ライダーウェポン使いの青春ラブコメ リメイクバージョン 作:G・himagin
『高校生活を振り返って』
『青春とは嘘であり惡である。
青春を謳歌せし者たちは常に自己と周囲を欺き、自らを取り巻く環境のすべてを肯定的にとらえる。
彼らは青春の二文字の前ならばどんな一般的な解釈も社会通念も捻じ曲げて見せる。
彼らにかかれば嘘も秘密も罪科も失敗さえも青春のスパイスでしかないのだ。
仮に失敗することが青春のあかしであるのなら、友達作りに失敗した人間もまた青春のど真ん中でなければおかしいではないか。
しかし彼らはそれを認めないだろう。全ては彼らのご都合主義でしかない。
結論を言おう。
青春を楽しむ愚か者ども砕け散れ!』
……うん、我ながらアレな作品だな。今更だけど
「比企谷、なぜ呼び出されたか、言わなくてもわかってるよな?」
「……この作文ですよね?」
「なぜ文系は出来る比企谷がこんな作品を書いたのか疑問でしかないのだが?」
「深夜テンションで……最近仕事詰めですし」
「仕事か……ううむ…」
俺の座ってる椅子の前で平塚静先生が頭を抱える
「戸塚と材木座はまともなものを書いているが…」
「あ、それは彩加が100%天使成分で構成されてるからです、俺はお察しですよね?材木座は文法力がそれなりにあるので」
「あと比企谷、お前がガンガン青春を謳歌しているだろうが……自殺志願者なのか?」
「平塚先生、ここ職員室です」
「っと……スマンな」
俺が蒼と付き合っていることは教師だと平塚先生しか知らない
伝えた時に『な"ん"で"だ"よ"ぉ"ぉ"!"?"』と血涙された時に2人で必死に慰めたのはお察しだと思う
「とりあえず書き直しだ、こんなのを評価出来るわけない」
「デスヨネ」
「と、同時に私の手伝いをしてくれ」
「は?」
「いや、私がつくった部活があるんだが…」
「あ、人数合わせに入れと」
「そうだ」
……レイズさえ出来れば問題ない、そう言おうと思ったが
「勿論レイズの件は問題ない」
「あ……人数合わせって聞きましたけど何人いるんすか」
「2人」
「全然足りねーじゃん!」
「すまんな……」
「あ、1人入ってくれそうな人居ますよ」
「戦働か?」
「えぇ、ちと電話しますね」
俺は蒼に電話を掛ける
『もしもし、ハチ君どうしたの?』
「平塚先生が自分のつくった部活に入って欲しいらしい、人数合わせでレイズの日は休みでOKだそうだ。モチのロンだが俺も入る」
『わかった、いいよ〜』
「サンキュー、じゃあ職員室来て欲しい」
『はいはーい』
俺はスマホの通話ボタンを切り、平塚先生の方をむく
「OKだそうです」
「わかった、戦働が来次第行くぞ」
「うい」
そして2分とちょいして蒼が着た
「はーい、戦働蒼来ましたよ〜」
「すまないな、じゃあ向かうか」
道中で雑談をしながら平塚先生について行く形で向かう
「……比企谷に聞きたいことがあったんだが、いいか?かなりデリケードだが…」
「いいですよ」
「比企谷の親はお前を産んだ父親の兄らしいな」
「……はい」
「なんでそうなったんだ?」
俺は"お義父さんから聞いた話である"と、言ってから話す
「俺を産んだ親は女の子が欲しかったらしいです」
「……ほお」
「で、生まれた俺は男……だから育児を放棄しようとしていた、らしいです」
「……一方でウチの両親は結婚して4年近く経ちますが子供が出来ず、産んだのに育児放棄で殺そうとする。遺伝子提供者、と呼ばせて頂きますが、彼等に対して怒りを爆発させて俺を引き取ったらしいです」
「……なんというか、生みの親は、その…」
「クズだと思ってます。そもそもなんで堕胎しなかったのか……」
「紛うことなき人間のクズね」
蒼もそう評し、少し微妙な空気が流れるとかの部屋に着く
「……ここか」
「奉仕部、と名付けている」
「奉仕部?「ハチ君?」まだ言っただけだぞ」
「絶対そういう意味だと思ってるでしょ」
「……ごめん、俺もそれとしか思えなかった」
「何馬鹿なことを言ってる、入るぞ」
平塚先生はノックすることも無く扉を開け、部屋の主……というか唯一の部員から文句を言われていた
「……部屋に入る時はノックしてとあれほど言ってるじゃないですか。というか平塚先生以外が来るなんて珍しいですね」
「すまんな、入部希望者だ」
「……そこのぬぼーっとした人はともかく、どうして戦働蒼さんがここに?」
「あれ?私のことを知っていて何でハチ君を知らないのかな?ハチ君テストテストの総合1位か2位なのに」
今更だが、俺と蒼姉は上位2位を独占している。
点数が1、2点しか違わない、基本オール満点か一科目だけ97点とかその辺だ。まあ落ちるのは理科か数学だし問題ないけど。
「私より上だと戦働蒼さんか比企谷八幡くんしかいないから、この人が」
「比企谷八幡だ。比企谷と戦働はバイトで週一か週二しか部活に参加出来ないが、よろしく頼む。すまん、会議だ」
「いってらっしゃ〜い」
平塚先生はダッシュで職員会議に向かった。
いや走んなよ……ぶつかったら死ぬ速度だぞあれ
「……さて、一応自己紹介しときましょうか、知らないことは無いでしょうけど雪ノ下雪乃よ」
こいつ雪ノ下って言うのか……ん?雪ノ下?
「へ〜…雪ノ下さんね、私は戦働蒼、よろしく」
「比企谷八幡だ」
「よろしく……っと、比企谷くん今すぐに戦働さんから離れなさい。警察に言うわよ」
「ん?何言ってるのかな?ハチ君と私の距離は学校以外ではこれくらいよ?部活、しかも貴方以外誰もいないんだからこの距離でもいいんじゃない?」
「蒼落ち着け。この程度でムキになんな」
蒼姉の頭を撫でながら説得する
「も、もう…今回だけだよ?///」
「貴方に止められなくても私がどうにか出来たわ」
「無理だな、蒼口喧嘩無茶苦茶強いし、そもそもお前の価値観を俺に押し付けんな。……カップル位ならこれくらい普通だろ」
「ちょ、ハチ君!?」
「蒼、ごめん……俺と蒼はカップルだ、付き合っている」
「あら?あなたのような人がどうやって戦働さんに近付いたのかしら?脅し?」
「……幼馴染なものでな、昔からの付き合いだ。中学の時告白されて付き合った、あと俺から近づいたのならともかく、蒼から近づいたの忘れたか?」
「なら貴方から距離をとれば「ハチ君が言ってる通り他人の価値観に口出ししないでくれないかな?私達は付き合ってるんだしこれくらい普通だと思うよ?普段は隠してるけど」……」
睨むな、全然怖くない
「そういやここって何部?内容的な意味でさ」
「ならクイズ形式にしましょう、ここは何部でしょう?」
考えるが全然答えに行き着かない、読書部?まさか、ンなアホな…
そう思っていると蒼が口を開く
「……ヒント」
「ハッ…学年1位と2位がこの程度の問題もわからないなんて「なんとなくわかった。後は決定的根拠が欲しいだけ」あらそう、ならヒント……人数は要らない、私がここでこうしていることが部活内容よ」
「お悩み解決部、又はそれと似たもの」
……はぇ?どうしてそうなる?
「……正解よ、そこの1位は何をしていたのかしら?」
「すまん、どうしてそうなる?」
「人数がいらない、つまり一人でもできる。ここにいるのが部活、つまり誰かが来るのを待っている。読書部なんて存在意義ないし何かを作る感じでもない、そんな部活ならもっと人が来るし人数がいる……消去法でお悩み解決部、以上証明完了」
「なるほど、正直いってこれはわからん」
「こんなのが1位なんてズルでも使ったんじゃな「勉強とこの訳のわからない問題とじゃ全然違う、そもそも情報量が致命的に少ない、ヒントがヒントになってない、情報を処理する仕事にいるから解けるがこれを一般の生徒に解かせるのは無理があるしハチ君は体を動かす仕事が多いから多分1分半はいると思う、これをクイズと呼んでいいのか迷う」なんですって!」
キーンコーンカーンコーン
あ、チャイムなった
「時間だぞ」
「……鍵は私が返しておくわ、さようなら」
最悪の部活初日は、こうして去っていった
……やめたいな