹のSGも浄化の必要があるでしょう。
しかし、決戦の舞台は「箱庭」の中。
GSは姉妹のお陰で数こそ潤沢ですが、それを用いての回復は望めません。
このように主要な課題を挙げただけでもてんこ盛り、詰み一歩手間の惨状だったワケですが、ええ、ものの見事に解決致しましたとも。
ホモちゃんではなく、かずみちゃんがな!
『かずみ☆マギカ』なんだから当たり前だよなぁ?
いえ、まあ、一応ホモちゃんも、微力ながらお力添えは致しましたがね?
正体不明の通りすがりが茶々入れるより、主人公に頑張って貰った方が上手くいくって、はっきりわかんだね。
そんなワケでして、前回のホモちゃんの作戦は題するなら「人任せ」でした。
かずみちゃんが全てを解決するまでの導線引きが、走者に課せられた仕事だったのです。
作戦の大まかな流れは以下の通り。
まず、ホモちゃんのSGと集めたGSを姉妹に持たせ、特攻を仕掛けさせます。
彼女達の仕事は主に3つあり、1つは聖カンナの目を逸らし、ホモちゃんの存在を気づかせない事。
その為に彼女達には、ホモちゃんのSGを探知させて周囲に正体を誤認させつつ、可能な限りハデに暴れ回ってもらいました。
これによりホモちゃんはフリーになり、聖カンナのすぐそばに居ながらにして暗躍が可能となります。
2つ目の仕事は、ホモちゃん、ひいてはサキさんが運びやすいよう、かずみシリーズの内1人の頭を斬り飛ばす事。
いくら目が逸れているからといっても、流石に人一人連れていれば気づかれてしまいますし、加えてサキさんは『隠密』を持っていません。
彼女にかずみちゃんを丸ごと受け渡すなんて目立つ真似をすれば、ホモちゃんの存在まで諸共にバレてしまいます。
かと言ってホモちゃんがかずみちゃんを連れ出そうにも、SGを姉妹に預けた手前100m以上離れられませんし、何より足が遅いです。
かずみシリーズは流石の生命力のお陰で首だけでもバッチリ生きていられますから、恐らくあの状況ではこれが最善の一手でしょう。
3つ目の仕事についてはもう少し後の話になりますから、ホモちゃんパートの後に解説します。
さて、かずみちゃんの頭をゲットしたら、ここからはホモちゃんの出番です。
正確には、下準備も含めてホモちゃんの仕事だった、と言うべきでしょうか。
まず予め市外にQBを用意しておき、サキさんを使ってかずみちゃんを輸送します。
この時、サキさんがクッソボロボロに炒めつけられて「サキ炒め」と化している事は想像に難くありません。
よって、彼女が動けるようになる程度の回復魔法が必要になります。
残念ながら現在のパーティ面子にゆまちゃんは居ないので、今回その役割はホモちゃん自身が担う事になりました。
やってて良かった経験点プール……。
そしてサキさんの回復と並行して、サキさんとかずみちゃんの言いくるめも行います。
と言ってもサキさんの方はかずみちゃん大好きですからね、テキトーな事を抜かしておけば、<説得>も<言いくるめ>も無いホモちゃんでもどうこうできてしまうでしょう。できてしまいました。
かずみちゃんの方は正直賭けでしたが……走者が試走を経て培ったカンが「これだ!」とキーワードを指し示してくれたので、それに従った所存です。
果たして上手くいってくれたようなので、ここは素直に喜んでおきましょう。やったぜ。
そうなれば後は成り行きを見守るだけ。
何といってもかずみちゃん達は主人公ですからね、ちょっかいをかけずとも自然と全員生存を目指して動いてくれるのです。
サキさんはかずみちゃんヘッドを抱えて疾走。
かずみちゃんヘッドが漫画ほんへのかずみちゃんのように契約し、かずみシリーズは全て「人間」化。
結果、かずみシリーズを従えていた聖カンナは戦力を削がれ形勢逆転、といった具合でした。
また、予めQBに「契約相手が市内にも居る」事をそれとなーく伝えておき、「箱庭」の破壊を誘発。
本来ならば聖団の任意解除か、聖団の一定数の死亡でしか解除されない「箱庭」ですが、ぶっ壊しちまえばンな事関係ねぇんだよ!
これでGS使えない問題も解決され、晴れて『かずみ』ルートの課題完全クリア……とは行かないのが世知辛いところ。
最後の課題は「ヒュアデスの暁」討伐、全員生存を目指すなら避けては通れない障壁です。
コイツは内部データ的には『かずみ』ルートのラスボスとして扱われており、ルート終盤かつ聖カンナが生存していれば、それまでの流れを無視して必ず出現します。
ニコカンとかいう世にも稀なカップリングが誕生したと思ったら魔力暴走とか何とか下らない理由で湧いて出てきて全てを無茶苦茶にしていきやがったのを未だに許してねぇからな俺は……(殺意)
まあとにかくそんなクソったれを対策しなければならないのですが、これが中々に骨が折れる。
単純に戦闘力が高く、かずみちゃん抜きのパーティではどう足掻いても倒せません。
加えて言うと契約前の魔女っ娘かずみちゃんでも同様で、未契約のかずみシリーズでは束になろうと敵いません。
唯一対抗可能なのは13番目、即ち主人公のかずみちゃんが契約した場合で、それでも単騎で挑めば良くて相討ち。
安定して勝利できるようになるラインは契約かずみちゃん+聖団2人相当の戦力からと、中々の鬼畜ぶりです。
加えてコイツが出現したという事は、レイトウコの魔法少女達が犠牲になっているという事でもある訳で。
無事に討伐できたとしても、その点について一部聖団と聖カンナの間で遺恨が残り、後々死者が出てしまう場合があるのです。
今回については、とうとうヒュアデスが出現し、あわや聖団壊滅かという場面、既に契約していたかずみちゃん達により、打倒は無事にされました。
しかし残念遅かった、レイトウコの魔法少女達は尊い犠牲に……。
もしこれが通常プレイなら、そういった事態が訪れた事でしょう。
けれど今回はRTA、そうはならなかったのですよ。
ヒュアデスが出ちゃっても大丈夫。
そう、GSならね。
ここでようやく姉妹3つ目の仕事が効いてきます。
彼女達が集めてきてくれた大量のGS、そのままでは聖団に渡すタイミングもありませんし、回復に使えるワケでもありませんが、意外な活き方をしてくれるのです。
聖カンナは万能です。
誇張抜きに万能です。
相手の思考・戦法・持ち物さえも、対面すればお見通しなのです。
そう、
大量の
聡明な視聴者様方のお察し通り、上手く策にハマって貰えたのが今回お見せしたRTAというワケなのです。
通常プレイでヒュアデス憎しの一心で色々と試行錯誤していたのがこんな所で活きるとは、やっぱやり込みって重要なんやなって……。
かくしてヒュアデスは無事完全攻略。
討伐後にGSがドロップアイテムと化して空から降り注ぐので魔法少女達のアフターケアも万全と、正しくパーフェクトに事態を運ぶ事ができました。
ここまで上手く収められたのも、ひとえに姉妹の尽力のお陰ですね。
何とお礼を述べたものやら……。
褒美に死をやろう。
まあ、今回は全員生存ルートですから、SGを引き剥がしてホモちゃんが持っていくだけですけどね。
え、何故かって?
第二回で解説した通りですよ、彼女達は爆弾なんです。
ただでさえコントロールが難しいのに、今は脅して仲間にしている状態ですからね。
このままではいつホモちゃんがお亡くなりになるか分かりません。
幸い今はホテルに女2人(3人)、密室、何も起きないはずがなく……。
それじゃ、ちょっと眠ってろおま───(コンコン)
……ノック音?
「そこに、居るんでしょ?」
えっ誰?(恐怖)
■■■
「本当に物凄かったね、変身したかずみは。この魔法少女は
キュゥべえにしては珍しく、興味深そうな声色の台詞を耳にして、呆けていた私は現実に引き戻される。
一夜にして訪れた、私たちの叛逆の崩壊、そして救済は、実にあっけなく幕を下ろした。
私たちに底知れぬ絶望をもたらすハズだっただろう
今となってはその面影は、戦いの余波で散った雲間から覗く暁に照らされた、降り注ぐグリーフシードのみ。
「……お前は、これで良かったのか」
何がだい、と聞き返してくるキュゥべえ。
この状況は、インキュベーターとしては明らかに不利益なハズだ。
あのまま放置しておけば、叛逆を企てた私たちは死に、キュゥべえはあすなろ市での活動を再開できただろう。
にも関わらず、キュゥべえは2人のかずみと契約する事で、結果として私たちのみならず、聖カンナやかずみシリーズの命すらも救ってみせた。
その事を問うと、キュゥべえはそんな事か、と言わんばかりに、淀み無く答える。
「いいや、むしろボクは
「……ああ、お前はそういう奴だったな」
やはり、こいつらと私たちの倫理観はかけ離れているらしい。
『ただ死なれるよりは、魔女になってもらった方が都合が良い』と続くその台詞を聞かされて、つくづくそう再確認させられる。
それと同時に、私はキュゥべえの台詞に一つの引っかかりを覚えた。
今まで極限状態故の幻覚だと思っていたそれが、明確に姿形を持つ存在なのだと分かり、少し驚く。
唐突に現れ、いつの間にか襲撃者共々居なくなっていた彼女。
一体彼女は何を理由に、キュゥべえを利用してまで私たちを助けたのか?
そもそも彼女の目的は、本当に私たちを救う事だったのか?
杏里あいりを消し、ニコを襲った襲撃者との関連を思えば、単にそれが目的とは考えづらい。
判断するには情報が全く足りないが、恐らく彼女を捉えた者は私以外には居ないだろう。
加えて、彼女たちが再び私たちの前に姿を現す事があるかすら、定かではない。
一切の手がかりが無い事を確認した私は、思わず呟く。
「私たちを救いもすれば、殺しもする……。一体、彼女たちは何だったんだ……?」
「おかしな事を言うね、浅海サキ。彼女がキミ達を害した事が一度だってあったかい?」
「お前こそ何を言う、現に私たちはニコを失って───」
「神那ニコなら、
……そこ?
そう言ってキュゥべえが指したのは、握りしめた私の手。
恐る恐る開くとそこには、一点の曇りも無い、2つのジェムがあった。
1つは間違いなくニコの物だ。
そして、もう1つは。
「まさか……杏里、あいり?」
いつの間にか握り締めていたそれらを見つめ、私は今日何度目か分からない驚愕に襲われる。
もはや慣れてしまったのか、その時の私の口からは乾いた笑いしか出なかったが。
少し前まで彼女たちを警戒していたのが馬鹿馬鹿しく思える、この現状。
都合が良すぎて怖いくらいだが、たまにはこんな事があってもいいのかも知れない。
そんな気持ちのまま、この話を終えられれば良かったのだが。
落ち着いた私の元に、聖カンナを抱えたかずみが駆けてくる。
かずみにもニコの無事を伝えよう、そう思った矢先、その目に光るものが浮かんでいる事に気づいた。
嫌な予感が背に走る。
晴れやかな気分は消え去り、今までのような不安感が再び顔を出す。
そしてかずみが放った言葉は、その不安を決定付けるに足るものだった。
「もう1人の私が、4番目のかずみが、どこにもいないの!」
その言葉に対し、笑いは出る筈もなかった。