ライダーウェポン使いの青春ラブコメ リメイクバージョン   作:G・himagin

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1章
比企谷八幡は夢を見る


八幡side

 

俺達は───の基地の一つである塔の最上階へと辿り着く

 

「追い詰めたぞ!」

 

俺が白い服を着た男にそう言う

 

「君の部下や怪人たちもこちらで始末をつけさせてもらった……もうおしまい、早くお縄に着いちゃいなよ」

 

蒼も男に向かってそう言うも、男は高笑いをする

 

「ククククク……アーッハッハッハ!おしまいだと?ちがァう……ここから始まりなのさ!」

 

男は腰から()()の端子のガイアメモリ取り出しを起動する

 

「なっ……なんでアンタがそれを!?」

「お前を───のは俺なんだよ……お前が使ってるのも、俺の技術で作られたものだ……。同じものを一つや二つ持ってても変じゃないだろォ?」

 

リベルは当然驚き、そう言ってしまうが当然のように男は返し、ガイアメモリを自分の胸に突き立てる

 

「なっ……!?」

「知ってるかァ?ガイアメモリは適合率が高い人間が()()()すると体とガイアブレイクデータか融合するんだぜェェ……!!」

 

メモリは男の体に埋め込まれ、同時に身体がボロボロと崩れ始める

 

「これから………俺の創る新世界が生まれるんだよォォォォッ!!!──

 

男の身体がバラバラになり、男の身体に埋め込まれたガイアメモリが核となり宙に浮く、そしてガイアメモリに鎧のようなものが生えてきて巨大なヒトガタになる

 

「ちょ……これ…もう人ですらないじゃん……!」

「なんなのこれ……!?」

 

蒼が顔を青ざめそう言い、彩加も同様に呆然としてしまう

 

──俺は神……創造神──────だァァァ!ー!!!!──

 

男……否、創造神───────を名乗るモノは塔の最上階の壁を吹き飛ばす

 

──創造神に刃向かうクズ虫共め……神罰を与えてやろう!!──

 

「……断る」

 

──何?──

 

「神を名乗るんじゃねえよ、お前は人間だ。ただの人間が神を名乗る資格なんざこの世のどこにもありゃしねえんだ!」

「そうだよ……!君は───の────なんだよ、その事実からは逃げられない!」

「やるしか、ないよね!」

「そうだよ!」

 

──クズ虫共が……良いだろう、消してくれる!──

 

俺達はそれぞれのアイテムを取り出す

 

TADDLE FANTASY!

TRIGGER!UPGRADE!

Re:GIRGIRI CHANBARA!

 

「「「展開!」」」

「いくよッ!」

 

俺は魔王のようなアーマーを、蒼は重装甲で砲身の着いたアーマーが、彩加は金の増えたギリギリチャンバラのアーマーを装着、リベルはメモリスロットが4つついている槍を構える

 

──神に刃向かう虫共め……蹴散らしてくれる!──

 

「やってみろ!」

 

そして異形の腕が振り上げられたと同時に俺もガシャコンソードを握る

 

そして───

 

 


 

 

ぎゅむ、と俺の上になにかが乗ってきた感覚で俺は目を覚ます

なにか重要な夢を見ていた気がしたんだが……気のせいか

 

「……」

 

頭を動かし、視界を窓側へと持っていく

自室の壁に付けられたデジタル時計は【06:45】を指しており、この時間にはとあるイベントが起きることを俺は知っているので俺に乗っかった奴も検討が着いた

 

「……朝イチで乗っかって起こすのはやめてくれない?()()

 

俺の可愛い可愛い()()の小町だ、6時45分までに起きないといつもこうやって起こしてくる

 

「ヤダよ、こうでもしないと()()()()()()起きないじゃん」

「うぐ……」

 

否定出来ない、実際起きなかっただろうし……

 

「お義兄ちゃん最近まで6時半くらいには起きてたのに今日は起きなかったじゃん、レイズが晩年人員不足なのはわかるけどさ。

 一応7時にはご飯出来てるし、着替えたりシャワー浴びたりするのに30分くらいかかるんだから6時半には起きて欲しいって言うのが義妹の願いなわけですよ」

「わーってるっての、お義母さんは?」

「お母さんならご飯作ってるよ。お父さんはランニング」

「わかった、んじゃ俺シャワー浴びてくるわ」

 

シャワーを浴びて俺は小町から渡された制服に着替えてリビングに入り、椅子に座る

 

「お義母さん、おはよ」

「おはよ、ハチ」

「……いつも言ってるけどハチって呼ぶの犬みたいだからやめてくれっての」

「いつも言ってるけどハチを保護した時からアンタのことハチって呼んでるんだから今更無理よ」

「へいへい……って小町がつまみ食いしてる」

おひいひゃん(お義兄ちゃん)!?」

「よし小町、アンタ今晩覚えてなさいよ」

ゆふして(許して)!?」

「許さん」

「ごくんっ……そんなぁ!」

「よーし今飲み込んだわね、マジで今晩覚えてなさいよ」

「鬼いちゃんが!鬼いちゃんがぁ!」

「誰が鬼いちゃんだ」

「たでーま……どしたよ」

 

お義父さんが帰ってきたので、状況を説明する

 

「小町……母さん相手につまみ食いって、何してんだよホント」

「だって美味しそうなんだもん……」

「はあ…とりあえず俺も座るとするかな」

「ほい、これご飯ね」

「そんじゃあ」

「「「「いただきます」」」」

 

朝食を食った俺達は各々の準備に取り掛かる

お義父さんお義母さんは仕事、小町は中学へ、俺はといえばとある人物を待っている

すると扉が開き、待っていた人物リビングに入ってくる

 

「おっはよハチ君!」

「おはよう、蒼」

 

俺の一つ上の幼馴染であり()()、戦働蒼だ

 

「さてさて、とりあえず昨日はお互いお疲れ!」

「マジで疲れた、3人も来るなんてさ……」

「特殊医療は毎年人員不足なんだよね……」

「そうだよ、()()()()で八割潰れるからな……、下手したら1人も来なかった年があるらしい」

「ヤバいね……」

「なんで高校生の俺らが耐えられて大人が耐えられねえんだとは思っちまったがな」

 

そんな雑談をしていると、8時まで時計が進んでいたので俺はカバンに弁当やら水筒やらを入れてチャリキーを取る

 

「ハチ君行くよー!」

「はいはい」

 

いつも通り既に蒼はチャリに乗っていたので俺もチャリに乗る

 

「それじゃあ行くぞー!」

「それ毎日言う必要あるか?」

 

……うん、まじでいつも通りだわ

 

 

 


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