ライダーウェポン使いの青春ラブコメ リメイクバージョン   作:G・himagin

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2章
XXXは生きたいと願う


三人称side

 

「ハッ…ハッ…!」

 

1人の少女が森の中を走っている

背中に槍を持ち、身体中あちこちが傷だらけ、靴を履いてない為足の皮は剥がれ血が流れ、肩からも出血しておりあちこちの傷口から絶えずタラタラと血が流れている

その20数メートル程背後にはこの世の生命体とは呼べないであろうダークグリーンの異形が少女を追尾している

金属質で戦闘機の様な見た目からは人工的に作られた機械生命体、という風にも見える

その異形は腕の形を変化させ、機関砲の様なものにする

 

「くっ……!」

 

彼女は異形が銃撃するであろうことを悟り()()()()()()()()()()()()を起動、槍に着いていた4つのスロットのうちの一つにメモリを装填する

 

JOKER!MAXIMUM DRIVE!

 

そうすると2本のメモリが現れ、スロットに入る

 

CYCLONE!MAXIMUM DRIVE!

LUNA!MAXIMUM DRIVE!

 

そうして槍を振るうと小さな竜巻が発生し、幻影が発生し異形を撹乱する

その隙に森を抜け、廃工場の様な建物の中に入る

 

「はぁ……はぁ…」

 

荒い呼吸を整え、ふらふらとまた歩き始める

外の竜巻は消え異形がコチラに来るのも時間の問題だろう

もう走る程の体力も残ってない、廃工場から出て歩くが坂で足を滑らせゴロゴロと転がる

 

「っ…ぅぅ……」

 

立ち上がろうとするが全身の傷が動きを阻む

風が肌を撫でる度に激痛が走り、限界を超えた身体は立ち上がることさえ困難にさせる

這いつくばりながら動き、森を抜けようとするが……それよりも先に異形に見つかってしまう

 

『──!』

 

不快な機械音が流れ、異形の頭部が少女側を向く

 

「くっ……」

 

這いつくばり逃げるもあっさりと捕まり、首根っこを掴まれ持ち上げられる

 

「カヒュッ……」

 

呼吸が出来なくなり、視界が狭まる。周りから暗くなり、意識が飛びそうになる

 

「(もう、だめ……)」

 

全てを諦め、死を覚悟した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

TRIGGER!MAXIMUM DRIVE!

BAKUSOU CRITICAL FINISH!

 

しかし、神はまだ彼女を見放してはなかった、蒼い光弾が異形に命中し、遅れて黄色の丸鋸上のエネルギーが異形を斬り裂く

異形が吹っ飛んだ事で放られた少女は地面に叩きつけられ、必死に呼吸をし、酸素を身体の中に流し込む

 

「ちょ、大丈夫……っ!?彩加君!」

「う、うわぁっ!?道具あるからここでとうにかするからあの怪人おねがい!」

「わかった!」

 

少女に駆け寄る2人の人間、蒼と彩加である

彩加が少女を抱え森を抜け、治療道具で止血をする

 

「大丈夫!?」

「……」

 

安心からか、気絶してしまった少女の脈と息があるのを確認した彩加は手当をし、レイズ車に寝かせた

 

 

 

一方の蒼は、トリガーマグナムで異形に攻撃しつつ接近し、胸部に掌底を打ち込む

 

『─』

「長丁場になるとダメなやつだね……」

 

少し仰け反るだけで直ぐに迫る異形に対し、このまま戦っても無駄だと理解した蒼はトリガーマグナムにライトニングメモリを装填する

 

LIGHTNING!MAXIMUM DRIVE!

 

何十発ものエネルギー弾を撒き、それらがランダムに異形を攻撃する、最後に一際大きなエネルギー弾が異形を貫き動けなくする

そこに跳躍した蒼の後ろ回し蹴りが命中、異形は爆散した

 

「……ん?」

 

蒼は残っているのが機械の残骸のような物のみであり、人型の兵器か何かかと思ってしまうも、そんな事は無いと頭から振り払い、彩加達の元へと向かった

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