ライダーウェポン使いの青春ラブコメ リメイクバージョン   作:G・himagin

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今日も比企谷家は平和である

八幡side

 

チャリをこいでの帰り道、蒼が唐突に『今日泊まりたい』などと言った為両親に許可を得たらいいぞ、と返すと一旦チャリを止めて電話をしていた

 

「うん…うん……わかった!じゃあ今日ハチ君の家で泊まるね!」

 

……この調子だと泊まるっぽいので家に家族L〇NEにメッセージを書き込むことにした

 


 

今日蒼が泊まるってよ

 

(小町)お義姉ちゃんが来るの!?

 

そうだぞ

 

(小町)お義姉ちゃんを誘うとは…お義兄ちゃん、小町的にポイント高い!

 

いつも思うがそれ貯めて何か買えんの?

 

(小町)別に?

(湊)ほう?簀巻き吊り状態でスマホ弄るとはママブチ切れポイント高めだな?

(小町)許してください

(湊)誰が許すか。あとハチ、蒼ちゃんには着替えこっちで用意しておくって言っといて

 

へいへい

 


 

そろそろ切っとかないとこっちに流れ弾が来そうだから「今から帰る」とだけ送り、蒼に声をかける

 

「着替えはこっちで用意するってよ、んじゃ行くか」

「はーい!」

 

チャリを飛ばし我が家へと帰る

 

「たでーまー」

「お邪魔しま……あ〜」

 

家に帰るなり小町が簀巻きにされた状態で廊下に吊るされていた。首には【私は罰執行中にも関わらずスマホを弄りました】と書かれたプレートがある

 

「おかえり…鬼いちゃん、お義姉ちゃん……」

「誰が鬼いちゃんだっての」

「ハチおかえり〜、このバカはあと少ししてから下ろすから心配しないでいいよ」

「お母さんのそういう所小町的にポイントひく「あ"?」ごめんなさい!」

「たっくこのバカは……蒼ちゃん、軽くでいいからシャワー浴びなさいよ。浴びたらちょっと手伝って」

「わかりましたー!」

 

蒼がシャワールームへと入ると俺の方を向きクイックルワイパーを俺に押し付ける

 

「ハチはクイックルワイパー掛けて、上から下まで」

「はいよ」

 

簀巻きにされた小町は降ろされるらしいのでクイックルワイパーを上からかけ、牛乳を飲む

 

「ハチ君上がったよ〜」

 

飲んでいると降ろされた小町と蒼が部屋に来た

 

「あいよ」

「そういえばお義兄ちゃん、今日帰って来るの遅かったけどどうかしたの?」

「部活することになった」

「は?」

「部活することになった」

「……お義兄ちゃんが?まじで!?」

 

おい、なんだその驚き方は

 

「お義姉ちゃんは知ってました!?」

「あはは……私も入ってるんだ」

「えぇ!?」

「なに、ハチあんた部活入ることになったの?」

「人数合わせだけどな」

「「……あぁ〜」」

「ん?」

 

なんか目に見えて義母さんと小町が落胆した表情になってるんだが……

 

「まあアンタが部活入るのならそうなんでしょうけどね……」

「はぁ〜これだからお義兄ちゃんは……」

「そんなに落胆するほどのことか?」

「落胆っていうかハチがまともな青春生活を過ごすんじゃないかと一瞬期待してたのよ」

「そりゃ悪かった。だがレイズに入ってる以上はそうなる事くらい何となくわかるだろ?」

「彩加ちゃんは例外、だったけ?」

 

タバコを吸いながら義母さんが尋ねてくるので「例外中の例外」とだけ返す

 

「あれ?戸塚さんってそんなに変わってるんですか?」

「変わってる……というか彩加は1()()()()()()()()()()()()んだよ」

「は?なんで?」

「説明は出来ないが彩加が例外中の例外だってことはわかっとけ、アイツが部活とレイズを両立出来るのはそれが大きいからな」

「ふーん……」

「そうそう、聞き忘れたけど2人は何部に入ったの?」

「「奉仕部」」

「なにそのいやらしい響きの部活」

「お母さん……」

 

なにやら小町が義母さんをドン引きした目で見ている

 

「……っと、まあ冗談はここまでにして、多分お悩み相談部的な感じでしょ?」

「まあそんな感じ」

「ビラと配ってるの?」

「平塚先生経由じゃねえかな……つかまだ同好会のレベルだし」

「人数的な意味で、ね」

「あーそっか、総武は部員3人+教師1人で同好会、部員5人+教師1人で部活だったけ?」

「てことは今は奉仕同好会?」

「ま、そうなる訳よ」

「あとアンタら以外の部員って誰よ」

「学年3位の雪ノ下雪乃だってよ」

「ほーん……雪ノ下か、この辺りの名士だね。県議会議員だっだけか」

「まじかよ……」

 

トンでも家系だな……

 

「トンデモだね〜」

「で、第一印象は?」

「「最悪」」

「え?なんで?」

「初対面でぬぼーっとしてるの呼ばわりされた」

「ハチ君をバカにしたり『脅して付き合ったんだろ』とか言われたし」

「まあ、後者に関してはアレよね。目が死んでる男と超絶美人が付き合ってんだからそう思われても仕方ないわね」

「お義母さん!?ハチ君素敵じゃないですか!」

「いやそれは長年付き合ってる蒼ちゃんや私らだから言えるわけで初対面だとそう思われてもしょうがないわよ」

「ま、そうだな」

 

はっきり言ってそれは否定しない、そう思われるから付き合ってるって言ってないんだ

 

「あとはクイズにならないクイズで蒼が答えたら『お前学年1位なのになんで答えらんねえの?ズルしたの?』みたいなこと言われた」

「そのクイズって?」

「「ここは何部でしょう?」」

「「わかるか!」」

 

小町と義母さんが怒鳴る

 

「たっく、あんたらも仲良くして欲しいとは思うけど…ムズいかもね」

 

義母さんが溜息をつき、蒼と義母さんが飯が出てくる時に義父さんも帰ってきた

 

「うぃーっす、たでーま。蒼ちゃんは来てるのか」

「今日は泊まっていきます」

「ハイよ」

 

飯を食いながら義母さん達に話した内容を義父さんにも話すと

 

「まあ、うん……その、ガンバレ」

 

と同情した眼差しで見られた。まあ、そうなるよな……


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