とある少年の、運命を観るお話

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ちょっとした息抜きに、、
ある意味、元凶的な?







見果てぬ夢

桜の花びらが、舞っている

 

「、、、約束通り、来れて良かったな、、、」

 

『桜を見に行く』という、彼女と交わした、大切な約束、、、

 

 

 

「はい、、先輩」

「、、何だ?桜」

 

 

 

「、、有難う御座います、、約束、守ってくれて」

「、、あぁ、、約束、だからな」

 

桜が、胸を預けてくる

 

 

 

「、、、夢みたいですね、先輩」

「、、そうだな、、本当に、夢みたいだ」

 

 

 

 

そうして、衛宮士郎の聖杯戦争は、、終わりを迎えた

 

 

 

 

ビュゥォォォッ

 

 

急な突風が吹き荒れた、

花弁が盛大に舞い飛び、俺と桜を包む、、、

 

 

 

サァァ、、

 

風が止んだ時―――

 

 

「ッ―――桜?」

 

 

俺の前から、桜は居なくなっていた、

 

その代わり、、

 

 

「・・・」

 

 

何処かで見たような、小さな子供が、、俺の前に、立っていた。

 

 

「、、お前は、、」

 

「おれは、おまえだ。

そして、これはおれのゆめなんだ。」

 

『夢』と、、子供は、そう言った、

、、あぁ、、、そうか、、これは、『まだ』夢だったのか、、

 

 

 

「、、もう、、、起きる時間なんだな?」

 

「うん。

、、また、ゆめをみるために、、、このゆめは、ここでおしまい。」

 

「そうか、、お前も、何時か見れると良いな、、」

 

 

叶うのなら、、、彼女に会える『未来』になればと、そう願って-――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おれは、めをあけた

 

 

 

 

―――そう、、あれは、おれの『ゆめ』だ。

 

 

 

 

 

ごうごうごうと、木がもえて。

めらめらめらと、家がやける。

 

しってるひとも、しらないひとも、、みんなみんな、たおれてる

 

これが、おれの『げんじつ(みらい)

 

 

おれのじかんは、あのときから、、なにも、うごいていない。

 

そらにある、まっくろなおひさま、、

、、そのせいで、、おれの『みらい』はなくなった。

 

 

だから、おれは『ゆめ』をみることにした。

 

 

『せいぎのみかた』にすくわれて、、

『おうさま』をおいかけたり、

『ししょう』ととおくにいったり、

『こうはい』をたすけたりした。

 

、、それは、とってもたいへんだったけれど、たのしかったゆめ。

 

、、あぁ、、『まっくろなひと』は、ちょっとこわかったけど、、

 

 

 

 

「、、、また、ねむくなってきた、、、」

 

、、、こんどは、どんなゆめをみれるかな、、、

いまみたいに、すこしちがうゆめかな、、、

 

もしかしたら、『おねえちゃん』としあわせになれるかもしれない。

もしかしたら、『おにいちゃん』になるかもしれない。

あぁ、、もしかしたら、『とらのおねえちゃん』かな?

『おほしさま』も、いいかもしれない。

『しんぷさん』も、『おじいさん』も、、ちょっと、こわいけど。

 

「おやすみ―――なさい...」

 

 

 

 

 

 

、、、かの少年は独り、、、炎の海にて夢を観る、

 

例え、それが夢幻のものであったとしても、、、

 

その少年の未来は―――

 

 

 

 

 

 

 

無限の可能性で、出来ていた








解説(蛇足)





○○士郎

全ての「士郎」の大元、
Fateルート、UBWルート、HFルート、、プリヤや二次士郎も全て、○○士郎の派生。



だが厳密に言えば、○○士郎は衛宮士郎達とは別人。
なので、○○士郎は『士郎の夢』という形で未来の彼等を見ている。
彼の眠りが覚める時、、つまり、各ルートの終了後に現れる。
その時、その世界と「士郎」という存在は、原点へと回帰し、また別の運命を歩む。


○○士郎を生かす事は出来ないし、殺す事も出来ない。
それは、「全ての可能性の消失」を意味し、
「士郎」だけではなく、彼等(エミヤ含む)に近しかった者も、全て消える事になる


プレイヤー達は、彼を操作してfate snやhollowの世界を観ている。


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