ライダーウェポン使いの青春ラブコメ リメイクバージョン   作:G・himagin

19 / 26
雪ノ下は惨敗する

八幡side

 

よお、戦働八幡だ、今俺はすっげえムカついてる、理由は目の前の高慢女こと雪ノ下になんか訳わかんねえ事言われてるからだ

 

「比企谷君、卑怯は良くないわよ」

「いったい今の戦闘をみてどうしてそう思ったのか質問したい」

「現在ガシャットを2本同じ利用は不可能なはずよ、それなのにあなたはそれをしている、どう考えても卑怯な真似でしょ?」

 

周りから『えー嘘だろ』とか『所詮卑怯者だー!』とか言っているがレイズのサイト見てないのか?

 

「レイズのサイトにもあるが技術課が作った、アーマーガシャットだ。専用の装備に装填することで強化アーマーとして使える

 現状使えるのは俺ともう1人だけだがバリエーションを増やしていく予定らしい」

「へぇ……造れと脅してまで力が欲しいのね、呆れるのを通り越して尊敬するわ」

「はぁ?何勘違いしてるか知らんが、俺はテストガシャットや新作ガシャットのテストが多いんだ。というかコレ(DLMF BEAT)自体も俺専用じゃないからな?」

「今貴方が使ってるじゃない、個人保有はどうなのよ?」

「今バグヴァイザーを持ってるのが俺だけだから結果的に俺が持ってるだけだ。そもそも俺は弟子用のガシャットを優先して造れって言ってるしな」

 

苛立ちながら俺は言う、なんでこんなに突っかかってくんだよ…

 

「どうせ、それも嘘でしょう?もし事実だとしてもあなたの弟子も屑でしょうね」

「は…?」

 

やべぇ……限界だわ

 

「おい雪ノ下…俺の弟子にはなお前に完封勝利した花家も居るんだぞ」

「なっ…!?」

「お前に勝った花家もクズだと…へぇぇ?

 お前のみみっちいプライドで喧嘩を吹っかけられた花家が可哀想で仕方ねえよ」

「ッ……!」

 

やべぇ、凄い眼差しで睨み付けられてる……全然怖くないけどな

 

「別に俺を馬鹿にしようが勝手だがな、俺の弟子を馬鹿にするのは許せねえなぁ………」

 

久しぶりに頭に来たのであろう、そろそろ手を挙げちまいそうだ…

 

「八幡、落ち着いて」

 

それを察したのか彩加が背中をポンポンと叩く

……すぅぅ………はぁぁぁ……

 

「そうだな、悪ぃ」

「ううん、手を挙げたら八幡が悪者になっちゃうし」

 

だな…あっぶね

 

「……よ」

 

雪ノ下が小さく何かを言っている、なんだ?

 

「あ?」

「決闘よ!!」

「……は?」

「……え?」

「私が勝ったら土下座して今後私の命令に逆らわないと言いなさい!」

「はぁぁぁぁ………いいぜ、俺が勝ったら2度と俺にいちゃもんつけんなよ」

「上等よ!」

「すんません風間先輩、フィールド展開してください」

「OK、さすがに俺もイラッと来たからな。徹底的に潰せ。どちらにせよレイズ内での演習扱いだ」

「で、雪ノ下ハンデどうする?」

「?……あぁ、私がハンデを付けるのねどれくら「いや俺の」結構よ!」

「今回は同じガシャットだけど経験値が違い過ぎるぞ?そもそも訓練生相手だし」

「その程度の壁、私が越えられない訳無いわ!早くしなさい!」

「へいへい……」

 

俺と雪ノ下は風間さんに量産型ガシャットである【MIGHTY ACTION】を貰い、フィールド内に入った

 

 


 

 

よし、行くか……

 

MIGHTY ACTION!

ガシャット!

 

アーマーを装着しガシャコンブレイカー ブレードモードに固定されたガシャコンウェポンを握る

訓練生だった頃はお世話になったし今も時折使う事もある

クセの強いものもある量産型ガシャットの中では安定して強いガシャットとも言える

この武器はガシャコンソードの次に手に馴染む、使い勝手が良いしな

 

「……よし!」

「惨敗する準備は出来たかしら比企谷君」

「さあね、どんな戦い方をするか知らんし興味も無い」

 

俺を含めた新人特有の単純な攻撃をしてくるのかフェイント等を含めた感じなのか……

 

【BATTLE START】

 

「ハァッ!」

「そうかよ!」

 

第一撃目は単純な横振りの攻撃、雪ノ下ガシャットブレイカーの刀身を蹴り上げ回避し剥き出しの腹に蹴りをぶち込む

 

「ぐふぅ!?」

 

吹っ飛び横転してしまうが即座に立ち上がり袈裟斬りを決めようとする

 

「よっと」

 

2本の指で受け止めガシャコンブレイカーで斜め上に切り上げる、雪ノ下はクルクルと宙を舞い更に跳躍してから踵落としをぶち込む

 

「がひゅ!?」

「よっと……流石マイティーアクション、アクションゲームモチーフなだけあるな、身体が軽い」

 

冷静に状況分析をしていると立ち上がった雪ノ下から怒りの声が発される

 

「なんなのよ、ソレ…卑怯じゃない!」

「経験値の違いだ。だからハンデはいるか?って聞いたんだよ…1回くたばって自分を省みろ!」

 

ガシャット!キメワザ!

MIGHTY CRITICAL FINISH!

 

俺は雪ノ下に急速接近をし袈裟斬り、更に後ろに回ってから斬りあげる事でX字に斬り、装甲が解除された

 

「な……ぐっ…」

 

気絶してしまった雪ノ下を抱えてフィールドから出た

 

 


 

 

ふぃぃ……疲れた…ってなんだ?スクールカーストTOPの葉山がこっちに来るじゃねえか

つか胸倉掴んでくるしさぁ……なんなのお前ら?

 

「比企谷、何でこんなに過剰な攻撃をした!」

「か、過剰?」

 

普通にあれくらいするだろ

訓練生だろうと訓練生同士でこうやって戦うもんだろ?

 

「あれの何処が過剰なんだよ、普通に戦っただけじゃねえか」

「だからってあそこまで痛めつけて……人がやることじゃないだろ!」

「あんなの普通の演習じゃねえか」

 

こう言っても【葉山の言葉】という所が大きいのか周りから『そーだそーだ!』だの『お前なんてやめちまえ!』とか聞こえるが…

 

「……あのさ、俺の事で文句を言われるなら無視して終わりだったんだよ。そこで弟子を侮辱したからこんな結果になったんだよ、お前だってグループを侮辱されたらキレるだろ?それと同じだ

 それ以前に一応見学させて貰ってるって立ち位置なのに卑怯者呼ばわりとか、さ……普通有り得ないだろ

 こんなんなら態々俺と彩加でやるべきじゃなかったよ」

「うん……流石に葉山君も、皆も、有り得ないよ……」

「……」

 

彩加が俺が言ってる事に賛同するような事を言うと葉山は強く睨みつけてくる

 

「それと、今後総武校がウチに職場見学なんてありえないと思っとけとよ、総武に抗議するつもりだ」

「な!?ふざけるな!」

 

葉山は激昴し殴り掛かるが素手で抑える

 

「ほらさ……こういう所だよ

 見学させて頂いてる立場のお前らが職員に手を出すなんて言語道断!……葉山も、葉山に同調するような奴らも…いい加減にしろよ

「っ!!」

 

俺は矛先を監督教師に向ける

 

「先生……あなた引率と監督なんですよね、では何故雪ノ下がいちゃもんを付けた段階で止めなかったんですか?」

「そ、それは……」

「あ、言い訳なんて聞きたくないんで、どうせ俺みたいな奴がレイズに入れるわけがない!雪ノ下が勝って俺が不正に入隊した!とかなんやら言うつもりだったんでしょう」

 

だがそれをするって事はレイズの評価を落とすことに繋がるし現状唯一バグスターウイルスを対処出来る組織なんだ

崩壊したらとんでもない事になるんだからそんなことする訳ないだように……何でそんなこともわかんねぇんだ?

 

「……」

「ハァ……沈黙は肯定を受け止められますよ、まあいいです、こちらも抗議させてもらいますんで」

 

こうして職場体験は解散になった

ああクソ、気分悪ぃ…

1時間足らずで職場体験終了とか前代未聞だろコレ

俺は予想以上に有り余った時間をレイズの自室で蒼と共にだらける事にした

 

「蒼〜癒しをくれ〜……」

「はいはい……しかしまぁ、雪ノ下さんも何を考えていることやら、ハチ君の話を聞かなかったのかな?」

「じゃなきゃあんな事言わねえだろうよ…ああ気分悪ぃ……」

 

 


 

 

あの後すぐに総武に抗議をしだ結果新聞にもあの件が載ることとなった

そして1週間の間にあの監督先生は解雇、校長曰く『監督も務められないような人を置いておきたくありません』とのことだ

平塚先生からは土下座され掛けた……させなかっだけどな

流石にほぼほぼ無関係な平塚先生が土下座するのは意味がわからないからな

雪ノ下は本来ならレイズから訓練生として2年過ごす事になり、本来ならここまでやらかしたのだから総武からは退学だったはずだが……雪ノ下の本家からの圧力で、総武からは停学3週間になった。……ここまでやらかして新聞にも載ったのによくそこまでの権限があるもんだ。逆に感心する

葉山は停学1ヶ月のみである

 

 

今回最大の被害者は総武校だろう

総武の職場見学にレイズを含まないことも約束され、今年の2学年のレイズへの入隊は全拒否されたからだ

雪ノ下は『クールビューティー』から『レイズ入隊拒否をつくった原因』にグレードダウンし、元々の評価が悪かったレイズでも更に地にのめり込む程評価が悪くなってしまった

 

 

 




ガシャット設定

・MIGHTY ACTION

レイズが保有する量産型ガシャット
最も安定した性能を持ち、ほぼ全員が1度は使っている
ライダーウェポンはガシャコンブレイカー ブレードモード

キメワザは【MIGHTY CRITICAL FINISH】


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告