好きなものはパンと… 作:ミッシェルランドの中の人
そろそろハロハピ編も終わりが見えてきました。ハロハピらしさが書けていたらいいなぁと思いながらいつも書いています。
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洞窟に入ってどれくらいたっただろうか、大冒険ってほどでもないがそこそこの苦難を乗り越えながら俺たちは進んでいく。
「あ!見て、みんな!あそこの横穴から奥に行けそうよ!」
「ホントだ、すごい奥まで続いてる。」
「え、この洞窟まだ続くのかよ…」
“ウオオオオオオオオオオオオオオ”
「「「「「「!!?」」」」」」
「な、なに今の怖い声…?」
「ふえぇ、この穴の奥から聞こえたよ……な、何かいるのかな…?」
「そういえば、地図に“恐ろしトンネル”って書いてあったよね?」
「あ〜、この長い横穴がその“恐ろしトンネル”ってことか?」
「その可能性は高そうだね。でも、あの恐ろしい声はいったい……?」
「も、もしかしてだけど…あれ、海賊の幽霊の声じゃないかな?」
「ゆ、幽霊?」
「だってあんな生き物の声聞いたことないよ?」
「すごいわ!この穴の奥に行けば幽霊さんに会えるってことね!」
他のみんなは分かる。確かに慣れない環境でこの非常事態の連続だ。それなのにこの子はどういうメンタルなんでしょうか……?
「いやいや、そんな嬉しそうにいうことじゃないでしょ!」
「まあ確かに普通幽霊って聞くと一歩引いてしまうよな。」
「そんなに怖がることかしら?とっても優しい幽霊さんかもしれないじゃない!とにかく先に進みましょっ!」
「う、うん、みんなで行けば平気だよね?きっと…」
「あ、ああ、なるべく固まって歩けば、何が来てもその、平気なはずさ……」
どれだけ取り繕っていてもやはり窮地だと本質が出るもんだな…さて?どうしたものか…
「えっと、みんな……!」
「どうしたの花音さん?」
「あの、勇気が出る合言葉いってみない?ハピネスハピィーマジカルって唱えれば、幽霊も怖くないと思うの。」
「そ、そうだね、幽霊は別に怖くないけれど、みんなが怖がっているなら唱えてみようか。」
「うん、それじゃ……せーのっ!」
「「「「「ハピネスっ!ハピィーマジカルっ!」」」」」
「なんでだろ…?なんかみんな、表情が明るくなったかも…?」
「勇気の出る合言葉か、素晴らしいね。」
「うん、私も前にこの言葉で勇気を出すことができたんだ。」
そのあと再びあの音がなったが、冷静になったみんなは風の音が通り抜けているだけと見抜いた。正直にいって花音さんがいなかったらみんなをどうまとめるか考えて苦労しただろう。もしかしたら花音さんは意外と度胸が凄いのか…?
「ふんふんふ〜ん♪宝物〜たくさ〜ん♪」
「あの、こころちゃん、ちょっと歩くペース落とさない?みんな、歩き疲れてるみたいだから…」
「あら、気づかなかったわ。それじゃのんびりいきましょう。」
「ありがと、花音さん。こころに言おうかと思ったけど、疲れてちょっと気力が……」
「トンネルを抜けたあと、洞窟の中に迷っちゃったもんね。仕方ないよ。」
「ああ〜、こまめに水分補給しときなよ。あと、これ。」
「これは何かしら?」
「チョコと飴。非常食として取っときなよ、意外と有能だから。」
「なんかすいません……こんなことに巻き込んだのによくしてもらって……」
「いいよこんくらい。困ったときはお互い様ってやつだよ。」
「花音さんも助けるとか言ったのに、逆に助けられてばっかですね。」
「そんなこと気にしなくていいよ。晴希くんも言ってたように困ったときは助け合わなきゃ。」
「花音さんは休まなくてもいいんですか?」
「う、うん、私はよく迷子になって歩き回ってるから慣れてるかも。」
花音さんはどうやら迷子になったりしていることが功をそうしたのか冷静でいれているようだ。
「あれ?行き止まりだよ!」
ここで終わりと思ったがまだ地図の謎は残っている、まだまだ冒険は続きそうだ…
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