ライダーウェポン使いの青春ラブコメ リメイクバージョン 作:G・himagin
三人称side
翌日八幡がレイズに向かうと、一昨日来た時よりも明らかに荒んでおり、壁に穴が空いていたり爆発でもしたのか焦げてる場所もある
「おいおい……なんだこりゃ」
「ハチくん!」
「おわっ、蒼!どうしたんだよ!」
「彩加君が!彩加君がぁ!」
「彩加がどうかしたのか!?」
「とにかく来て!」
蒼に引っ張られる形で彩加の元へと急ぐ八幡
そして病室に到着するや否や蒼が扉を開ける
「彩加!大丈夫……か?」
「すぅ…すぅ…」
「んっ……♪」
そこには抱き合って寝てる彩加とリベルの姿があった
「蒼、お前……なにこれ」
「凄いでしょ!尊いでしょ!てぇてぇでしょ!」
「お前心配にさせるような物言いするんじゃねえよ!」
「あいたっ!」
頭にチョップを叩き込んだ八幡は何がどうなっているのか訪ねようとする
その時背後から風間がやってきた
「起こすなよ?」
「おわっ!か、風間さん。どうしてですか?」
「狂犬モードの反動やらなんやらでお眠だ」
「狂犬モードを使ったんですか!?」
「あぁ、彼女……リベルを助ける為にな」
「……そうなんすか」
「どうかしたのか?八幡」
「あーいや……彩加の夢が叶えられたんだな…って」
「夢?」
尋ねる風間に対して八幡は説明を始める
「彩加とは中学からの付き合いなんですが、彩加が1回女性に間違われて強姦未遂に発展したことがあるんすよ」
「はぁ!?」
「勿論締め上げましたよ。あの野郎の受験も全部パァですしね
その時に彩加は『自分みたいな被害者を無くしたい、誰かを悪意から守りたい』って言ってたんです」
「……そうか。それが叶ったのか」
感慨深そうに呟く風間、しかし直ぐに元の表情に戻り、自分の背に声をかける
「柊」
「ハッ」
すると八幡達の目の前に銀髪赤目の青年が現れる
「情報はどうだ?」
「風間さんの読み通り今回の件は財団Xの人間で間違いないかと、しかし襲撃者は外部からの宿我の可能性が高いです」
「そうか、それを前提に作戦を──」
「風間さん」
「なんだ?」
「誰っすか?この人」
男の存在に思わず質問する八幡に風間は紹介をする
「特犯の情報屋、柊レオだ」
「比企谷八幡さん。よろしくお願いします」
「は、はぁ……」
頭を下げる柊に困惑する八幡だが柊は無表情のまま資料を渡し、退室した
「それじゃあ作戦を立てるぞ。今回は特犯も特医も関係ない。日本のとはいえ、財団Xを殲滅するまたとないチャンスなんだからな」
「わかりました」
そして風間が退室すると蒼と八幡は椅子に座る
「大規模な作戦になるんだろうな」
「だろうね。現状の装備でどうにかなるかな……」
「俺達は全力で最善を尽くすだけだ。結果がどうであれ、その過程はきっと未来に続いていく」
「そうだね♪」
2人が手を握った時、寝ていた彩加が薄らと目を開き、起き上がる
「んんっ……あれ、2人とも、ここは?」
「レイズの病院、機能が回復したからな」
「そうなんだ……リベルちゃんは…大丈夫そうだね」
「多分明日には治るって、凄い再生能力だよね」
「うん。……よかったぁ」
「んじゃ俺は手術を始めるかな」
「僕も行くよ?」
「大丈夫かよお前……」
「ほぼ治ってるから、一緒に頑張ろ?八幡♪」
「おう!」
「彩加ちゃんの再生能力も大概よね……」
手術の為オペに向かった2人を見送ると蒼はぼそっと呟き、リベルの方を向く
「それで、いつまで狸寝入りしてるつもりかな?」
「ッ!?」
リベルの身体が一瞬震え、起き上がる
「い、いつ気付いたんですか?」
「んーっと、多分最初からかな。柊さんが来た辺りから起きてたでしょ?」
「は、はい」
「だよね。別にそれについでどうこう言うつもりは無いけど……どうしたの?」
「えっと、その……私も、その作戦に同行する事は出来ませんか?」
「え?」
「も、元は私が蒔いた種だから……」
「気にしなくてもいいよ?リベルちゃんが普通の人で、レイズと関わりがなくても遠くない未来には起きてた事だし、寧ろそれが早まっただけだもの」
「そ、それに!」
「彩加くんの事が不安だから?」
「ッ!?」
「大丈夫大丈夫、言わないから♪」
「そ、そう、ですか……」
「でもまあわかるよ、好きな人の為に何かをしたいって気持ちは」
「そ、それに私には武器があります。足手まといにはなりません!」
「上には私から掛け合ってみるよ♪」
「あ、ありがとうございます!」
嬉しそうに話すリベルを見て、絶対に通す!と意気込んだ蒼は作戦会議終了後の風間達に掛け合って彩加の監視を条件にリベルの作戦参加を許可したのだった