提督業再開しました   作:刻の風

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鎮守府改革編
提督再開できそうです


 何故今俺はここにいる…思い出せない…何故だか思い出そうとすると頭が痛くなる…ああ、そうだ、元帥に呼ばれたんだ、どんな会話してただろうか…ノックをした後…

 ?「失礼します、御用に預かり参上した次第でございます」

 元帥「まぁまぁ、そう畏まるな、話し辛い、」

 ?「お言葉に甘えて敬語を外させていただきます、所で話というのは?」

 元帥「何故そう身構える?私が君に無茶を言ったことはあったかね?」

 ?「ええ、新型の輸送方法とか言って妖精さんの運転する艦爆数十機に紐で縛らせて人を上空200mに命綱無しで送り出してくれたり、品種改良された牛肉と言って深海棲艦の肉を食べさせられたり、とにかく無茶苦茶やらされましたよ」

 元帥「あっはっは、そんなこともあったな、だが新城君、今日は朗報だ、君の新規配属先が決まった」

新城と呼ばれた男はその知らせに目を見開いた

 新城「今回はどんな無茶苦茶ですか?まさか最前基地とか言って深海に新規建設された鎮守府に配属とかはないですよね?」

 元帥「まさか、そんなことは流石にない、君の配属先はリンガ泊地に決まった、まぁ…頑張りたまえ、後、君の前勤めていた呉鎮守府だが、後続が決まった、まさか君がぶん殴った相手とは」

 新城と呼ばれた男が転属になった理由、それは階級が上の提督をぶん殴ったのだ、艦娘をまるで人のように扱っていないという理由で上官であるはずの人間を殴ったのだ、当然お咎めはあり、つい先程まで憲兵の詰所にいた

 新城「待ってください元帥閣下、どうか、どうかそれだけはおやめ下さい!それではあいつは、佐伯の野郎は艦娘に報復をしかねません!」

 元帥「…もう遅い、既に着任は済んでいる、諦めろ!憲兵、こいつをさっさと運び出せ!」

 憲兵s「「は、」」

 新城「そんなぁ!どうか!どうかお考え直しをぉ!」オラ、コイ! ソッソンナ イイカラッサッサトコイヤ!

どれくらい時間が過ぎただろうか…気がつけばリンガ泊地と呼ばれる場所についていた、船から降りて建物を見ると見た目はお世辞にも綺麗とは言えない見た目だ、所々で海軍の象徴ともいえる赤煉瓦は崩れ落ち、鉄筋が剥き出しになっている、200ペア分の不幸型姉妹に相当するであろう負のオーラを発しているその建物は心無しか廃墟にすら見えた

 憲兵1「前の鎮守府で何があったかは知らないがもう忘れろ、艦娘は兵器で人権は無い、お前は高い給金を貰ってのうのうと老後の心配でもしてればいいんだ、せいぜい達者で頑張れ」

そう言うといそいそと船に戻り本土へ向けて帰ってしまった

 新城「何て職場だ、ブラックにも程があるぞ…転職も考えるべきかなぁ…」

等と考えながら歩いていると鎮守府の入り口に着いた、はめ込まれたガラスは薄汚れ、中の光を鈍く通すだけで人影を映さない

 新城「えぇ…大丈夫かよここ…既に全滅して誰もいない所に置き去り、とか無いよな?」

そう思いながらドアに手を伸ばした、開かない、何故だ?錆び付いているのか?いや、そんなことはない、じゃあ何故、考えても埓が開かないと判断した新城は引いてダメなら…もっと引くことにした、するとどうだ、少し開いた、だが1瞬でしまった、なら今度は、と思いっきり体当たりしてドアをこじ開けた、凄まじい音を立ててドアが開いた、…両開きのドアだったらしい、だが何故…と、考えていると顔面に何かが飛んできた、ティッシュ箱だ

 ?「アンタが今日着任する予定の新しいクソ提督ね、まずは自己紹介、私は曙、あんまり馴れ馴れしくしないでよね!」

 新城「…君相撲やっt」

 曙「やってない!1回死ねば!?」

 新城「冗談だよ、いかにも今日着任した提督だが…l

 曙「なに?何か言いたそうね」

 新城「ああ、何というかその、随分と雰囲気のある外装だったな、と」

 曙「仕方ないのよ、こんな僻地に有る泊地は予算がろくに出ないのよ、何度も電文で打診したけど1度も返信は来ないわ」

 新城「…そうか、もう一つ質問だがここには君のほかに艦娘はいるのか?」

 曙「勿論よ、いくらなんでもそれは舐め過ぎね」

 新城「その割には君の他に見えないが」

 曙「もうみんな講堂に集まってるわよ、アンタの到着が遅いから秘書艦たる私が見に来たんじゃないの」

 新城「…チェンジで…」

 曙「アンタいい度胸してるわね!そこに立ってなさい、連装砲をお見舞いしてあげるから」

 新城「あ、講堂はあっちかな?」ソソクサ

 曙「あ、こら、逃げるな!」

 

 ここかな?そこには小学校に体育館を思わせる建物が建っていた、ドアノブに手をかけ、いざ中に足を踏み出した




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