好きなものはパンと… 作:ミッシェルランドの中の人
第1章も終わりに近づいてきましたが、それよりもバンドリ3周年が楽しみすぎて寝れません。どうしましょう…
※お気に入りやしおりを挟んでもらえるとモチベーションにつながるので面白いと思った方は是非お願いします。
会場は大歓声に包まれた。余韻が感動を読んだのか泣いている人も少しばかり見える。ひまりやつぐみもここからみる限りではないているようだ。しっかりと歌詞に込めた意味が伝わっているならいいんだが…
「今日は本当にありがとうございました。これからは仮面なしで活動していくので今後とも応援よろしくお願いします!」
というトモの声で記念ライブは終わりを迎えた。
翌日、学校では俺とユートは質問攻めにあい、ろくに蘭達と話す機会を作ることができないまま夕方を迎えた。各自が別行動をとっているから所在が掴めずどうしようかと考えているんだが…巴から連絡が来た。
“緊急事態!みんな、屋上に来てくれ!”
という連絡が、緊急事態!?メールを二度見するなり俺は屋上に駆け出した。
「巴!大丈夫か!?」
「晴希!?早かったな。」
「いや早かったなじゃなくてどうしたって…ひまり?」
「とりあえず全員が集まるまで待ってくれないか?」
どういうことだろうかわからないがしばらく待っているとつぐみ、モカが集まって来た。蘭は来てくれるんだろうか…
「巴!連絡、みたよ。どうしたの?」
「蘭!ありがと、来てくれて。……えっと……緊急事態っていうのは、その……夕焼け、キレイだったから……みんなで見たくて。」
「「……は?」」
「ら、蘭ちゃん!は、晴希くん!」
「なんていうかさ……その、蘭とか、みんなにも話したいことがあって。けど、どうしたらみんなに集まってもらえるかわかんなくて……」
「「あのさ……っ。あ……」」
「あのね、蘭…この間らんにひどいこと言ってごめんね。」
「……あたしも急に大きい声出して、出てっちゃって……」
「ううん、私……蘭の気持ち、全然考えてなかった……本当に、ごめんなさい。」
「アタシも……ごめん。蘭が、アタシ達が一緒にいられるように変わったって言った時ハッッとしたんだ。蘭が一生懸命自分の家のことと向き合ってる間アタシ達は何していたんだろう?って。辛いことを蘭一人に押し付けて、何もしてないんじゃないかって。……蘭だけが変わっていくなかでアタシ達は止まってて……文字通りの『いつも通り』でさ。」
「そ、そんなこと……っ!」
「そう思ったら、不安になってさ。これから先も、いろんなことがどんどん変わっていって……もしかして、一緒に夕日も見れなくなっちゃうのかな、とか。」
確かにその通りだ、でも…
「で、でも!昨日の晴希の演奏聴いてさ思ったんだ。アタシはここでずっと夕焼けを見たい…いやアタシはずっとここで見るぞ、夕焼け!」
「巴……?」
「な、なんかさ!蘭はアタシ達がずっと一緒にいられるように変わっただろ?でも、一緒にいるためにかわっちゃいけないこともあるなって思って。ここから一緒に見る夕焼け。それが好きって気持ち。これはずっと大切にしたい。変わることってアタシにとってはやっぱり怖い。だったら、アタシは変わったらいけないものを守りたいんだ。……ごめん、何言ってるのかわかんなくなってきた。」
「大丈夫、全部伝わった。」
「私もだよ、巴ちゃんっ!私もここで見る夕焼けは何よりも好き。同じ気持ちだよ。」
「そ、そっか……よかった……」
巴は自分を見つけることができたようだ…
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