ライダーウェポン使いの青春ラブコメ リメイクバージョン 作:G・himagin
八幡side
ゴールデンウィークが過ぎてはや2日
結局雪ノ下はバグスターウイルス撲滅課に入隊できた
元々一次試験に合格すればほぼほぼ入れるようなものだから問題は(こちらとしては大有りだが)ない
とはいえ新人研修という名の扱きにアイツが耐えきれるかは不明だがな
しかし他の奴らはチームをつくったり入ったりしていたが、雪ノ下だけチームにいない、理由は雪ノ下をチームに入れようとすると、やれ低レベルな所に居たくない、やれ自分一人でバグスターは対処できる、などと言っていた……勿論だが今の雪ノ下レベルではバグスターユニオンに勝つことすらとてもじゃないが難易度が高いだろう
1週間の新人研修を済ませないと行けないので今のところはオペは出来ないので被害者が出てくることはないだろう
それに不満を感じたのか雪ノ下は花家に喧嘩を吹っかけ、同じガシャットでの戦闘で惨敗している所をみた
遠距離特化の相手なら接近戦でなら勝てると踏んだんだろうが花家は現状最新のスターターガシャットである『BANG BANG SHOOTING』を持ってる、専用のガシャットを持ってるって事は白兵戦も同期のメンツに比べりゃ群を抜いて強い、なんで雪ノ下が勝てると思ったのかが本気で分からない
んで今は総武校で3人か4人の行動班を決めることになった、俺は彩加と彩加につられてきた下田君が来たのですぐに決まり、葉山グループも決まったようだ
そして今、職員室で平塚先生から俺と蒼個人で依頼を受け取った
内容は『川崎沙希という生徒が深夜バイト、又は援交しているかもしれないと弟の川崎大志から連絡があった、こちらで聞いても何もしてないの一点張りなので、調べてくれ』とのことだ
……ん?これ一高校生がやることじゃなくね?まあ大志とやらとはサイゼで待ち合わせをしているため放課後、蒼と共にサイゼに向かう、すると青い髪の中学生と小町がこっちに向かう
まて、なんで小町がいやがる?
「やっぱ比企谷さんってお義兄ちゃんなんだね」
「えっと……比企谷さんと戦働さんっすか?」
「おう、てことはお前が」
「川崎大志っす!」
「とりあえず大志君?ここで騒いだら迷惑だからこっち座って?あ、小町ちゃんはこっちね」
「は、はい!」
「はいはーい」
話を始める前に俺は小町に話を聞くことにする
「お前なんでここにいんだよ」
「同性だから?」
「「理由になってない」」
「あ、いえ俺が誘ったんっす、ひょっとしたら話に聞いていたお兄さんかと思って」
「(……ひょっとしなくてもコイツ)」
「(小町ちゃんにホの字だね)」
「とりあえず大志とやら」
「頑張ってね?」
「??? は、はい」
俺は大志から話を聞き、要約して話す
「……つまり、大志の姉の川崎沙希が高2になってから朝方になって帰ってくることが増えて、不安で聞いたらあんたには関係ないって怒鳴られて、エンジェルなんたらから電話がきていよいよ不安になったから学校に相談したってわけか」
「はい」
「先に言っておくが……お前バカか?」
「え?」
「平塚先生みたいに話がわかる教師もいるが大抵は面倒事になる前に切り捨てる奴が多い、今回のことがほかの教師に知られてみろ、最悪退学処分ものだぞ」
大志の顔色が目に見えて青くなった
「ま、隠していてもいずれバレるだろうがな、親に相談はしたか?」
「いえ、共働きの親を不安にさせたくないし……」
「まあそうだろうな、この当たりで朝方まであるエンジェルなんたらっつったら時給のいいラダーの方だろうし原因は取り敢えずわかった。川崎沙希には俺が言っておいてやる。
それと親は頼るものだ、それだけは忘れんなよ」
「はい…!」
「飯代はこっちでは払う。追加が欲しけりゃここに置いとく金で食え、余ればやる」
「やったー!お小遣いゲット!」
「当然大志にだ」
「鬼いちゃん!?」
川崎沙希の写真を貰って俺は大志の5000円程置いてから帰る
蒼は明日は無理との事なので明日は俺ともう1人か……
俺は3ヶ月ぶりに、エンジェル・ラダーに行った
俺の患者がここで待ち合わせだったから照井先輩に着いてきてもらったんだったな……今回も照井先輩に付いてきてもらっている、当然保護者枠だ
そして、少し探すと写真で見た川崎沙希を見つける
「川崎沙希か?」
「……だれ?」
「比企谷八幡だ、一応クラスメイト」
「……で?何しに来たの?」
「大志がお前が何かしているんじゃないかって心配して、学校に連絡した」
そこで川崎の顔色が変わる
「た、退学──」
「安心しろ、平塚先生しか知らない、注文だがラダーのマックスコーヒー……アレ滅茶苦茶美味い」
「……かしこまりました」
数十秒後、マックスコーヒー ラダーアレンジが来た為、飲みながら川崎にいう
「いくら学費の為とはいえ深夜バイトはやりすぎだ、大志は援交してるんじゃって心配してた、お前が家族を助けるためにしていた事が家族を不安させてどうする」
「じゃあどうすりゃいいの?私の学費を稼ぐにはバイトするしか無いじゃん!それともなに!?比企谷が金出してくれんの!?」
「無理だ、だが方法ならある…レイズに入らないか?」
「は?何言ってんの?あたしなんかが入れる訳ないじゃん、成績だって維持出来ないし」
「体育良かっだろ?体力面とか」
「まあ、そうだけど……」
「レイズの特殊犯罪の方なら体力があればあとは最初の半年で戦闘技術は叩き込まれるし、患者の命がかかっている特殊医療課に比べりゃましだよ」
「実感あるね」
「……黙っててくれよ、俺はレイズ バグスターウイルス撲滅課にいる、そこの女の人は先輩で付き添いで来た」
「なるほどね……で、スカウト?」
「まあな、毎年人員不足だからかなり助かるぞ、少なくとも俺は助かる」
「本人が言うとより説得力があるね」
「そらそうだ……あと家族とも話し合えよ、お前のことを心配してくれてんだから」
「わかったよ。深夜バイトはやめる、家族とも話し合う、それでいいんでしょ?」
「OK、俺はそろそろ帰る、ほれ、チップだ」
「了解」
1週間後、川崎が俺の席に来た
「バイトはやめたよ、家族に話したら『なんで私たちに言わなかった!』て怒られたよ……そりゃそうか」
川崎は1次試験合格をしたらしい
川崎が消えてから俺の方に彩加が来て心配そうに話しかけてきた
なんかあったっけか……
「八幡、明日職場見学だよ?大丈夫?」
「……そうだよ、全然大丈夫じゃねえ」
葉山グループがレイズに職場見学するとかで皆こっちに来たんだよな…
どう切り抜けるか……