好きなものはパンと… 作:ミッシェルランドの中の人
今回は既存の神ストーリーにオリジナルを混ぜることにとても苦労しました。楽しんでいただけたら幸いです。
※お気に入りやしおりを挟んでもらえるとモチベーションにつながるので面白いと思った方は是非お願いします。
「今日の練習はここまでにしとくか。」
「蘭ちゃん、歌詞の調子、どうかな?」
「ごめん、もうちょっとだけ時間ほしいかも。」
「新曲?」
「ああ、みんなでライブをしようって話になって…」
「こんなにまとまらないのもちょっと珍しいよね。蘭、何かあった?最近忙しそうだし調子悪いとか…」
「ううん、大丈夫。」
「ほんとに大丈夫か?」
「ホントに何もないって。」
「何かあったらすぐに話してくれよ。アタシ達だって蘭の力になりたいんだからさ。」
「ほんとに大丈夫だから。」
なんか違和感を感じる……この違和感が変な方向にいかないといいけど…
昨日の違和感の正体は未だ掴めないまま、今日は教師に呼ばれたので帰りがいつもより遅くなってしまった。今日は練習は休むらしいから問題はないけど…『変わらない方がよかった!?昔みたいに、家から逃げるためにバンドやってるほうが、よかった!?』
「!?」
蘭の声だ。しかも大声?!なんか嫌な予感がする…とりあえず声のした方に駆け出した。
声がした教室にはひまり、モカ、つぐみ、巴の4人がいたが肝心の蘭の姿はどこにもなかった。ひまりは泣いていてみんな混乱しているようだ。
「どういう状況か説明できるか…?」
「私…蘭にひどいこと…言っちゃった…」
「そっか…それで蘭は…?」
「華道の集まりがあるって言ってたし多分、そっちに行ったかも…」
「とりあえず探してみるけど、おまえらはどうする?」
「もう少し…考えていたい…かな。」
「わかった。」
そういって俺は駆け出した。多分蘭ならあそこだろう。
俺たちがよく通る公園に蘭はいた。
「やっぱりここにいた。」
「……晴希…」
「話したいなら話してくれ。言いたくないなら聞かない。」
「あたし…全然変わってないよね…」
「変わったんじゃないのかな?ただ成長した。」
「成長?」
「ああ、みんなと一緒にいるために、嫌なことに立ち向かって行ったんんだろ?立派な成長じゃないか?」
「そうなのかな…?」
そんな話をしていると、そこに見慣れた少女がやってきた。
「らん……?」
「モカ…」
「ごめんね。」
「ううん、こっちこそごめん。あたし全然変わってないよね。」
「ううん、蘭は変わった。あたし達が知らないところに行っちゃった。」
「え……」
「蘭は気付いてないかもしれないけど、お家のことがんばってたりとか。そういうので、蘭の見えてる世界って、たぶんあたしたちより広くってさ…」
モカは成績は優秀だ。だけど、伝える力が少したりてない…
「今の蘭が見えてるもの、あたし達にはまだ見えてないんだ。あ……!う、ううん、蘭は悪くないよ。あたし達がずっと屋上から抜け出せないだけ。……蘭は悪くないよ。」
「自分が今、どこにいるかわからない。みんなが、何を見てるのかもわかんなくなっちゃった。こんな風になるなら、やっぱり変わらなければよかったのかな?」
「そんなこと、ないよ…ううん、そんなことないい!」
「だって、みんなのことわかんないもん!うっ……ううっ……」
「わかんないからっていって自分が変わらなきゃよかったなんていうもんじゃないぞ。」
「はー君……」
「今はとにかく話あったりするしかないかな。」
そう言って俺たちは別れた。初めてみる幼なじみ達のこんな感情に俺もどうすればいいかが全くわからないままだった。
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