好きなものはパンと… 作:ミッシェルランドの中の人
今回別視点に挑戦してみましたが…しっかりと伝わったなら幸いです。
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蘭はあの日の公園に呼び出した。渡したいものがあるといって。ただあんな状態だから来てくれるかどうかは定かではない。加えていえば渡したところで来てくれるかすら怪しい。ただそれでも、俺が道を示してやらないと、あの5人が別れることになりかねない。と考えを巡らせているとこちらに待ち人がやってきた。
「よっす。悪いないきなり呼び出して。」
「ううん、大丈夫。で、用って?」
心なしか少し元気がないように思える。蘭も蘭なりに考えているようだが…それがネガティブな方向に行っていないといいが。
「ああ、これ。渡しておこうと思ってな。」
「これ…?」
「ライブのチケット。俺は用事があって行けなくなったからさ。」
「他のみんなにも渡してるの?」
「まあな、何か良い方向に変わると良いなと思ってな。まあ、行くか行かないかはお前次第だけど。」
「行ったらまた前みたいに戻れるのかな…」
「わからない、ただ俺としては行ってみて欲しい。」
「なんで…?」
「前みたいに戻るってことは難しいかもしれない、でも前よりも良い関係にだってなれるかもしれない。ここで何もしないよりもマシだと思うが、蘭はどう思う。」
「……私は…変わるのが怖い…今みたいにみんなのことがわからないのが…怖い…」
「変わることが怖い…か…」
「うん、でもここで変わらないまま関係が崩れる方が嫌だ!」
「んじゃ行くのか?」
「出来るだけ予定合わせてみる。」
「良い方向に変われると良いな…」
「うん…ありがとう晴希…少し元気出た…」
「そりゃよかった。ギター大丈夫か?つまづいているとこないか?」
「今のところは大丈夫。」
どうやら蘭は前を向くために努力してみるようだ。
〜 side 蘭 〜
晴希にいきなり呼び出された。正直、前のことからあまり顔を合わせるのは嫌なんだけど、でも渡したいものがあるっていってたから行くことにした。
「よっす。悪いないきなり呼び出して。」
「ううん、大丈夫。で、用って?」
あんなことがあって気まずいはずなのに前と変わらなく接してくれるのに素っ気ない態度をとってしまった。
「ああ、これ。渡しておこうと思ってな。」
そう言って晴希が渡して来たのは最近有名になって来ているフライハイトってバンドのライブチケットだった。どういう意図があって渡してくれたのかが全くわからない。
「俺、用事があって行けなくなったからな。」
どうやらもともと持っていたものだったけどもったいなかったから渡してくれたみたい。でもモカ達も呼び出してたからモカたちにも渡しているんじゃないかと聞いてしまった。これじゃ避けてるみたいじゃん…でも晴希はそんなことも気にせず、むしろ仲直りできるように気遣ってこれを渡してくれたみたい。これをきっかけにモカ達との関係も前みたいに戻れるといいな…
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