ライダーウェポン使いの青春ラブコメ リメイクバージョン   作:G・himagin

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事前に警告
改悪要素強めです


リベルは救世主に出会う

三人称side

 

「くそ……!」

 

彩加に敗退したクロは彩加から逃げる様に病院から去る

 

「クソボケめ……あんな爆弾を一キャラ風情に仕込みやがって……!」

 

彩加を爆弾と言い、財団Xの研究員Aの依頼を達成出来なかった事にも苛立ちを隠さない

 

「まあいい……あのクソアマをぶち殺すまでの期間が伸びただけだ……!」

 

妖しい笑みを浮かべ、クロは財団Xの研究員から貰ったガイアメモリを取り出す

 

「しかし幸運だなぁ……こんなイイモノが俺の手元に来るなんて……!」

 

ガイアメモリの絵柄は1本は道路のようなもので描かれた【R】のメモリ、武器で描かれた【A】のメモリだった

 

 

 


 

 

 

「……」

 

重傷を負い、別室に移されたリベルは彩加の帰りを待っていた

しかし聞こえるのは警備員の悲鳴と戦闘音のみ、心配になり彩加の元に行く為にベッドを出ようと試みる

 

「ぅ……」

 

1番大きな怪我である肩の傷を筆頭に体の各部から悲鳴が上がり、すぐに倒れてしまう

 

「い、たい……」

 

しかし痛みを堪え、ベッドから転げ落ち這いずる様に病室を出るリベルを待っていたのは部屋の前にいた雪ノ下雪乃だった

 

「だ、れ……?」

「名前を聞きたいなら自分から名乗るのが先じゃないの?」

「リベル……」

 

重傷を負っているリベルを部屋に戻すことも無く見下(みくだ)しそうそう言い放つ雪乃

 

「そう……私は雪ノ下雪乃よ。アナタ、何者なの?」

「ぇ……?」

「惚けなくていいわよ。アナタがただの患者じゃないのなんて知っているから」

「どういう、こと?」

「……じゃあ教えてあげるわよ、人造人間さん?」

「ッ!?」

 

自分の口から語らないリベルに対して苛立ちを覚えたのか何処から知ったのか冷たく人造人間である事を言い当てる雪乃

リベルが驚き、同時に彼女の眼差しに怯えたような表情を見せる

 

「……あなた、自分が何してるのかわかっているの?アナタが存在していたせいでレイズの方々が大きな損害を被っているのよ?」

「ぁ、ぅ……」

「何か言ったらどうなの?」

「ごめ……なさっ……」

「……」

 

ゴミを見るような目で見てくる雪乃にリベルはただただ怯えて謝ってしまう

 

「……いい加減にしなさ──」

「……ねぇ、何してるの?

 

雪乃が罵倒の追撃を遮るように透き通った綺麗な声が廊下に響く

 

「……ぁ」

 

雪乃が振り向くと、壁に背中を預けた状態で脂汗を拭っている彩加が居た

狂犬モード時に蓄積されたダメージと狂犬モード自体の反動により途中からまともに歩くこともままならなくなり、壁伝いにリベルの元へと向かっているとリベルを罵倒している雪乃を見かけ、声をかけたのだ

 

「……もう一度聞くよ、何してたの?」

「……この人造人間に文句を言ってただけよ、生まれただけで迷惑をかけてる、とね」

「……は?」

 

その滅茶苦茶過ぎる暴論に彩加の表情が消え、次いで怒りの表情を見せた

 

「それは、違う!」

「何が違うと言うの?」

「彼女は生まれた環境が違えば幸せになれたかもしれないんだ!」

「人造人間として生まれてる時点でモルモット確定じゃない」

「違う!この子はただ自分を生み出した存在に利用され、壊されて言った被害者なんだ!幸せになる権利を持っている一人の女の子なんだよ!」

「さい、か……?」

「この子は幸せになるべきだった、この子を生み出した(組織)がそれを奪って、迫害して、壊していった!彼女を責めるのは筋違いにも程があるってなんでわからないの!?この子は……リベルは何一つ悪くないんだよ!!

「ぁ……」

 

絶望していたリベルの頬を涙が伝う

モルモットとして利用され、廃棄されまいと逃げれば機械兵に襲われ、今は存在さえ否定されていた

そんなどん底にいる自分に手を差し伸べてくれている彩加はリベルにとって、間違いなく救世主だった

 

「そんなもの、彼女が生み出した問題とは──」

「いい加減にしてくれないかしら?雪ノ下さん」

「なっ──」

 

別の場所から声が聞こえ、彩加がその方向をむくと気絶していた蒼が居た

 

「アナタ、ここで何をしているの?」

「あなたには関係な──」

「アナタが避難をせずにここに居ることが問題なのよ……!」

 

ここまでの異常事態、関係者や患者達に避難指示が出たのにも関わらず避難せずここでリベルを罵倒していた雪乃に問題があるのだ

 

「……あなた、本当に何がしたいの?職業体験では偏見で行動して在学校に迷惑をかけてる、同期や先輩を引っ掻き回して、被害者に対しての暴言を吐く……懲罰行為をいくつ重ねれば気が済むわけ!?」

「それはアナタ達が──」

「もういいよ……黙って」

「ガッ!?」

 

蒼は最早呆る気すら起きず、手刀で気絶させる

雪乃には厳罰が下ることだろう

 

「……リベルちゃん、大丈夫?」

「は、はい……」

「それじゃあ僕が運ぶね、蒼ちゃんは……」

「雪ノ下さんを運ぶよ。厳罰確定だねぇ……」

 

米俵持ちをした蒼が雪乃を運ぶのを見送ると、彩加も辛そうな表情をしながらもリベルをお姫様抱っこする

 

「ぇ、ぁ、え!?///」

「どうしたの?」

「大丈夫!?///」

「大丈夫大丈夫♪」

 

脂汗の量が増えており、どう見ても大丈夫じゃないが彩加がお姫様抱っこをした為かリベルはすぐに大人しくなり、頬を染めて避難場所まで運ばれた

 

雪乃の罰は2ヶ月のレイズ内清掃活動、2ヶ月の訓練禁止、レイズ内での監視となった

 

三人称side end

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